『雨上がり』 第十三話 最終回
2008年07月01日(火) 16時48分
第十三話
同窓会の二次会ではカラオケに行き、12時ごろ帰宅すると、妻が待ち構えていて「どうでした?皆さん元気にしてた?」と聞かれ、しばらく沈黙した後「ああ、とても懐かしかったよ」「あいつら、ミユキがどうして居ないんだって怒っていたよ」「アラ?やっぱり一緒に行けば良かったかしら?」と妻が笑った。
実を言うと彼女が京都に行った後も密かに連絡を取り合っていて、仕事で関西出張の折に、呼び出して告白したのだ。「あの日の約束、有効期限は過ぎてないよね?」「もし一人だったら俺が貰うってやつ、果たしにきたよ」と言うと「残念!昨日で切れちゃった」と言われたが、そっと指環を渡し「長いこと待たせてゴメン、お前がお祖母ちゃんになった横顔を隣でずっと見ていたい」と言って抱きしめた。耳元で「必ず幸せにするから」と告げると、彼女は目にいっぱい涙を溜めて、頷きながら「よろしく」と答えてくれた。
折りしも、その日は彼女の27回目のバースデーだった。
かれこれ、30年近く連れ添っているが、子供にも3人恵まれ、今はそれぞれが独立し、孫が二人いる。雨上がりの不思議な出来事を彼等に話すときも、そう遠くはないだろう、そして宝箱の中のプリズムはその日の為に大事にしまってある。
・・・ おわり
同窓会の二次会ではカラオケに行き、12時ごろ帰宅すると、妻が待ち構えていて「どうでした?皆さん元気にしてた?」と聞かれ、しばらく沈黙した後「ああ、とても懐かしかったよ」「あいつら、ミユキがどうして居ないんだって怒っていたよ」「アラ?やっぱり一緒に行けば良かったかしら?」と妻が笑った。
実を言うと彼女が京都に行った後も密かに連絡を取り合っていて、仕事で関西出張の折に、呼び出して告白したのだ。「あの日の約束、有効期限は過ぎてないよね?」「もし一人だったら俺が貰うってやつ、果たしにきたよ」と言うと「残念!昨日で切れちゃった」と言われたが、そっと指環を渡し「長いこと待たせてゴメン、お前がお祖母ちゃんになった横顔を隣でずっと見ていたい」と言って抱きしめた。耳元で「必ず幸せにするから」と告げると、彼女は目にいっぱい涙を溜めて、頷きながら「よろしく」と答えてくれた。
折りしも、その日は彼女の27回目のバースデーだった。
かれこれ、30年近く連れ添っているが、子供にも3人恵まれ、今はそれぞれが独立し、孫が二人いる。雨上がりの不思議な出来事を彼等に話すときも、そう遠くはないだろう、そして宝箱の中のプリズムはその日の為に大事にしまってある。
・・・ おわり
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