「外事警察 その男に騙されるな」(2012・日)

June 03 [Sun], 2012, 22:10


渡部篤郎主演映画「外事警察 その男に騙されるな」を観てきました。

元はNHKの土曜ドラマでやっていたらしいのですが
そちらは未見。

公開直前まで全く興味も持たず過ごしてきたのですが、
脚本が古沢良太と聞いて観る気になりました。
「相棒」「リーガル・ハイ」「探偵はBARにいる」など
書いてる人ですしね。

ストーリーはドラマを観てなくても
ついていける内容となっていました。
邦画にありがちな浪花節とかお涙頂戴とか
甘ったるさがない渋い映画ですが、
私はこういう路線のが好き。
ちなみにギャグは一切ないよ!

ストーリーは以下の通り。

「日本。
 震災後、避難区域に指定された大学から
 核関連の軍事関連ファイルが何者かに盗み出された。
 同時期、朝鮮半島からウランが流出したとの”噂”がもたらされる。
 
 ソウル。
 ”公安の魔物”と呼ばれた男、住本(渡部篤郎)は
 ある人物を探していた。
 ターゲットの名は徐昌義(田中泯)。
 原子力技術を専門とし、在日2世として育ったが
 祖国に帰国し、核爆弾研究に携わったとされる人物である。
 住本は祖国を脱出して潜伏していた徐を見つけ、
 日本に連れ帰ることに成功。

 日本国内で核兵器を製造されることを怖れた政府は
 警察上層部にそのような事態が起きないよう要求。

 かくして、住本班が復活。

 日本に潜入した工作員だろう、と彼らが目を付けたのは
 奥田交易の社長、奥田正秀(イム・ヒョンジュン)。
 韓国人として2年前に日本人女性と結婚し、日本国籍を得た彼は
 日本と韓国を頻繁に行き来していた。
 
 住本は部下の松沢(尾野真千子)を使い、
 奥田の妻、香織(真木よう子)に揺さぶりをかける。
 住本の狙いは、香織に夫を探らせることだった……」


サブタイトルは「その男に騙されるな」です。
ちなみに私は騙されませんでしたよ。
でも騙されちゃった方が、観客としては楽しめるでしょうね。

「インシテミル 7日間のデス・ゲーム」(2010・日)

March 05 [Mon], 2012, 20:56
これもレンタル。
藤原竜也主演映画「インシテミル 7日間のデス・ゲーム」を観ました。

原作は米澤穂信の小説「インシテミル」
米澤穂信は好きなんで原作は読んでいるのですが、
映画公開当時はどうせ内容が改悪されているだろ、と観る気になれず。

時間が経ってようやく映画を観る気になったところ風邪をひき、
熱にうなされながら全編を観た訳ですが。

ん〜、病人の娯楽としては丁度良い加減の映画でした。

原作の細かい報酬ルールは相当単純化されていたけれど、
映像化するならこのくらいにしておかないと
判りにくくなるだろうとは思いました。

登場人物の設定も相当いじり倒されていたけれど、
”暗鬼館”の閉鎖された雰囲気が出ていたから
まあ良しとしておこう。

ま、いくら舞台が整っていても
嘘っぽくなってはどうしようもないのですが。
藤原竜也が眉間にシワ寄せて苦しげな顔してると
閉塞感に妙にリアリティが出てくるもんだと
感心しつつ観ておりました。

ストーリーはこんな感じ。

「時給11万2000円。
 そんな募集記事を見て、
 結城理久彦(藤原竜也)はバイトに応募した。

 同じくこのバイトに応募したものは結城を含め10名。
 主催者の<実務連絡機構>によれば、
 バイト期間は7日間、その間に心理的実験を行うのだと言う。

 ”この先では不穏当かつ非倫理的な出来事が発生し得ます”
 そんな警告メッセージに今更引き返す者は皆無。
 そして彼らは”暗鬼館”へと足を踏み入れたのであった。

 至るところに仕掛けられたモニタカメラ、
 各自に与えられた鍵のかからない個室と凶器、
 消灯後の外出を禁じる警告メッセージ。

 そして最初の夜が明けたとき。
 一人目の死者が発見された……」

 
原作と設定が違うことには気付いていましたが、
終わり方も全く別物だったのにはびっくりしましたね〜。
ある意味、原作読んでても楽しめるとも言うが。

「麒麟の翼〜劇場版・新参者」(2012・日)

