「王朝の陰謀−判事ディーと人体発火事件」(2010・中/香港)

May 21 [Mon], 2012, 23:30
ツイ・ハーク監督、アンディ・ラウ主演映画
「王朝の陰謀−判事ディーと人体発火事件」
(原題:狄仁傑之通天帝国
Detective Dee and the Mystery of the Phantom Flame)
を観ました。

2011年の香港電影金像奨で
ツイ・ハークが監督賞を、カリーナ・ラウが主演女優賞を取った
映画です。
愛知県では「コロナシネマワールド」系列店だけでの上映となります。

原作はオランダのロバート・ファン・ヒューリックが書いた
唐代中国を舞台とした推理小説、ディー判事シリーズです。
ディー判事こと狄仁傑(ディー・レンチェ)は実在の人物ですが、
勿論ファン・ヒューリックのお話はフィクションです。

私は10年以上前にディー判事シリーズを読んで
内容は今や忘却の彼方なのですが
この映画はオリジナルストーリーにつき
原作を読んでいるかどうかはあまり関係なし。
なお、ディー判事シリーズは
今は早川書房から多数出版されているようですね。

さて、この映画。
あの懐かしいツイ・ハーク映画が帰ってきた!

時代衣装の長い裾をなびかせてのワイヤーアクション、
多彩な武器と嘘っぽい技ありのバトル、
怪奇風味漂う事件、
若干のお色気、
冷静に考えると馬鹿馬鹿しいのに
映像として楽しめちゃうスペクタクルシーン。
それでいて観終わった後に重さを残さない
ザ・エンタメ映画。

加えて共演陣も楽しい。
カリーナ・ラウにレオン・カーフェイ、
リチャード・ン(!)にテディ・ロビン様!
さあ、香港映画ファンならにやつきましょう。是非。

お話はこんな感じです。

「中国、唐代の都、洛陽。
 三代皇帝高宗亡き後、
 高宗の皇后であった太后(劉嘉玲/カリーナ・ラウ)は
 史上初の女帝(後の武則天)に即位しようとしていた。

 即位と同時にお披露目しようと、
 都では巨大な弥勒菩薩−”通天仏”を建立している。

 この”通天仏”建造現場で奇怪な事件が起こった。
 建立工事を担当するジア副長官が
 急に燃えだして死亡したのである。

 工事現場の造営頭、シャトー(梁家輝/レオン・カーフェイ)らは
 ジア副長官が現場の呪符を勝手に触ったせいと怖れた。
 それを迷信と馬鹿にした事件検分に訪れた大理寺郷シュエも
 同じく急激に燃えだして焼死。
 ますます祟りとの噂は広がった。

 太后は心酔する高僧、国師の予言を聞いて
 かつて反逆罪で投獄した
 ディー・レンチェ(劉徳華/アンディ・ラウ)を呼び戻す。

 事件捜査の全権を与えられ、補佐として
 太后側近の男装の麗人チンアル(李冰冰/リー・ビンビン)と
 大理寺のペイ・ドンライ(ケ超/ダン・チャオ)をつけられた
 ディー判事。
 彼が事件を調べるうちに、
 恐るべき陰謀が明らかになっていくのであった……」

「ロボット」(2010・印)

May 13 [Sun], 2012, 20:50

シャンカール監督作品、
ラジニカーント主演、アイシュワリヤー・ラーイ共演映画
「ロボット」を観てきました。

いつもならチラシ画像をつけるところなんですが、
チラシが入手できなかった(すぐに無くなった??)ので
前売券特典でついてきたポストカード画像を付けときます。

元々は3時間近くある映画で
途中にインド映画お約束のインターミッション(途中休憩)が
入るのですが、
今回の日本公開版はこれを139分に縮めて編集、
途中休憩はなし。
ヒンディー語+日本語字幕上映ですが
元々はタミル語映画だそうです。

私は正直ヒンディーとタミルの違いはわからないんですが、
香港映画が広東語ではなく北京語音声で上映される時のような
違和感なのでしょう、きっと。

時間が短くなった分、
インド映画を観たことがない人でも
とっつき易いとは思います。
唐突に歌い踊り出すシーンが少ないし
お話のベースは真面目に作ってあるし
それでも色々やり過ぎなアクション描写はしっかりあって
楽しめるし。

が。
くど過ぎるインド映画を期待していた身としては
139分だけじゃ物足りない〜〜!

