「問われる「教養」、長引く「判定」」(になるのかな?・・・)

March 19 [Fri], 2010, 18:01





東京都の、「非実在青少年」に関する表現規制を
含む、とある条例改正案について今日もちょっと。
「またかよ?」って感じなんだけど、またもしつこ
くてごめんなさい
この問題、今後の展開やその店舗の営業形態というか、
商品のラインナップの状況等によっては、ここでいう
ところの「非実在青少年」が描かれているブツを扱う
店について、これ対応の特別の「届出」等をださない
とならなくなる等、創作者や消費者以外の「間」に
入っている方々に対する影響もいろいろとあるかも
しれない、可能性のひとつとして考えられるのでは
ないかと思えるしね。
(この他、「間」に入っている方々への様々な影響
もあるのではないかと思うよ)




この話題に関して、




以前書いた日のブログ記事はこちらから






この条例改正案について動きがあった!
ネット上の、「INTERNET Watch」によると、
ズバリ、継続審議だって。
(ちなみに、各党、具体的主張の中身に違いはある
けど、「継続」自体については全会一致)
これで、30日の都議会への条例改正案提出は見送り、
6月開催の定例議会に「先送り」だって。
とりあえず、ここで決定という事態にはならなかった
んだけど、これは「廃案」、全チャラということでは
ない。
このまま成立するのか、それとも何か「調整」になるのかは、
今後の審議次第。
審議がどうなるかについても、今後、世論の状況が
影響することもあるだろうね。
(注目している人間が多いからね。それも普段は政治
に興味がない人でも、このことには注目していたりす
るんだよ)






ここから先は自分の個人的な考えです。
他にも人によっていろんな意見があると思うし、法律
や条例の成立や中身について、いろんな意見がでない、
意見をだすことすら禁止されているということの方が、
民主制下ではむしろおかしいことだ。
以下、あくまでも、いち国民のいち意見です。



そして、この改正案についての「都の見解」というのが
あって、この改正案の中身について、特に多くの人が
疑問に思っているであろう各点について、より詳しく、
説明している。


ただ、この「都の見解」。
そもそも、「これ自体何だろう?」というところから
始めないとならないだろう。
「都の見解」ということは、これは「条例」そのもの
ではないんだよね。
(「条例」の条文の中に、この「都の見解」の
各文章は入ってないよね)
この「都の見解」というのは、「条例」と同じく、議会
議員さん全員で話し合って決をとってできたものなのか?
(どちらにしても、「本体」である「条例」自体まだ
成立していないわけで、こちらだけが先行してGOという
わけにはいかないだろう)
「条例」と同じ形でできているものならば、何も「都の
見解」ということで分離することなく、これをそのまま
「条例」の条文にいれるべきではないのか?
この「都の見解」の性質自体何なのか?
これは、この条例が予定する適用範囲にかかる人間を
拘束する、「法的な拘束力」はあるのか?
あるんだとしたら、その根拠は何だ?
この「都の見解」について、条例を決める議員さんは
どのぐらい関与しているのか、その関与人数や構成も
含めて。
どういう形でこの「都の見解」ができているのかに
よっては、公選で選ばれた議員さんが関与していない
ということになるし、その「法的拘束力」自体も問題
になるのではないか?
(民意がどのぐらい反映されているのか、「条例」と
同じぐらいの民意反映がなされていないのに、「条例」
と同じ法的拘束力をもたせていいのか?という問題も
でてきてしまうだろう)
あくまでも、「参考」「いち目安」ということで、
「参考するのはご自由にどうぞ。あくまでも「目安」
であって、法的な拘束力まではないし、これが全て
というわけではないんですよ」
「これは「条例」ではないので、絶対な法的基準では
ないんですよ」
ということでいいのか?

こういうこともあるし、やはり可能なかぎり、「条例」
本体の方で詰めこんだ方がいいと思うんだよね、下の
基準の方に「丸投げ」方式ではなくて。
例えば、「小説」についての扱い。
これも「条例」本体の方で、対象外にするとしたら
するで、その旨、記載した方がいいのではないかと
思うしさ。




それと、この「都の見解」を見るに、さらに疑問点
や「つっこみどころ」がでてくるところもあるだろ
う、人によってわ。


例えば、


「メディアが東京に集中している」ということに
ついて、「(条例)の効力は都内のみ」というん
だけど、これは「条例」なんだから法的には当然
のことだ。
問題は、「実際的」な影響力はどうか?ということ
であって、これは出版社さん、流通さん達に聞いて
みないと、事実関係を確認、検証しないとならない
のではないか?
この「条例」は所謂、「属地主義」(?)という
ことでいいのか?
WEBを通して都外からやった行動が、そのやり方に
よってはどうなるのか?この点にも触れてもらいた
かったな、なんて。
(あと、「海外」を介在するとどうなるの?)



