フランス・温かい飲み物。
2005.11.28 [Mon] 08:25


 パリは連日、最低気温が零度を下回るほどの寒さ。昨日は、立派に雪も積もりました。

 冬はなんと言っても灰色のお空になるのが、フランスのお天気。この寒さには、なかなか慣れることが出来ません。寒いでーす!でも、ヨーロッパにもちゃーんと、冬を温めてくれる飲み物があり、それはこの冬季の風物詩ともなっています。

 初めてのフランスの冬、カフェで出合った飲み物の1つが、vin chaud (ヴァン・ショー ホットワイン)です。そんな飲み物があるなんて全く知らなかった私は、恐々飲んでみると、びっくり、美味しい!温めるせいで、タンニンの風味がきつくなって、美味しくないに決まっていると思い込んでいたのですが、それをスパイスやオレンジの風味、ハチミツの甘味などが、まろやかに包み込んでくれるのです。身体も温まり、寒いパリの散歩途中で一息つくことが出来ました。

 このvin chaud は、フランスならばどこのカフェでも楽しめるようです。お値段は約460円ほど。ほかに、 grog (グロッグ)と呼ばれる、ラム酒バージョンもあります。

 私が友人から教えてもらったレシピは、こちら。赤ワインは、飲み残したもので充分に美味しいものが楽しめます。

・vin chaud (ヴァン・ショー/ホットワインの作り方)

1:赤ワインに、粒コショウ、お砂糖、レモンやオレンジをざく切りにしたものを
適量入れ、沸騰しない程度に温めます。
2:温まったらコップに注ぎ、新たにレモンかオレンジを切ったものを入れます。
3:好みでハチミツ、シナモンを加えて、出来上がり! 

・grog (グロッグの作り方)

1:ラム酒に、生姜、レモンをざく切りにしたものを適量入れ、
  沸騰しない程度に温めます。ブランデーでも良いそうですが、
  フランスではラム酒が一般的。高価だからかな?同時に熱湯も準備します。
2:温まったらコップに注ぎ、新たにレモンを切ったものを入れます。
3:好みでお砂糖、シナモンを加え、お湯で割りながら楽しみます。 

 就寝前に飲めば、身体ぽかぽか間違いなし!風邪のときにもお勧めです。
 

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フランス・シャトレー劇場で北ドイツ放送響を。
2005.11.15 [Tue] 09:49


 パリ1区に位置する、シャトレー劇場。時折お腹に響く地下鉄の振動音が玉に瑕ですが、 1862年から歴史を感じさせつつも圧迫感の無い落着いた雰囲気にはいつも好感を持ちます。

 先日、こちらで NDR Sinfonieorchester Hamburg (ハンブルグ北ドイツ放送交響楽団) の演奏会が開かれました。演目は、前半がバルトーク(Bela Bartok 1881-1945) の「弦楽のためのディヴェルティメント」、後半がブルックナー(Anton Bruckner 1824-1898) の「交響曲第7番 ホ長調」でした。わーい!

 ドイツのオーケストラといえば統制のとれた機動性と重厚な響きがその特徴と思いがちな私。しかし、この交響楽団はドイツオケらしい機動性はしっかり発揮しつつも、上品で軽やかなサウンドを持っています。特に、弦楽器セクションは素晴らしい!

 楽団を率いるのは2004年から首席指揮者を務めるクリストフ・フォン・ドホナーニ(Christoph von Dohnanyi)。往年のカラヤンを彷彿とさせる真っ白な髪の毛と、きりっとした背中。抑制の効いた無駄な動きの少ない指揮でやわらかく変化に富んだ音色を引き出し、団員をぐいぐいと引っ張っていきます。彼の祖父エルンスト・フォン・ドホナーニ(Ernst von Dohnanyi 1877-1960) はバルトーク、コダーイとほぼ同時期に活躍した作曲家であり、名ピアニストでもあったそうです。