January 28 [Sat], 2012, 23:38

本日公開の阿部寛主演映画
「麒麟の翼〜劇場版・新参者」を観てきました。

原作は東野圭吾の同名小説ですがこちらは未読。
ただ、同じ主人公「加賀恭一郎」が登場する
ドラマ「「新参者」は一通り観ていまして、
その流れで観に行ったようなもんです。

ドラマは名作と言ってもいい出来だったんですが
映画は……はてさて。

ストーリーは以下の通り。

「東京、日本橋。
 翼を持つ麒麟像の下で青柳武明(中井貴一)は息絶えた。
 彼の腹部にはナイフが突き立てられていた。
 同じ日、八島冬樹(三浦貴大)は警官から逃げようとして
 事故に遭い、意識不明の重体となった。
 八島は青柳の鞄と財布を持っていた。

 警察では、八島が青柳を刺したと想定して捜査が進む。
 日本橋署の加賀(阿部寛)は
 警視庁・捜査一課の松宮(溝端淳平)と
 コンビで捜査をすることに。

 が、些細な謎は残る。

 被害者、青柳は刺された現場から10分近く歩き続けたという。
 その間、彼は誰かに助けを求めようとはしなかった。
 青柳が歩き続けた目的は何だったのか。

 八島は施設で育った後に
 恋人の香織(新垣結衣)と東京に出てきたが、
 派遣社員の契約を切られた後は就職活動を続けていたという。
 八島と青柳を結ぶ線は?
 そして、ナイフは本当に八島のものなのか?

 独自の着眼点で捜査を進めていく加賀。
 やがて、それは思いも寄らぬ真相へと彼を導くのであった……」


ん〜〜。
正直、これは連続ドラマにした方が良かったんじゃないかと。

前半の展開は正直退屈でした。
CMの時間はまだか?って思っちゃいましたもん。

思うに、場面ごとのつなぎ方があまり気持ち良くないのです。
登場人物がわさわさ出てきて
捜査の場所も色々出てくるんですが
全員が全員重要人物という訳じゃないからな〜。

そして後半に入ると、
問題の焦点が絞られてきて
ストーリーは面白くなってきたけれど
今度は細かい点が気になってきて消化不良。

映画はどうしても時間が限られている訳ですから、
描ききれないエピソードはばっさり切ってもいいんじゃないかな。

「探偵はBARにいる」(2011・日)

September 26 [Mon], 2011, 22:44

大泉洋主演の探偵映画「探偵はBARにいる」を観てきました。
原作は東直己の「バーにかかってきた電話」です。

原作は読んでないので映画のみの感想ですが、
傑作とまでは言えないものの、まあまあいい……かな?

ただ、エロも流血もあるし
セリフも舞台となる歓楽街も上品とは言いがたいので
苦手な人は駄目でしょうな、これは。

また、すっきりした謎解きも期待してはいけません。

探偵といっても、
容疑者を集めて「さて皆さん」と謎解きをやる方ではなく
殴られ失神してナンボの振り回され型の探偵ですので。
昔、「ハードボイルドとは探偵が殴られ気絶するものだ」と
何かで読んだのを思い出しました。

お話はこんな流れです。

「”俺”(大泉洋)は札幌・ススキノの歓楽街を根城にしている
 探偵である。
 携帯は持たない主義だ。
 依頼人からの連絡は
 行きつけのバー、ケラーオオハタの電話で受ける。

