『ガジェット通信』さんで連載「なぞなぞ霞ヶ関」はじまりました!

March 06 [Tue], 2012, 23:00
 2009年の鳩山民主党政権がはじまってから、岡田外相(当時)が記者会見を「オープン化」して以来、継続的にウォッチしているうちに、消費者庁の会見にもぐりこむことに成功、それ以来、内閣府・法務省・総務省・国土交通省…と徐々に入っていくことができるようになったParsleyですが、この度、『ガジェット通信』さんで連載をさせて頂くことになりました!

 題して、『なぞなぞ霞ヶ関』

 霞ヶ関や永田町では常識とされていることでも、門外漢の私のような木っ端ブロガーからしてみれば、「なぜ?」というしきたりや決まりは山のようにあります。それが窮屈に感じられることもあったり、不思議に思うこともしばしばです。
 それを一つ一つ、政治家や官僚、そして既存メディアの方々に聞いてみて明らかに出来ればいいな、と考えております。

 第一回目では、「オープン化」したはずの大臣会見が、国会議事堂の中で開かれるとフリーをはじめとする「記者証」を持たない人間には門戸が閉ざされている「なぜ?」について書かせて頂きました。

 【なぞなぞ霞ヶ関】数100メートルが遠い……国会議事堂内で取材できないのはどうして?

 これからも、各大臣会見や省庁の発表で感じた疑問や、ささいな「しきたり」に至ることまで、霞ヶ関の「なぜ?」について探っていくつもりでおります。
 摂ブログともども、何卒よろしくお願い申し上げます!


『ドラゴンベース(昇龍拠点)』のご案内

December 31 [Sat], 2011, 23:45
 2011年12月30日、長年連れ添っていたパートナーが、我がカワサキハウスを離れました。
 彼女とは別に仲が悪くなったということではなく、単にParsleyが甲斐性なしだったということで、共同生活を継続していくのが困難になったということです。

 そのため、2DKあるカワサキハウスは、ひとりのすみかとしては少々広すぎる部屋となりました。
 また、毎月87000円の家賃を払うのに、零細ライター&Web制作者(絶賛お仕事募集中!)にとっては、なかなかコストの高い場所になりました。

 とはいえ。物件としてはとてもいいところではあるので、個人的にはこの「拠点」を維持したいと考えております。

 そこで、空いた部屋をシェアハウス・シェアルームとして、『ドラゴンベース(昇龍拠点)』と名付け、希望者に開放することにいたしました。

 ★場所

 〒211-0006
 神奈川県川崎市中原区丸子通1-413-2 サンライズ新丸子203


大きな地図で見る

 東急東横線・目黒線新丸子駅より徒歩7分、南武線武蔵小杉駅までも15分。
 近くに丸子橋があり、多摩川の河川敷がすぐそば。
 最寄のコンビニまで徒歩2分です。

 ★間取り

 2DK(ダイニングキッチン+6畳+4.5畳&バスルーム・トイレ)
 基本的に4.5畳の部屋をお使い頂くことになります。
 が、6畳の部屋にある本棚や各収納スペース、キッチン・バスルーム・トイレもご自由にお使い頂けるようにしたいと考えております。

 ★会員費用

 15000円/月

 ※こちら、ご相談に応じさせて頂きます。


 ★募集条件

 私Parsleyことふじいりょうがtwitterでフォローしている方、facebookで私と「友達」の方、mixiで「友だち」の方に限らせて頂きます。
 ご希望の方は、twtterの@parsleymoodまでリプライ頂くか、facebookmixiで「ドラゴンベース希望」と明記の上、友達申請をして下さいませ。

 ★募集人数

 最大6名。
 『ドラゴンベース』の使用状況については、Googleカレンダーで共有できるようにしたいと考えております。

 ★お問い合わせなど

 parsleymood@gmail.com

 
 以上、よろしくお願いいたします。

 2011年12月31日
 Parsleyこと、ふじいりょう

有料メルマガ『ParsleyのSurvival in Tokyo』刊行宣言

November 30 [Wed], 2011, 23:55
 「もう限界。勘弁してください」
 家人にそう三行半を突きつけられたのは、8月の暑い最中だったか。
 昨年の3月に広告企画会社を解雇になって、その年いっぱいは失業保険などで一定のお金が入ってきていた。だけど、2011年に入ってからは、満足にカワサキハウスにお金を入れることが出来なくなっていた。
 無理もないな…。
 ぬるい麦茶を飲みながら、自分の非力さをつくづくと思い知らされた。