それと、ここで問題になっている「非実在青少年」。
これについても、この「都の見解」は記載している。
例えば、どういったものが「18歳未満」とされるのか、
「みだりに性的対象として肯定的に描写したもの」と
は、どういうものなのか等についても記載されている。
この点、この「都の見解」を参照して「作品」を実際に
作るとどうなのか?というところを試しに自分もやって
みよう。
自分は絵が下手なので、簡単なプロット文章(?)、
「外枠」のみで。
なお、以下、自分なりに「見解」一部を参照し、ざっと
「外枠」的に「ひとつの考え提唱」ということで考えて
みたことです。
「絵」や「漫画」にすると、その描写や絵の質、コマ割り、
ネーム構成等によってかなり印象が違ってくると思いますし、
ストーリーの流れ等による違いもありえます。
これで絶対に、OK、アウトにならないというわけでは
ないですし、またこういう内容でないとセーフにならない
というわけでもありませんし、現段階でこの点、断言は
できません。
また、今後の展開にもよりますし、あくまでも「現段階」
でこれだけを参照したかぎりで試しにやってみます。
(これが全てではありませんので、ご注意ください




「都の見解」によると、



「年齢や学年、制服(服装)、ランドセル(所持品)、通
学先の描写(背景)などについて、その明示的かつ客観的な
@表示又はA音声による描写(台詞、ナレーション)という
裏づけにより、明らかに18歳未満と認められるもの」に限定。

そして、このような明示的かつ客観的な裏付けがないにも関わ
らず、単に「幼く見える」「声が幼い」といった主観的な理
由で(規制)対象とすることはできない。

例えば、視覚的には幼児に見える描写であっても、「18歳
以上である」等の設定となっているものは該当しない」


ということなので、まず、所謂、「可愛い系」の絵柄で
キャラを描いても、それだけで即、「18歳未満」と判断さ
れるわけではないということだね。
では、これを絵にした場合、「可愛い系」の絵柄でいく
という前提でいってみよう。



次は「18歳未満」に見えないようにするには、服装や所
持品等に注意しないとならない。
ここで考えないとならないのは、「制服」。
「制服」といっても、昔ながらの典型的なセーラー服や
ブレザーばかりではないんだよね。
漫画やアニメ、ゲーム等では、「学園もの」の各キャラが
着ている「制服」も、かなり凝ったデザインのものもあって
現実的にこれを「制服」として使っている学校はないだろう、
特撮ものの衣装やちょっと凝った私服にしか見えない、といっ
たデザインもあるんだよね。
こういったものも「制服」とされるのか?
別に「制服」と作品中で明示的に宣言していないとなると、
その作品中の登場キャラがみんなこれを着ているとか、
そういうことで「制服」該当判断されるのか?
(では、この「制服」に見えないような「制服」を
着ているキャラがその作品中で一人しかいない場合
どうなるの?「いや、これは制服ではない」と言えば
とりあえず、「制服」認定は避けられるのか?)


それと、「18歳以上である」という作品中での設定等
もアウトにならないための、いち要素となる場合も
あるんだね。
では、例えば、こういう話だとどうなるの?



「主人公のAさん(女性)は18歳。
高校を卒業したばかりで(ここで高校の卒業式の回想
描写が入る)、自宅で学園生活の思い出にひたるべく
ちょっと高校の制服を引っ張りだしてみたところ。
気まぐれ、遊び心(?)もあって、もう一度、
この制服を着てみようと思いこれを着用。
このAさんは、「可愛い系」の絵柄で描かれているため、
この制服を着用しても、外見的には高校生にも見える。
(なにせ、高校を卒業したばかりの設定だし、しかも
「18歳」と「17歳」を、見た目だけで判定するのは難
しいだろう、そもそも)」


こういうのは、「18歳以上」として明示客観描写が
あるとして、この点はクリアするのか?


さて、続き。


「Aさんは、制服を着て一人浸っていたところ、彼氏のB
さん(男性)が自宅に遊びにやってきた。
AさんとBさんは相思相愛、お互いに好きあっている。
つきあいも長いし、好きあっている者同士。
そろそろ、好きあっている者同士、より親密になり
たいという気持ちがお互いに湧いている。
二人で一緒に話しているうちに、だんだんとそういう
雰囲気になってきた。
(Aさんは制服を着たままなんだけど、これはそのまま)」




ここで気になるのは、この「都の見解」。




「「全体として、みだりに性的対象として肯定的に描写
したもの」とは、性交・性交類似行為を直接明確に描いた
もののうち、読者の性的好奇心を満足させるための描写と
して、殊更にその行為を賛美し、あるいは殊更にその行為
を誇張して描いたもののことをいう。

したがって、単なるベッドシーンや、主人公が性的虐待
を受けた体験の描写がストーリー上含まれるだけで規
制されることはない」という。




ここで、AさんとBさんの行動の描写が、その内容によ
っては、「読者の性的好奇心を満足させるための描写と
して、殊更にその行為を賛美し、あるいは殊更にその行
為を誇張して描いたもののことをいう」に該当するのか
どうかも、アウトとなるかどうかのいち要素であると
とれるんだけど、一方、単なるベッドシーンや、主人公
が性的虐待を受けた体験の描写が話の中にあるという
だけで規制されることはないという。



では、こうなるとどうなる?



