言葉使いが気になるのは歳を取ったせいだろうか? 

May 03 [Tue], 2016, 3:45
 なんとなく眠れないParsleyです。ごきげんよう。
 ここのところ悩みが多くて、ほんとうに「不惑ってなんだよ」と思う今日このごろなわけなのだけど、その中の一つをだらだらと記しておきたい。というのも、最近では自分で「書く」こともそうだけど、ひと様の原稿を「見る」ということも増えてきていて、殊更に「言葉使い」を気にすることは、もしかして感覚として「古い」のではないか。でも気になってしまって直すかそのままにするか、判断に困ることが多くなっていたりするわけなのです。

 唐突だけど、「物を言う」と「ものをいう」の意味の違いを、説明できるだろうか?
 前者は「口を出す」、後者は「役に立つ」というように、全く違うのだけれど、特に後者の意味で前者のように漢字で書いてくるひと、結構いるんですよね。
 同じように「言う」と「いう」。「話す」という意味で前者を使うのはいいのだけれど、何かを指すという意味で「言う」と使うのは間違い。だけど、そう書いてくるひとはかなり多い。
 さらに「所」。これも「場所」を指しているのでもないのに漢字を使ってくるケースが非常に目立つ。

 自分が編集する場合、こういったものを見つけると、ついつい直してしまうのだけど、割とネットメディア(特に新興のところ)ではスルーされて漢字になっているところを結構見かける。まぁ、音読みすれば同じだけどさぁ……日本語としてどうなの? ……と思ってしまうんだよねぇ。
 もはやPCで文章を書くのは当たり前で、中にはスマホで書いて入稿なんてケースも珍しくない中、変換に頼ると漢字になりやすい、というのが多分に影響しているというのはわかる。読む人間がそれほど気にしなくなっているということも、なんとなく肌感で理解できる。なので、だから、それを教えるべきなのか、それとも現状に「慣れて」しまうべきなのか、かなーり悩ましいところだったりするわけで……。

 といっても、やっぱり正しい日本語が書けないライターが増えるというのは望ましいことではない、という気持ちがどこかにあるのも事実なので、メディアでお仕事をしている、もしくはしたいと思っているひとはちゃんと勉強してほしいなぁ、と思っていたりするのでした。

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「不惑」なんて知らない 

April 08 [Fri], 2016, 23:30
 卯月の項を聞いてからというもの、ぱったりと文章が書けなくなっている。喘息だったり頭痛だったり、服用している薬を取りにいけず、おかげで朝起きて動き出せなかったり、自律神経が悲鳴を上げるのをなだめながら外出するものの、ひととのコミュニケーションで手一杯で、ちょっとしたメールを書くのもいつもの数倍時間がかかっていた。
 そんな情けない状態で、また一つ歳を重ねてしまった。

 自分にとっては30という節目は大きな存在で、身体も精神も弱い自分がそこまで生きられるのか懐疑的だったから、その先の人生のロードマップが何もなかった。おまけに社会に出るのが遅かったというコンプレックスもあった。何をするか、というよりも、どうやって生きるのか、必死にならざるを得ない。そんな30代だった。

 年齢が増えても、別に体調ががらっとよくなるわけでもなく、急に文章がうまくなるわけでもない。ただ、自分より年下のひとに何かを教えたり、年長者としてどう振る舞うべきなのか、悩むことは増えた。悩んだ末に、ストレスを溜めたりすることもあるし、以前よりも無理か効かなくなっている身体に歯噛みすることも多くなった。
 そんな状態での、「不惑」である。とはいえ、現代において、40で「悩まない」というのは、むしろ不自然なのではないか、と私は思っている。

 「四十にして惑わず」としたのは孔子だが、これは15で学を志した人間の生き様について述べた言葉だ。日本において、1900年の平均寿命は44歳。2014年だと83歳だから、ほぼ2倍に人生が引き伸ばされているわけだ。当然ながら社会環境も孔子の時代とは違うし、シャワーのように浴びる情報を適切に吸収し、処理し、伝えることが求められている。
 だから、より正直に生きていくためには、迷いがないと独善的な人間になってしまう。少なくとも、今の浮世では。

 そんなわけで。「不惑」を迎えたParsleyだけど、不惑なんて知らない。昨日の自分と今日の自分と明日の自分は地続きだ。これからも、迷って、迷って、迷って、迷って、生きていく。

 これからもよろしくお願い申し上げます。 
 
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『スパルタWEB編集塾』がなくなって本当に良かった 

April 03 [Sun], 2016, 2:20
 梅木雄平氏とはあちゅうこと伊藤春香女史がやろうとしていた『スパルタWEB編集塾』。20000円という強気なお値段設定に「へー」とか思っていたのだけど、あっという間に撤退宣言が出されていた。

 スパルタWEB編集塾ですが撤退します(The Startup)

 まぁ、おそらく梅木氏が菅付雅信氏がやっていた『スパルタ編集塾』に参加していたことから(参照)、「自分も教える側に」と思ったのかもしれないし(それにしてもタイトルまで二番煎じというのはねぇ)、Hagex氏の着弾(参照)が思いのほかダメージが大きかったのかもしれないけれど、ご本人たちの思惑はどうあれ、この講座がなくなって本当に良かったと個人的には思っている。

