Please Please receive my chocolate 4 

February 14 [Mon], 2005, 16:56

「…悪かったよ」

「え?」

「いや、せっかくお前が作ってくれたのに、あんなコト言ってよ…」

K’が謝ってくれる。正直、これも思ってもいないコトだった。


「……」

「……チョコ…くれよ…」

「……」

クーラは無言でチョコを渡した。

K’はその包みを開けると、チョコの一欠けらを口に入れる。


思ったほど、甘くはない。

むしろ苦いといった感じか。

正直、中々だった。


「……中々、美味いじゃねぇか…」

「ありがと…」

クーラの態度はそっけなかった。


「なんだよ、まだ怒ってんのか?」

「怒ってるよ。」

「あぁ!?お前、せっかく俺が頭下げてんのに…!」

怒鳴り散らすK’の口をクーラは人差し指で静止した。


「好きだ、って言って」

「は?」

「私のこと、好きだって言ってくれたら許してあげる」


明らかに無理難題だった。

そんなこと恥ずかしくてできるわけがない。


「ふ、ふざけんな! んなコト言えっかよ!!」

「許してあげないよ?」


完全にクーラのペース。

K’はただただ口を閉ざすしかない。

しかし、閉ざしたままではこの場からは逃れられない。


「……だ…」

「え? 聞こえない」

「好きだ!! これでいいのかよ!!」


「…ありがとう…K’……」


クーラはまた泣いた。

これほど嬉しいことはなかった。


「……」

K’は恥ずかしくてクーラの顔を見ることができず、また下を向いた。


「ねぇ、私にも一個ちょうだい。」

「……」

K’は無言でチョコを差し出す。

クーラは一欠けら口に入れる。

「……あは…やっぱ苦いや…」

「?」

「K’、苦い方がいいと思って、ビターにしたの」

「…そうか…ありがとよ」



「んじゃー、そろそろ行こうぜ。寒ぃよ、ここ」

ベンチを立とうとしたK’の袖をクーラはぎゅっと握った。


「もうちょっと…こうしてたい…」

「……」

クーラが言うとK’は無言で席についた。


二人だけの時間。

クーラはそれをもう少し楽しみたかった。


大好きな人との、二人だけの時間を…

Please Please receive my chocolate 3 

February 14 [Mon], 2005, 16:49

「っつくしょ!」

気温も低く、何より電灯しか明かりのない暗い公園のベンチに、クーラは一人腰掛けていた。


(寒いなぁ…)

(K’、今ごろ何してんだろ…)

(なんであんなヤツ好きになっちゃったんだろう…)

(こんな目にあうのも、全部アイツのせいだ…)

