追悼・三沢光晴
June 13 [Sat], 2009, 23:50
ノア、いや、レスラーはガチというのを、こういう形で証明するのであれば、ヤオと言われている方が百倍よかった。
実近で観た三沢さんの試合で、衝撃を受けたのは、2006年12月の武道館でのGHCヘビーの丸藤正道戦(参考)だったか。丸藤がウラカンラナで切り替えして場外に落ち、カウント16でリングに戻ってからの彼は、「ゾンビ」の二つ名に相応しい闘いを見せた。対戦相手の技を全て受けると、むっくりと起き上がり、タイガードライバー85をコーナーから発射し、最後は有無を言わさぬ雪崩式エメラルドフロウジョン。丸藤からベルトを奪取し、「世代の壁」の厚さをこれでもかと示した。あの時の戦慄と鳥肌を、私は昨日のことのように思い出す。
思えば、「ゾンビ三沢」が降臨したのは、あの試合が最後、ということになるな。
地方興行を行うプロレス団体において、社長兼レスラーは激務を強いられる。三沢さんもそうだが、全日本の武藤敬司社長や、DDTの高木三四郎大社長、TAKAみちのくK-DOJO代表などは、プロモーターとの接待などリング外での営業に奔走し、その上でリングではメイン級のタフな試合をこなさなければならない。あまりこのような言い方はしたくないが、地方巡業の、レスラーの"名"に頼るカード編成が、必要以上にトップレスラー達を蝕んでいる現状は見逃せないところだろう。
ノアは、選手層が厚くなったこともあり、去年の秋ごろより巡業のメンバーを選抜してベテランを休ませるようにしてきた。それでも、トップである三沢さんや、小橋、秋山といったところは、プロモーターの要望や集客面を考えると、休めない。
「客は衰えている俺を観に来ている」とは武藤の言葉だが、これはほんとうに至言だ。全盛期に比べてお腹に明らかに肉がついて、セントーンなんかを相手に見舞う三沢さんの姿に若干失望をしつつも、変わらないエルボーの威力に酔いしれる。
仮にもプロレスファンなら、その衰えているところも含めて、彼らがリングで闘う様を見続ける義務がある、と思っていた。そして、その姿を受け止めるべきだと。 いつか、彼がリングからいなくなる日が来るとは思っていた。その日までは見届ける必要があると考えていた。
それが、このような結末になるなんて。
だがしかし。闘って、闘って、闘い続けて、リングの中で倒れるというのは、実に三沢さんらしい、とも思う。
簡単には癒えることのない傷を受けた斉藤彰俊のことを思う。当日、新日本の会場にいたであろう、菊池毅のことを思う。柱を失った、箱舟の選手たちの顔を思い浮かべる。心中、察するに余りあるが、どうか、闘いをやめないでもらいたい。私も、プロレスを観ることをやめないし、ずっとあなたたちを応援しています。
最後に。三沢さん。これまでほんとうにありがとうございました。ゆっくり休んでください。
実近で観た三沢さんの試合で、衝撃を受けたのは、2006年12月の武道館でのGHCヘビーの丸藤正道戦(参考)だったか。丸藤がウラカンラナで切り替えして場外に落ち、カウント16でリングに戻ってからの彼は、「ゾンビ」の二つ名に相応しい闘いを見せた。対戦相手の技を全て受けると、むっくりと起き上がり、タイガードライバー85をコーナーから発射し、最後は有無を言わさぬ雪崩式エメラルドフロウジョン。丸藤からベルトを奪取し、「世代の壁」の厚さをこれでもかと示した。あの時の戦慄と鳥肌を、私は昨日のことのように思い出す。
思えば、「ゾンビ三沢」が降臨したのは、あの試合が最後、ということになるな。
地方興行を行うプロレス団体において、社長兼レスラーは激務を強いられる。三沢さんもそうだが、全日本の武藤敬司社長や、DDTの高木三四郎大社長、TAKAみちのくK-DOJO代表などは、プロモーターとの接待などリング外での営業に奔走し、その上でリングではメイン級のタフな試合をこなさなければならない。あまりこのような言い方はしたくないが、地方巡業の、レスラーの"名"に頼るカード編成が、必要以上にトップレスラー達を蝕んでいる現状は見逃せないところだろう。
ノアは、選手層が厚くなったこともあり、去年の秋ごろより巡業のメンバーを選抜してベテランを休ませるようにしてきた。それでも、トップである三沢さんや、小橋、秋山といったところは、プロモーターの要望や集客面を考えると、休めない。
「客は衰えている俺を観に来ている」とは武藤の言葉だが、これはほんとうに至言だ。全盛期に比べてお腹に明らかに肉がついて、セントーンなんかを相手に見舞う三沢さんの姿に若干失望をしつつも、変わらないエルボーの威力に酔いしれる。
仮にもプロレスファンなら、その衰えているところも含めて、彼らがリングで闘う様を見続ける義務がある、と思っていた。そして、その姿を受け止めるべきだと。 いつか、彼がリングからいなくなる日が来るとは思っていた。その日までは見届ける必要があると考えていた。
それが、このような結末になるなんて。
だがしかし。闘って、闘って、闘い続けて、リングの中で倒れるというのは、実に三沢さんらしい、とも思う。
簡単には癒えることのない傷を受けた斉藤彰俊のことを思う。当日、新日本の会場にいたであろう、菊池毅のことを思う。柱を失った、箱舟の選手たちの顔を思い浮かべる。心中、察するに余りあるが、どうか、闘いをやめないでもらいたい。私も、プロレスを観ることをやめないし、ずっとあなたたちを応援しています。
最後に。三沢さん。これまでほんとうにありがとうございました。ゆっくり休んでください。
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