 失業してから、私も手をこまねいていたわけではない。応募出来る職種は片っ端から応募してみたし、面接した総数は延べ50を超えた。あらゆる派遣会社にも登録してみたし、携帯電話販売員や警備員の仕事の登録もしてみた。
 けれど、実際に職にありつく、というところに至らなかった。
 これには、大学を出てから派遣社員⇒出版社勤務(3年)⇒ITベンチャー勤務(1年半)⇒広告企画会社Webプランナー(半年)という職歴で、しかも35歳という年齢が多分に「中途半端」なことに起因しているように思える。特に専門職を求めるWebの世界では、「何でもやっている」という私の経歴は、「浅い経験」と見なされてしまう。

 ライターとしても、結構必死になって「営業」した。仕事になりそうなところには全て首を突っ込んでみた。正直、無理もしたけれど、実際に「身」になったものもあった。私のことを「買って」くれる方もたくさんいらっしゃるという事実は、私を勇気づけもした。
 だけど、手元にやってくる収入が、まったく十分でない、という事実は私を今も悩ませ続けている。
 そして、「良い記事を書き続ける」ということが、「新しい仕事を呼ぶ」「ライターとしてのステージが上がる」ということに全く繋がらないという事実に、もがき苦しんでいる。

 そして。仕事に対して手加減なしに向き合った代償として、自律神経失調症になったという過去が、どこかで社会人としての自信を取り戻しきれていない自分がいることも、暗い蔭を落としている。
 瞬発力はだいぶ取り戻した。けれど、必ずしも自分が望まない状況で業務を続行する持久力があるのか。そういった不安を抱えたままだ。

 こういった状況に自分がハマってしまっているのは、私の責任だ。だが、「ロスジェネ世代」と呼ばれていた年代のちょうど中間に位置する私が、社会的状況から受けている影響というものにも、無関心ではいられない。
 いや、もっとはっきり言ってしまおう。こういった自分を取り巻く状況に、私は怒りを禁じえない。

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 そんなこんなで。
 年明け1月より、有料メルマガ『ParsleyのSurvival in Tokyo』を刊行いたします。
 今のところ、BLOGOSさんとまぐまぐさんとで刊行予定で、週1回配信。月額315円(税込)を想定しております。

 コンテンツは、会見などに出席したり取材したりして各大臣・省庁の動きをレポートする「霞ヶ関から愛を込めて」、その週のネット上のトピックに関して触れる「ネット世論ウォッチング」、東京のカルチャーについてレポートする「トキオニアン・スピリッツ」、そしてParsleyの日常の苦闘を記録する「秒針を走る」、などなどを予定しております。

 その他、読者参加コンテンツなども企画したいと考えております。
 お申し込みが出来るようになりました際には再度告知したいと思います。
 週60円、月300円の価値はあるコンテンツを提供できるように務めますので、何卒ご登録頂ければ幸いです。
 よろしくお願い申し上げます。

求職活動二ヶ月ほどの雑感みたいな

April 21 [Wed], 2010, 23:53
 私ことParsleyが前職の広告企画会社から会社都合での退職を勧告されてから(参照)、そろそろ二ヶ月になった。3月24日付けで正式に退社してからは、「副業・零細ライター」だったのに「本業・零細ライター」になってしまった。
 当然、食べていけないので、いろいろなところにご迷惑になることを承知で営業してみたりもしたのだけれど、それはここでは触れない。ここでは、転職戦線の前線に放り込まれたParsleyの苦闘をつらつらと愚痴、もとい報告したいと思う。