 指揮者とオーケストラの関係も、とても良好な様子。前半のバルトーク演奏中に、ドホナーニがヴィオラセクションにばちいっ!とハートを飛ばすのを、私は見逃しませんでした。かっこいい〜!ハートを受け取るヴィオラの首席奏者も、OK!とそれに応じる様子は見ごたえ充分でした。

 フランスにいると、演奏の趣味が偏ってしまいがち。時折他の国のオーケストラを聴くと、とても良い刺激になるようです。


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パリ近郊、Poissyで再びお仕事。
2005.11.12 [Sat] 10:43

 パリ近郊の街 Poissy (ポワシー)。最近また、この街のコンセルヴァトワールで子供たちにフルートを教えています。

 以前にも一度臨時の講師を勤めさせていただいた、Poissy のコンセルヴァトワール。前回お仕事を頂いたときには、不慣れな外国人(しかもアジア系!)を、臨時とはいえ講師に迎え入れてくれることにとても驚いたのですが、学校のスタッフも子供たちもとても親切で、感心してしまいました。下手っぴなフランス語でレッスンしなくてはならないことにも緊張していた私ですが、周囲の人たちは大らかに受け止めてくださいました。この学校では、常勤の講師にも外国人が何人か採用されています。閉鎖的と言われるフランスにも、いろんなところがあるようです。

 今回は、そのお仕事の続き。常勤の先生の体調が思わしくないということで、再び臨時講師を勤めさせていただいています。前回のレッスン時は、まだフルートを手にしてほんの一週間目!楽器の組み立て方すら分からない、というような状態の子供たちばかりでしたが、約一ヶ月ぶりに再会してみると、短い音階をふけるようになっています。彼等はフルートという道具を使って様々な新しいことが出来るのが楽しくてしょうがない様子。次々に新しい運指を知りたがります。私も、そんな彼等と一緒の時間が過ごせるのが楽しかったです。

 臨時講師を勤めるのは、おそらく2・3週間後まで。週二回、一日14人もの生徒をレッスンするのは大変ですが、とても刺激的な体験でもあります。この時間もあと数回。充分に楽しみたいです。


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パリ郊外・サン・ジェルマン・アン・レー。
2005.11.05 [Sat] 06:00

 電車ですご〜く遠くに行かなくても、パリ近郊は見どころがいっぱい。日帰りで気軽に遊びに行けるところが嬉しいです。

 今回遊びに行ってみたのは、RER線A−1と呼ばれる電車でパリから40分ほどの街、ST-GERMAIN-EN-LAYE (サン・ジェルマン・アン・レー)です。電車で行くとあっという間なんですが、今回はちょっとゆっくり景色を楽しみたくて、途中からはバスを利用しました。 La Defense(ラ・デファンス)駅から、258番のバスに乗り換え、セーヌ河を眺めながら郊外の田舎道を揺られていくと、はい到着。のどかで楽しいバス移動でした。

 今回この街を選んだのは、クロード・ドビュッシー(1862〜1918)の家があると聞いていたからです。フランス近代音楽史を語る上で、忘れることの出来ないドビュッシーさん。30歳のときに着手し、32歳で書き上げたという力作「牧神の午後への前奏曲」という難し〜い管弦楽曲を残しています。素晴らしい作品ですが、一方でフルート奏者泣かせ。この管弦楽曲のフルートパートは、オーケストラ入団試験の際には必ず課題に出される難曲なのです。

 場所は、駅からすぐ近く。普通の通りの中に、商店にまぎれてありました。観光案内所も併設してあり、入場は無料。小ぢんまりとした、とても可愛い美術館になっていました。館内にはドビュッシーゆかりの品々がたくさん。自筆のお手紙や、写真、楽譜。北斎の浮世絵、なんて物もありました。

 観光案内の人たちも親切で、街もパリよりずっと穏やか。いい気晴らしになりました。

Musee Claude Debussy
38, rue au paix
01 34 51 05 12.


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