 ある日、コンドウキョウコと名乗る女から”俺”に電話が。
 とある弁護士に、ある男が去年の2月5日にどこにいたかを
 聞き出して欲しいというのだ。

 仕事を引き受けた”俺”だが、
 そのせいで不気味な男(高島政伸)に
 雪原に生き埋めにされる羽目に。
 相棒の高田(松田龍平)を呼びつけて助かった俺は
 奴らへの報復を固く誓ったのだ。
 そして疫病神のような”コンドウキョウコ”からは
 更なる依頼の電話が来るのだった……」


で、探偵がごそごそと動き回るうちに
去年殺された霧島社長(西田敏行)とその妻、沙織(小雪)に
ススキノの飲食店ビル「皆楽会館」放火事件が
ひっかかってくるという流れです。

酒好きで女好きな”俺”と
北大助手で空手道場の師範代だが
寝るのが大好きな高田のコンビが
なかなかキャラが立っていてよろしい。
中盤までは、この二人のキャラを生かしたギャグシーンも
いくつか出てきます。

この二人のポンコツ車への
「ごめんねごめんね〜!!」は観ていて癖になります(笑)
ていうか車。
あんなに炎ばかり出して大丈夫なのか。

そして今作の見所はなんといっても高島政伸!

「クラシコ」(2010・日)

August 13 [Sat], 2011, 12:28
長編サッカードキュメンタリー映画「クラシコ」を観てきました。

名古屋では昨日が最終上映日でしたが、
次は沖縄で9月から上映されるとのこと。
もっとあちこちで上映すればいいのに、と思いますが
難しいのかな、やっぱり。

この映画では2009年の北信越リーグを取り上げています。

日本において、サッカーで”プロ”と言われるJリーグには
J1 18チーム、J2 20チームがあります。

年間通じてリーグ戦を行った結果、
J1の下位3チームが翌年J2降格となり
J2の上位3チームが翌年J1昇格となります。

この辺りは、普段スポーツニュースで冷遇されがちなJリーグでも
シーズン終わり頃になると取り上げられるので
知っている人は知っているかな?

その下には、
企業チーム・アマチュアチーム・Jリーグ入りを目指すチームが混在する
JFLがあります。

JFLからJ2へ昇格する道はあります。
が、J2からJFLへ降格する道は今のところなし。
J2のチームが22チームまで増えたら
J2とJFLの入れ替え制を導入するそうですが。

JFL所属チームの場合、
年末開催の天皇杯トーナメントで話題になったりしますね。

普段はJ1はJ1、J2はJ2、
JFLはJFL同士でしか対戦しませんが
天皇杯は日本のサッカーチームが所属リーグ関係なく、
時には大学サッカー・高校サッカーのチームが出場することもあり
トーナメント形式で勝ち上がっていく大会。

「プロのJ1・J2チームが勝って当然」と見なされるため
JFLや大学生がJ1に勝っちゃったりすると
「ジャイアントキリング!」とN●K辺りが大騒ぎしたりします(苦笑)

がしかし、JFLは全国リーグですが
その下には同じ地域内でのみ戦う地域リーグがある!
JFLと地域リーグとの間にも「昇格」「降格」の関係が存在します。

この映画で取り上げられているのは、その地域リーグ、
それも北信越リーグのみな訳です。

と言うことで、上映館が少ないのもやむなしか。
だって、J1リーグ戦ですら集客面では厳しい時がありますもんね……。

ただ、取り扱っている題材がマイナー=つまらない、とはならないのが
映画の面白いところ。

そう、実に面白いんですこの映画。

国内・海外・日本代表と、どのサッカーに興味を持つかは
人それぞれなんですが、
声を大にして言いたいのは。

サッカーに少しでも興味のある人はこの映画を観よう!って事。

「ゼロの焦点」(1961・日)

May 23 [Mon], 2011, 22:47
松本清張の同名小説が原作の映画「ゼロの焦点」を観ました。
2009年に広末涼子主演で同じ映画が作られていますが、
今回観たのは1961年の久我美子主演版です。

