11:部活 

2004年08月13日(金) 0時40分
「ぶーかーつー?」



昼休み。
教室の窓側の席で、伊作と秀作は向かい合って弁当を食べていた。

「そうです。今日までですよ、部活見学」

「えぇー!僕まだ決めてないや」

「そうですねー小松田さんなら・・・」

「え!何なに?僕何部が向いてると思う!?」

期待に満ちたキラキラとした秀作の目が、伊作を罪悪感へと誘う。

「え、えーと・・・」

秀作と言えば、運動神経は最悪である。
何もない所でも派手に転ぶ秀作は、普通に歩くことさえもままならない。

「あ、あれなんてどうです・・・吹奏楽部とか!」

あぁ、それもダメそうだ・・・
言った直後に発言を後悔する。

「吹奏楽部かぁ〜楽しそう!でも僕運動部がいいなぁ〜」

「えー・・・」

「そうだ!今日の放課後一緒に部活見学巡りしようよ!あ、それとももう決まってる・・・?」

「え、いえ!決まってませんけど・・・」

「じゃあ決まりだね!」



続く

32:体育館 

2004年08月02日(月) 1時16分

「伊作くーん!」
体育館の入り口から、見学届を手に持った秀作が走ってくる。
「わー!走って大丈夫なんですか!?」
「ハァハァ、うん大丈夫!一応シップ貼ってもらったけど」
「そうですか・・・」
伊作は(まぁ、小松田さんは不死身だから)と密かに納得した。

ボールが床に叩きつけられる音が広い体育館に響く。

見学届をきっちり先生に提出した後、秀作は体育館の隅に座った。
体育館のすぐ横はグラウンドで、大きく開かれた扉から、
風と共にサッカーに励んでいる生徒たちの声が届く。

退屈した秀作はひょこっと外を覗いた。
グラウンドの網の向こうに見えるのはサッカーに汗を流す生徒たち。
手前の葉桜の木にもたれて居眠りをしているのは

「りきちせんぱい」

木の陰の所為で見えにくい利吉の顔。
木の間をすり抜けて射す光に照らされた、利吉の髪。
少し茶色がかった黒だ。

「授業いかなかったんだ・・・」

秀作はキョトンと遠くに利吉を見る。
春の熱い日差しと冷たい風。
体育館に響く笛の音で我に返った。

何となく目を惹かれた利吉の居眠り姿。
たまに吹く風に揺れる利吉の髪。

緑の葉っぱが風でさらりと舞うようなこの気持ち。
秀作にはまだわからない。

38:保健室(後) 

2004年07月25日(日) 2時52分
ガララララ

二人の笑い声を遮って保健室のドアが開く。
「おや?けが人ですか?」
優しそうな中年の先生がにこりと笑う。
「あ、はい〜階段から落ちただけなんですけど」
「君、階段から落ちたのか!?」
「はい」
慌てる利吉とキョトンとする秀作を横目で見ながら、校医の新野は薬箱を開く。
「山田君はまた授業出ないんですか?内申点に響きますよ」
新野が言うと、利吉は「失礼しました」と保健室を出て行った。

「名前とクラス名は?」
「小松田秀作、1年D組です」
保健室利用カードに名前を書いて、階段から落ちて打った所を診てもらう。
「階段から落ちたのに無傷だなんてすごいですね。どこか痛い所は?」
「無いです〜」
にこにこと笑う秀作を見て、新野はさっきから疑問に思っていた事を問う。
「山田君と仲良さそうでしたね」
「そうですかぁ?さっき知り合ったばっかりなんですけど」
そう言ってまたにこにこと笑う。
「山田君が笑ってる所なんて滅多に見れるもんじゃありませんよ。一応シップ貼っておきましたから、今の授業は?」
「体育です」
「じゃあ見学届けを書いてあげるから、今日は見学してください」
「は〜い!」


「ありがとうござましたぁ!」
ペコリと頭を下げて保健室を出ると、秀作は体育館へ向かった。

38:保健室(中) 

2004年07月25日(日) 2時49分

「さっきから何をしてるんだ」

「ほえ?」

ほえという、今まで聞いた事もない異様な問い返しに利吉は足が貧乏揺すりをしたがるのを抑える。

「そんなに目が回るなら最初から回らなきゃいいだろうが」
「え!どうして僕が目が回ってるってわかったんですか!?」
「はぁ・・・?」
「スゴイなぁ〜!先輩何年生なんですかぁ?」
「さ、三年生だけど」
「へぇ〜じゃあすごい先輩ですね!」
「は、まぁ・・・」