 求職活動は、退職勧告を受けて直ちにはじめた。利用したのは主にWebサービス、特に『Find Job!』『マイナビ転職』。Webディレクター/プランナーという職種の情報が豊富な前者と、過去二度の転職でお世話になっている後者で、なんとか今回も職にありつけないかなぁ、というところだった。
 最初のうちは、面接へのステップの敷居が過去に比べるとかなり低かったので、「何とかいけるんじゃね?」と考えていたParsleyだが、その甘い期待は3月中旬になると消えた。やはり、30代前半という年齢と、Webディレクターとしての経験3年という中途半端さは、市場からの評価はどうしても低くなる。仮に各業務で結果を残していたとしても、だ。
 また、今回はtwitterからのご縁があって、人材紹介会社への登録もしてみた。紹介された案件は、ECサイト運営業務で、やや私の志望職種とは違っていたのだが、会社の安定性と給与面などが希望と近かったので、お話を進めてもらうようにお願いした。が、これもECサイト運営の経験が少ないと判断され書類選考で脱落した。

 4月21日の時点で、私は51社にエントリーし、15社の面接に臨んでいる。そのうち13社からは「弊社の状況および貴殿のご経験などを勘案し、慎重に検討致しました結果、弊社では貴殿にご活躍いただける場がご提供できないという結論に至りました」といったテンプレ文とともに脱落を伝えられた。残りの2社は選考待ち。

 まぁ、きっついなぁー、というのが、正直な感想になる。

   さて。ここで「なぜハローワーク行かないの?」と疑問に感じた方がいらっしゃるだろう。実は、書類の手続きが冗長で、私の手元にまだ離職票が届いていない。だから、失業者として認められないのですね。ヽ(`Д´)ノウワワワーン!

 しかし、この年齢になると、自分から求職をしていくというのは、よほど分かりやすい実績を上げているか、経歴にレガシーカンパニーの名前があるか、職種が「上流」であるか(Web屋でも上場企業とか大手代理店関連とか)、そういったものが記載されていないと難しいんじゃないだろうか? 各職で「それなりの」実績を示していることを、職務経歴書に書いて、面接官に伝えても、なかなか響かない。
 というか、それぞれの職場では、それぞれの事情があるし、スキルだけでなく雰囲気とか和とかスタッフ間の相性とか、そういう側面でも判断されるから、一概に能力だけでも判断することが出来ない。
 ちなみに、私が面接をしたところは一社を除いて人事担当ではなく、現場のマネージャークラスの方が面接官を担当していた。自分も経験あるけれど、通常の業務をこなしつつ面接をするのは、かなり労苦が大きいのは言うまでもない。
 多くの中小企業で、マネージャークラスが「人事」も投げられているということが転職市場にかなり功罪あるなぁというのがParsleyが毎回思うことでもあるのだけれど、このあたり指摘された本もないし、人事担当者以外のまで分かりやすく簡便なメゾットにまで落とし込んだ指南書も寡聞にして存じ上げない。ここは良書を待ちたいところだ。

 話が逸れた。まぁ30代半ば・Webディレクター/プランナー志望・経験3年というあまりに微妙すぎる経歴では、仕事なんて簡単に見つからないっす、ということなのだが。例えばこのブログが積み上げたこととか、地味に文芸系のメルマガを一年近く週刊で続けてきたこととか(これね)、仕事の外で培ってきた人脈とか、そういったこともひっくるめて、社会に対峙していくためには、どこかに所属するというかりそめの「安心」を求めるのは諦めて、手前の顔で勝負するのが、自分にとっても社会にとっても「最適」なんじゃないか? …なんてことも思ったりするし、どこかで独立という気持ちは持ち続けていたのだが、何といっても今回は準備期間がなかった。

 とはいっても、ここで泣き言をいってもはじまらない。石にかじり付いたり、誰かに泣きついたりしてでも、生きていかなきゃいけないし、そのためにはどうしたらいいのか、考えつつ手足を動かし続けるしかないな、というのが今のParsleyの「リアル」だ。

 そんな感じで、Webディレクターの仕事募集ちゅう!MTとCSS得意です!!
 ライター・企画のお仕事も募集ちゅう!!過去のお仕事はこちらをご参照下さいませ!!