いえ、本当は某海賊映画第4弾を観に行くはずが
熱出して行けなくなりましてね。
で、代わりにコレをDVD鑑賞。
ま、一度はちゃんと観るつもりでした。

ストーリーはこんな感じです。

「結婚して一週間の新妻、鵜原禎子(久我美子)。
 彼女の夫、憲一(南原宏治)は仕事で金沢と東京を行き来していたが
 結婚を機に東京本社へ栄転となることが決まっていた。
 夫は金沢での最後の仕事の引き継ぎに出かけ、その後消息を絶った。

 夫はどこに行ってしまったのか?
 金沢で会社の人間に尋ねても手がかりはつかめない。
 夫の取引先の室田社長(加藤嘉)や室田社長夫人(高千穂ひづる)も
 心当たりはないという。
 そして、金沢での夫の下宿先は誰も知らないのだった。

 能登半島で身元不明の自殺死体があると聞き
 確認に行った禎子だが、死体は夫とは別人だった。

 夫の兄(西村晃)に夫探しを任せ、一旦東京に戻ってきた禎子。
 しかし、義兄が何者かに毒殺される事件が起きて……」


モノクロ映画なのですが、すごくいい映画でした。
広末版とこれを比べてはいけません。

まず、メインの3女優の出し方がいい。
前半は久我美子演じる真面目な主人公が映し出されるのですが、
後半は高千穂ひづる演じる社長夫人と
有馬稲子演じる受付嬢がメインとなります。

で、前半に久我美子の学級委員的な端正な美しさを味わった後で
後半の有馬稲子の無邪気な愛らしさにやられる、という。
高千穂ひづるの社長夫人のインテリな雰囲気が
余計有馬稲子の可愛らしさを引き立てているんですね。

クライマックスの二人の車中の会話シーンの辺りでは
すっかり有馬稲子に感情移入。
うまいなあ、有馬稲子。

「洋菓子店コアンドル」(2010・日)

February 13 [Sun], 2011, 23:17

蒼井優・江口洋介共演の映画「洋菓子店コアンドル」を観てきました。

時間の都合が合うのがこれだった、という。
普段この手の邦画は観ないんですがねえ。
本当は「RED」の方が観たかったです。

さて、この映画。
一言で言うなら「泣かせ系」。

もうちょっと言うなら「王道展開の泣かせ系」。

もう少し言うなら
「空気が読めない蒼井優が薩摩弁丸出しで叫びまくり
 強引にハッピーエンドにもっていく泣かせ系」。

私の隣にいた男の子は映画終了後
「いつもの蒼井優のだ……」と呟いてましたが。
え、いつもこんな感じなの彼女??

ストーリーはこんな感じです。

「鹿児島から幼なじみを追って上京したケーキ屋の娘なつめ(蒼井優)。
 彼の勤め先が”コアンドル”という洋菓子店ということしか知らず
 乗り込んでいくが、
 彼はとっくにその店を辞めていた。

 一人では帰りたくないなつめは
 彼を見つけるまでコアンドルで働きたいというが、
 試しに作ったケーキは店長の依子(戸田恵子)には否定され
 居合わせた十村(江口洋介)には
 数々の指摘を受ける。

 落ち込むなつめだったが、
 口にしたコアンドルのケーキの美味しさに
 再度店で働きたいと頼み込むのだった。

 が、なつめはしょっちゅう先輩のマリコ(江口のりこ)とぶつかり
 数々の失敗をしてばかり。
 ケーキ屋めぐりをするものの、幼なじみもなかなか見つからない。

 そんな中、彼女は十村がかつて伝説のパティシエと呼ばれていた事を知る。
 どういう訳か、彼は何年も前から厨房に立つことをやめていた……」


ストーリーには少女マンガの香りが色濃く漂います。
そして、あくまで王道展開で進み予想は裏切られないので
その辺りで好き嫌いが分かれそう。

蒼井優が常連の芳川さんこと加賀まりこ宅を訪れるところが
一番の泣かせどころです。
ただ、あそこは加賀まりこの旦那役の鈴木瑞穂さんの演技によるところ大。
鈴木さんの円熟の演技を拝めただけで
まあいいか、と思えてしまった。