「あー、もー、K’の馬鹿!!」


「誰が馬鹿だって?」

一番聞きたかった人の声を聞いたクーラは、はっと顔を上げた。



「こんなとこに居やがったか…」

クーラを見つけたK’は白い息を吐きつづけ、少し安心したように彼女を見た。

「え…」

「おら!」

K’はぶっきらぼうにコートを投げ渡し、隣に座った。

「け…K’……」


正直、K’が捜しに来てくれる事など、思っなかった。


「んだよ、なんか文句でもあんのかよ」


きっと来るのはマキシマかウィップだろう、と


「煙草吸うのは…駄目だったな…」


けれどそのK’が自分の隣に居てくれる


「おい…?」


それが彼女にとってどんなに嬉しいことか


「え?」

クーラのその少し釣りあがった目からは涙がこぼれ落ちていた。

「お前…泣いてばっかじゃねぇか…」

「K’のせいだよ!」

「うるせぇ」

「やっぱり、優しくない…ばか…」


口ではそう言ったが、クーラの顔は笑っていた

Please Please receive my chocolate 2 

February 14 [Mon], 2005, 16:48

マキシマとウィップは居間で一人雑誌をめくっているK’に気づいた。

「変ね……てっきり今日はクーラと一緒に居ると思ったのに…」

「ああ、チョコ渡していい雰囲気になってるかな、とか思ったのに」



気になった二人はK’に尋ねた。

「なぁ、K’」

マキシマの声にK’は顔を上げた。

「譲ちゃんはどうしたんだ?」


「知るかよ、あんなヤツ」

「どうしたの?何かあったの?」

ウィップは少し嫌な予感がした。

「うるせぇ。アンタには関係ねぇよ」

「いいから言いなさい!!」

気になったウィップはきつめの言葉でK’に尋ねた。


「……」

別にウィップのその態度に畏怖したわけではないが、

これ以上黙り通すと、また面倒なコトになりそうだと感じたK’は、雑誌を横に置いて口を開いた。










「あんたねぇ……馬鹿じゃないの?」

ウィップはそのK’の話を聞いて呆れ果てた。

「あ?」

「ホント鈍いヤツだな、お前は…」

マキシマも同様に呆れた。


「いい?あの子、バレンタインが何の日か知った瞬間、いきなり私にチョコのレシピ聞きにきたのよ。」

「……」

「作ったことないのに、何度失敗しても、自分のキモチをK’に分からせたいんだ!って」


「で?」


あまりにもクーラの気持ちを察してやれないK’にウィップはとうとう頭にきた。


「あんた、ホント馬鹿!大馬鹿!! そんなにクーラ傷つけて楽しいの!?」

「別に傷つけてるつもりなんてねぇよ!」

「その態度が傷つけてるって言ってるの!!ホント鈍いわね、あんた! いいからクーラを迎えに行ってやりなさい!」

「あぁ!?なんで俺が…」

「いいから早くいきなさい!!」

「っつ…!!」





K’はウィップの圧に負けて、しぶしぶ家を出ようとする。

そこにマキシマがクーラのコートを持って現れた。

「K’!」

「あ?なんだよ!」

「そう怒んなよ、ほら!」

マキシマはK’にいつもクーラが着ているコートを渡した。

「外、寒いだろうからな。あの譲ちゃん、薄着で出たんだろ?持ってってやれよ」

「……ちっ」


K’は舌打ちして、外に出た。

マキシマはその背中を、やれやれといった感じで見送った

Please Please receive my chocolate 

February 14 [Mon], 2005, 16:45

2/14



「はい!K'!」

クーラはK'に小さな袋を渡した。

K’はク−ラの勢いに少し驚きつつ、尋ねた。

「……なんだコレは?」



















「Please Please receive my chocolate」























「チョコレート!」


「お前、俺が甘いモノ嫌いっての知ってるよな…」

チョコレート、という返答にK’は少なからず嫌悪の表情を浮かべた。


「だってね、ウィップが言ってたんだよ?2月14日は大切な人にチョコをあげる日なんだって!」

「そーか。でも俺は甘いモノ嫌いなんだよ。だからいらん。」

「えー!せっかく作ったんだよ!食べてよ!」

「嫌なモノは嫌だ。マキシマにやれよ。アイツなら喜んで食ってくれるぞ。」

「嫌! 私、K’に食べてもらいたくて作ったんだよ!?」

「あー、っせー、っせー。分かったよ。食えばいいんだろ、食えば」

次第に興奮気味になっていくクーラの態度に、面倒くさくなったのか、K’は投げやりにはき捨てた。

「……」

クーラはそのK’の言葉を聞いた瞬間、下にうつむいた。


「どうした?早くよこせよ。食ってやるから」


「…ぃぃ」

「あ?」

「もういい!そんな言い方するなら食べてもらわなくたっていい!!」

「なんだよ、おまえ。人が食ってやるって言ってンのに。」

「うるさい、うるさい! K’の馬鹿!!」


そう言うとクーラは扉を開けて、外に走り去った。
その瞳には明らかに涙と分かる物が流れ落ちていた。


「…勝手にしやがれ!」

K’もクーラの態度に嫌気がさしたのか、怒鳴りちらすように言った。

トモダチ 

February 08 [Tue], 2005, 21:23

「二人だ…」




そう言ってK´は現れた。

大切な人を傷つけられてたたずむ私を

ポンと後ろから後押しするように。





そして一緒に戦ってくれた。













私の大好きな人…

私が嫌いなアイツについて 

February 06 [Sun], 2005, 21:17

私は暑いのがキライなのに



アイツはパチンと指を鳴らして





炎を出して私の居場所を燃やしちゃうの





















無愛想で、わがままで、意地っ張りで、意地悪だけど








時々優しくしてくれるの















言葉では上手く言い表せないけど










一緒に居るとホッとするの












だから……  いつまでも一緒に居たいって思うんだ

いちおー 

February 06 [Sun], 2005, 21:10

小説用のプログ作ってみました
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