インターミッションの表示が出た時は
「え、もう?」と思いましたもん。
歌を!カラフルでゴージャスなダンスシーンをもっと!
歌って踊るアイシュワリヤー姉さんをもっと観たかったのに〜。

私と同じ思いを抱いた人は
公式ページの「完全版を観たい」ボタンを連打、ですよ!
詳しい方によれば、
海外ロケした2曲がばっさりカットされているそうですから。
これは完全版上映を実現しないとね!

お話はこんな流れです。

「ロボット研究に没頭するバシーガラン博士(ラジニカーント)。
 
 そして、バシー博士はついに成功したのだ!
 人間より遙かに優れた能力を持つ
 人間型ロボットがここに完成したのである。
 ロボットはチッティ(ラジニカーント、二役)と名付けられた。

 バシーの夢は、この優れたロボットを
 ワンマンアーミーとして軍で採用してもらうこと。

 が、バシーの恩師であるボラ教授(ダニー・デンゾンバ)は
 チッティを認可しようとはしなかった。
 いくら能力があっても、命令をただ聞くだけのロボットは
 危険だというのだ。

 ならば、とバシーはチッティの有能さを証明しようとするが
 ロボットであるチッティが人間の感情を理解できなかったために
 一人の少女が死んでしまう。
 ボラ教授は人間の感情を理解できないロボットは役立たずと
 再びバシーの申請を一蹴。

 実は、ボラ教授は弟子が名声を手にすることを妬んでいたのだが
 バシーはそれに気づかなず
 チッティに人間の感情を学習させる。

 見事チッティは人間と同様の感情を持つことに。
 が、チッティがバシーの恋人サナ(アイシュワリヤー・ラーイ)に
 恋したことから
 事態は危険な方向へと動き始めるのであった……」


ざっくり言っちゃえば
人間以上の存在を作り出してしまった博士と
負の感情を利用されて悪に染まったロボットの悲劇のお話。

「ビースト・ストーカー/証人」(2008・香港)

May 12 [Sat], 2012, 22:30

ダンテ・ラム監督、ニコラス・ツェーとニック・チョン共演映画
「ビースト・ストーカー/証人」
(原題:証人 Beast Stalker)を観ました。

ニック・チョンが2009年の香港電影金像奨の主演男優賞を、
リウ・カイチーが助演男優賞を取った映画です。  

ちなみにこの年の主演男優賞候補は
ニック・チョンの他に
「イップ・マン 序章」のドニー・イェン、
「レッドクリフ」のトニー・レオン、
「スリ」のサイモン・ヤム、
「一個好[父/巴][父/巴」のルイス・クーという顔ぶれでした。
ルイス・クーの映画だけ未見だなあ。

さて、
ダンテ・ラム監督、ニコラス・ツェー、ニック・チョンの組み合わせは
去年日本公開された「密告・者」と同じ。
ただ、実は「証人」の方が先に作られた映画です。

「密告・者」と同じく
「容赦ない」「痛い」映画なんで、
どんな鬱展開に持ち込まれるかと
嫌なハラハラドキドキ感を始終味わう映画でしたね……。
なにせ、バッドエンドを予感させるフラグが満載。

そして今回はニコラスが警察官、ニックが犯罪者なんですが
闇に浮かび上がるニック・チョンがホラー映画並みに怖い!

