ジャーナリズム的。 vs オールドメディア
December 02 [Wed], 2009, 10:50
11月30日朝の日本テレビ系列『ズームイン!!SUPER』で、Twitterが取り上げられていた。
番組の構成としては、まずtwitterライブの様子を導入に持ってきて、ユニクロ・東急ハンズ・モスバーガーが企業広報として使い始めていることを紹介。東京・中野のフジヤカメラの中のひとのインタビューが流される。
そして、その後に「問題点」があるとし、今をときめく『Twitter社会論』の津田大介氏がメディアジャーナリストとして登場し、以下のようにコメント。
情報の信頼性というところがなかなか担保されてないし、ツイッターに書かれているものをどう信頼していくかは課題だと思います。
その後、上のキャプションはずっと、「高まるツイッター人気 情報の信頼性に課題」と出ていた。
『Twitter社会論』をお読みの方はご存知だろうけれど、津田氏はTwitterの情報の信頼性を過大に問題視しているわけではなく、Twitterの構造上、情報の誤配の発生は避けられない、という立場だ。
彼は放送後、次のようにつぶやいている。
どうも、最初から「識者」の言葉として、新しいメディアの脆弱性を強調したい、というテレビ局側の意図的なリードがあったということのようだ。
旧聞になるが、11月6日の横浜市の発砲立てこもり事件に関するMSN産経ニュースの記事でも、同じ構造が見られた。
【Web】ネット発“即席記者” 即時に事件“中継” 捜査妨害や誤情報も
誤報によって現場が混乱する危険もあり、発砲事件の“中継”を受け、神奈川県警では「今まで以上に現場保存の範囲を広げて厳重にするなど、現場で気をつけたい」と苦渋の表情をみせる。
なんだかまるで実際に捜査妨害してまでtsudaっていたような書きぶりだけど、"中継"をしたmyuさんは自宅、つまり捜査線の外側から見ていたことは、彼女のtweetを見れば分かるはずだ。
この記事を巡っては、Twitter上で、記事の書き手の猪谷千香記者や、コメントをした『ガ島通信』様、さらに佐々木俊尚氏まで口を出してちょっとした議論が巻き起こっていた。
私も、twitterと記事と両方を見ている読者は圧倒的少数なのは当然だから、どんなお返事なのかしらと興味半分期待半分で見守っていた。
なんだか、こうして抜き出してみると佐々木氏が若い記者さんをいじめてるように見えてしまうのだから不思議だけど(笑)、私も記事を読む限りではmyuさんが悪いことをしたかのような扱いをしている印象を受けたから、「ツイッターのメディアとしてのパワーを伝えたかった」というのには違和感が残り、記事と相反していると感じた。
『ガ島通信』様は、まだ新聞業界に愛のあるひとだから、「メディアリテラシー」という言葉にくるんで記事に沿ったようなコメントをされている。
「メディアはツール。使い方次第で有益にも、危険なものにもなる。誰もが情報発信できる状況では、マスメディアか一般の人々かという区分はあまり意味がない。根も葉もないうわさの拡大や、時には名誉棄損など法に問われる可能性を認識することが大切」
「自らがメディアの担い手として責任を持つようになるためには、情報発信時代に対応した新しいメディアリテラシーの教育が必要だろう」
こちらでおっしゃっていることはまったくの正論だ。だけど、実況していたmyuさんは、既にリテラシーを身につけていらっしゃるひとだったのでは、と以下のコメントを見て感じた。
なんか、報道関係者などよりも、ずっとまっすぐで正しい倫理観のもと、"実況"を行ったように個人的には見えるのだけど。ちなみに、この事件の後、彼女は何事もなかったようにtwitterライフを楽しんでいる。
このような、職業記者以外のひとが、ジャーナリスティックに事件・事故を伝えることは増えるだろう。
そして、こういった「ジャーナリズム的」な何かに対して、オールドメディアの側がネガティブ面を強調して伝えることは、おそらくなくなることはない。自身の存在意義そのものを問われているからだ。
津田氏もよくおっしゃっていることなのだけれど、既存メディアとネットは決して対立するものではないのだけれど、TVや新聞からは若干の悪意と、恐れを感じざるを得ないというのが正直なところだ。
それに、忘れがちなことだが、多くのネット住人は「実況神」が降臨することよりも、マスメディアの報道で一報を知ることの方が圧倒的に多い。