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解雇(?)なう!!の、お知らせ

February 24 [Wed], 2010, 14:51
  1. Parsley
    parsleymood 社長から解雇?退職勧告?なう。 *Tw*
  2. Parsley
    parsleymood 不思議とショックや動揺はないな…。 *Tw*
-- this quote was brought to you by quoteurl


 と、いうわけで、現在勤めている広告企画会社とは、半年足らずのお世話ということになります。会社都合退職ははじめてだな?
 今後どうすべきか。またもの転職活動戦線か。はたまたフリー宣言!?

 というわけで、書き物、Webその他何でもお仕事大募集中です!!
 連絡はtwitter、もしくはparsleymood@gmail.comまでお願いいたします。
 詳しいプロフィールはこちらをご覧くださいませ。

しょーこりもなく肩書き「ブロガー」なワケ

April 26 [Sun], 2009, 12:40
 あるいは、「ぜったいにライターなんか名乗らないからね!」宣言(笑)。
 これは冗談にしても。Parsleyがこれまでにお仕事をさせて頂いた『メディア・イノベーションの衝撃』にしても、『週刊ビジスタニュース』『乙女男子研究所』にしても、肩書きは「ブロガー」ってことになっている。
 今回、『Voice』にしても、「藤井 亮(ブロガー)」と記されている。○○代表取締役や○○大学教授や○○主任研究員といった錚々たる顔ぶれの中に、「ブロガー」ですよ、「ブロガー」。これには、おこがましいという気持ちを覚えつつも、「やってやった」と、思っちゃっていたりしてる。
 
 とはいえ、「ブロガー」という言葉が、今や「ブロガー(笑)」なんじゃない?というのも2009年のシーンのようにも思える。
 眞鍋かをりが2004年にブログを開設して、「ブログの女王」など持て囃されて、今や芸能人・スポーツ選手などでブログを開設していない方の方が少数派と感じる程になった。その文脈でアメーバブログなどは「パワーブロガー」という言葉を使っている(拙エントリー参照)けれど、あくまで有名人の日記サイトという位置づけ。リアルでの人気をさらにレバレッジするためのツールとしてのブログ、ということだよね。
 ビジネス系ブログに目を向けると、FPNが中心となって『アルファブロガー』が出版されたのが2005年の10月で、同年には「ジャパン・ブロガー・カンファレンス」が開催されている。
 2007年には『編集会議』でブロガー特集を組んで「カリスマ・ブロガー」「プロブロガー」という言葉が出てくる。(拙エントリー参照
 しかし、この時点で「自らが"プレーヤー"として社会を変えていける人」を提唱したはいいけれど、結局のところ社会は変わらなかった、と判定する方が妥当なような気がする。理由は簡単で、「パワーブロガー」にしろ、「プロブロガー」にしろ、社会を変えようなんて意識はさらさらなく、逆に個々の今のポジションをカタいものにするためのツールとして利用しているからだ。
 もちろん、それを批判するには当たらない。ウェブあるいはブログはツールに過ぎず、それを上手に利用して何らかの目的を達成させるのがミッションなのだろうから。むしろ、「社会を変える人」=「プロブロガー」と定義した方がミスリードだったわけだ。

 「ブロガー」という言葉が、若干の苦笑を禁じえないのだとすれば、そういった「ブログ」に対する期待値と、実際のブログの利用者に対する温度差、そして、「世の中何も変わっていない」という現状認識=閉塞感が交じり合ってのものなのように思える。

 でも! でもですよ!
 何度も記しているけれど、Parsleyの場合、このブログで積み重ねてきた言説みたいな駄文みたいなもの以外に、担保するものは何もない、薄っぺらい存在。それでも、書いていることに、なんらかの引っ掛かりがあれば、お仕事のお話を頂ける、というのも私のとっては「事実」なわけ。
 で。そういった身軽さがあるからこそ、しがらみでがんじがらめになっている人には書けないようなことも書ける可能性がある。そういった自由さを表すためには「フリーライター」なんかよりも、「ブロガー」の方が適切だと思っているから、「ブロガー」って肩書きに誇りを持っているし、これからも性懲りもなく「ブロガー」を名乗り続けるのだろうなーと思っている次第です。

