老舗道具街に新風を。「釜浅商店」とはなんなのか? (Business Media 誠)

June 16 [Thu], 2011, 15:33

以下、(老舗道具街に新風を。「釜浅商店」(Business Media 誠) より引用)





老舗道具街に新風を。「釜浅商店」(Business Media 誠)




 東京の下町には、魅力的な商店が立ち並ぶ道具街・問屋街があちらこちらに点在している。調理道具街として長い歴史を誇る「かっぱ橋道具街」もその1つ。数軒の道具商と古物商から始まったその歴史は実に400年。今では調理・厨房備品に関するものなら何でもそろうといわれ、プロご用達の店々約170店舗がびっしりと軒を連ねている。Go EAST#02の舞台は、この歴史深い道具街で「良理道具」というコンセプトのもとに、思いがけないアプローチで新装開店を果たした「釜浅商店」だ。




【画像:職人による手打ちの行平(ゆきひら)鍋や極厚板打ち出しフライパン、ほか】




 明治41年に創業。釜の専門店として103年の歴史を誇る「釜浅商店」は、現在4代目の店主となる熊澤大介さんのもと、プロの料理人ご用達の庖丁や鋳物、調理道具を扱う専門店として高い支持を得ている。





 熊澤さんは、約1年前に「かっぱ橋道具街の生き残り」をかけて全面改装を決意。「キリン生茶」や「COEDOビール」「nana's green tea」のブランディングデザインを手がけたことで知られるエイトブランディングデザイン(代表:西澤明洋さん)の手によって、当初は想像もしていなかった一大リニューアルに踏み切ったのだ。





 リニューアルを終えたばかりの店を訪ねてみると、そこには道具街に心地よい威風を放つ“新生・釜浅商店”の姿があった。黒地に白の釜印の、キリリと粋な屋号をのれんに掲げ、ガラス張りの驚くほど開放的な外観は、この道具街に今までなかった清々しい空気を感じさせる。店内に一歩踏み込むと、そこにはさらに思いがけない光景が広がっていた。





 直径1メートルほどの円形の積層材を三層に重ね、そのど真ん中を下から花のがくのような形状の鉄で支えて独立するように仕立てたユニークな形状のオリジナル什器は、店の内装を手がけた建築家・吉田昌弘さんの提案。「釜」をかたどったというその什器が店内に等間隔に並べられ、その上には鍋やフライパン、ボウル、料理用バットといった調理道具が所狭しと積み重ねられているのだが、什器が持つ独特の形状のおかげで、空間が圧迫感を感じさせることはない。





 商品はサイズ違い・形違い・色違いと、多種多様にナインアップされているため、商品数はリニューアル前と変わらず約2000種にも上るという。店内の雰囲気はもちろんすっかり装いを新たにしているのに、老舗の道具店としての風格も十分に残されているし、どこか懐かしささえ感じさせてくれるという絶妙な塩梅だ。





 ちなみに熊澤さんに聞くところによれば、今まで什器として店内を構成していたエレクターをすべて取り払ったことが最大の変化で、あとは床や壁、什器などでも再利用できるものは可能な限り再利用しているそう。水回りなどを含めると大がかりにはなったものの、基本は極めてシンプルな改装だった。





 そもそも、何がきっかけでリニューアルを考えたのかと熊澤さんに尋ねてみると、少し意外な答えが返ってきた。





「ここ20年間でかっぱ橋の客層もだいぶ変わり、料理ブームもあって一般のお客さまの数は右肩上がりで増えました。逆に昨今の不況の影響もあって、プロの料理人さんや飲食店さんの利用は少しずつ減少傾向にあります。かっぱ橋は今までプロの方たちを相手にしてきたこともあって、未だに一般のお客さまには閉鎖的なところが残っていますが、これから先の将来を考えると、かっぱ橋道具街自体が時代のニーズに合わせて、前向きに変わっていかなくてはいけない部分も大きくなってきているように思うのです。ちょうどそんなことを考えながら、どうするべきか悩んでいるときに出会ったのが、エイトの西澤さんでした。西澤さんとさんざん時間をかけて話しているうちに、『中途半端なリニューアルするくらいならやらない方が良い。どうせやるなら、道具街に新しい風を吹き込むくらいの思い切りが必要だ』という結論に達して、老舗道具店としての伝統やクオリティは守りながら、アプローチしやすく、オープンな雰囲気を両立させた店舗に生まれ変わることを決意したのです」





 もう一度かっぱ橋に昔ながらの活気を呼び戻したい。ならば何かを変えていかなくてはならない。周りが変わらないのであれば、まずは自分が先頭を切って変わって見せよう。そんな熊澤さんの想いを可能な限り汲み取ろうと、西澤さんが考えに考え抜いて繰り出した【良理道具:良い道具には理(ことわり)がある】というコンセプトが、この空間が醸し出す空気感にはぴたりとハマっている。





 道路を挟んだ隣の建物には、釜浅商店のもう1つの顔でもある庖丁と鋳物を扱う店舗がある。こちらはどちらかというと、かなりモダンなしつらえになっていて、本店と同様に庖丁や鋳物といった堅い商品を扱う店とは思えないほどの開放感に包まれている。





 大切な“良理道具”としていくらでも時間をかけて庖丁を吟味してもらえるようにと、真ん中には細長いカウンターが置かれていて、その奥の壁一面に設置した棚には100種類1000アイテムの庖丁が並べられている。





 店にはもともと、料理人や料理研究家、またはその口コミでわざわざ遠くから来るお客さんも多いそうだが、私が店を訪れたその日も、従来のお客さんであろう人たちに混ざって、何気なくふらりと店内に立ち寄った風の若い男女が何人か店員さんの説明に聞き入っていた。





 プロもアマも年齢も問わず、たくさんのお客さんに道具街で良い商品に出会ってもらいたい。熊澤さんが目指しているお店の姿、かっぱ橋道具街の目指す未来が、ここから少しずつ実を結ぼうとしていることを予感させた。





 「最初は、どのくらい商品を店頭に並べたら良いかといったことも含め試行錯誤の繰り返しでしたが、ようやくお店のかたちも落ち着いてきて、良い形で新しい何かを目指す体勢が整った気がします」と熊澤さんの言葉にも力がこもる。今後は、店の2階にあるフリースペースを利用して、日本でも希少な存在となった大阪・堺の鍛冶屋や研ぎ師、プロの料理人を招いて【良理道具】を紹介するセミナーやワークショップも企画していきたいそうだ。





 店を出て一歩路地に差し掛かると、目の前には2012年春の開業を前に沸きたつ東京スカイツリーを望むことができる。スカイツリーの開業効果で、東京の東・下町エリアでは新しい人や空気の循環がどんどん加速されている。「釜浅商店」を皮切りに、かっぱ橋商店街でもそんな空気を肌で実感できる日が近々訪れそうな気配がした。





●釜浅商店(本店)


東京都台東区松が谷2-24-1


Open.月〜土 9:30〜17:30、日祝 10:00〜17:30


定休日:年中無休


お問い合わせ:tel.03-3841-9355





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引用はここまでです。







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