可愛い子役も登場するけれど
決して甘い展開にならない。それが香港映画。

ストーリーはこんな感じです。

「ガサ入れ捜査の直後、
 逃亡中の強盗犯、張日東(姜皓文/フィリップ・キョン)が
 乗る車を発見した
 刑事トン(謝霆鋒/ニコラス・ツェー)。

 トンは部下のサン(廖啓智/リウ・カイチー)と共に
 激しいカーチェイスと銃撃戦を繰り広げ
 強盗犯を逮捕する。

 が、部下のサンは車の衝突事故で不自由な体となり
 幼い少女イーがこの銃撃戦に巻き込まれ死亡。
 知らずに少女を撃ってしまったトンは
 重い自責の念を背負うこととなった。

 それから3ヶ月後。
 昏睡から覚めた強盗犯、張の裁判が行われる事となった。

 裁判を担当する女性検事
 コー・アン(張静初/チャン・ジンチュー)は
 張逮捕の際に死亡した少女の母である。

 一方、事件後失踪していたトンは
 死んだ少女イーの双子の妹、リン(黄雪妍)と友達になっていた。

 が、リンはトンの目の前で
 灰色の目の男ホン(張家輝/ニック・チョン)に
 誘拐されてしまう。

 殺し屋ホンに誘拐を依頼したのは
 裁判を控えた張である。
 娘を使って検事コー・アンを脅迫し、
 強盗事件の唯一の物証を捨てさせるのが狙いだった。

 トンはコー・アンに助力を申し出るが、
 三ヶ月前の事件で彼の事を憎んでいるアンは拒絶。

 僅かな手がかりを昔の部下の助けを借りて解析し
 リンの行方を探すトンだったが……」


ざっくり言えば、
前半はニコラスが少女リンの行方を必死に探すお話、
後半は居場所を突き止められてしまったニック・チョンと
ニコラスとの戦いのお話です。

「女ドラゴンと怒りの未亡人軍団」(2011・中)

May 05 [Sat], 2012, 21:35
セシリア・チャンの復帰作
「女ドラゴンと怒りの未亡人軍団」
(原題:楊門女将之軍令如山 LEGENDARY AMAZONS)を
観ました。

かのエディソン・チャン事件の影響で活動休止、
ニコラス・ツェーとも離婚となってしまったセシリアですが
私、結構好きな女優さんでして。

で、この映画は製作がジャッキー・チェン、
出演陣はセシリアの他にチェン・ペイペイや大島由加里といった
往年の女性カンフースター、
お話のベースは京劇としても演じられる古典「楊家将演義」。

とくれば、まず失敗はない?と思われるのですが。

聞こえてくるのは
「中国ラジー賞全部門ノミネート」
「セシリアが"最も失望させられた女優賞"を獲得」といった
芳しくないものばかり。

で、実物はどうなんだ?と思い
観てきたわけですが……。

ううむ。
芳しくない評判は本当だった(苦笑)
開始5分以内でツッコミたくなる映画も
なかなかないですよ。

ストーリーは以下の通り。

「中国、宋の時代。
 将軍、楊宗保(任賢齊/リッチー・レン)戦死の報が
 楊家にもたらされた。

 武門の名門、楊家の男達は次々と戦死しており
 残った男は楊宗保と穆桂英(張柏芝/セシリア・チャン)の息子で
 年若い楊文広(肖明玉/シャオ・ミンユー)ただ一人。

 しかし、楊文広に朝廷から下された命令は
 一万人の兵で十万人の敵を迎え撃つことであった。

 これに憤った楊家の女達は
 文広と共に戦地へ赴くことを決意。

 文広の母・穆桂英はかつては山賊の女親分であった。
 若い頃には楊宗保を負かし、無理矢理結婚したという逸話を持つ
 武芸の達人である。

 文広の祖母・柴郡主(劉暁慶/リウ・シャオチン)、
 曾祖母・余太君(鄭佩佩/チェン・ペイペイ)、
 楊家の侍女・楊排風(周小飛)、
 楊一族の未亡人である
 鄒蘭秀、通称:鄒二娘(大島由加里)、
 信心深い馬賽英、通称:馬五娘(周海媚/キャシー・チャウ)ら、
 楊家の女たちは武芸に秀でたものたちばかりであった。

