日本の国際収支と税理士 

2013年05月09日(木) 0時51分
国際収支とは、国際間の取引を統計としてまとめたものである。
IMFが定めた基準によって形式が定められているので、経済の国際比較を容易に行うことができる。



国際収支では次のような恒等式が成立する。
「経常収支+資本収支+誤差脱漏+外貨準備増減=0」



経常収支とは、証券取引や借り入れ・貸付といったお金のやり取りに関する国際間の統計である。



例えば、日本の企業が外国に投資したとすると、日本から外国にお金が行くので、日本にとって赤字となる。
また、日本が外国からお金を借りたとすると、日本にお金が入ってくることになるので、日本にとっては黒字になる。



まず、ある日本企業が貿易黒字1億ドルを稼いだとする。
その企業は稼いだ1億ドルを外国の銀行に預金、もしくは投資といった、何らかの形で運用することになる。



その結果、日本企業から外国へというお金の流れができるので、日本にとっては資本収支の赤字1億ドルという形になるのである。



次に、政府が通貨高を嫌って4000万ドルの円売りドル買い介入をしたとする。
すると、この貿易黒字のうち4000万ドルを政府が買い取るという形になるので、外貨準備高が4000万ドル増え、逆に資本収支の赤字は「1億ドル−4000万=6000万ドル」となる。



日本の国際収支は基本的に経常収支黒字、資本収支は赤字という形になっている。
ちなみにこの資本収支の赤字が、やがて所得収支の黒字になるわけである。



国際間の取引というと、貿易だけに目が行きがちだが、色々な要素がそのなかで関係し合っている。
ニュースなどで「貿易黒字だと国として良くて、赤字だと駄目」のような言い方をすることがある。



しかし、そのような一方的な見方だと、その国の経済の本質を見落とすことになってしまうだろう。



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