 あと、「別にワナビーじゃないもんね」的な意味が、多少こもっていないかといえばウソになるのだけど、これはまた別の機会に、ということで。

 

新聞が、ネットが、読めなくなっていた

June 28 [Sat], 2008, 1:10
 この二週間あまり、ブログを放置して何をしていたのかを、ありのままに語るぜ!
 ……リア充してました。と、いうのは冗談ですが、新聞もネット界隈もほとんど見ていない、というのが正直なところです。

 理由は、秋葉原のあの事件。

 何というか、「怪我をされた方々にはお悔やみ申し上げます」「亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします」という言葉を免罪符に、情報を消費されていく情景が見てて耐えられなかった、というか。今回の事件をどう「情報」として利用するのが得なのか、ということが見え透いた記事ばかりのように、私には見えた。
 例えば、読売新聞の記事「凶行の交差点で止血・人工呼吸、市民が医師が懸命救助」は写真が趣味の男性が救助活動を幇助し、一枚も写真を撮らなかったという「物語」を挿入しているが、行間には明らかに、携帯やUstreamTVで「中継」をしたものに対する批判がある。
 佐々木俊尚氏の『フラット革命』では冒頭に、1999年に人一般人が人身事故の写真をインターネットに掲載することに対する批判的に取り上げたエピソードが思い起こされる。くしくもこの時の舞台も秋葉原。その時より報道の倫理とやらの神学論争は根本的に変わっていない。というか、議論への参加者の数が飛躍的に増えて錯綜し混乱している、と言っていいだろう。
 ほかにも、犯人が不安定雇用者だったということから、社会的にそっち界隈のひとが結びつけて語ることも想像の範囲内だったし、内心では早いところ止めたかっただろう歩行者天国を中止の方向で疾風のように決定したのも予想通りだった。あーあ、これでアソビットシティのあたりに車突っ込まれたらどうするんだろうね。

 自分が秋葉原に関する言説や人々か抱いているイメージについて不思議に感じるのは、どれにも「悪意」が欠落していることだ。万世橋署の路上パフォーマーに対する取締りへの恨み節くらい? あとはイベントの不手際を巡る騒ぎがあった場合か。これは以前拙blogでも取り上げたな。(これとかこれ
 
 1年前まで、毎週のように秋葉原でアイドルのイベントを開催する側の人間だった自分に言わせれば、6月8日や、26日に警官がナイフで刺されて軽傷を負った事件は、「目の前で起こるであろう事態」だった。 
 秋葉原の駅に降り立ってから私は常に全身緊張していた。イベントの主役であるアイドルに何かが起きるのでは。ファンとアイドルが一番近づく握手会では、ファンに対して疑心暗鬼の気持ちをどこかで持ち続けていたことは告白しなければならないだろう。
 一番やっかいなのは、アイドルを駅や駐車場まで誘導する場合。血管が切れるのではないかという程胸が痛かった。いつ、どの方向から、ナイフやスタンガンが襲ってくるかも、ということが、頭から離れることはなかった。正直、脇腹が刺される夢を、当時は何度も見ていた。

 幸いにも、その仕事から離れて、秋葉原から解放された自分はこの事件を目の当たりにせずに済んだ。夢は自分のいないところで現実になった。だが、それだけのことだ。情報は過剰に、私の目に入ってくる。いつしか私は購読している新聞を読まなくなり、ブログの巡回をしなくなり、LivedoorReaderは、未読フィードが1万件に達した。事件の記事が目に入ると、反射的にブラウザを落とすようになっていった。電車の中ではなるべく顔をうずめて、週刊誌の広告が目に入らないようにしていた。

 事件から20日近く経ち、報道は落ち着いている。しかし、未だに事件の「解釈」があちこちの媒体で踊っている。自分はそれに参加する気持ちにはなれないが、理解しようとすればするほど、空虚なものしか残らないことだけは断言できる。防止策を考えれば考える程、空回りに終わるであろうことも。

