最後まで敵を見誤っていた『読売ウィークリー』

December 03 [Wed], 2008, 12:30


 「ざまをみる」ということで、買いました。『読売ウィークリー』の最終号。
 とりあえず、中吊り広告は月曜日の東京メトロ各線で見ることが出来た。以前に拙エントリーで指摘したが、10万前後の発行部数だと交通広告を入れる余裕はほぼないはず。きっと、「最後に花火を上げましょう」とか言われたんだろうな。
 で、この広告の一番左にある『週刊誌という文化の将来』。帯には「ネットの脅威に私は負けない」というコピーがあった。
 誌面では、95年に19.4億あった発行部数が2007年には12.3億と4割近くも落ちているとし、凋落の理由をバブル経済の崩壊・90年代の不況と、インターネットの脅威に求めている。
 しかし、前者には佐々木利春・出版科学研究所主任研究員のコメントが乗っていて権威付けをしているものの、後者にはインターネットの普及の推移が数字として出ているだけ。「雑誌の取り扱いは、駅の売店や書店のほか、コンビニエンスストアが増えた。コンビニは書店などに比べ、立ち読みが容易だ」と、流通のせいにまでしている(笑)。90年代前半の部数増はほとんどコンビニ分だというのに、なんという恩知らず(笑)。
 一冊でことが足りる総合出版誌のビジネスモデルは今後は難しい、10万部でやってけいる経営で、質の高さが求められている、といった専門家からのお言葉を頂いているが、〆は「問題をえぐり出し、新聞ともネットとも違うスタイルで情報を伝える。週刊誌は、まだまだしぶといはずだ」という希望的観測。いや、ひどい記事だった。
 まぁ、単純に最後まで「敵」を見誤っていましたね。結局のところ、コンテンツホルダーは、いかに質の高いコンテンツを集められるか、というところと、的確なコンテンツの発信方法(もちろん、そこにネットも含まれる)で情報を乗せる、という役割が求められている。この記事からは、そういったところが欠けていた、という反省がまったく見られなかった。

 ちなみに、同記事では各総合週刊誌の編集長(の一部)がコメントを寄せている。中でも『週刊現代』の乾智之編集長のウィットが効いていた。「読売新聞の渡辺恒雄会長は、週刊誌に批判的な視点をお持ちでした。にもかかわらず、自社で週刊誌をつくり続けたことに大きな意義があると思っていました」とか、「週刊誌の役割は、新聞・テレビが権力と対峙する機能を失いつつある今、よりいっそう監視の目をしっかりと持つことです」とか、喧嘩売っているとしか思えません。
 笑ったのは、「権力」の中に、政財界に加えて相撲協会を仲間に入れていたこと! 読売も『大相撲』という相撲雑誌を刊行しているというのに!!

 関係ないけれど、一方でベースボールマガジン社の『相撲』は、「相撲手帖」なる冊子を付録につけて単価アップを図るのだった…。

  • URL:http://yaplog.jp/parsleymood/archive/752
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