何だかいちいち真面目に答えるのがバカバカしくなって、利吉は少し発想を変えた。
いい暇つぶしになるかもしれないと。

「さっきの、君が伊作君と言っていた生徒も一年生だろう?」
「はい、中学校の頃から一緒のクラスなんです」
「ふぅ〜ん、じゃあ何故君に敬語を使ってるんだ?」
「敬語?あぁ、そういえば・・・あれ?考えた事もなかったです」

口を尖がらせて「そういえば何で敬語なんだろう〜」などとぶつぶつ独り言を呟きながら、秀作は再び回り始めた。

「もう回るなよ」
「えへへ、でも楽しいんですよ〜先輩もどうですか?」
「回るか!!」
「先輩って格好良いんですね!僕もそうやってツッコミ入れてみたいなぁ」
「・・・・・・君、名前は?」
「1年D組の小松田秀作です!先輩のお名前は〜?」
「3年A組の山田利吉だ」
「じゃあ利吉先輩ですね!」
「いや、それはそうだけど・・・別に君の先輩って訳でもないし」
「先輩ですよ!先輩は先輩です!」
いつになく強く言い張る秀作に、不思議と笑いが込みあがってくるのを利吉は抑えられなかった。
「利吉先輩?何で笑ってるんですか?」
「な、何でもない・・・!」
そう言って秀作の顔を見ると、やっぱり間抜けな顔で利吉はまた笑い出す。
「あはは、利吉先輩って変な人〜!」
「君に言われたくないな」

38:保健室(前) 

2004年07月25日(日) 2時36分
「へぇ〜伊作君、また保健委員になったんだぁ〜さすがだねぇ」
「さ、さすがですか?」
廊下から微かに話し声が聞こえると、保健室のドアが開いた。
小さい生徒と中くらいの生徒が仲良さそうに。
(何だ、一年生か?)
三年生の山田利吉は、保健室の端にあるイスに座って休んでいた。
というか、サボっていたと言った方が早いかもしれない。
勉強なら自習だけで間に合ってるからという、いかにも頭の悪い生徒に嫌われそうな理由からである。


「先生いないみたいですね」
「うん、本当だねぇ」
「次はー・・・体育だから、小松田さんは保健室で休んでいて下さい」
「う〜んでも大丈夫だよ?転ぶのなんてしょっちゅうだし」
「ダメですよ、打撲でもしてたらどうするんですか?せめて体育だけは休んで下さい」
「はぁ〜い。」
「あ、ネクタイ曲がってますよ・・・よしっと」
「ありがとう伊作君!」
「いえ、じゃあ終わったらまた来ますね」
「うん、いってらっしゃーい!」


小さい生徒に微笑みを返すと、中くらいの、伊作と呼ばれる生徒が保健室を出る。
静かにドアが閉まった。


(何だったんだ、今の会話は・・・)
利吉は怪訝そうに小さい生徒(小松田と言っていたな)を見る。

何か全体的に小さくて、柔らかい雰囲気を纏っている。
いや、利吉から言わせれば何も考えてなさそうなただのアホに見えるのだが。

あぁあれか、この学校はホモが多いから、あいつらもその類か。
少し呆れたような表情で秀作の方を見ると、何やら回るイスで退屈そうにグルグルグルグル回転している。
(やっぱりアホだ)
利吉が眉間に皺を寄せると、グルグルと回っている秀作と目が合ってしまった。
秀作は利吉の方向でピタっと止まると、人懐っこくニコっと笑った。
利吉は自分の血管が浮いてくるのを感じる。
無言で目を逸らすと、秀作は気にした風もなく、再びグルグルと回り始める。
暫くすると目が回ったのか、イスに座ったままの状態でフラフラし始めた。
いかにも力がなさそうで、いつイスから落ちるのかと思うと利吉は見ていられなくなった。

28:階段 

2004年07月24日(土) 23時29分

「う、わわわわわーーーー!!!!」

ずだだだだだだ

間抜けな叫び声と共に転げ落ちる同級生に、懐かしい思いが込み上げてくるのを善法寺伊作は感じた。
(はっ!今は懐かしんでる場合じゃない!)