一応お話としてはきれいにまとまっているので
「いい映画だったね〜」で終わっておけば平和に過ごせます。

が。
とあるシーンでツッコミセンサーが反応してしまい、
私にはそういう平和は訪れなかったのであった。

「相棒-劇場版II- 警視庁占拠!特命係の一番長い夜」(2010・日)

January 09 [Sun], 2011, 21:30

2011年最初の映画記事はこれから。
「相棒-劇場版II- 警視庁占拠!特命係の一番長い夜」を観ました。

ただ今劇場では、先着入場者プレゼント・第3弾を配布中。

と言うことで、小野田官房長のサンクスカードもらっちゃいました。

思えば、私がこのシリーズにはまったのって
何かのスペシャル回・ラストの時に
官房長と右京さんのやり取りを観たのがきっかけだったような。

あくまで正義を追求する杉下右京に対し
時には組織の論理で正義とは言えない立ち位置になる
官房長は結構好きだったり。
いいものもらった。

さて、映画のストーリーはこんな感じです。

「警視庁内で起こった人質籠城事件。
 人質となったのは警視総監を含む警察幹部12人。

 機動隊らの突入直前、反撃に出た人質らと揉み合ううちに
 犯人は所持していた拳銃で撃たれ死亡。
 混乱の中では誰が引き金を引いたかも曖昧で、
 全ては正当防衛の名の下に決着がつくはずだった。

 が、それで納得しないのが
 特命係の杉下右京(水谷豊)と神戸尊(及川光博)。

 元警察官の犯人、八重樫(小澤征悦)は何が目的で事件を起こしたのか?
 調べるうちに、特命係は7年前の事件にたどり着く。
 八重樫と最初に人質となった朝比奈(小西真奈美)には
 警察学校の同期という他、隠されたつながりがあったのだ……」


ま、ストーリーとしちゃこんな感じなんだけど。
実は、この映画で起きる事件自体はさして重要ではありません。

この映画の本質は、
とある重要キャラの最後の花道であることなのです!

いや〜、思いきったもんだねテレビ朝日。
というのが第一の感想でした。

ま、このブログはネタバレなしを掲げておりますので
これ以上は言いませんが。
気になる人は自らの目でお確かめください。

と言うことで、今回は内容については詳しく触れず
見所ポイントを紹介します。

「借りぐらしのアリエッティ」(2010・日)

August 26 [Thu], 2010, 20:57

映画が公開される前に原作「床下の小人たち」には
目を通しておいたんですがね〜。
ようやく「借りぐらしのアリエッティ」を観てきました。

これ、私の周囲での評判はイマイチです。

ジブリは以前にも「ハウルの動く城」で
英国児童文学の原作世界を崩壊するまでいじり倒したものでしたが、
今回も結局そうなりましたね。
残念だが、予想通りだったな。

それでも「ジブリ」ブランドは相変わらず強力で
未だに観客数は多いし上映館も多い。
テレビシリーズがある訳でもない長編オリジナルアニメ映画で
これだけ多くの人を動員するのは大したものですが、
でもこれからもブランドだけに頼ってていいのかしらん。

最近のジブリはオリジナル作品をやると
「ポニョ」のような混乱した世界となるし、
原作ものをやると見事に原作の良さを打ち消した別作品を作るんだよね。
「ゲド戦記」についちゃ、
原作のアースシーの世界観がぶっ壊される恐れのあまり
未だ観てませんよ、私。

さて、アリエッティのお話はこんな感じ。

「12才の翔は一週間だけ親戚のおばあさんの古い屋敷で過ごすことになった。
 彼は心臓が悪く、間もなく手術を控えている。

 実はその屋敷には、昔から小人が住みついていた。
 ひっそりと隠れ暮らしている小人は、父ポッド、母ホミリー、娘アリエッティの
 三人家族。

 小人たちは人間達の道具を少しずつ借りて暮らしていた。
 彼らの掟は、人間に姿を見られてはいけないということ。
 が、初めて”借り”に出たアリエッティは
 翔に姿を見られてしまい……」


大筋としては、原作の「床下の小人たち」をなぞっています。

が実質は、人間の少年と小人の少女の話というよりは
樹木希林が声をあてているお手伝いのハルさんのインパクトが強烈で。
ああ、またしても老人主体の映画か、ジブリ!

