路地裏の花*コイノハナ 

July 03 [Tue], 2007, 20:24
「すいません・・・お邪魔します〜。」
スラッとした足、少し長い髪。
硝子にとっては初めての景色。
「大丈夫?ぁ、俺ね、あの時歌ってたんだ。助かってよかったよ。」
「あ・・・あなたが・・・?」
硝子は小刻みに震え始めた。
「え?あぁ、うん。あの時はほんと・・・」
「やめてよ!!なんで!?なんであたしの邪魔するの!?」
硝子は枕元に置いてあった鈴蘭が挿してある花瓶を投げ捨てた。
花瓶が悲鳴のように粉々に悲惨になった。
硝子も・・・同様に。
咲からは笑顔が消え、やがて口が開いた。
「じゃあ、死ねば?」
咲は、真直ぐに硝子を見つめた。
「え・・・?」
硝子は大粒の涙をピタリと止めた。
「そこから、この花瓶みたいになることは可能だよ。」
咲は窓の外を指差した。
そして、粉々の花瓶を見つめた。

路地裏の花*キミガイタハナ 

June 08 [Fri], 2007, 20:12
あたし…どこにいるんだろぅ。あたし…死んだハズじゃ?あぁ、そぅか…なんか歌ってた人に助けられたんだ。せっかく死ねると思ってたのにな。―――「調子はどうですか?あなた三日間寝てたのよ。生きててよかったわね。もう二度としちゃだめよ?いいね。」ナースの人があたしの方を見て、まるで自分の子供みたいに心配してる。馬鹿みたい。どうせ、つくってるんでしょ。――ガラガラ…。――誰かが入って来たみたい。「あら。今日も来てくれたの。やっと目を覚ましたのよ、彼女。」入って来たのは年上の男の人だった。

路地裏の花*デアイノハナ 

June 01 [Fri], 2007, 22:10
それから一週間後・・・2人は近くの駅にギターを持ち寄った。
ホームの近くの、人の出入りが多い場所にした。
「なぁ、本当にするんだよな・・・今日。」
唯千はまるで彼女とデートするような、それほどにオシャレをしてきていた。
「あったりめぇ!でも緊張すんなぁ〜><」
咲は青い空を大きく吸い込んだ。
2人の緊張は高まる一方だった。
しかし笑顔も増していた。
「な、あの歩道橋さ、よく通ったよなぁ・・・。」
白い、少し古びたような歩道橋。
それは、昔、通学路としてよく通った場所だった。
「懐かしいな^^*」
「うっし・・・やりますか!」
2人はギターのケースを大きく開けた。

――――「硝子だって〜・・・落としちゃおうよ。」「あんた硝子なんでしょ〜?工場にでも行ってろよ〜!」――――皆みんな、大嫌い。あたしは、硝子。だけど、あたしちゃんとした人間だよ?
硝子はひどいイジメにあっていた。
毎日のように階段から突き落とされ、馬鹿にされる。
あたしは・・・モノじゃない。
この歩道橋の真ん中から、落ちてやる。
あたしをいじめたアイツらを・・・呪ってやる。
あたしは1人ぼっち・・・。
現在時刻、朝の七時。
誰も居ない歩道橋で、硝子は1人で泣き続けた。

「ねみぃ・・・。ほんっと誰もいねぇな。」
「黙れ。ウォーミングアップ開始!1,2,3,4・・・」
澄んだ空に澄んだ声、切ないギターの音色が響く。
練習に選んだ曲は、2人の大好きな歌手の曲。
もちろん。発表する曲も。
二時間経った。
いろんな人が、2人を横目で見ながら通り過ぎていった。
(やっぱり現実って甘くないのな。)
唯千は悲しくなった。
駅前でライブをすれば、誰でも人が止まると思っていた。
でも違った。
冷たい目で、通り過ぎていく。

(ジャーンジャーンジャジャーン・・・)
ギターの音色が聞こえてきた。
硝子は下を覗き込む・・・。
そこには硝子より年上のような2人がいた。
(あたしの好きな曲だ・・・。)
心の癒しにはならなかったが、少し落ち着いた。
もう、時刻は九時を指している。
そろそろ・・・死のう。
硝子は歩道橋の手すりに手をつけた。
周りの人間は、今から死ぬ事なんか知りもしない。
だから見向きもしないのだ。
さよなら世界。さよなら硝子。さよなら・・・みんな。
少女硝子は白い歩道橋から真っ逆さまに体を落としていった。

