『シッコ』
2007.09.17 [Mon] 23:31

 泣いた・・・。
 もらい泣きした・・・。
 なんもう、制度の是非を判断する以前に、感情が揺さぶられてしまうんだよう。
 ノンフィクションのストーリーで、役者が嘘の涙を流しているの見るだけでも泣けるんだよ。それを、この映画は、どの涙も本物なんだよ・・・!
 夫や我が子を亡くした人が、堪えようとしながら涙をこぼす姿。
 キューバの病院で「もう大丈夫」と言われて涙ぐむアメリカ人女性。
 こんな風に国民を泣かせるなんて、どんな政府でも、しちゃいけない。
 どんなに制度を充実させても、どんなに医療技術が進んでも、それでも救われない存在が出ることは解ってる。
 でも、できる限りのことはしなきゃ駄目だろ!もうかってる会社がさらにもうけるための犠牲なんて、絶対に割に合わない。
 公共福利の理念に、最大多数の最大幸福の原則に、適合してない。ブー、エラーです、って感じ。

 トニーベンって豆様が「尊敬する人は?」って訊かれた時に挙げる人ですよね。
 言いにくいことをビシズバ言っててかっこよかった。
 不健康で愚かで絶望していると、政府に良いように操られるんだ!
 みんな!健康を保て!自分とその子供を教育しろ!けっして絶望するな!

 グァンタナモの一件は皮肉が効いてましたね。
 軍人や議員たちが「グァンタナモの捕虜たちはすごく丁重に扱われてますよ〜」ってやたら言ってたのは、グァンタナモ収容所での虐待が発覚した時の反論だったんだろうな。
 でも舌が滑りすぎて「テロ犯は米国国民よりも高度な医療を受けてます」なんて、明らかに失言だな。笑。
 そんなの多分嘘で被収容者は大なり小なりひどい扱いを受けてるんだろうし、本当だったら本当だったで米国国民に失礼だし。
 本当でも嘘でも、ムーア監督たちに収容所内なんて見せらんないってこってすな☆

 一番笑えたのは、旧ソ連のプロパガンダ映画っぽい映像で
♪報酬なんていらないよ〜
  労働は僕らの喜び〜♪

みたいな歌を歌ってて、社会主義だなぁと思ってたら
♪僕らは消防士〜
  誇りを持って火を消す〜♪
♪郵便局は国民の手紙を安く運ぶよ〜
♪図書館は無料で本を貸すわ〜

みたいな歌になってったとこ。
 なるほど、無料の公共施設を社会主義的というなら、それらも社会主義的制度ってことになるねぇ、って。

 この映画の第一印象は
アメリカ人に生まれなくて良かった
ですが、でも日本だって医療費けっこう高いし・・・。アメリカよりマシってだけで。
 日本も医療費無料化しないかなあ。
 カナダにだってできるんだから、うちんとこの国にだってきっとできるよ!
 フランスのワイン野郎どもにだって、イギリスの粗食野郎どもにだって、キューバにだってできるんだから!
 だって僕ら、フランス人より勤勉だし、イギリス人より健康だし、キューバより裕福だし・・・!

 でも現実は逆で、日本もアメリカを見習って、健康保険を全て民間企業に委ねようとか言い始めてるんですよね。
 そんなこと考えてる政治家は、お願いだからシッコ見てくれ・・・少しだけで良いから、良心の声を聞いてくれ・・・。
 ・・・大陸パンゲアは、医療保険の民営化に反対しています。
 

『ハリーポッターと不死鳥の騎士団』
2007.07.25 [Wed] 23:59



 見てきたヨーー おじたんを

 とりあえず、まずは他の観客たちに迷惑をかけなかった自分を褒めたいと思います。
「もぎゃーーー!!」と叫んで床をのたうちまわったり、しなかった。狭山はえらい子じゃった。自制心を働かせた。