話の続き。



「AさんとBさん、「そういう」行動になってしまった。
(高校を卒業したばかりのAさん、「制服」は着た
ままでなりゆき上、こういう行動になってしまった)
ただ、Aさん。
Bさんのことは好きなのは間違いないし、「合意」は
ちゃんとある。
でも、こういう行動をしていいのか、やはり
こういうことをするのはまだ早いのではないか、
といった悩みも感じてきた。
二人は結ばれたんだけど、Aさんは、このことに
ついてBさんが帰った後、「本当にこれでよかった
のか?・・・」、一人悶々後悔、悩んでいる・・・」


こういう感じのストーリーであれば、とりあえず、
そういう行為を「賛美している」には該当しない
のか?
(行為が「誇張」されているかという点はどうか?
これはどういった点から判断されるのか?)





あるいは、



「AさんはBさんのことを好きなのは間違いない。
ただ、Aさんには実は誰にも言っていない哀しい
過去があった。
(ここで、脳裏に浮かぶ過去のフィードバック描写。
これはAさんが18歳未満のときの描写)
Aさんはこのことを思いだしてしまい、そっといきなり
席を立つ。
Aさん「今日は帰って・・・・ごめんね・・・・・」
Bさん「?・・・・・」
どうしてだの、なんでだのの問答の後、Bさん「?」の
まま退場・・・・・・」




となるとどうなるのか?
こういうストーリーだと「賛美している」には該当
しないのか?
(行為が「誇張」されているかという点はどうか?
これはどういった点から判断されるのか?)





絵の描き方にもよるし、また、漫画となると、イラ
スト集ではないので、ただ絵を並べているというこ
とではなく、ストーリーもあって、そのストーリー
にも「起承転結」といったことも考えないとならない。
その上で、この「都の見解」を「参考基準」にして
ストーリーを考えると、そのストーリー構成がけっこう
しばられる、場合によっては、似たりよったりのストー
リーしかでてこないというおそれもあるのではないか。
規制にあたると怖いということで、「用心」も入るし、
これを基準にすると、同じような話しかできない、
あるいは、必要以上の「萎縮」になるおそれは否定
できないのではないか?
しかも、絵とストーリーあいまって、その作品全体の
「全体判断」ということだし、ますます判断が難しい。


そこで、せっかく作品を作って、印刷や出版しても、
万が一規制対象となると、頒布に影響があるし、大損。
事前に、自分の作品が規制対象になるのかどうか
確認したいということで、今後、「問い合わせ」
が窓口に殺到する可能性も否定できないのでは
ないか?
電話や口頭だけではよくわからないということで、
一番わかりやすいのは直接、その作品自体をサンプル
として窓口に持っていき、見てもらうのがいいだろう
とばかりに、作品サンプルを持っていったとしよう。
そこで、意見を聞くにして、はっきりとダメとか言わない
までも、「う〜ん」とか「可能性のひとつとして〜」
とか言われてしまうと、作品をだす側としては、確定的
に「アウト」と言われていなくても、「用心のためにやめ
よう」ということになってしまうこともあるのではないか?
となると、これは「事前の「検閲」」に等しい効果
になってしまうおそれもあるのではないかと思う
んだけど・・・・・
(一方、「事前確認」が全くできないとなっても、
これはこれで創作サイドも事前対応がとれず困る
だろうし)


それと、この点、アウトかどうか判定する人、ある
いはこういう規制を作る人。
どうしても、作品の全体判断、ストーリー性も
考えて判断しないとならないだろう。
(特に、都の見解の基準だと、「ストーリー」に
ついての比重も大きくなるような気もする)
こういうことを判断する、または掟を作る場合、その
判断、掟作成に携わる人は、それなりの、感受性と
読解力、国語力も問われるし、また、最近の流行り
本も含め、古今東西、いろんな本を読んでいる人が
いいだろうし、こうなると、判断者、掟作成者も、
本当の意味での「教養」が必要なのではないか?
少なくとも、アウトかどうか判断する組織について
はこういった適任な人材を揃えるべく、候補者リス
トアップ作業ぐらいはしているのか?
(しかもさらに、規制賛成、規制反対、中庸派、
いろんな立場の幅広い層で構成しないとならな
いはずだ)



