October 31 [Mon], 2005, 2:58
2003年より開催され、今年で3回目となった「題詠マラソン」。
これはwebの掲示板を会場に、100のお題に対して100の短歌を詠もう!というイベントです。一題一首、ひとり100首を詠んで完走です。
このブログでは独自に「俳句部」として2005年3月1日から10月31日まで活動しました。その間に投句いただいた俳句をお題の順に掲載しております。
※投句は締め切りました
2004年の
「題詠裏マラソン・俳句ヴァージョン」もあわせてご参照いただければ幸いです。
なお、このブログは本家「題詠マラソン」さんとは別個の佐藤りえ個人の管理するブログです。ご質問、ご感想などは佐藤までお寄せください。
October 30 [Sun], 2005, 23:33
風もまた声がわりして二月尽 翻車魚
淡雪の肥後の大津と声に出し 種茄子
種のこゑ聴く指先や種を蒔く 檀
うぐひすの声も定型かと思ふ 天気
啓蟄やわたしの声を思ひ出す 玉簾
声あげて笑ふをんなの春炬燵 常夏
カセットの押し入れライブ子ども声 白豆
真鍮の声のたなびく遅日かな 四童
声色の上手き婆なり蓬餅 樹
声低く高くころがる蜃気楼 マイル
夢殿の声を聞かずや鳥の耳 やよい
ふらここにきのふの声とけふの声 六番町
ねむさうな声にて開花告げらるゝ 好餌
六月の声する渦巻き耳に当て 三椏白魚
いくつもの波紋ほどけて秋の声 あこーすてぃっく・いーる
なつかしい声にふりむく夜寒かな 子熊
October 29 [Sat], 2005, 23:35
春別離五色になれず暮れる雲 翻車魚
啓蟄の蚯蚓の色は薄蚯蚓 種茄子
春の蝶色見本帳より出でにけり 檀
早春の海の色にて方眼紙 天気
豆の色うつすらさせて大福は 常夏
春眠と座るきみどり色の午後 玉簾
塗り分け線なくてこの世は色と色 白豆
色紙の黒のみ残り涅槃雪 樹
朧夜の象牙の色を身籠りぬ 四童
春闌けて納屋にあぶなき色の旗 マイル
春潮の色を踵にいぬふぐり やよい
琺瑯は乳色蚕観察記 六番町
夜の名は新橋色や朧月 好餌
赤色の線香花火の巨星墜つ 三椏白魚
色紙の花敷き詰めて後の月 あこーすてぃっく・いーる
色褪せた橙遠し三島かな 子熊
October 28 [Fri], 2005, 23:36
つぼみごと花も実も喰う天の鳥 翻車魚
北窓開くつぼみの多き植木鉢 檀
嘘ばかり申すつぼみのをりにけり 天気
ほらつぼみ美しくたたまれてをり 玉簾
つちふるや刺繍のつぼみまたたいて 常夏
一言で言へば大きなつぼみかな 種茄子
何処からつぼみのうちに来たるかな 白豆
春の月つぼみひらいてゆく音か 樹
回転を秘めては開くつぼみかな 四童
信貴山のつぼみと信じ信じこむ マイル
くたくたのつぼみのままに春の暮 やよい
はくれんの人語溜めおるつぼみかな 六番町
春寒のつぼみばかりを愛でてをり 好餌
片意地のとれてつぼみは白き百合 三椏白魚
西瓜喰うつぼみをむしる業の果て あこーすてぃっく・いーる
無花果やせめてつぼみになりたいか 子熊
October 27 [Thu], 2005, 23:37
淡々と野をゆく東風の背中かな 翻車魚
淡色の糸の転がる春灯し 檀
淡雪に一等機関士が溶ける 天気
淡々と父の呼吸は霞むなり 玉簾
ためいきの淡々とまた雲になる 白豆
淡水魚専門店や水温む 常夏
淡き色好みし君や花曇 樹
彼岸より寄せ来るものに淡きなし 四童
三鬼忌や魚淡白な口ひらく マイル
淡塩の振られて粒や夕桜 種茄子
淡々と座席の隅に春ショール やよい
万愚節淡きものみな残りたる 六番町
さんぐゎつの髪の香淡き別れかな 好餌
淡々(あわあわ)と飛行機の雲夏空に 三椏白魚
淡水のなか翻る晩夏光 あこーすてぃっく・いーる
一枚のせいろそば淡きものとして 子熊