 最近、ちょっとずつ話し仕事が増えてきて、ひと様の前でメディアについてエラソーに語ることもあるParsleyなのだけれど、何かを適切に教えるって本当に難しい。それがメソッド化されていないと、ただの印象を語るだけになるわけだし、自分の中で確かな基準がないと教える側を混乱させてしまう。「正解」がないライティングや編集だとなおさらそのようになりがちだ。

 例えば、私の場合その記事が「面白い」かどうかを測る時に『Twitter』でその記事の言及内容がポジティブだったかネガティブだったのか、それとも無関心だったのかを分類し、それをポイントにすることでおおよその反応を指数化している。これは自分がベビーカー問題について『Yahoo!ニュース個人』に書いた記事(参照)を書いて、そのツイートを分析した時に編み出したもので、おそらく独自のものなのだが、おおよその自分の記事が「面白がられているかどうか」を把握するのには役立っている。

 まず、一つのツイートを2ポイントとする。記事を読んだことで1、『Twitter』に投稿することで1という把握にする。
それから、ポジティブな反応だったときは、プラス1、ネガティブ反応があった時には、マイナス1、「どうでもいい」といったコメントだった時はマイナス3ポイントとする。それを全て加算した数に1を足し。ツイートの総数で割り算にしてみる。

[(3×ポジティブなツイート数)+(1×ネガティブなツイート数)+(-1×無関心なツイート数)+1]÷(ツイートの総数)

 もちろん最近ではツイートでの反応が減少傾向にあるし、拡散の仕方も多様化しているので、いつまでこの計算式が有効か微妙なところではあるのだけど、自分の中で「当たった」「外した」を決めるのには、ある程度に参考になると思っている。

 とはいえ、こういった知見については、駆け出しのライターや編集者が持っておくべきかといえば、そうは思えない。媒体によっては「企画の面白さ」を重視するところもあるし、となると記事化する前の段階での上役の「説得」をどうするのか、といったところが一番大事な要素になるし、そもそも「どう書くのか」といったところからはじめなければいけない場合もあるだろう。
 最近では「どう書くのか」「どう編集するのか」ということを教える機会もあり、ネタをどうやって見つけていくのかのヒントといったことを(おこがましいのだけれど)伝えることが増えた。そこで必要になるのは、日本語として正しいのかといったことから(正しいことを知ってこそそこから外すこともできるようになる)、自分なりの表現をどうやって見つけていくのか、といったことまで多岐に渡る。そして、そこで教える側に求められるのは、表現する場を提供することと、上記のようなことを理解してもらうまで我慢強く「待つ」ことだ。

 『スパルタWEB編集塾』はどうやらそういった定見はなく、ぽやっと「いい人材やってこないかな〜」というノリではじめたような印象を受ける。そういった感覚だと教える側にとっても教わる側になっても不幸な結果に終わる可能性が高かったように思う。どういう思惑だったかはともあれ、そういった意味では梅木氏とはあちゅう女史が早々に企画を引っ込めた決断に関しては、評価に値するのではないかと考えた次第です。

 ちなみに、ここで示したソーシャルでの反応から見る「面白さ」の指数はもう2段くらい複雑な公式も考えだしていたりしているのだけれど。たまにはもったいぶりたいので、今晩はこの辺で。

問われたのは“人となり”だった−ジャーナリズム・イノベーション・アワード反省会− 

March 16 [Wed], 2016, 3:00


 2016年3月12日、講談社講堂で開催された『ジャーナリズム・イノベーション・アワード2016』に出展した感想……いや、反省をこの場で記しておきたい。
 前のエントリーでまとめた通り、私Parsleyことふじいりょうは、「新聞の軽減税率導入」に関するアンケートを会場およびネット上で実施し、それを会場の出展時間(13時から17時)のうちに記事化、発表するという試みをやってみた。結果的に、これは大失敗だった。

 ※参考 今一度考えたい新聞の軽減税率導入の是非

 当日は、15時30分までアンケートの実施を呼びかけ、会場で23人・その他(ネット上)114人の計137人の協力を得ることができた。前回のアワードでも同様のアンケートを試みて、32人より回答を得たのだけれど(摂エントリー参照)、会場で答えて貰えるのはだいたい20〜30人というところという点は変わらなかった、と言っていいだろう。また、「現場の記者に影響がある?ない?」といったことを尋ねて、意見を付箋に書いて貼ってもらった。それも記事に盛り込むためだ。
 実際、17時までになんとか、記事は出すことが出来た。そして、さして著名でもないブロガーにしては、そこそこの反響のある内容を出すところまでいった。そういう意味では、私が当初想定していた新聞の軽減税率導入について、アワードに来場するであろう新聞関係者の「声」を盛り込んだコンテンツを、その場で出すという実験自体はやり切ることができた。

