RAIN 

2005年02月07日(月) 12時59分

「殺し屋として生きることは 運命だった」


オキサイド&ダニー・パン監督作品
耳の聴こえない殺し屋が主人公。
人を愛したことも愛されたこともない主人公が、ある少女に出会い、愛し、そして知ってしまうのです。
愛することの歓びや、仲間を失う哀しみ。
自分が犯してきた罪の深さを。
言葉で伝えたいけれど、伝えられない。
償いたいけれど、もう遅い。
そんな切なさとやりきれなさ、絶望感が入り交じったラストシーンの演技は絶品。
主演は、パワリット・モングコビシット。
初めて彼の作品を見ましたが、突如としてお気に入りの俳優にあげられるくらい好きになりました。
本当に、自然に素敵な演技をします。
言葉を扱えない、難しい役所を完璧に掴んでいます。
ひとつひとつの表情もとても可愛らしく、時折見せる殺し屋と言うより純粋な少年のような笑顔も最高です。
顔は例えて言うならTOKIOの太一くんにたっちゃんを足し、少しマツジュンも加えたかんじ。(たとえが微妙で申し訳ない)
で、それをぐっと精悍にしてすこし小汚くすれば完成です。
好きです。名前覚えづらいけど。相性はバンクらしいです。
原題は「bangkok dangerous」。
「危険」ですね。
日本人は、ロマンティストが多いと私は思うので、「レイン」というタイトルは日本人の好みに合っていると思います。
何より、広告が大好き。とても美しい青い広告。
姉は、面白くなかったと言いましたが、私は好きです。
美しい物語でした。

ドリヴン 

2005年02月04日(金) 23時01分

「純粋に勝て」


シルベスター・スタローン/レニー・ハーリン
伝説のアイルトン=セナに捧げるF1の映画。
F1カーは当たり前ですが、全て本物でスポンサー名などもちゃんと入っているのでリアリティがあってよいです。
ストーリーはまぁありがちといえばありがちな設定の、新人、ベテラン、過去の栄光、の3人がとにかく走るという話です。
ものすごいクラッシュが毎レース起こります。
かなりあり得ないことも平気で起こりますが、映画なのでこれくらいしないと盛り上がりに欠けますかね。
でも、実際に起こったら確実に死者がでる勢いの事故が多発でした。
それでもイエローフラッグですまされるのがある意味面白かったです。
F1カーは素人では到底動かせないため、本物のレーサーも何人か出演しています。
モントーヤとかジャックとか。
F1好きの人は絶対観る価値があると思います。
色々ありえないことが起きまくりますが、私は好きです。
セナに捧げるのに相応しいとも思います。
永遠の英雄ですね。

ファインディング・ニモ 

2005年02月02日(水) 23時18分

「Fish are friends! No food!!」


ディズニー・ピクサー/アンドリュー=スタントン監督
カクレクマノミが息子を捜しにシドニーまで冒険する物語。
なんといっても魅力は個性的なキャラクター。
私がダントツで好きなのはギル。(声はウィレム・デフォー!)
水槽の中でニモが出会う通称「タンク・ギャング」と呼ばれる男気溢れるツノダシです。
そして、普通悪役として描かれているサメは、「断魚中」。
ニモの父親マリーンは、お笑い好きのカクレクマノミ。
一緒に旅をするのは、物忘れが激しすぎるおおらかな女性のドリー。
長生きのカメのクラッシュとかわいいスクワート。
水槽のサカナと友達のカモメのナイジェル。
本当にどのキャラクターも、いい意味で「ディズニーらしい」愉快な性格です。

そして今回も「敵」は人間。
私達はどうしても「人間」で、「人間」でしかないのに。
この映画の中に出てくる人間は私たちにとっても敵でしかありません。
不思議と憎ませないのは、アメリカ独特のユーモアでしょうか。

更に必見すべきは画面の美しさ。
サンゴ礁の美しい海。
色とりどりの海のいきものたち。
本当に、とても美しいです。
この世界が本物ならばどんなにいいでしょうか。
本当に美しいです。特にくらげがお気に入り。