それと、この改正案。
「著しく社会規範に反する」等、コア(?)なレベル
にまでいっているものについては「不健全図書指定」、
そして、所謂、「R表示」の義務があると読めるんだ
よね。
では、これら「指定」のレベルまでにはいっていない
ブツについてはフリーなのかといえばそうではなくて、
「指定」のレベルまでいっていないブツでも規制ある
んだよね。
この場合、「規制」というか、「努めねばならない」
となっているから「努力義務」なのかな。
(これもあいまいな義務だ。「努めねばならない」とは
具体的に何をどうせいと言いたいのだろうか?「しては
ならない」とか、明確な禁止規定的な表現でもないし)
この「二段がまえ」というのは、何なんだろう?
「指定」を受けるに値しなかったブツでも、「努力義務」
という形で販売等に対し、「待った!」?
「指定」を受けなかったということは、「不健全図書」
ではないということなんだし、では、不健全図書では
ないならば、たとえ「努力義務」という形であっても
販売等についてものを申す必要はないのではないか?
(これでは、たとえ「指定」はクリアしたとしても
別の書かれざる「指定」、規制があるに等しいので
はないか?「指定」は法的にできないブツでも結果的に
「指定」に等しい効果を実質的に与えようという意図な
のか?)
この点も、マズいレベルのものはマズいということで
「指定」の方で一本化し、この「指定」を受けるべき
レベルではないものについては「フリー」というか、
ここでいうところの「努力義務」も外さないと、結局、
萎縮効果、「指定」制度の意味、「本当にヤバいもの
だけを規制する」という目的以上の規制になってしま
うのではないか?
こういうところも明確にしていかないと、「指定」の範囲
を広げることは「表現の自由」の関係でできないから、
「隠れ蓑」的に別規定を置いて、ここで「努力義務」とい
うなんともあいまいな義務で、市民(国民)を必要以上に
規制しようという狙いがあるのか?と思ってしまうよ。
(こういう「あざとさ」を感じてしまう時点で
もういけないのではないか?「表現の自由」に
関係する規定として)





こういう「表現の自由」に関わる規制。
知識を得たり専門家に話聞いたりして勉強しないと
わからないとか、その「決断」が、下手したら国民
が路頭に迷うとか、経済が壊滅するとか、大変な重責
になるであろう、経済とか外交等の話と違って、これ
ならば手をつけやすい、やりやすい、と思って制度
等を作りたいと思う人、手がける人も、もしかしたら
世の中には万が一にでもいるのかもしれない。

けど、この「表現」に関係する規制についても、真剣
に本気になってやろうと思ったらこれも相当な「デカ
ぶつ」。
手がける人、制度作成に携わる人はかなり大変だと
思うよ、その影響から責任も重いし。




この条例が具体的にどんな展開になるのかは今後の
行方によるし、審議も継続。
そして、国会議員選挙も射程内になってくる今日
この頃。
国政の状況やその構成も、地方政治と決して無関係
なわけではないと思うし(「党」の拘束ということ
は考えられるだろう)、また、「表現」にまつわる
「法律」の方の動きも影響するかもしれない。
(この「法律」の方でも、「非実在青少年」に似た
ような条項が入るとなると、また同じような問題が
でてくるだろう)
「法律」は全国区、全国の有権者が選挙権を持つし、
影響だって全国区。
「表現」に関する規制以外でも、いろんな法律もある。
今回のこの条例に対し、賛成するか、反対するか、中
庸か、無関心か、その各人の立場はともかくも、国政
選挙の投票にも行った方がいいと思う。
(それと、東京のこういう動きを見て、他の自治体も
どういう動きをするか、騒ぎになる前に早く規制を作
ろうと動く、逆に他の自治体よりも明確でわかりやす
い規制にしてコンテンツ産業を呼び込もうという動き
をする自治体も中にはあるかもしれないから、他地域
の地方選挙も各人どんなスタンスであれ、投票には行っ
た方がいいよ)



それと、国民が投票するには、その「判断材料」が
必要だ。
どんな政治があって、どんな人がどう関係しているのか?
その条例や法律について、どういった動きがあって、
どの党がどういう方針をとっているのか?
(同じ党の人でも案件によっては、党と反対の意見を
持つとか、「一部脱藩者」もいるかもしれない)
大きな資本力や組織力、力を持つメディアさんは、
その内容の是非はともかくも、そういう「事実」報
道だけはして欲しいと思うのだった・・・・・
(今回は、自分が感じたかぎりでの感想だけど、WEB
の方が情報が早かったし、動きも活発だったような
気がするよ)






*************





ちょっと私的なつぶやき。
(唐突だな、うん)
あさっては東京方面にお出かけ!
(どこに行くのかは内緒
















  • URL:http://yaplog.jp/pinkusagi/archive/362
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