 新聞の軽減税率の導入への反対は圧倒的、影響は「ない」が圧倒的だった件

 しかし……。当たり前のことだが、アワードに来場する大多数は、『Twitter』どころか公式サイトの一覧を見ることなく来場している(これは去年の経験から分かっていた)。つまり予備知識なしにブースを訪れる人がほとんど。そういった人たちは、目の前にあるブースとそこにいる出展者(つまり私自身)が全てなわけで、「アンケートやっています」「これから記事化します」と言っても「なぜそんなことを?」という疑問を抱くのが当然だ。
 私としては、「新聞の軽減税率の導入が参院本会議での審議に入り本決まりが確実な中、本当にそれでいいのか、現場の記者の方々がどう思っているのか知りたくてやってみたんです」と答えていた。それは私の本心だし、今回のアワードでそれを問うことができたのは意義があったと思っている。では、何が失敗だったのか。



 16時前くらいから、私は記事への執筆作業に入った。とはいえ、その間も来場者はやってくる。ブースをみて、「なぜ?」といった質問をしてくる。このことに対して、上記のような質問も当然、私に対してしてくるので、答える。ただし、PCのキーボードを打つ手を休めず、相手の目を見ずに、だ。これって超失礼だし、自分がこの企画をどのような思いでやっているのか、より知りたいと感じた人にさらなる質問を封じる空気を醸し出していたはずだ。
 つまり、16時くらいから来てまわる来場者(明らかに昨年よりも終盤の方に混みだしたように思う)は、一番キモになるアンケートについて「体験」をすることもできず、ただPCをものすごい形相で睨む私の姿を見て帰ることになったわけだ。書きながら質問を受けた瞬間に、「これはダメだ」と思わざるをえなかった。

 ■結局、問われたのは出展者の人となりだった

 前回のアワードの時は、他のブースを見て回る余裕がなかったのだけど、今回は人員を配置できた(ナコ女史に一番の感謝を!)ので、合間を見ていろいろな出展者がどのようにやっているのか、勉強することができた。
 今回、地方発のメディアがいくつか出展していたが、その中から『宮崎てげてげ通信』が最終プレゼンへ進出、優秀賞に選ばれた。
 ブースでは『テゲツー』の沿革が手書き、写真入りで掲示されていて、ビジョンや配布物が用意されていた。ただ、これは他のブースでも同様の展示をしているところがあったように感じられた。違っていたのは、「自分たちがなぜアワードに出ているのか」「なぜメディアをやっているのか」ということを、前のめりの姿勢で来場者ひとりひとりに対して丁寧に説明してまわっていたことだった。

 同じように、優秀賞に選ばれた朝日新聞デジタル編集部の『築地 時代の台所』でも、ブースで「本社の目の前にある築地のことを我々はよく知らなかった。移転を機にアーカイブを残すことに意味があると思った」といった趣旨の説明を受けてハッとさせられた。要するに、「ねぜそれを伝えに来ているのか」ということが明確で、なおかつ来場者にわかりやすく伝えるということが、この場では求められていることだったのだ。

 そういう意味では、元切込隊長こと山本一郎氏は、ブースこそ『NewsPicks』批判を展開していたけれど、決勝プレゼンでは「おかしいと思ったら直接電話するなり、メールするなり、してほしい。それがいい社会につながります」と語りかけて、講堂を“圧倒”していた。
 ネットでは内容証明が飛び交っているような言論を展開して「怖い」イメージで見られがちな彼が、「どこか憎めない」存在であるゆえんがプレゼンには詰まっていたし、「知りたい」ということに忠実であるというのは「ジャーナリズム」の第一歩なのではないか。そこには山本氏の“人となり”が詰め込まれていたように思えた。
 しかも、JCEJ代表委員の藤代裕之先生が記しているように(参照)、自身のプレゼンが終わった後に最前列の脇に立って真剣に聞き入り、真っ先に拍手を送っていた。正直、その姿を見て、「姿勢が違う」と思わざるを得なかったです。

 最優秀賞に選ばれた『沖縄戦デジタルアーカイブ』にしても、そのデータに裏打ちされたグラフィックというビジュアル面もだけど、渡邉英徳先生がプレゼンで70年前の沖縄について「私たちと同じような日常を過ごしていた人がいた」と語った言葉が静かだけど強かった。ここでも、渡邉先生の“人となり”がにじみ出ていたし、プロジェクトに関わっていた人全てを背負って語っている、と明快に伝わる内容だった。

 ■個人でもできることはまだある

 今回、映像やインフォグラフィックなど、さまざまなテクノロジーを用いた出展もあり、従来の記事より「進んだ」コンテンツの展示も数多く見られた。とはいえ、「イノベーション」を起こすのは手法ではなく、読者に何らかの「イノベーション」を起こして完結することなのでは、と気付かされた。
 例えば、『女子大生、プラ子の就活日記』で出展してたプラ子女史は、4コマと自身の就職活動を時系列でまとめる展示をしていた。彼女には4票入っていて、私のところより票が入っている。つまり、彼女の「体験」を彼女自身から聞いて、何かしら感じるところがあり、心のなかで「イノーべション」があった人がそれだけいたということだ。彼女の存在は、個人でも伝えられることはまだまだあるということを示していると思う。