ストーリーも、アメリカ的な壮大で小さな親子愛の物語で、小さなこどもからおじいちゃんおばあちゃんまで楽しめると思います。
また、ピクサーなので、歯医者の待合室にバズの人形が落ちていたりと、ディテールが細かく、おちゃめで可愛らしいです。
おすすめです。どうぞ。

聖剣伝説 LEGEND OF MANA 

2005年01月23日(日) 19時35分

「ただいま」


1999年/スクウェア/プレイステーション用
私の好きなゲームのうちのひとつ。
冒険、というよりゲームという媒体を通して物語を読むようなかんじのゲームです。
開発者の方のことばを借りるなら「絵本を遊ぶ」。
ぴったりです、まさに絵本のよう。
不思議な世界観と個性的なキャラクター、自由度の高いシナリオ。
そして、世界を自分で創ることが出来るのがとても面白いです。
結局すべては箱庭の出来事で。
世界はイメージで出来ている。
そういうゲームです。
メインのストーリーが3本とサブストーリー、全部で68のシナリオが楽しめます。
私は珠魅編が一番好きです。
エスカデ編も好きです。
人を愛すること、愛し方。
そんなことを色々考えます。
私はやりこまない方ですが、やりこみ派さんにはうれしいシステムもあるので、長く楽しめるかと思います。

漫画も発売されています。(天野シロ氏作)
主にメインストーリーを中心に、聖剣伝説の世界を上手に表現なさっています。
多少ゲームとは違いますが、私はこれも好きです。
ギャグテイストが強めの作品です。
アーウィンの話(エスカデ編ですね)がとてもいいかんじです。
珠魅編の宝石泥棒との対峙も好きです。
ゲームも漫画も、とても好きです。

死刑囚042 

2005年01月21日(金) 23時38分

「ありがとう」


小手川ゆあ/ヤングジャンプコミックス全5巻
あなたは死刑賛成ですか?反対ですか?
私は正直、あまりよくわかりません。
単純に「人を殺したから死刑は当然」とも思えないし、純粋に「人が死ぬのは嫌だ」とも言えません。
作中にもありましたが、立場や角度によっても様々なわけで。
もし私なら。
もし、私が何人も人を殺したとしたら、死刑を望むでしょう。
もちろん「死を持って償う」という考えではありません。
生きてゆくことのほうが償いになると私は思うから。
こわいんです。
残りの寿命をずっと刑務所で、箱のなかで、ただ死を待つのがこわいのです。
臆病で卑怯な考えです。
そして実際、死ぬ段階になったら往生際悪くもがくのでしょう。
この作品は、主に死刑制度と人の心についての作品です。
人を7人殺してしまった死刑囚042号、田嶋。
死刑囚の脳に、興奮すると爆発する爆弾を仕込んで、社会に復帰させるという実験。
社会の縮図と言われる学校での彼の振る舞いや周りの反応。
色々な人と出会い、色々なことに触れて成長する心。
私は、物語に安易なハッピーエンドがつくのがいちばん嫌いです。
でもこの作品は。
がっかりしてもいいから、むしろがっかりしたいくらい。
幸せになってほしかったです。
本当に、幸せになってほしかったです。
とてもよい作品です。
ぜひご一読を。

蝙蝠 

2005年01月14日(金) 15時56分

「黒ならば黒で愛そう」


ポルノグラフィティ「渦」カップリング
作詞作曲:新藤晴一
私の中で、もっとも甘いラブソングである歌。
自嘲気味の甘い歌詞が、硬質な音で奏でられた柔らかいメロディに乗って届きます。
新藤さんの、控えめな表現がとても好きです。
語尾にちいさい「あ」とかが入るのも可愛いです。
ボーカル岡野さんの歌い方のくせで、語尾が下がるのが魅力的だと思うのですが、蝙蝠はそれが一層際だっていると思います。
前奏、後奏の目の回るかんじも好き。
引き込まれます。
万人にとってそうではないと断言できますが、私はこの歌が世界で一番甘いと思う。
ときめきます。
一日の終わりに聴きたい曲。