 そして、あの緊張感は呼び戻されたままだ。当分の間、私は秋葉原駅のホームに降り立つことは全力で回避しないといけなさそうだ。

これまでも、これからも、けものみち

May 27 [Tue], 2008, 22:23
 おかげさまで、この『添え物は添え物らしく』も700エントリーを迎えました。3年と7ヶ月。飽きっぽい自分がよくぞそこまで続いたなぁというのが正直な感想。これも購読して頂いていたり、何の因果か検索して辿り着いた皆様がいらっしゃるからこそ。改めて御礼申し上げます。

 思えば、2005年の解散総選挙にのめりこんでみたり(このあたり)、この会に参加させて頂いたのをきっかけにオフに出て行くようになったり、オーマイニュースをウォッチしているうちに編集部に押しかけることになったり(このあたり)、そんなこんながありつつ、『メディア・イノベーションの衝撃』という本でコラムを書くお話を頂くところまでになった。Parsleyにとっては、よく徳力基彦氏がおっしゃる「ブログをはじめることで、人生が変わる」ということを、強烈に自覚していたりします。

 それで。『メディア・イノベーションの衝撃』の特設サイトのプロフィール欄を見れば分かる通り、このタイミングでParsleyは本名を出した。その時点で、おおっぴらに匿名ブロガーとは言えなくなってしまったのだけれど。未だに「Parsley」と呼ばれることが多いParsleyとしてはParsleyという名前の方が断然「重い」。
 まぁ、特に人に誇る学歴も、職歴も、資格も持ち合わせていない身としては、実名でも筆名でも大して違いはなかったりする。

 実名論者のひとは、結局のところ相手の名前が知りたいわけではなく、「素性」「経歴」を明らかにして自分との差異化競争で勝利をするために「名乗る」という行為を求めるし、逆の立場の方もそういった意図が見えているから土俵に乗ろうとしない。
 にもかかわらずですよ。私の場合、本当にこの泡沫でしかないブログしか担保になるものがないのですよ。
 そして、修士やらMBAを取得しようとか、「経歴」を埋める予定は今のところない。

 このように、自分の選択は我ながら「けものみち」だなぁと思わざるを得ないけれど、これまで進んできた道も、決して完全舗装の高速道路なんかではなかった。きっとなんとか切り開いていけると、結構楽観的に考えていたりします。

 最後に。このブログをはじめる直接のきっかけを作ってくれたシイタケちゃんにあたらためて。ありがとう。

カウンターブログ限界論

April 11 [Fri], 2008, 21:56
 と、いうか、Parsley限界論(笑)。
 まるまる一週間更新しなかったのは、「リアルで忙しかったから」というのは理由にならない。それでも書いていた時期はあったのだから。
 この『添え物』は、基本的には、ニュースや誰かのブログのエントリーに反応する、いわば「カウンター」のエントリーが多くを占めている。で、エントリーを書くためには不可欠な、そういった反応力が、とみに弱っていて、コメントが思い浮かばないことに、最近ほんとうに弱っています。
 『広告批評』や『zino』や『LoGIN』が休刊になるといった、興味範囲のはずのニュースがあっても、感慨はあるかもしれないけれど記事にする気にならなかったり。
 はてなブックマークの注目・人気エントリーがなぜ注目を集めているのか分からない。というか、一時に比べたらぜんぜんぶくましていない。これは他のSBMやソーシャルニュースにも言えること。
 自分のLivedoorReaderでも、常に四桁の未読が溜まっている状態が珍しくなくなってきた。おかげで北京オリンピックの聖火リレーに関して、gotanda6様と山口浩先生がシンクロしているという可笑しさに今日やっと気づけたという有様だ。

 <参考>
 『聖火リレーは正式種目に採用したほうがいい』(『【B面】犬にかぶらせろ!』様)
 『いっそ聖火リレーを新しい競技種目にしたらどうか』(『H-Yamaguchi.net』様)

