討論の内容 

March 10 [Sat], 2012, 23:23
3月5日に自分へのご褒美も兼ねて東京アメリカンセンター主催の​円卓討論会を傍聴してきました。
内容は「災害・復興支援を迅速・効果的にするためにそれぞれの立​場の方々がどのようにソーシャルメディアを活用したか、している​か、していくか?」  
アメリカからハリケーン・カトリーナの災害復興活動に従事し国や​州政府、NPO、宗教団体との協働からボランティア活動の普及促​進までを統括するディレクター、ジャネット・ペースさんを講師と​して招き、本震災においてそれぞれが現時点でも様々なカタチで復​興活動にかかわっておられる大学や報道、企業、ボランティアセン​ター職員、NPO、社協、行政等などが円卓に参加しておられまし​た。

アメリカ・ルイジアナ州におけるボランティア活動ならびにソーシャルメディアの活用はハリケーンカトリーナ以前と以降で大きく変わった、とのこと。 
以前は個々でそれぞれの団体がそれぞれで活動していたのだそう。 
なんか、もっと出来ることがないか?ってそれぞれの団体参加で委員会を組織して様々な窓口(ボランティア、募金、支援物資受付)やメッセージングを双方向で一本化。 
それまでは活動に「深くかかわる人」と「全くかかわらない人」という2極だったのが「出来る範囲で協力したいけど、具体的に何をすればよいのかわからない人」を上手に巻き込むことが出来るようになったのだそう。 
今では州外のボランティア参加率が50%を超えて継続的に行われているとのこと。
おおざっぱに見えて連携はかなり細かく行われていて各委員は3日に一度は連絡を取り合っているそうです。
日本ではまだそこまで一本化出来ていない、というのが現状なんだなぁ...というのが討論全体を伺っていての率直な印象でした。

討論会の司会(モデレーターというそうですね)を務められたのは服部篤子さんという方。
阪神淡路大震災を機に復興支援のソーシャルビジネスを立ち上げられ数多くの社会企業を支援されているのだそう。 服部さん曰く、「17年経った阪神淡路の復興でさえ未だ継続中なんです。 やっと、徐々に芽が出始めたところなんです。」とのこと。 「今回の参加者の方々が作られたそれぞれのホームページも十分機能的で素晴らしいものなんです。 ただ、認知度が追いつかない。JCNのホームページは素晴らしい。でも存在を知らない人が殆どです」
資金面でもあまりに数多くの「自律活動」が乱立しているため、メジャーどころのNPOや団体には資金が潤沢に配分されているが名もない団体は資金も人員も滞っているとのこと。 そんな団体のいくつかがアメリカなど海外のの市民団体から資金援助を得て活動しているという実態があるとのこと。 この討論会がアメリカ大使館で行われている理由の一つはそんなところにもあるのかもしれません。
そんな援助を受けておられる団体の一つ「日本の森バイオマスネットワーク」の代表を務められる佐々木さんがコメンテーターとして参加されていました。

佐々木さんは実に2度の震災を経験。 最初は岩手・宮城内陸地震で活動地のくりこま高原自然学校が倒壊。
そのあと活動拠点を移動してきた先の宮城で被災。
佐々木さんは語気強く「震災体験は冒険体験そのものです」と仰ります。
「私は長年青少年の自立支援を行ってきました。 生きる力を生み出すのが私の使命だと思ってやってきました。 そんな私は2度の被災体験で自身の自然学校の存在、野外教育、冒険教育を試されました。 いかにCゾーン(安全安心)を自発的に超えその領域を増やしていけるか?です。  避難所に籠っているのは楽ですが、全くと言っていいほど情報が入ってこない。 自発的に動けば動いたなりに情報は入ってくるもんです。 合計400tの物資、37,000人のボランティアと共に活動を行ってきました。実は行政との連携は一度もありませんでした。全てはつながりのみに支えられてきました。」
震災直後の情報のやり取りはご自身のブログからだったそう。 
RQ災害教育センターと共同で徹底的に情報のマッチングに努められた結果で今日まで来られたとのこと。
地元企業との共同雇用創出のために始められたバイオマス事業。
また被災児童を支えるために作られた「手のひらに太陽の家」事業。
「心の傷を抱えた人たちを支えるのにはおそらく15年〜20年かかるかもしれない。それでも誰かがやらないといけない」と仰っていました。


今回この討論会に参加されている方々はいずれも「支援者」の方々。
以前から思っていることですがここでも私がショックだったのは「支援者の方の顔がいちおうに暗い。口が重い」こと。
見通しの立たない現状。人員不足... 喜べる要素なんて一つもない事実。
責任感が強く、日々の雑務に追われ、本当に疲れておられるのだと思います。

皆さん、本当に素晴らしい活動をされているんです。 皆さんがいらっしゃるからギリギリやっていけてる。
いなかったらもっと辛い日々を過ごしておられる方が多いのだと思います。
ソーシャルネットワークでもなんでもいいから、少しづつでもつながりと笑顔の環が広がりますように
心から祈ります。
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