 こうして、ほぼ女ばかりの軍団は出陣するのであったが……」
 


問題なのは、全編通して観ても
この映画が一番見せたいポイントが
よく判らなかったところ(苦笑)

たくさん集めた女優陣のアクションを
やりたかったというのは判る。
セシリアとリッチーの夫婦愛もやりたかったと思われる。

が、どうにも話の整理が出来ておらず
編集もてんでなってない。
ギャグまじりにしたいのか大真面目にやりたいのかも
あまり見えてこない。
真面目にやってるつもりが力が入りすぎて
逆にギャグにしか見えなかったりするところも……。

「父の初七日」(2009・台湾)

March 12 [Mon], 2012, 23:45

台湾でロングランヒットした映画「父の初七日」
(原題:父後七日 Seven Days In Heaven)を観ました。

本来は去年の春に日本で劇場公開されるはずが
震災を受けて公開延期となり、
1年経ってようやく上映となった映画です。

ま、映画で扱っているのが「お葬式」そのものだもんな〜。
ユーモアを交えて描かれているとは言え、
残された人々の喪失感は出してきますので
身近な人を亡くしたばかりの人は
観るとツライかも。
特にラストは同調しすぎてしまうかも。

ストーリーはこんな流れです。

「夜店でカラオケ店をしていた父(太保/タイ・パオ)が
 事故に遭った。
 娘、阿梅(アメイ)(王莉雯/ワン・リーウェン)は
 働いている台北から急いで田舎へ戻り
 兄の大志(ダージ)(陳家祥/チェン・ジャーシャン)と
 病院に駆けつけるが、父はすでに亡くなった後。

 悲しむ間もなく葬式の準備は進む。
 葬儀は道教式で行うこととなり、
 野辺送りの日はこれから七日後、
 担当する道士は
 遠縁の阿義(アイー)(呉朋奉/ウー・ポンフォン)と決定。

 兄妹はいとこの小庄(シャオチュアン)
 (陳泰樺/チェン・タイファー)と共に
 次から次へと数々の儀式をこなしていく。
 それは、父の思い出と向き合う七日間でもあった……」


回想で登場する亡き父を演じているタイ・パオは
往年のジャッキー映画ではおなじみの顔の
「タイポー」です。

昔のジャッキー映画を観た本数もそこそこ増えてきたので
登場したときは「あ、この顔は!」と思いました。
そっかー、タイポーのお葬式なんだこの映画は。

タイポーが演じているんなら
屋台でチンピラ風なあやしげな商売しているのも
遺影に使えそうな写真がカラオケマイク付なのも
息子に棺の中にエロ本(日本のものっぽい……)を進呈されるのも
なんだか納得(笑)

ただ、どこかいい加減そうな父だからこそ
娘とのやり取りになんだかほのぼの……。
娘の誕生日に原チャリの運転を教える父がいい。

「カンフーサイボーグ」(2009・香港/中)

January 01 [Sun], 2012, 10:54
ジェフ・ラウ監督の香港映画
「カンフーサイボーグ」(原題:機器侠 Kung Fu Cyborg)を
観ました。

いや〜、久々に「らしい」香港B級映画を観ましたね〜。
様々な無茶ぶり要素がごたまぜになっていて、
あまりに無茶すぎて
ギャグもしょうもないものが多くて
ツッコミいれるのも馬鹿らしいほど。

そのくせ、ラストだけ観ればやたら感動的に作ってあるので
なにかいい恋愛映画を観たかのように
勘違いしてしまう(笑)というザ・香港映画、な訳です。

そして主役は別にいるはずなのに
観終わった後は全てウー・ジンに記憶が塗り替えられているという
恐るべき映画。
いや〜、いいもの観ました。
実際に観たのは去年の年末ですけど。