11月5日にあった大阪の長堀橋駅で地下鉄が衝突した共同通信のニュースは、あっというまにタイムライン上に広がったが、誤報だと分かるとすぐにRTなどで情報が行きわたり鎮静化した。これは、既にTwitter上にはメディアリテラシーの高い人が集まっているし、一般の人間は冷静だということの証左になっているのではないだろうか。
だから、オールドメディアの皆様におかれましては、ネットをいたずらに敵視することなく、自分たちの出す情報の品質を上げて頂くことをまずはお願いしたい次第です。
ネットにいる人間は、別に馬鹿でも暇でもない人達も大勢いますよ。
番組の構成としては、まずtwitterライブの様子を導入に持ってきて、ユニクロ・東急ハンズ・モスバーガーが企業広報として使い始めていることを紹介。東京・中野のフジヤカメラの中のひとのインタビューが流される。
そして、その後に「問題点」があるとし、今をときめく『Twitter社会論』の津田大介氏がメディアジャーナリストとして登場し、以下のようにコメント。
情報の信頼性というところがなかなか担保されてないし、ツイッターに書かれているものをどう信頼していくかは課題だと思います。
その後、上のキャプションはずっと、「高まるツイッター人気 情報の信頼性に課題」と出ていた。
『Twitter社会論』をお読みの方はご存知だろうけれど、津田氏はTwitterの情報の信頼性を過大に問題視しているわけではなく、Twitterの構造上、情報の誤配の発生は避けられない、という立場だ。
彼は放送後、次のようにつぶやいている。
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どうも、最初から「識者」の言葉として、新しいメディアの脆弱性を強調したい、というテレビ局側の意図的なリードがあったということのようだ。
旧聞になるが、11月6日の横浜市の発砲立てこもり事件に関するMSN産経ニュースの記事でも、同じ構造が見られた。
【Web】ネット発“即席記者” 即時に事件“中継” 捜査妨害や誤情報も
誤報によって現場が混乱する危険もあり、発砲事件の“中継”を受け、神奈川県警では「今まで以上に現場保存の範囲を広げて厳重にするなど、現場で気をつけたい」と苦渋の表情をみせる。
なんだかまるで実際に捜査妨害してまでtsudaっていたような書きぶりだけど、"中継"をしたmyuさんは自宅、つまり捜査線の外側から見ていたことは、彼女のtweetを見れば分かるはずだ。
この記事を巡っては、Twitter上で、記事の書き手の猪谷千香記者や、コメントをした『ガ島通信』様、さらに佐々木俊尚氏まで口を出してちょっとした議論が巻き起こっていた。
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sisiodoc 個人的には補完とは思っていません。誰が書いた記事だろうと、ネットに載れば誰もがアクセスできる「ネットジャーナリズム」だと思っています。その影響力はもはやマスコミの比ではないでしょう RT @hosakanorihisa 新聞社は「ネットジャーナリズムはマスコミを補完するもの」 fujisiro 産経の記事に「マスコミが言うな」というのは確かにこれまでの所業を考えるとそうなんだが、一方でネットというかそういうあなたはどうなの?と思う。vsマスコミはわかりやすいけど、それで個々人の情報発信責任が免責されるわけじゃない。ネット発“即席記者” http://ow.ly/DArQ sasakitoshinao http://sankei.jp.msn.com/economy/it/091119/its0911190749000-n1.htm http://ow.ly/DAwT Twitterに文句を言う前にTBSのバカディレクターに言えよ。 fujisiro 佐々木さんまで…「伝える」のは本当に難しいなあ。見出しもまずかったとは思うけれど。猪谷さん @sisiodoc 頑張れ!RT @sasakitoshinao: http://ow.ly/DAwT Twitterに文句を言う前にTBSのバカディレクターに言えよ。 sasakitoshinao そう思うのなら、そう記事に書くべきなのでは? Twitterでだけ内心を吐露していていいんですか? RT @sisiodoc: @knnkanda 藤代さんのコメントにもあるように、マスコミだろうが一般の方だろうが、あまり関係ない時代だと思っております
