長いようで短いようで 

February 19 [Fri], 2010, 21:01
日曜日、いつも通り「龍馬伝」を観て
いつも通り眠りについた

何時だったか、まだ寝室は暗かったのだけど
家の電話が鳴った
元々家電の音が嫌いなオイラ
ドキリとしたけどすぐに出ず、でも気になったのでナンバーディスプレイを確認

見知らぬ携帯の番号
8コールくらい鳴ったか? とりあえず出てみた
が、切れていた
身近な人ならまず携帯にかけてくるし、最近携帯からの間違い電話が多いから、
またそういうのだろう、と思って再び眠りについた

しかし10分も経たないうちに今度はオイラの携帯が鳴る
何となく嫌な予感がした。電話は父からだった

「じいちゃんが危篤だ、○○病院だ」
「わかった」

心臓がバクバクしていた
隣で寝ていた旦那に「じいちゃん危篤だって」と伝え、
コーヒーを入れてタバコを吸いに行った
そして準備をして病院へ向かった

受付でじいちゃんの名字を伝えると
「お亡くなりになったみたいです。3階の受付に行ってください」
と言われた
『やっぱりダメだったか』と思った

3階の受付で病室へ案内してもらった
病室にはオイラの両親と叔母がいた
じいちゃんはベッドに横たわっていた
じいちゃんの腕を握った
まだあたたかかった
どのくらい握っていたかわからないけど
じいちゃんの腕からどんどん温度がなくなっていくのがわかった

じいちゃんの処置をしてもらい、家に連れて帰った
それから長い長い4日間が始まった

仮通夜、通夜、葬儀

4日間いろいろなことを考えた

3年半前、ばあちゃんが亡くなった
結構長く入院してたので、病院を転々としてた
入院して亡くなるまでの間、ほぼ毎日じいちゃんはバスでお見舞いに行っていた
80代後半だったので、足腰はそれなりに弱くなっていたが、
じいちゃんはとても元気でよく歩いていろいろなところへ行っていた

ばあちゃんの葬儀の時も、自分で立ったり座ったりすることができ、
挨拶とかもしていた

それなのに、ばあちゃんが亡くなってからじいちゃんはみるみる間に弱って行ってしまった
80代から90代になったのだから当然なのかもしれないが、
こんなにあっという間に年を取ったのを感じたのは初めてだった
もちろん、年のせいもあるけど、1番大きいのはずっと連れ添ってきたばあちゃんが
いなくなってしまったからなんだろうな、と思う


ばあちゃんが亡くなったとき、叔母が看取ったのだが
じいちゃんは家族が誰もいない時に1人でいってしまった
葬儀の時、誰だったか「じいさんは1人だったんだね」と言っていた人がいた
オイラも最初はそう思った
でもきっと違う
じいちゃんが誰もいないな、と彷徨ってた時にばあちゃんが迎えにきたんだと思う
1人でフラフラしてたじいちゃんを、怒りながら呼んだんじゃないか
「父さん、どこ行くの!」
久しぶりにばあちゃんに逢えて嬉しくて、じいちゃんは何も考えずにばあちゃんと一緒に行っちゃったんだろうな
じいちゃんは手先は器用だったけど、性格は真面目で不器用なところがあった
1つのことに没頭すると周りが見えなくなってしまう
そんな感じだったんじゃないかな、と思った


お通夜の時、お坊さんがこんなお話をしていた
「人は死んだら門をくぐって新たな世界に旅立つ、だから『さようなら』ではなく、
『いってらっしゃい』と言ってあげるのがいいでしょうね」

じいちゃんに棺に花をおさめ、じいちゃんの髪の毛を触りながら
オイラもこう言った
「じいちゃん、またね。いってらっしゃい!」

P R
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