歯医者に恋 

October 06 [Sat], 2007, 0:33
やっぱり大好き!大好き、先生!

先生と出会ったのは昨年の11月。

私より年齢が下で、歯医者さんになりたってって感じで、

最初は頼りない印象だった。

治療中、あれ何ていうんだろ?バキュームみたいなやつ?

先のチューブの尖った部分が歯茎にあたって、痛かった。

(なに、大丈夫?へたくそ?)とか思いながらも、

「痛い」とは言えず、我慢してた。

(頼りないな〜・・)と不満を思いつつ、

担当医を代えて欲しいと要求もできず、

まあ、いいや、と治療に通うことになった。

2回目の治療が終わったその日の夜、


夕食を食べながら、先生の顔が頭によぎった。

先生の印象がわりと深く残っているんだな〜、

なんて、なんとなく思った。

歯の治療なんて、私にとってはさほど大事なことでもなんともない。

まして、先生のことなど、普通なら治療が終わってクリニックを出た瞬間に

忘れてしまうようなものだ。

夕食時に思い出すなんて、普通ありえない。

3回目の治療日、私は決定的に彼を意識してしまった瞬間があった。

治療中、私の頭が先生の胸に触れた。髪が彼の白衣に付いた名札や襟に触れている。

よくあることだ。なんてことはない。治療していたら当たり前のことだ。

しかし、わたしはドキドキした。鼓動が激しい。

なんで?わたし欲求不満か?自分に問いかける。いや違う。

今まででも、他の歯医者さんではいくらでもあったことだ。

彼氏もいるし、順調だ。決して欲求不満ではない。

それ以来、私は先生をひどく意識するようになった。

治療中、先生の腕が私の頬に微かに当たる瞬間。

先生の息づかいが伝わる瞬間。

痛くないかと、問いかける私への眼差し。

ゴム手袋から伝わる手の温もり。

すべてが、先生の私へ向けられた・・・

ひょっとして、熱い想い・・・なのか?

と、とんだ勘違いを起こす私だった。

しまいには、まるで恋人と錯覚するほどに優しかった。

患者の誰にでも、こんな風なんだろうか?

そうよ、こういうやり方なのよ、

と自分に言い聞かせるが、

どうしても、先生を感じてしまう自分があった。

私は先生を完全に好きになってしまっていた。

恋してしまった。

苦しい。気持ちを伝えることもできない。

万が一、先生も多少私に気持ちがあるなら、

伝えてもかまわないだろうけど、

99%それはないだろう。私は多くの患者の中の一人にすぎない。

ただの患者なら、こんな気持ち伝えたら迷惑だろう。

どうにもできない恋だからなのか、

ますます、恋の炎は燃え盛る。

辛い。

先生の治療は、まるで私と抱き合って愛し合っているような錯覚まで起すようになり

その歓喜に涙が出そうになったことさえある。

治療終了まで約3ヶ月かかった。

短かった。

会えなくなるのがとても辛かった。

泣いた。

先生の気持ちが知りたくて、

タロットで何度も占った。どうせ行動に起さないのだから、

意味のない占い。

心理学の本も読んだ。

しぐさや目線から気持ちを察したかった。

結局、その笑顔は、私への優しさからくるものなのか、

単なる営業の顔なのか。

確かめるすべがない。

いっそ手紙を出すか?

いや、恥ずかしくて二度と治療へいけなくなる。

何も言わず、

このまま普通の患者でいて、

定期健診に継続的に行ける道を選んだ。

治療終了して3ヶ月たち、

定期健診で先生に会えた。

小さな虫歯を見つけられ、治療はその日に終わってしまった。

あっけない。

更に3ヶ月。やっとの3ヶ月。

今日が2回目の定期健診。

先生、かっこよかった。

やっぱり大好き!好き好き好き。

先生の手は優しい。

その眼差しも、胸の奥を刺激する。

治療が終わっても、先生のことが頭から離れない。

今のこの瞬間も。


記念すべき第1回 

May 19 [Sat], 2007, 1:50
ブログと言う存在を知ったのはつい最近。

それぞれが、いろんなことを綴るもので、
他人が見て面白いものと感じるものではないだろうと思っていた。

でも、私がこうやって、書こうとしているのは、
上六の貴公子が公開しているブログを見て、
自分に関係のない内容であるにもかかわらず、
日々の彼の心が繊細に動き、揺れ、小さな発見をしている所に
ブログもなかなか、捨てたもんじゃないなって思ったのがきっかけ。

だから、私も今日から綴ってみることにする。

ここ数日、これといって楽しいことはなかったので
ちょっぴり暗い内容になるかも・・・。


嘘をついたことのない人って世の中にはいないと思う。

私も、嘘はついたことがある。何度も。

なのに、嘘つきはどうしても好きになれない。

人間関係を壊したくないためにつく嘘。

相手を傷つけたくないからつく嘘。

自分を良く見せようとする嘘。

自分の立場を守ろうとする嘘。

責任逃れの嘘。

知ったかぶりする嘘。

同じ嘘でも、

愛かエゴかで大きく違う。

長年付き合っている、嘘つきの友人Mが、
今日また嘘をついた。

彼女の嘘はすぐにわかる。

でも、それを嘘だ、と問い詰めることは決してしない。

しないというより、できない。
大抵、自分を大きく、そして賢く見せるための、
彼女の小さな心を支える、プライドからくるものだったから。

いつもなら、またか・・・、と思って流せるのだけど、
今日の嘘は、動悸を打った。激しく。

彼女は、私が困って苦しむことを心の底で望んでいたのだと、
その嘘を通してわかった。

嘘を通じて、真意がわかることもある。

いまさら、友達だったのに、だとか、
裏切り、だとか、
そんな失望感は全くない。

私には到底つけないような嘘を、
彼女は平然と吐くことができる、
その根性というのか、心根に驚き、
振り返ってみれば、よくこんな女と18年間も友達やってきたなあ、と
これまでの自分に対して呆れ返ってしまった。
P R