求めない 加島祥造/私は求めていたい

December 18 [Tue], 2007, 0:11
各所で絶賛され評判のベストセラー、『求めない』 加島祥造著
なるべく本を悪く言う書評、レビューは書かないつもりでいましたが、なんだろうこの渦巻く黒い感情は(笑)
定期的にこういう自己啓発的な詩集?が売れるんですね。相田みつを的な。中身は全然違うけれど、読み手、消費のされ方が似ている気がする。

 求めない、執着を捨てる、結構だと思う。その考え方は正しいだろう。だけどあなただって若い頃、散々「求めて」いた過去があったから、現在そういう境地に達している訳だろう、と著者に言いたくなる。なんだかずるい。大人が子供に自分の経験から訓辞を垂れているのと同じ。だけど実際痛い目見ないと解らないこともあるんじゃないかな。
ずるいと思うことはまだある。
例えば、餓死寸前の子供を目の前に
求めない―
すると
それでも案外生きてゆけると知る

なんて言えるのか。あるいはぎりぎりの生活をしている人達に。

要するにこれって「格差社会奨励本」なんじゃないか。
求めない―
すると
いまじゅうぶんに持っていると気づく

だから何も持っていない人達も我慢してね。ってこと?

なんだろうこれ。死ねってことかな(ニコニコ)あるいは人間やめろってこと?

 まあ意地悪な見方をして、ものすごい誤読をしているんでしょう、私は。そうであって欲しい。
『求めない』 加島祥造









↑この画像のアマゾンのリンクは私のアソシエイトID抜いてあります。一応参考までにリンク貼りました。口直しに西原理恵子の『ぼくんち』を読みたくなった。
あと『ぼくの地球を守って』(日渡早紀)の紫苑のこの台詞を思い出した。
『正論』てやつはさ
時として人を追いつめるって思わないか
特にオレみたいに ひねくれてると太刀打ち出来ねえようなさ
でも それってズルかないか?

紫苑の台詞を思い出すってことはほんとに、ひねてくれてるんだろうな、私は。

TB:ある編集者の気になるノート : 「求めない」と言い切る前に、僕はもう少し「求めたい」。
  • URL:http://yaplog.jp/peco0102/archive/213
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丁寧なコメントありがとうございます。
確かにそうですね、私は誤読しているのだと思います。「今自分にとって何を求めるか知る事の大切さ」を学ぶことはとても素敵な生き方だと思います。
でも私はまだ自分で痛い目見て学びたいのです。大人は子供に自分の経験からけがをしないよう教示しますが、痛い目見て学ぶ方を私は選びたい。はじめからそうだったのではなく、ギラギラしている時期があったから、加藤氏もこの境地に達した訳でしょう。

 作家の高橋源一郎氏が面白いことを書いています。
「本が売れる。それはみんなが誉めるからである。みんなが誉めるのは、社会がそれを後押ししているからである。
 つまり、社会は求めるなと言いたいのだ。そんなことを一々心配するな、と言いたいのだ。誰に向かって?実のところ、問題は、この求めるなというメッセージがすでに十分持っている人ではなく、何も持っていない連中に向かって、届けられようとしていることなのである。貧乏だっていいじゃないかって。」
December 24 [Mon], 2007, 22:43
Taka
この詩集は”何も求めるな”とは云っていないようですが。この詩集のPage 4, Page 140, Page 172, Page 173 をもう一度読んで見て下さい。これは詩集なので各人の解釈次第ですが、私の場合はこの本から”今自分にとって何を求めるか知る事の大切さ”を学んだ気がします。つまり求めなくても済むものは、無理して求めなくても良いでしょうと言っていると解釈しています。
December 24 [Mon], 2007, 16:01

去年ベストセラーになった「鏡の法則」を読んだ時に似たような感情になりました。
俺の場合は口直しに手塚や楳図読みましたが。。。^−^;;;
December 18 [Tue], 2007, 23:52