「重力ピエロ」(2009・日)

July 07 [Wed], 2010, 20:46
伊坂幸太郎原作の映画「重力ピエロ」を観ました。
映画館でのリバイバル上映です。

未だ残っているオフィシャルサイトを見ると、
この原作も又「映像化不可能」って言われていたんですね。

うむむ、同じ伊坂作品の「アヒルと鴨のコインロッカー」についちゃ
「映像化不可能」のキャッチコピーはすごく納得いくんだけど。
これはどの辺りがそう言われたのだろう?
映画を観た後に軽く原作を立ち読み流し読みしただけでは
判別がつかなかったが。

ちなみに、私は伊坂作品はほとんど読んではおりません。
でもこれだけ短期間にいくつも映像化されているのはすごいですよね。

wikiを見ると、「これも伊坂原作だったの?」ってのがワンサカ。
しかも、いずれもここ数年の邦画話題作ばかりではないか。

「東野圭吾現象!」なんてつい言いたくなりますけど、
小説家としてのキャリアの長さが違うしなあ。
全く関係ないが、
この秋の米澤穂信の「インシテミル」映画化はどうなんだろう。
キャスト陣を見ると、原作通りにならない気もするけど。

さて、前置きが長くなりました。
この映画のあらすじは、ざっとこんな感じ。

「奥野泉水(加瀬亮)は大学院で遺伝子の研究をしている。
 弟の春(岡田将生)は、地味な泉水とは違って
 きれいな顔立ちをしており、かつ行動力もあって
 とある女の子からストーキングされ続けるくらいにモテモテ。
 内心、春への劣等感を持っている泉水なのだった。

 兄弟の父・正志(小日向文世)はしがない公務員だったが、
 美人モデルだった亡き母・梨江子(鈴木京香)を
 射止めた男でもある。
 二人が出会うきっかけとなった遭難事件の時に
 母に深刻な状況をほがらかに解説してみせた父は、
 自らのガンについても陽気に息子達に語るのだった。

 仲の良い家族。
 が、彼らは重い過去を抱えていた。

 二十四年前に仙台市内では三十件近くの連続レイプ事件が起きていた。
 兄弟の母はその事件の被害者であり、
 春はその事件がきっかけで生まれた子供なのである。

 話は現代に戻り。
 仙台では連続放火事件が起こっていた。
 グラフティアートを消す仕事をしている春は、
 常にグラフティアートの近くで放火が起こっている事に気付く。

 グラフティアートに秘められたメッセージを解こうと泉水に持ちかける春。
 しかし、放火事件を追ううちに
 兄弟は二十四年前の事件と向き合うことに……」


ストーリーについちゃ、あの終わらせ方はどーよ??と思う。

そして、あくまで映画の後に本をざっと立ち読みしただけなんですけれど
原作と映画は違う点がいくつかありまして、そこも引っかかる。

兄の一人称が違うのがまず???だし、
殺人シーンも映画みたく炎で華々しくするよりは
校庭でガツンガツン、の方が衝撃的だったと思うし
共通の”癖”の見せ方も原作程度の慎ましやかさで
十分だったと思う。
うーむ、ちゃんと原作を読んだファンの人なら
もっと違和感を感じるところがあったんじゃないかな。

でも、元レイプ犯を演じている渡部篤郎と
父を演じた小日向さんの演技が実に良かった!ので
その点は映像化を評価してしまうのです。
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