「じゃ、5曲目。1,2,3,4・・・」
すでに時刻は九時になろうとしていた。
誰も立ち止まってはくれなかった。
もう二時間もたったのに・・・。
咲はふうと溜息をつきながらギターを軽やかに鳴らす。
そして、歌いだそうとしたその時・・・。
見たのだ・・・歩道橋から、誰かが・・・!
「落ちる――――!」
咲はギターをその場に放り出して、一目散に歩道橋の下に駆け出した。
「咲!?お前何して?!」
周りからは高い悲鳴が聞こえてきた・・・。
咲は、その先に走り出している。
唯千は唖然としながら咲を見つめた。
小さなその少女でも、落ちてきているのだから、相当の重さが圧し掛かる。
少女が助かっても、咲は・・・。
後に続いて唯千もギターを放り出して駆け出した。
咲は手を伸ばした。
(助かってくれ!お願いだから・・・!)
その腕には少女の小さな体があった。
喜びのスグ後に咲の体には大きな負担がかかった。
(力が・・・痛ぇ!!体勢が崩れる・・・!!)
「あほかお前はぁぁ!!」
唯千が飛び込み、倒れかけた咲をなんとか受け止めた。
「咲てめぇ、何してんだよぉ!!」
「何がだよ!死のうとしてる奴をほっとけっかての!」
咲の腕に抱かれた少女は気を失っていた。
周りの誰かが通報してくれたのだろう、救急車が到着した。
「助かりました。おかげで一命は取り留めたようです。あなた方も、同行お願いします。」
2人はギターを持って少女の乗る救急車に乗り込んだ。

路地裏の花*フタリノハナ 

June 01 [Fri], 2007, 21:59
唯千と咲は早速会議を始めた。
「どぉするよ?曲とかょぉ・・・。」
唯千はギターを抱きかかえながらゴロゴロと転がっている。
「うぅ〜ん?カバーとかして見る?」
一枚のルーズリーフと睨めっこをしている咲は提案する。
2人のシャープペンシルがくるくると指の上を回っている。
しばらくの間沈黙が続いた・・・。
「路上ライブ・・・とか?」
唯千の重い口が開いた。
咲は唖然とした表情で唯千を見た。
しかし・・・笑顔で、
「やろぅや!路上!テキトーにすりゃぁ人も集まるって★」
咲はフンフンと鼻歌を歌い続けながらシャープペンを動かす。
「何の曲にしよっか。」
それから夜明けまで、2人で練習したり曲を決めたり・・・色々した。
唯千と咲は幸せだった。
あのデキゴトが起こるまでは・・・。

路地裏の花*ガラスノハナ 

May 29 [Tue], 2007, 18:28
もう死にたい。だったあたしの居場所がないんだもん。―――彼女の名前は文瓶硝子(アヤカメショウコ)お嬢様学校に通う高校2年生だ。―――どうしてあたし…生きてるの?つらかった。悲しかった。上下関係、家庭、勉強。あたしの自由はどこにもナイ。だから決めたの、今日、死ぬって。―――「あなたは上を行く人間なのよ。こんな成績でどうするの?!」「お母さんに恥かかせないで!」―――イイオモイデナンテヒトツモナイ。あたし一人死んだって何も困らない。じゃあね、皆。あたしはあの歩道橋から飛び立つよ。何も失わない、拒む理由もない。あたしはガラス。落ちたら割れる。あたしは死ぬの。

路地裏の花*ィチリンメ 

May 13 [Sun], 2007, 11:39
あの頃の俺はきっと、コンクリートの隙間から顔を覗かせてるような、
そんな花みたいだったと思う。
なんでそんなところに咲いたのか・・・分からなかった。
でも、そんな俺を育ててくれた、太陽があった。
それが、アイツだったと思う。
何してるんだろうな。
今。
ちゃんと笑ってるかな。
もう俺は、立派な花になったよ。


