ガマの油

August 27 [Fri], 2010, 10:09
江戸時代に傷薬として賞用された軟膏(なんこう)剤。正式な処方内容は不明であるが、一般にはごま油や豚脂(とんし)、ろうなどを基剤にし、精力剤ヒキガエルやムカデを煮つめてつくられた。なかでも、「陣中膏ガマの油」は有名で、江戸中期、常陸(ひたち)国(茨城県)新治(にいはり)村長井(永井)から出た兵助(ひょうすけ)が江戸で広め、ついで松井源水の流れをくむ香具師(やし)たちがその商売を担ったとされている。このガマの油の作り方や内容も多様で、なかには基剤に着色しただけのものもあったとされ、このような粗悪品を香具師が巧みな口上と演技で売っていた。中国医学では、シアリスヒキガエルの皮膚腺(せん)から分泌される乳状液を「せんそ」(蟾酥)と称し、強心、鎮痛、解毒薬として内用される。また、外用すると、局所知覚麻痺(まひ)、止血の効がある。薬効成分は、ブファリンをはじめとする強心ステロイド化合物である。
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