 逆にいえば、どんなに凄いグラフィックを使っても、最新のテクノロジーを使っても、ブースに来場したひとりひとりに伝える努力をしないと、何にもならない、ということだ。それには、「あなたはなぜアワードに出ようと思い、どうしてこのテーマで出そうと思ったのか」という問いに対して、分かりやすく、相手の心に響くような言葉を持っていなければいけない。今回の自分にはそれがなかった。

 ブースの目の前にいる人に何かしらの響くものを与えることこそが「イノベーション」で、それを達成するためには相手の目を見て正面から説明できないと何もはじまらない。今回の失敗で、それを学ぶことができたのが自分にとっての「イノベーション」だった。今度はその「イノベーション」を誰かに与えなければいけない。まだ次回、どのようなテーマにするかまだ決められないけれど、必ず「なぜここで問うのか」伝わる内容のものを出展したい。

 ともあれ。反省会はここまで。来場頂いた皆様、運営の皆様、改めましてありがとうございました!
 
 

『ジャーナリズム・イノベーション・アワード2016』に出展します 

March 12 [Sat], 2016, 1:50
 タスク抱えすぎてニヒルでアンニュイになっています。Parsleyことふじいりょうです。ごきげんよう。

 日付がまわって既に本日3月12日、講談社講堂にて行われる『ジャーナリズム・イノベーション・アワード2016』へ出展いたします。2015年に引き続いて2回目の出展です。今回も個人での参加で、バタバタとしつつもその場の雰囲気を楽しむつもりです。運営・出展者の皆様、ご来場の皆様、よろしくお願いいたします。

 自分は「ジャーナリズム」という言葉が大嫌いだと公言しているけれど、それでもこのアワードに出るのは、ちょっとした人のちょっとした発信でも、多少なりとも誰かに響いて社会なり他人なりに変化を及ぼす可能性を、自分なりに追求したいという気持ちがあるからです。少なくとも、自分のようなポジションでこのアワードに関わっている人間はいないと自負していますし、市井の凡才こそが地場の空気と「意思決定」をするエスタブリッシュメントの間に土を投げ込む役割を果たすことができると信じています。

 そんなわけで、関連リンクや「演目」を。

 出品作:政党唯一の出展なのに民主党が『ニコニコ超会議2015』でダメだった理由を考える
 http://bylines.news.yahoo.co.jp/fujiiryo/20150429-00045271/

 現在、『Twitter』と『SurveyMonkey』を利用して、新聞の軽減税率に関するアンケートを実施しています。本件に関して、Parsley自身は「消極的反対」の立場ですが、新聞関係者では上層部や新聞労連の賛成意見が出されているものの、実際に現場で働いている記者の人たちがどのように考えているのか、関心の有無を含めて驚くほど表に出されていません。さすがに箝口令が敷かれていると考えたくはないのですが、匿名のアンケートですので、会場の関係者の方々にも是非ともご協力頂ければと思います。
 もちろん、会場に来られない方々からのお答えもお待ちしています。マスコミに思うところのある皆様はぜひ投票に参加して頂ければ嬉しいです。

 『Twitter』のアンケート
 https://twitter.com/parsleymood/status/707944573050314754

 JCEJアワード「新聞の軽減税率導入」に関するアンケート
 https://jp.surveymonkey.com/r/MKJZYNC

 参考:今一度考えたい新聞の軽減税率導入の是非
 http://bylines.news.yahoo.co.jp/fujiiryo/20160311-00055329/

 また、会場では自分でも思い入れのあるアルジェリア人質事件での被害者の実名報道問題に関して異を唱えた親族の方にインタビューした『ガジェット通信』の記事のコピーを少部数持ち込み閲覧できるようにいたします。

 アルジェリアテロ被害者実名報道事件・本白水智也さんインタビュー「メディアに情報を渡すと、誰にでも起こる問題」
 http://getnews.jp/archives/285782

 「そもそも、お前誰よ??」という方は、昨年のアワードで用意したプロフィールをご覧ください。

 http://yaplog.jp/parsleymood/archive/1198

 それでは、会場でお会いできることを楽しみにしております!

 

 

『iQOS』を吸い始めて3ヶ月の感想など 

February 27 [Sat], 2016, 23:50


 フィリップモリスが2015年9月より東京でも発売している加熱式たばこ『iQOS』。たまたま『ガジェット通信』で取材を担当している関係上、私Parsleyも12月ごろから吸うようになっている。「いいなー」と思ったきっかけは、屋内の空気をほとんど汚さないという研究結果の発表を聞いた時で、基本的に自室ではたばこを吸わないようにしていたので、「これならばアリかな」と感じたことだった。

 ※参考 ほとんど空気を汚さない!? フィリップ モリス加熱式たばこ『iQOS』の試験結果発表

 それで、3ヶ月ほど吸ってみて、だいたい2ヶ月半で『マルボロ バランスドレギュラー』を1カートン消費したので、ここまでの感想を記しておきたい。

 ■部屋はほんとうに汚れない

 私の経験上、3ヶ月ほどたばこを吸っていると、部屋の白い壁や天井が薄茶色に汚れていき、部屋もニコチン臭くなるが、『iQOS』の場合はそういうことはない。上記の研究結果はほぼ正しい、というのが実感だ。ただ、吸った本人は口周りがややたばこ臭くなるが、これは「吸った」という満足感とセットなので、致し方ないところだろう。