―――3年前
「ふぇ、ふぇ、ふぇ・・・ふぇーっくしょぃ!!!!!!!!!!!!!!!!」
朝・・・や、早朝から風邪気味。
毎日毎日がツイてない俺。
小学校の時に親友だった奴と約束した夢・・・。
一緒に歌手になる!
そんな夢を俺は忘れてなかったのに。
ずっと一緒にでっかい舞台に立つんだって思ってたのに。
昨日の同窓会で・・・
「歌手ぅ?何言ってんだよ〜笑。んな夢まだ引きずってんの?」
って・・・。
お前が誘ってきたんだろうがぁ!!!怒!!!
周りに居たやつらにも笑われて、信じてた親友にも裏切られて、
歩いて帰ってたら、狐の嫁入りだよ。傘持ってないのによ。
本当に俺ツイてねぇな。
あ、名前を名乗ってなかったっけ。
架橋 唯千。『かけはし』じゃなくて『かはし』。名前は『いち』。
なんで普通に『壱』とかにしなかったのかは不明。
『唯』っていう字、一人ぼっちっていう意味なのにな。
それプラス『千』だろ?
親も変な名前を付けたもんだよな。
ま、それは置いといて。
どうしようか俺は悩んでた。
今となってはどうだっていい親友と交わした夢を、
俺は諦めきれなかった。
ギターだってバイト代はたいて買ったし、
もう、かなり上達した。
この力、無駄にはしたくなかった。
どうするか・・・。
どうするべきか・・・。
『トゥルルルルル・・・』
ベッドの中で考えていたら、携帯がなった。
見覚えの無い番号。
きっと知らない奴から。
俺には恐怖感というものが無かった。
携帯を手に取り、ボタンを押す。
2,3秒程沈黙だった。
「ど、どちら様で?」
俺には似合わない変な日本語をきっと知らない人間に発してしまった。
「でたな!唯千ぃ!昨日のこと覚えてないのかよ〜。まあ、暴れてたしな・・・。」
昨日・・・俺は何を・・・ってかこいつ・・・誰だ?
俺は昨日のことを必死に頭の中で検索していた。
「お前さては俺のことが思い出せねぇな?阿呆だなぁ・・・。」
「阿呆だとぉ!?・・・ってまぁ、図星なんだけど。」
頭を掻きながらベッドから降りた。
「はぁー・・・元3−B、元学級委員長、元バスケ部部長の祷 咲だっての。メモしとけメモ!」
「あぁ!スマンスマン!かなり忘れてた!いのかぁ・・・。」
祷 咲(いのりさく)は、どうでもいい元親友と一緒に戯れていた1人だった。
(ついでに・・・咲は、名字から、いのと呼ばれていた。)
「で、どうしたんだよ。何か用??」
「んーまぁ・・・そのさ・・・。」
いのは性にあわないような声で何かを言いたそうにしていた。
「昨日、歌手の話してたろ?あれさ、俺も忘れてなくてさ。だから・・・その・・・」
昨日のすげー忘れたい話を抉られたようでちょっと気分が悪くなった。
「やらねぇか?俺と、唯千で。」
「・・・・あ?!」
あまりにも唐突だった。
親友に裏切られ、ギターを売り飛ばそうかなって考えてたのに。
俺は目の前が見えなくなる感じだった。
「い、一緒に・・・本当に・・・だろうな。」
「おぅよ。」
「昨日のあいつみたいに裏切ったりしないだろうな。」
「あったりめぇよ。」
「い、一緒に・・・ゃ、ゃ、やろ、ぅ・・・・。」
俺は泣いていた。嬉しすぎた。
ただの小学校の夢なのに、中学行っても忘れなかった、その夢。
踏みにじられて、一生できないもんだと思ってた。
でも・・・。今、未来が変わった。
「ばっばかかお前は!男のくせして泣くなっての!んな相棒嫌だぜぇー。」
「馬鹿じゃねぇよ。な、泣いてねぇし。」
風邪気味だったのもすっかり晴れて、俺はいのと延々と喋ってた。
ストリートからしなきゃな、とか。
服欲しいな、とか。
くだらない約束をしたり、思い出話をしたり。
今思えば、もう大学生なんだな。
小学校から高校生になるまでに俺はこの夢をずっと手に握ってたんだな。
ちょっと笑えた。
そして、ちょっと感動した。
俺は、明日から夢見る歌手のたまごなんだ。
ぜってぇに手にしなきゃ。
いののためにも、俺のためにも。
そうして俺らの道が出来始めていた。

小説開始ゃ♪ 

May 13 [Sun], 2007, 9:36
小説はじまりゃす
題名ゎ『路地裏の花』デス
登場人物ゎ決定してませヌ
話の内容も悩んでます
ストリートライブしてる人の話にしょぅか、
ぉ笑ぃ芸人なりたての人の話にしょぅか、
めっちゃ悩んでます;;
でも、書きます
更新遅れると思いますヶド・・・。
ま、題名だけでも・・・ねぇ。


とりぁぇず、ぉ楽しみに
ぷろふぃぃる
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  • アイコン画像 ニックネーム:まっしゅー
  • アイコン画像 性別:女性
  • アイコン画像 誕生日:1992年12月28日
  • アイコン画像 血液型:A型
  • アイコン画像 現住所:滋賀県
  • アイコン画像 職業:小中高生
  • アイコン画像 趣味:
    ・音楽-特にパーカス★
    ・恋愛-してまっしゅーゼョ★
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ゎがままゃヶんヶド
ょろしくぉ願ぃしちゃー
滋賀ゎ田舎ゃヶんど、
中身ゎ田舎色に染まらなぃょぉに
してまっしゅー
Bでして、部活ゎブラスゃぁ
パーカッションゃってまっしゅー
ぁほぁほっ仔ゃ`、ょろしゅぅ
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