私も、twitterと記事と両方を見ている読者は圧倒的少数なのは当然だから、どんなお返事なのかしらと興味半分期待半分で見守っていた。
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sisiodoc 内心吐露というよりも補完でしょうか・・・紙面では行数の規制もあり、かなり削りました(捜査関係者の方の話など)。つらいです。でもツイッターがあるお陰でさらに発信できるのはありがたいですね RT@sasakitoshinao Twitterでだけ内心を吐露していていいんですか? sasakitoshinao @sisiodoc Twitterで書いていることと新聞での論調が明らかに相反してますね。そこはどう見ていらっしゃるんですか。 sisiodoc ネガティブな側面ではなく、ツイッターのメディアとしてのパワーを伝えたかったのです。その力が良い方向に働けばいいなと期待しています RT @shibuya_camera @sisiodoc 全体的に、twitterが有するネガティブな側面のみを並べてあるトーンを作り、記事全体の印象 sisiodoc @sasakitoshinao 相反してないと考えておりますが・・・
なんだか、こうして抜き出してみると佐々木氏が若い記者さんをいじめてるように見えてしまうのだから不思議だけど(笑)、私も記事を読む限りではmyuさんが悪いことをしたかのような扱いをしている印象を受けたから、「ツイッターのメディアとしてのパワーを伝えたかった」というのには違和感が残り、記事と相反していると感じた。
『ガ島通信』様は、まだ新聞業界に愛のあるひとだから、「メディアリテラシー」という言葉にくるんで記事に沿ったようなコメントをされている。
「メディアはツール。使い方次第で有益にも、危険なものにもなる。誰もが情報発信できる状況では、マスメディアか一般の人々かという区分はあまり意味がない。根も葉もないうわさの拡大や、時には名誉棄損など法に問われる可能性を認識することが大切」
「自らがメディアの担い手として責任を持つようになるためには、情報発信時代に対応した新しいメディアリテラシーの教育が必要だろう」
こちらでおっしゃっていることはまったくの正論だ。だけど、実況していたmyuさんは、既にリテラシーを身につけていらっしゃるひとだったのでは、と以下のコメントを見て感じた。
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myu 自分の痛みどころではなくなってきた。なぜか報道責任を感じるww ヘリも飛んできた。 myu http://twitpic.com/ogcwd - すごい数集まってきた。。。もはや使命感以外の何物でもない。
なんか、報道関係者などよりも、ずっとまっすぐで正しい倫理観のもと、"実況"を行ったように個人的には見えるのだけど。ちなみに、この事件の後、彼女は何事もなかったようにtwitterライフを楽しんでいる。
このような、職業記者以外のひとが、ジャーナリスティックに事件・事故を伝えることは増えるだろう。
そして、こういった「ジャーナリズム的」な何かに対して、オールドメディアの側がネガティブ面を強調して伝えることは、おそらくなくなることはない。自身の存在意義そのものを問われているからだ。
津田氏もよくおっしゃっていることなのだけれど、既存メディアとネットは決して対立するものではないのだけれど、TVや新聞からは若干の悪意と、恐れを感じざるを得ないというのが正直なところだ。
それに、忘れがちなことだが、多くのネット住人は「実況神」が降臨することよりも、マスメディアの報道で一報を知ることの方が圧倒的に多い。
11月5日にあった大阪の長堀橋駅で地下鉄が衝突した共同通信のニュースは、あっというまにタイムライン上に広がったが、誤報だと分かるとすぐにRTなどで情報が行きわたり鎮静化した。これは、既にTwitter上にはメディアリテラシーの高い人が集まっているし、一般の人間は冷静だということの証左になっているのではないだろうか。
だから、オールドメディアの皆様におかれましては、ネットをいたずらに敵視することなく、自分たちの出す情報の品質を上げて頂くことをまずはお願いしたい次第です。
ネットにいる人間は、別に馬鹿でも暇でもない人達も大勢いますよ。
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