 ■灰皿以外のところにでも置ける

 例えばやかんを沸かして紅茶を入れるときなどに、近くのラックに本体ごと置いておいてもOK。何かをしながら吸うときには便利ではある。

 ■くわえ『iQOS』は現実的ではない

 本体にそれなりの重さがあるので、くわえたばこをする感覚で吸うことはできない。両手でキーボードを打ちながら作業をしつつたばこを吸う……といったシーンと同じことはできないので、私の場合はあくまで休憩するタイミングや、書いたものを見直す時に吸う、といった感じになった。

 ■吸う本数は明らかに増える

 カタログスペックでは、1回につき14回吸い込むことができ、約6分間吸えることになっているが、従来たばこと同じ感覚でスパスパ吸っているとあっという間にライトが赤く点灯して吸い終わってしまう。その後、再充電をしないと吸う準備ができないので連続して吸い続けることができないのだが、ヘビースモーカーのひとはやや物足りなさがあるかもしれない。私もついつい吸ってしまうので(ここまで書くのに1本消費した)、吸う本数は明らかに増えるという人が多いのではないか。

 ■たばこと『iQOS』は別物

 私の場合、外で作業をする場合は従来たばこ(ダビトフ・ライト)を吸っているのだが、やはり葉を燃やすたばことは別物の味だな、というのが正直な感想になる。従来型のたばこは800℃以上の温度になり、『iQOS』の場合は400℃以下という違いがあるのだから当たり前といえば当たり前なのだけど。この「燻す」感覚は好き嫌いが別れるだろう。私としては、こちらはこちらの苦味のなさや葉の味がよく感じられるところが楽しめるので、その差を味わうというのもアリだと思う。

 ■『iQOS』は普及するのか

 まず、本体のセットが10000円前後かかるというのが、多くの喫煙者にとってはネックになるだろう。それでも乗り換えるというには、家庭でたばこ嫌いがいる場合であるとか、健康面で気を遣いたいけれど禁煙には至らないといった妥協案としての選択肢、ということになって、若干動機としては弱いように思える。
 現在、『iQOS』は原宿に旗艦店を設置したり、『iQOS』が吸える専用スポットを展開して普及に努めているが、それ以外にも従来の禁煙スペースでも吸える、といった取り組みが不可欠になってくるだろう。実際、レストランやカフェなどの禁煙エリアで吸える『iQOS Welcome Place』の認定を進めている。
 また、行政側への禁煙エリアで吸えるようになる、といった働きかけも必要。実際、名古屋市などでは「火と煙が出ない」ということで加熱式たばこや電子たばこが吸えるが、千代田区など東京では「ゴミが出る」という理由で認められていないなど、対応がまちまちだ。ここで吸える場所が増えるとなると、『iQOS』などに切り替える明確な理由になり得るのではないか。

 余談だが、Parsleyがたばこ屋さんで『バランスドレギュラー』を買おうとした時に、「本体は持っている?」と確認されて「当たり前だろう」と思ったのだけど、「本体がないのに買おうとするお客さん、多いのよ」と笑って売ってくれた。まだまだそういった認知や啓発も必要とされているのが現状、ということなのだろう。

ライターとは「書く労働者」であるということ 

January 20 [Wed], 2016, 1:00
 煮詰まったので息抜きに。ちょっと前に、青柳美帆子女史のブログエントリーが話題になっていたことに関して、なるべく手短に。

 「ライターになる方法をおしえて」と訊くような子はなれないでしょう - アオヤギさんたら読まずに食べた

 個人的には枡野浩一氏の短歌をタイトルにするセンスが受け付けないのだけど。彼女が「今はいろんな媒体がライター募集してますから、一本2000〜5000円でスタートして徐々に書く量や単価を上げていけばいいんじゃないですかね」としているところに、諸先輩方からツッコミが『Facebook』で入っていて、「上限5000円の原稿しかやっていないといつまで経っても上限5000円のまま」というのが大方の見立てだった。

 そんなことはない。私自身もそうだし、数千円の案件を愚直にこなしているうちに数万円の案件が舞い込むようになったライターを幾人も知っている。というか、最初ネットから入れば最初は単価が安いので当たり前なのだけれど。

 まず前提として。メディアあるいは物書きを仕事として志望している学生さんにアドバイスするなら、「どんな手段を使ってもどこか出版社か新聞社に入るのが最善」だと伝えるだろう。次善がポータルサイトのニュース編集職。最初に様々な媒体のライター募集から入るのは「悪手」だ。
 それでも、新聞・出版・大手ポータル運営会社に就職できるのは一握りだろう。雑誌のアルバイトに応募したり、編集プロダクションに進むといった道もあるし、PR会社でプレスリリースを書きまくって数年後に転職を狙うというキャリアプランもありだ(これは逆も同じことが言える)。
 しかし、それでもあぶれるライター志望の人は出てくる。出てくるからこそ、「一本2000〜5000円でスタート」という悪路に迷い込む人が後を絶たないわけだ。