ストーリーはこんな感じ。

「2046年。
 田舎の警察署長、タイチョン(胡軍/フー・ジュン)の元へ
 ある新人警官がやって来た。

 彼の名前はK1(方力申/アレックス・フォン)。
 容姿端麗、仕事もテキパキこなし不思議な力すら操るK1には
 タイチョンしか知らない秘密があった。
 K1は政府で極秘裏に開発された
 サイボーグ警官だったのである。

 そんな事とは知らず、
 K1にときめく女性警官ムイ(孫儷/スン・リー)。
 感情を学習中のK1も何かを感じているようであったが
 そんな二人を見て心穏やかではないタイチョン。

 何故なら、さえない中年ではあり年の差はあるものの
 タイチョンもムイの事が好きだったからである。
 タイチョンはK1に対して妨害工作をするのだが
 K1はあっさりかわしムイには怒られる始末。

 そんな折、同じく政府が開発したサイボーグ
 K88(呉京/ウー・ジン)が脱走したという情報が。
 タイチョンとK1はコンビでK88との戦いに出向くが……」
 

初めは心を知らないサイボーグと田舎娘の
ラブコメかと思いきや、
なんというか要素ごたまぜ感がたまりません。

サイボーグだけど電池充電式。
サイボーグだけど巨大ロボットにトランスフォーム。
サイボーグだけど透視できたり対コンピューターに万能だったり
コンピュータウイルスに感染したり
近視治癒能力を持っていたり。

サイボーグの定義ってなんだったっけ?と問い返すのも
馬鹿らしくなりますので、
まあそこら辺は笑え。笑い流せ。

「新少林寺/SHAOLIN」(2011・香港/中)

December 22 [Thu], 2011, 22:34

ベニー・チャン監督、アンディ・ラウ主演の映画
「新少林寺/SHAOLIN」(原題:新少林寺 Shaolin)を観ました。

どうにもチラシ等の宣伝では映画のイメージがつかめなくて
「ジャッキー主演?でもアンディ主演?え、ニコラスの出番は?」
てな感じでしたが、
観てみればごく真っ当なアンディ兄貴主演映画でしたね〜。

初めは悪のラスボスといった感で登場したアンディでしたが
途中で男気と善人ぶりを発揮しだしてからは
もろアンディ映画。

映画ラストで歌が入りそうな雰囲気があって
「この雰囲気は…まさか!」と思ったら
やっぱりエンディング曲は主唱:劉徳華(苦笑)

なので、カンフー映画と思わずに
アンディ兄貴映画でジャンルは人間ドラマと思って
観ることを強く推奨いたします。

ちなみに、ビジュアル面では
軍服着たアンディの堂々たるラスボス風味と
どんどん着崩れていくニコラス将軍の
ちと病んでる悪の香りを楽しめます。
ファン・ビンビンのチャイナドレスも美しいですよ。

久々に映画パンフを買いましたが
力が入りまくりなのでなかなか読み応えがあります。
少林寺映画の年表もありますし(笑)

お話はこんな感じ。

「時は民国初年(1912年)。
 清朝は既に滅び、各地で軍閥の将軍達が相争う時代。

 敵対する将軍を追って
 少林寺境内へ馬へ乗り込む将軍がいた。
 彼の名は侯杰(劉徳華/アンディ・ラウ)。

 少林寺の武僧、浄能(呉京/ウー・ジン)や
 方丈(于海/ユエ・ハイ)らの制止も聞かず、
 腹心の部下・曹蛮(謝霆鋒/ニコラス・ツェー)を従えて
 敵将を殺した侯杰は、登封城を手に入れる。

 が、侯杰は義兄弟・宋虎将軍の裏切りを恐れ
 妻・顔夕(范冰冰/ファン・ビンビン)の制止も聞かず
 暗殺を企てた。
 そのために侯杰は一人娘と権力を失い
 追われる身となってしまう。
 そして、彼の後で軍の実権を握ったのは
 曹蛮であった。