 しかし、何かに反応したとしても、その「先」に繋がっていかない、という徒労感を覚えることが、まったくないと言えば嘘になる。私の場合、書いたものが「届いている」感触があるだけ救われているなぁと思うのだけれども。特に批判的なスタンスを続けていくだけのモチベーションを保つにはどうすればいいのか。多くの「カウンター」メインのブログはそのような個人的な理由に影響されやすいのではないか。

 ……といったことを、本日の11:00からのねとらじではうだうだとダウナーに語りたいと考えております。予定では30分だけど、手酌しながら語るので正直いつ終わるか自分でもわかんない。
 そんなこんなで、お時間があるかたは、是非ともご視聴をお願い申し上げます。

 【放送予定】
 22:50〜23:00 シイタケの「一人サークル仏壇王国」
 23:00〜23:30 parsleyの「添え物ラジオ」

 URLは以下の通り
 http://203.131.199.132:8100/parsleymood.m3u

 『カワサキハウスラジオちゃっと』
 http://www.lingr.com/room/3Zqm6NKS7GR
 
 過去の放送はこちらで。

 <追記12/12 21:00>

 保管所に昨日の放送分をアップしました。

 【第四回】2008年4月11日

 全部で50分程ありますので、お暇な時がありましたなら。



ギザギザなつながり

March 24 [Mon], 2008, 23:51
 前のエントリーに関連して。
 「つながり」って、別に同じ意見や共感を得たから繋がった、というだけではなく、相違点とか違和感とかが表面化することで生まれることもあると思う。言わば、「ギザギザなつながり」。
 だから今回『Tech Mom from Silicon Valley』様がぶくましてくれたことはとても嬉しかった。たとえ書評エントリー全てをぶくまなさるつもりだったとしても。ありがとうございます。
 
 特に書評エントリーは、肯定的な内容のものに反応が集まりやすく、否定的な内容のものは等閑にされがちな傾向が強い。拙ブログは零細なのでサンプルとしては心もとないところだが、24日現在で前のエントリーが4ぶくま、『自分探しが止まらない』は15ぶくまだ。
 書評が中心のブログを見ても、批判エントリーはよほどブログのメディアと発信力が強いか、そもそも本=コンテンツの質に問題があるかの2点でしかアテンションは集まらない。
 これは、低評価を集約しやすいAmazonのレビューというアーキテクチャが存在することとも関係がありそうだが、あそこが個別の批評⇔コンテンツのつながりが幹線なことが理由な気がする。
 ブログの場合は、それが多方面と接続しやすい設計だったはずなのに、「仲間うち」を集める部分のみにフォーカスするのは、ちょっとどうなのかなぁ。

 また、クラスター化した空間の理想型を「厳しいぬるま湯」と表現していたけど、それで真っ先に思いつく空間って2chだよね、と。あの殺伐としながら塊りを感じさせるアーキテクチャーの秀逸さに改めて驚嘆する。ひるがえって、最近のブロゴスフィアは「厳しいぬるま湯」でなくて「ぬるま湯」である例の方が多いのではないか。

 もっとも、こんなことは去年のうちにとっくに東浩紀氏が指摘済みのことなんですけれどね。

  『「メタデータ」が主役のコンテンツ消費・人文系が語るネット(下)』 :IT-PLUS

 彼のいう、「コミュニティーの分断の問題」「アーキテクチャーの権力の問題」「コミュニケーション志向メディアの台頭の問題」の処方箋を探ることが、水面下では進んでいるといいのだけど。
 私が思うに、そのマインドの芯になるのが「ギザギザなつながり」なんじゃないのかな。一直線ではなく、ゆるやかな輪ではなく、もっと鋭角的な感じの。あんまり居心地はよくなさそうではあるけれど(笑)。
 そういったシステムに、ブログがどう組み込まれるのか、というところには、多少の興味をもって、今日も私はエントリーを書いている。

profile
Name:Parsley
Birthday:1976/4/8
Point:首が長い。つまりエロい
Favorite:エイガにケイバ
タバコ:Davidoff GOLD
ウィスキー:アーリータイムズ
おしごと募集!!
カワサキシティーで布団と同化中
コメントは返したり返さなかったりです。
parsleymood@gmail.com
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