 ただ、この単価の安い案件を数多くこなすことは悪いことばかりではない。筆の早さと、情報を集める早さと、適切な表現をするための判断力が磨かれるからだ。私の場合、多い時で月70本ほど書いていた時期があったが、タイトルづけ、読者の反応がどうなるかという事前の読み、媒体に合った適切な文体に合わせる柔軟性が身についたように思う。やっぱりこなした数は裏切らない。
 それで。どうして「一本2000〜5000円でスタート」でその先に行けないのか、といえば「数多くはこなせない」人が多数派だからだ。これには兼業だからということもあるだろうし、単価が低く生活が苦しくて折れてしまうことだってあるだろう。私も70本書いて月20万円ちょっとという時期は本当にしんどかった。
 そこを折れずに書けたのは「もう後がない」という状況で必死だったからで、実際折れたら路頭に迷っていた。あとはかなり運にも人にも恵まれた。必死さが伝わったのかもしれないし、気まぐれに「こいつに書かせてみよう」という感じだったのかもしれないけれど、私にとってはどちらでもよかった。

 最近のライター談義でちょっと違和感があるのは、「単価が上がれば生活できるのか」ということ。仮に3万円の案件を月3本受けたとして9万円(実際源泉が引かれるから手取りは下がるだろう)。それだけで暮らしていくのはキツイ。逆に3000円の案件を月に100本書けたとすれば30万円になる。これなら食べていけるだろう。
 あと、「時間」や「工数」といった要素も今のところあまり俎上に載せられていない。個人的には1本1万円の案件で、初稿から戻しが2回以上発生する場合は、「割に合わない」と感じる。逆に2000円でもノーチェックで掲載・支払いということならば、「2時間で5本書けたら上出来」となるだろう。
 こういった「工数」に関して、意識があまりないライターは長く続けていけないと思う。最近のネット媒体では数千円の原稿でも何度もリライトを要求してくるところはザラにあるが、それに付き合うのは本来書けたはずの原稿が書けない=発生したはずの報酬が消える、ということなので、なるべく早くにそういった媒体からは抜ける、といった判断も必要になる。

 こうして記してみると、ライターとは「書く労働者」であるということをつくづく感じる。あまり人から羨ましがられる要素はそんなにないと思うけれど、私自身はこのお仕事が基本的には楽しい。愚直にキーボードを打ちつつ、ネットを周回しつつ、時に取材に出て人に会ったりヘンな体験をしたり、それをどう言葉を選べば上手く伝えることができるのか、考えるのが楽しい。
 逆にいえば、「労働者」であることが楽しいと感じられないのであれば、このお仕事は向いてない。ワーカーホリック上等という人のみが、残っていけるという意味においては、厳しい隘路であるということも言わざるを得ないだろう。

 まだまだ言いたいことはあるけれど。明日は1日取材が重なって都内を行ったり来たりなので、この辺で。

 

2016年メディア展望に関する所感のようなもの 

January 06 [Wed], 2016, 10:30
 遅ればせながら、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

 年末年始は、初詣行ったりお雑煮作ったり新日本プロレスの東京ドーム大会のネット配信を見たり、それなりに満喫しつつも、お仕事の方も通常運転。ネットにしろリアルにしろ、365日何かしらの出来事が起きているわけで、ネットメディアはそれに対応しなければいけない。ただ、毎年年始になると「テレビは強いなぁ」と実感させられますね……。

 それはそうと、年末年始にはネットメディアに関してさまざまな言説が飛び交っていた。主だったところでは、朝日新聞の平和博氏が欧米のトレンドとなっている「分散化メディア」に関する論考を紹介していたり、SmartNewsの藤村厚夫氏が「事象を知る」「事象を深く理解する」のがニュースの価値の根本理由として考察を展開されていたりした。『BLOGOS』では、元切込隊長ことやまもといちろう氏がネットニュースの展望を寄稿している。

 「分散型メディア」本格化の年か? 2016年、ジャーナリズムの行方(新聞紙学的)
 ニュースメディアの原理/ビジネスを構想するための視座として(藤村厚夫 Media Disruption)
 2016年ネットメディア展望 ウェブ媒体がただの出版社になっていくまで - 山本一郎(BLOGOS)

 また、『WIRED』がPV至上主義から脱却し、新たな指標の導入を模索する提言(?)を年初からぶつけてきて、こちらも関係者の間で話題になっていた。

 ウェブ関係者よ、PVの話をするのはもう止めよう(WIRED.jp)