 傷ついた侯杰は、かつて自分が愚弄した
 少林寺に身を寄せ、武僧としての生活を始める。

 厨房係の悟道(成龍/ジャッキー・チェン)の下で働き
 修行を重ねるうちに苦しみを乗り越えた侯杰は
 浄覚と名を変えて武僧として生きる決意をする。

 が、権力を手にした曹蛮将軍は
 かつての主、侯杰の命を狙い続けていた……」


少林寺が舞台といっても、
アンディが修行を重ねて必殺技でニコラスを倒す話では
ないんですよね〜。
だからカンフー映画とはあまり思わない方がいい訳で。

テーマは改心。
少林寺そのものが映画の企画に絡んでいるそうで、
仏の慈悲や救いというものがクローズアップされてる感じ。
私はなんとなく同じくアンディ主演の
「マッスル・モンク」を思い出しましたよ。

ちなみに、「少林寺」と言えば!なリンチェイにも最初声をかけたけれど
忙しすぎてスケジュールが合わなかったのだそうな。

「密告・者」(2010・香港)

November 27 [Sun], 2011, 20:50

ダンテ・ラム監督、
ニック・チョン、ニコラス・ツェー、グイ・ルンメイ出演の映画
「密告・者」(原題:綫人 THE STOOL PIGEON)を観ました。

チラシの写真からニコラスがメイン?と思っていたんですが、
実際のところ話の中心はニック・チョンでした。
リウ・カイチーのおっちゃんも結構重要な役どころなんですが、
日本版チラシにはカイチーは影も形も見えず……。

そして、バイオレンス描写が結構痛い感じ。
ニック・チョンにどんどん生傷が増えて流血するのは
見慣れていますが(笑)
”あの”グイ・ルンメイちゃんですら
廃校で積み上げられた椅子や机に投げ飛ばされ、
絶叫しながら刃物を振りかざしております。
「言えない秘密」の時の可憐さはどこに……。

一応クリスマスシーズンの物語ではあるものの、
ハートウォーミングな心温まるエピソードなぞ
この映画に期待してはいけない。
あまりに登場人物が不幸になっていくので
観終わった後は結構凹みますよ〜。

ストーリーはこんな感じです。

「香港警察、刑事情報課のドン(張家輝/ニック・チョン)は
 犯罪者の中に密告者を作り
 犯罪情報を探らせるのがお仕事。
 が、ドンに協力した密告者(廖啓智/リウ・カイチー)の正体がばれ
 殺されかけるという事件が発生する。

 それから1年後。
 精神に異常を来たした元密告者(←カイチー)の面倒を見つつ、
 ドンが次の密告者として選んだのは
 刑務所から出所間近の若者、
 サイグァイ(謝霆鋒/ニコラス・ツェー)。

 ドンの誘いを一度は断ったサイグァイだったが、
 亡き父の借金の形に妹が娼婦をやらされている事が判明。
 妹の自由を買うためには100万ドルが必要だ。

 妹のため密告者となったサイグァイは、
 ドンの指示を受けて
 顔見知りのタイピン(姜皓文/フィリップ・キョン)に
 運転手として雇われる。
 タイピンの元でサイグァイは
 かつて一度だけすれ違った
 ディー(桂綸[金美]/グイ・ルンメイ)と再会。

 その頃、かつて強盗事件を起こした犯罪者
 バーバイ(陸毅/ルー・イー)が
 再び香港入りするとの情報が。

 ドンはタイピンがバーバイと組むと見て
 サイグァイにバーバイ逮捕がなった暁には
 多額の報奨金を支払うと約束。
 そして現れたバーバイはタイピンらと
 強盗計画を練り始めるが、……」


バイオレンス一辺倒かと思いきや、
メロドラマ的展開も途中に用意されています。

が、メロドラマにありがちな「優しい結末」は用意されていない。
ですので救いは全く期待してはいけません。

「アクシデント」(2009・香港)