スターリングラード 

2005年01月06日(木) 9時49分

「彼の居場所を教えてあげる」


ジャン・ジャック・アノー監督
戦争の映画。
他の戦争映画ともっとも異なる点は、個人の戦いに視点を向けたところでしょう。
戦争は国と国との戦いでありながら、末端まで探ればやはり個人の戦いであって。
根本的な意志とは関係なくとも。
生きてゆくためには仕方のない戦い、争いがそこにはあって。
スナイパーの間に流れる緊迫した空気とかもう最高です。
個人的に「英雄」という響きがとても好きなんです。
当の本人には関係なく、祭り上げられてるところも。
切なくて。
俳優陣も豪華です。
主役のソ連に実在したという伝説のスナイパーにジュード・ロウ。
対するナチス・ドイツ側スナイパーにエド・ハリス。
主役の恋敵であり、策略家な軍人にジョゼフ・ファインズ。
私は、主役も好きですが、残り二人が本当に好きです。
俳優が、ではなく役柄が。
特にジョゼフ・ファインズは、とてもいい演技をしています。
ただひとつ不満なこと。
恋愛シーンがどうしても不満です。
素敵な台詞もあるにはありますが、あれは蛇足。
結末も、やたら陳腐で興醒めでした。
もっと純粋にスナイパー同士の、男同士の戦いだけを追ったほうがおもしろかったのではないかと思います。
けれど、とても好きな映画です。


アルケミスト 

2004年12月22日(水) 23時09分

「あなたが涙を流す場所に気をつけなさい、そこに私がいます。
そしてそこにあなたの宝物があります。」


パウロ・コエーリョ
古くから世界中で愛読されている小説。
大好きなお友達にいただいて読みました。
私が読んだのは角川さんのでしたが、表紙の絵がとても綺麗で可愛かったです。
哲学の話です。
話、というか思想のひとつひとつが興味深かったです。
ガラス屋のおじいさんの話が好き。
確かに叶えてしまえば、何を追えばいいのか見失ってしまいそうです。
全体的に淡々と語られながら、味わい深い作品です。

風のクロノア〜door to phantomile〜 

2004年12月20日(月) 22時37分

「帰るんだ キミの…ファントマイルへ」


ナムコ/プレイステーション用ソフト
可愛い、可愛い、とにかく可愛いアクションゲーム。
風の少年クロノアとリングの精ヒューポーがいつもの日常から冒険にいざなわれ、世界を救う歌姫を助けに行くというストーリー。
視覚的にも聴覚的にも、物語にもとにかくこだわりが感じられる素敵なソフトです。
最初、キャラクターの可愛さに惹かれてプレイしましたが、もう動いてると格別。
キャラクター達が独自の言葉でしゃべるのが好きで、癒されます。
BGMも場面、場面ですごく合ったものが用意されていて素敵で心地よいです。
なんといってもストーリーが。
素敵で。
残酷すぎます。
あんなに可愛いビジュアルで、びっくりするほど残酷です。
エンディング、ヒューポーの表情が私は昔どうしても不可解だったのですが、今なら少し判る気が。
嘘でも「うん」と言えなかった心情とか。
泣けます。
クロノアにとって「本当の幸せ」っていうのを考えると。
それでも私は、一緒にいてほしかったけど。
最後のシーン、台詞もとてもいいかんじです。
なんだか、本当ぐっときます。
また、結末を知っているとオープニングがもう。
とにかく残酷で。
それでもやっぱり、すべて偽りではなかったのだと思いたいです。
私が多分、一番好きなゲームです。


「また…会えるよね」

Hungry Spider 

2004年12月19日(日) 21時59分

「I'm a hungry spider you are beautiful butterfly」


槇原敬之
切ない失恋ソング。
私は新藤さんが失恋ソングの神だと勝手に思っていますが、これも極上。
ちょっとファンタジーなかんじの歌詞で、蝶に恋する蜘蛛、というまぁありがちと言えばありがちな設定なのですが、言葉の選び方で世界はこんなに変わるんだなっていう。
ただ美しいだけの歌詞じゃないのが素敵。
残酷で、でもそれでも好き、っていう純情さが素敵。
蜘蛛が裏切られた、と言えば語弊がありますが、拒まれたあとの自問自答も素敵。
でもやっぱり好きで。
とにかく切ないのです。
曲調もなめらかで聴きやすく、何より槇原氏の声が心地よいです。
情景が浮かんでくるような、そんな歌。


「何も言わず逃げるように飛び去る姿さえ美しいなら 今死んで永遠にしようか」

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