 私もネットメディアの隅っこにいる身として、それぞれの「2016年現在のネットメディア像」には頷ける部分が多かった。というより、現状では既に「そうなっている」ことも多く、「すべてのニュースが賞味期限切れである」というタイトルをつけた『cakes』はさすがだなぁ、と妙に感心してしまったりしていた。
 平氏が紹介している「分散型メディア」というのは、要するに各サイトのトップページ(ホームページ)が機能を失いつつあり、トップからよりも記事単位でソーシャルメディアなどから読者が流入してくるため、そこに対策なり適応しましょう、ということだと思うのだけど、日本においては既に多くのメディアはポータルサイトやTwitter、Facebook、それにニュースアプリからの流入の方がよほど多くなっている。また、PCとモバイル(スマホ)からのアクセスでは、3対7になってきており、こと日本のメディアに関しては「スマホファースト」にほぼ適応されているといえるのではないか。

 そんな中、コンテンツ(記事・画像・動画)の価値が上がるという話になっているが、各メディアにとってはユーザーに「どういったメディアなのか」といったブランディングをトップページに頼らずにどのように設計していくのか、といった課題に直面することになる。
 これは、藤村氏が指摘する“一次情報メディア”から、“ゼロ次情報メディア”へと向かって幅広く情報をカバーしていくのか、より専門性を高めていくのかによっても変わってくるだろう。前者は物量で露出を増やすといった作戦でもいいが、後者の場合はアクセスのあったコンテンツとユーザーの関心がマッチする別のコンテンツへの誘導をスムーズにして滞留時間を長くする工夫がより求められることになるだろう。……って、これもどこも試行錯誤しているよ、って話になりますが。
 また、ブランディングということならば書き手にもそれが求められるだろう。ひとりの書き手が一つのメディアで書くという時代から、複数のメディアでさまざまなジャンルを書いている場合、その専門性なりユーティリティ性なり、読者にとって書き手が入り口になる、といったモデルもあり得るだろう。そういった意味では、これまで「メディア>書き手」という図式だったものが「メディア<書き手」と長い目で見れば逆転していく可能性も見据えていきたい。

 また、どの関係者も指摘しているのが動画の重要性で、中には「動画元年」になるという声もチラホラ聞こえる。これも「何回目だよ」と正直いいたくなるが、iPhoneで簡単に撮影できる時代でもあり、より「現場感」を生み出すための重要なコンテンツとしても有効なのは分かりきっている。また、動画を軸に、関連のテキストや画像を紹介していくという形態のコンテンツも日本では2013年ごろより急速に増えている。
 逆にいえば、動画の制作能力があるだけでも十分でなく、それを補足・補強するテキストや画像も合わせて見せれるような「記事」にすることではじめて、ユーザーフレンドリーなコンテンツになる。このあたり、「これからは動画だ!」と声高に叫ぶひとほど理解していない印象があるのだけど……。いずれにしても、ここも前述したユーザーの関心とマッチしたコンテンツへスムーズに移行できるようなUIを構築できるかどうか、という話だと思う。

 さて、PV史上主義からの脱却に関しては……これも数年前から何度も出ている話題で、特にニュースアプリの登場によって状況はだいぶ変化している。昨年にメディア関係者最大の関心事と言ってもいいだろう「ステマ」問題も、いかにポータルサイトやニュースアプリに情報を露出させるか、という「抜け道」を皆が探っていたことが顕在化したと捉えるべきだろう(個人的には、ユーザーファーストな議論でなかったと思うが)。
 これは、メディアというよりも本質的には広告代理店・PR会社・各クライアント担当者が「どのように考えるか」「どのように出稿するのが効果的か」という話で、読者にとってはあまり影響のない、もしくは「見たくもない広告を見せられる可能性が上がるか下がるか」といった話題だ。とはいえ、私もメディア上で売文することでごはんを食べているので、無視することのできないトピックでもある。
 メディアあるいは書き手の側からしてみれば、ユーザーにとって有益な情報を提供することに存在価値がある。そのためには、まず「存続」あるいは「生存」していく戦略が求められる。そういった意味では、PVが莫大なポータルサイトにとってはPVが今後も指標として機能するだろうし、PVが少なくてもユニークなユーザーを抱えている小規模サイトにとってみれば、そのユーザーこそが財産となるはずだ。PV以外の指標、「インプレッション」でも「回遊率」でも「「エンゲージメント」でも何でもいいけれど、そういった濃いユーザーが「増えた」ことをどこで見るか、といった分析力が問われていくのではないだろうか。

 そろそろPCの電源が切れそうなのでこのくらいにして。個人的には今年も良質なコンテンツをより多くのひとに読んでもらえるよう、昨年以上に努力していきたい。重ね重ね、本年も当ブログを何卒よしなにお願いいたします。

なんとか生き残った・2015 

December 31 [Thu], 2015, 23:20
 大晦日。コミケに取材に行って、先ほどまで原稿書きに追われていて、ブログでの挨拶もままならないかもといった感じだったけれど、なんとか例年通り挨拶程度は書けるところまで来た。このギリギリ感が2015年を象徴している。中にはギリギリすぎてダメにしてしまったこともいくつもあるのだけど……ほんとうに申し訳ないです。

 とはいえ、今年もなんとか生き残った。経済的にはだいぶ好転したものの、その分だけ多忙にもなったし、ただでさえなえ体力の衰えをイヤというほど実感した。無理ができない。でもしなくちゃいけない。……というのがParsleyのここ数年の意識だったので、これを本格的に見なおさなくちゃいけない。

