題名:碧血剣(13-15話あたり)
出演:竇智孔、黄聖依、孫菲菲、焦恩俊、蕭淑慎 等
【鑑賞感想】
まず始めに、改訂版碧血剣小説について二、三をば。
今回のドラマ碧血剣はご観賞された皆さんの仰る通り、承志は浮気者という印象が強くなり、そして青青の存在感が若干薄れてしまったことは事実です。もっと単純に言えば、改訂版では承志は阿九の事を愛しているという答えが明確に出ていました。
ただそこに青青という存在が承志にとって、情と義のどちらに重きを置くのかで苦悩し、その様子からも性格的に優柔不断さが増してきている印象が強い。武芸で無敵な承志も、やはり情の面では人並みか。
また改訂版小説のラストでは、不本意ながらも承志と青青は一緒になり海外へ移住したものの、心の中は常に遠くにいる阿九の事を絶えず思い続けていましたし、できることなら本土へ戻って探しに行きたいとも、胸中の思いを漏らしていましたが、やはり思いとどまっていた。
金庸先生は今回の小説改編については、もっと登場人物たちに人間らしい感情的な部分を与えたと語っていましたが、人間らしいという点ならば、私が承志なら間違いなく阿九を探しにいくんだけどなぁ。
ま、確かに人間らしい抑えきれぬ激しい衝動的な、承志と阿九の一夜限りの激しい愛の描写が追加したのは確かだけどさ…。承志と青青は相思相愛だ!と思っている読者にとって、かなり衝撃的な追加エピソードかもしれない。
しかし一人の男として、好きでもない青青と無理に一緒になるのって、結局彼女を幸せにすることもできず、きっと最後は青青を傷つけることになってしまうと思う。かといって、承志が青青から離れれば、きっと彼女は自害しかねない性格だと思うし…難しいものですね。
なので、現在の邦訳版に思い入れのある方は、おそらくドラマで描かれる三角恋愛に対して、かなりの違和感を持つのも無理はないと思いますです、はい…。
以下にはネタバレ内容が含まれております