November 11 [Fri], 2011, 21:00

ジョニー・トー製作、ソイ・チェン監督、ルイス・クー主演の映画
「アクシデント」(原題:意外 ACCIDENT)を観てきました。

チラシによれば
「スタイリッシュなフィルム・ノワールにして
 ジェットコースター的なサスペンス・アクション・スリラー」
なのだそうです。
……って全くイメージできないよ。

お話はこんな流れです。

「全てを偶然の事故に見せかけて標的を葬る。
 それがブレイン(古天楽/ルイス・クー)率いる
 暗殺者チームのやり方だった。
 メンバーは他に
 ふとっちょ(林雪/ラム・シュー)、女(葉璇/ミシェル・イエ)、
 おやじ(馮淬帆/フォン・ツイファン)。

 次の仕事はとある老人の殺害。
 依頼人は老人の息子である。

 事故にみせかけるため、周到な準備を重ね
 雨の日を選んで仕事を決行した4人。

 しかし、予期せぬ出来事によりふとっちょが死んだ。
 そしてブレインの自宅は荒らされて
 今まで稼いだ金が盗まれていた。 

 自分たちと同じ手口の暗殺者が俺たちを狙っている?
 そう疑ったブレインは、依頼人を探り
 保険会社の男(任賢齊/リッチー・レン)が怪しいと睨む。
 ひたすら男の調査を続けるブレインであったが
 仲間達も同時に怪しい動きを見せていた……」


オチまで行くと「ああ、そういう話だったのね」と納得。
これは確かに説明しづらい映画です。

だって、真相はごく単純なのに
いかに雰囲気ある誤魔化し方をするか
演出を頑張っているところを楽しむ映画だもんなあ……。
真相なんてたった数文字で表現できちゃうんですけど
それを声高に言い立てるのは情緒がないというもので。

「モンキーフィスト/猿拳」(1979・香港)

October 06 [Thu], 2011, 22:16
ユン・ピョウの初主演作「モンキーフィスト/猿拳」
(原題:雜家小子 KNOCKABOUT)を観ました。

ユン・ピョウの他には
ラウ・カーウィン、サモ・ハン・キンポー、
レオン・カーヤン、カール・マッカが出演しています。

この映画では、ユン・ピョウはレオン・カーヤンとコンビの
詐欺師を演じています。

中盤を過ぎるまでは
カール・マッカの癖ありすぎのお役人が登場したり
詐欺師コンビのどこか抜けているやり方を見せたりと
のんびりしたコメディ風味なんですが、
中盤過ぎてユン・ピョウがサモに弟子入りしてからが圧巻。
ユン・ピョウの身体能力の高さには感動しますよ〜。

お話はこんな流れ。

「レイ(元彪/ユン・ピョウ)とマー(梁家仁/レオン・カーヤン)は
 詐欺師のコンビ。
 今日もこすからい質屋の倅を逆にだまして丸儲け。

 調子に乗った二人は
 食堂で旅の男を窃盗犯に仕立てて金をせしめようとするが失敗。
 ならば、と男を襲うが返り討ちに遭う。

 ”こうなったら弟子入りして技を盗んでから仕返ししてやる!”
 下心たっぷりの二人は
 強引にこの男、モードウ(劉家榮/ラウ・カーウィン)に弟子入りし
 数々の技を学ぶのだった。

 が、ある日レイは知ってしまう。
 モードウは実は大悪人だったのである……」


ユン・ピョウの役は
こういった話でありがちな田舎の好青年ではなく詐欺師。

ということで、精一杯悪そうな顔をしているユン・ピョウですが
まだ若いからやたら愛らしいです。
顔の横でやたら手をニギニギしているのは
一種の役作りでしょうか。

が、動きの切れは半端ないです。
見ると感動します。

なんであんなに同じ位置で連続バク転できるんだ、とか
縄跳びしながらの演舞って何?!とか。
これは一見の価値あり。
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