 なんにせよ。2015年もさまざまな方々にお世話になりました。改めてありがとうございます。
 2016年も、皆様にとって何らかの佳いことがありますように。

Webだけでライターが食べていくのに必要なこと 

December 22 [Tue], 2015, 6:00
 予定よりも早く目覚めてしまったので、自分もお世話になっている宮脇淳氏率いるノオト主催のトークイベント『2025年も生き残っているか? 定年なきフリーライター、フリー編集者の未来』について簡単に。

 五反田でフリーライター・編集者の交流会 10年後の生き残りを議論 (品川経済新聞)

 残念ながらParsleyは参加できなかったのだけど、すでにいくつかのレポートが上がっているので、それをもとにいろいろ考えてみたい。

 フリーライターはWebだけで食えるの?ギャラ交渉はどうやる?10年後どう稼げばいい?を聞いてきた! #ライター交流会( らふらく^^)
 ライター交流会参加してきたよ「2025年も生き残っているか?定年なきフリーライター、フリー編集者の未来」 ( 飛び立つマーケターブログ|SEOとかイベントレポとか夢とか)

 まず、最初に思ったことを率直に記すならば。「おまいら交流会行っている暇があるなら書け。書く仕事がないならブログ書け」ということ(笑)。
 現在、紙媒体は発行点数・部数ともに減っているという現実があり、これからライターになりたいという人は必然的に何らかの形でウェブでの仕事から入るケースの方が多いだろう。かくいう自分もウェブのニュース記事のライティングから入っていて、2013年の時点ではひと月あたり60〜70本の記事を書くことが主な収入源となっていた(摂エントリー参照)。
 だから、これからライターをやって、しかも食べていこうという人は、例えば1000〜2000文字の記事を月間でどれだけ書けるのか、ということを考えてみるといい。仮に原稿料5000円の記事を50本書けるならば25万円になる。
 もちろん、それだけの記事を書かせてくれる媒体とつながりをもてるか、といった課題に直面することになるのだけど、まずはどれだけの早さで、企画・執筆・納品を回すことができるのか、実力を磨く必要がある。

 宮脇氏も指摘しているが、今のウェブメディアは企業が立ち上げたオウンドメディアや特設サイトなどの存在もあり、単価が上昇傾向にある(おかげでだいぶ経済状況も好転した)。その際にも上記のような「筆の早さ」が役に立つし、何よりアウトプットが多ければ多いほど人からの目に留まってお仕事につながる話が舞い込むようになる。だから、とにかく書く記事の本数をこなすべきだし、仕事がないのならばブログを書いてアウトプットに慣れるべきだ。
 Webだけでライターが食べていくのに必要なことは、極論をすればこの一点がクリアできていればできる。それを支えるのは、以前にも記したけれど「好奇心」があってどんなジャンルでも95点くらいのコンテンツを制作できること。そうすれば数多く書いているうちに120点が取れることもあるだろうし、自分が得意なジャンルというものも見えてくる。それを伸ばしつつ、数をこなすことを止めないでいれば、ある程度のメディア環境に変化が起きてもライターというお仕事は続けていけると思う。

 もう一つ。過去に紙ではページ単価数万円とか、これからライターをやろうという人に過去の話はまったく意味がない、ということだ。ここでは小川たまか女史も述べているけれど、私も「Webが安い」という認識は正直いって、ない。1記事あたりどれだけのPVを稼げば原稿料が適正か、KPIを見ていると3000円でも高いという案件はゴロゴロある。そんな中で、より高い値付けをするのであれば、PVなりSNSでの拡散なり、もしくはそれ以外の価値を示す必要がある。それができるかどうかも、ライターとしてやっていけるかどうかの指標になるはずだ。 

 まぁ、偉そうに語っているけれど、私自身もまだまだで、それが理由でご迷惑をかけることも多いのだけれど。とにかく数をこなすことで、道筋というものが見えてくる。私も2012〜2013年くらいは、「ほんとうに書いていくだけで食べていけるのか、本当に不安だったのだけど、結局のところ案件が数千円のものを量産することで先につながる気配を感じることができなかったからだった。
 でも、最終的にはちょっと単価の高い案件や、いろいろな媒体から声をかけられるようになったのは、それだけ数をこなしてきた結果が出た、といっても過言ではないと個人的は思っている。だから、今は暗中模索という人は、短距離走を繰り返すように、とにかくネタを仕込んで執筆して、世に配信するところまでを高回転で回していくことにチャレンジするといい。
 反対に、それが無理だという人は、宮脇氏や小川氏のように会社に入る(もしくは作る)といいだろうし、ニュースメディアの編集に回るというのも選択肢になるだろう。それはそれで大変な作業ではあるのだけど、今日はこの辺で。

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Name:Parsley
Birthday:1976/4/8
Point:首が長い。つまりエロい
Favorite:エイガにケイバ
タバコ:Davidoff GOLD
ウィスキー:アーリータイムズ
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カワサキシティーで布団と同化中
コメントは返したり返さなかったりです。
parsleymood@gmail.com
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