October 26 [Wed], 2005, 23:37
皇帝の名の付くサラダあゆの風 檀
沈黙を頬張るための春サラダ 翻車魚
天文の知識乏しくサラダ食む 天気
水菜サラダ鳥の気持ちになりました 玉簾
立子忌のサラダボウルに盛るひかり 常夏
春昼にしやきしやきサラダ噛みにけり 樹
人造にして花の名の夜のサラダ 四童
サラダ盛る樹上に鳥の巣のできて マイル
十月や執着するものサラダになし 種茄子
イギリスの有名うさぎの食むサラダ 白豆
キッチンにみどりのサラダ燕来る やよい
ひらひらとサラダを食べて卒業す 六番町
小男が独活のサラダを喰ひて泣く 好餌
サラダ菜の羽を広げる茄子の馬 三椏白魚
秋日追いサラダの色の野に向かう あこーすてぃっく・いーる
サラダとる故郷合併されたらし 子熊
October 25 [Tue], 2005, 23:38
足元にかはたれ時の菫草 檀
一擲の時報に濡れて桜咲く 天気
時間機も壊れてついに春炬燵 翻車魚
時々でいいかられんげ摘んできて 玉簾
春月や時差五時間の汝思ふ 樹
あふむいてくぢらが泳ぐさくら時 マイル
砂時計硝子は砂に磨られけり 種茄子
はらわたの山羊は正時を打ちにけり 四童
桜咲く壁に大きな時間割 やよい
花時のことにうるさき膝小僧 六番町
時計屋に柱時計のなくて春 好餌
校庭で見上げる時計のあるクラス 白豆
とまらない時計と過ごす麦の秋 三椏白魚
秋の野に時限爆弾だったもの あこーすてぃっく・いーる
大声ではっきり泣かねばならぬ時 子熊
万愚節おとのおおきな鳩時計 常夏
October 24 [Mon], 2005, 23:39
笑ふ山ふもとに壺を発見す 檀
春障子あくを発見して眩む 天気
塗物の黒に黄砂を発見す 玉簾
新大陸発見罪や涅槃西風 翻車魚
寒月や棚に大陸発見記 樹
赤ちゃんをさくらの如く発見す マイル
発見が遅れ法則すねてをり 四童
発見は俳句の命やまざくら 種茄子
さくら餅食べた部長を発見す やよい
春の野に発見されしアデランス 六番町
同衾や発見されし五円禿 好餌
埴輪たち発見されるものとして 白豆
梅雨籠り発見された島宇宙 三椏白魚
神の文字発見されたる秋の山 あこーすてぃっく・いーる
喧嘩して見をり「世界ふしぎ発見!」 子熊
大陸を発見したる石鹸玉 常夏
October 23 [Sun], 2005, 23:40
納税期鞄の底に鳥の羽 檀
プロムナードに樹あり鞄に春の闇 天気
せはしなき鞄と春の別れかな 玉簾
鞄屋に鞄すずなり深雪晴れ 翻車魚
如月や旅鞄口開きしまま 樹
花三分ぎゆうと鞄に猫を入れ マイル
鞄ではなく風呂敷や百千鳥 種茄子
鞄からお金も恋も鳥の巣も 四童
ぺたんこの鞄を抱いて卒業す やよい
弟が旅行鞄に住む朧 六番町
飴色の鞄の奥にいぬふぐり 好餌
右肩は手提げ鞄がまだ苦手 白豆
夕立を鞄に詰めていそぐ朝 三椏白魚
残りものすべて鞄に冬隣り あこーすてぃっく・いーる
鞄忌とするねちぎれたストラップ 子熊
たっしぇんと鞄を落とすイースター 常夏
October 22 [Sat], 2005, 23:40
眠る前の灯りはさびしヒヤシンス 檀
眠たいといふほんたうはゆきのはて 玉簾
眠れないタナトスといる春の闇 翻車魚
如月の睡眠薬の蒼さかな 樹
就眠の儀礼となさむ目刺焼く 天気
急坂の花の車に人眠る マイル
蜃気楼目を開けしまま眠りけり 種茄子
蕨煮る下にマグマの眠りたり 六番町
蝿眠るモニター画面の片隅に やよい
春眠の前後に磨く親不知 好餌
眠さうな目で焼鳥となる四月 四童
眠りたくないという猫の腹なでる 白豆
背中から眠りに落ちる籐の椅子 三椏白魚
両肩に眠り重たく神の旅 あこーすてぃっく・いーる
眠り病の映画を笑うて観ていたよ 子熊
眠かった世界史(ロマノフ朝の転機) 常夏