「小松田さん!!」
「イテテテ・・・」
「だ、大丈夫ですか!?」
「うん大丈夫〜えへへ」
「でも一応保健室へ行きましょう」
「あ〜懐かしいなぁその台詞〜!」
「あはは・・・」

中学校の頃から変わらない秀作を微笑ましく思いながら(本来ならここは微笑ましい場面ではないはずなのだが)、伊作は秀作の手を引いて保健室へ向かった。

01:入学式 

2004年07月23日(金) 14時19分
おにいちゃんの「いってらっしゃい」を背中に受けて家を飛び出した

入学式の日。

校門の横で女の子達が騒がしく、何かを囲むようにしていたのを覚えてる。
あれ?僕が通う高校は男子校じゃないのかな?
という不安を抱いたのも覚えてる。確かに男子校だったんだけど。
一人の女の子がしゃがんだ時に、囲まれているものが見えそうで

あ、男子の制服・・・

思った時、真上に咲いていた桜の花弁が風にのって、僕の視界を遮った。

桜、綺麗だなぁ

お兄ちゃんが結んでくれた、ネクタイについた花弁を払う。
さっきの男子の制服の人はまた女の子達に囲まれて見えなくなっていて

僕はとりあえず遅刻をしないようにと走った。
走る度に感じるアスファルトの硬さに期待で胸がいっぱいになった

入学式の日。

ある一人の存在に、気づくはずもない入学式の日。

設定 

2004年07月23日(金) 3時47分
まず。男子校です。
じゃないと現代版って、なかなか男色にならなそうなので(苦笑)
まぁそこそこホモが多い男子校で。
学園名は・・・なかなか思いつきません;
学園名募集です(笑)


小松田秀作(16)
高校一年生。
性格良し。運良し。見た目人並み(見る人から見ればくそ可愛い)
成績悪し。運動神経悪し。

山田利吉(18)
高校三年生。
成績良し。運動神経良し。見た目良し。
性格悪し。でも真面目。恋愛興味なし。


主にこの二人で世界を築いていきます。
だって頭足りないからあんまり人が多いと無理です。
身長とかは、私が常識知らずなばかりに高校生男子の平均身長とか
色々わからないのでご自身で設定して下さい(汗)
ただ、身長差は11cmで!!(なんとなく)


他に出る人物↓

小松田優作(23)
秀作の兄。やっぱり扇子屋やってます。
そして・・・この話では優作×秀作もやります!
他設定など詳しくは小説で。

善法寺伊作(16)
高校一年生。秀作と同じクラス。
保健委員で、やっぱり伊作×秀作も含む。
同じく他設定など詳しくは小説で。


原作での6年生は基本的に高校一年生で、秀作と同じ16歳です。
他の6年も出ます。(きっとね)文次郎×伊作っぽくもしたいです。
んで長次×仙蔵(リバ可)っぽくもなるかもしれませんがあんま深くは
触れません。コマ受けメインです。
短編だったり長編だったり。とにかく行き当たりバッタリ;

まぁとにかく!青春時代を思い出して書くよ!!
では頑張ります。部活はどうしようか・・・

学園モノを始めよう 

2004年07月22日(木) 15時42分
ブログだと気軽に書けそうだ。
ということで現代版リキコマ学園パラレルものを書こうかとv
お題は「青春80選」!!
シチュエーションに萌えつつ書いていきます。


01:入学式
02:登校
03:始業前
04:授業中
05:休み時間
06:昼休み
07:ホームルーム
08:掃除
09:居残り
10:放課後
11:部活
12:下校
13:先輩・後輩
14:先生・生徒
15:同級生
16:サボり
17:遅刻
18:欠席
19:早退
20:早弁
21:居眠り
22:校門
23:裏門
24:ロータリー
25:中庭
26:裏庭
27:屋上
28:階段
29:渡り廊下
30:自転車置き場
31:運動場
32:体育館
33:体育倉庫
34:テニスコート
35:プール
36:教室
37:職員室
38:保健室
39:理科室
40:音楽室
41:図書室
42:地下室
43:購買部
44:靴箱
45:トイレ
46:部室
47:食堂
48:水飲み場(?)
49:テスト
50:追試
51:委員会
52:生徒会
53:朝礼
54:全校集会
55:朝練
56:呼び出し
57:調理実習
58:修学旅行
59:球技大会
60:体育祭
61:学園祭
62:マラソン大会
63:(新歓)クラブ発表
64:身体測定
65:健康診断
66:貸し借り
67:罰則
68:寄り道
69:忍び込み
70:日直
71:体育の授業
72:英語の授業
73:○○の授業
74:休業期間
75:クリスマス
76:バレンタイン
77:三者面談
78:入試
79:合格発表
80:卒業式


どうなるかわかりません。
行き当たりバッタリになると思いますが頑張りまーす。