 今回は多分、おじたんの衝撃で、あんまりストーリーの内容が頭に入ってないと思うので、簡単なレビューにしておきます。
 なんていうか、おじたんレビュー

 あ、映画を見ていない方々にも、これだけは言っておきます。
 スーーー(息吸った)

ゲイリーがウィンクしてた!!!(叫)

 3回もしてた!!
 いや、2回かな・・・3回目は脳内上映かな・・・

 ・・・とにかく、そのくらいしてたんだよおおおお!!ウィンクしてたんだよおおおお!!!
 狭山にとってゲイリのウィンクは高等魔法にも等しいんだよおおおお!!

 ・・・ゼエゼエ(息切れ)

 ・・・あのね、ゲイリのうぃんくはね、こう、すんごいさりげないのね。片目でまばたきしただけ、みたいな。ウィンクを向けた相手、その一人にだけ気持ちをそっと投げるような、そんな可愛いボディーランゲージなのね。
 ・・・良かった・・・他の観客に迷惑をかけなくて、本当に良かった・・・。
 危うく叫びそうになったもの。「もぎゃーーーー!」って叫びそうになったもの。多分どんなドラゴンにも負けなかったもの。
 とりあえず靴を脱いで、椅子に足を上げて膝をぎゅっと抱え、その後は丸まったまま観賞しました。こう、自分を制止しておく感じで。

 あとは、HBカーター姐がさすがでした。すんごいはまってた。グッジョブ! って感じ。
 映像もすごく綺麗で、大画面映えするものだったし、皆様是非劇場に見に行けば 良 い ん じ ゃ な い か な !
 ゲイリが高級そうな衣装を身にまとっているところを大画面で観賞すると 良 い ん じ ゃ な い か な !!(語気強め)

 ところで、観客多かった。レイトショーだからってなめてた。
 さすが超メジャー配給・・・。
 そして、あまり映画を見ない人種の一部の方々は、どうしてストーリーが終わった途端に席を立つのか・・・。まるで一刻も早く劇場から出なきゃ損、みたいに。
 黒地に小さな字が流れる、一般的なエンドロールも始まってない頃だよ?!大きな字で一人ずつ俳優たちの名前が現れる、あれって映画の見所の一つじゃん!スクリーンにGARY OLDMANという文字列が大写しになってるところを見てよ!目に焼き付けてよ!!
 まったく・・・PotCが残した、唯一の教育的メッセージは「映画慣れしていない観客たちよ、エンドロールの終わるまで帰るな」じゃなかったのか?!!
 それともアレは、
「えー、最後の最後にまだ何かあるの?!
 DVDでチェックしなきゃ!」

と仕向けてDVDの売り上げ、ならびにレンタル成績を上げるための罠だったのか?!
 あ・・・言ってるうちに、こっちの方が説得力のある説に思えてきた・・・。

ストーリーに関する感想は下に隠しておきます。
 うん、ごく簡単な感想になると思いますが・・・。

 あと、メルフォおへんじは、昨日の追記部分に入ってます。遅くなってすみませんー。
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『プレステージ』
2007.07.17 [Tue] 00:00


↑顔が割れていても偉大そうなダントン様

 ノーラン監督にお願いされちゃったから、ネタバレしないように気を付けますヨー。
 未見の方は以下、反転したりしないようにね。
プレステージを楽しめる確率が限りなくゼロに近付きますし、ノーラン監督が可哀想だから。

 結局、「この映画がサスペンスだと思わせておいた」っていうのが、最大のトリックなのかな。笑。
 正しいジャンルは・・・あれだ、幻想文学
 手品師。美女。謎に包まれた双子。驚くべき・エレクトリカル・マシーン。世紀末。死。と思いきや死んでない。と思わせておいてやっぱり死。
 うん、キーワードを書き出してみて確信が深まったよ。
 レ・ファニュ、エーヴェルス、江戸川乱歩・・・そんな感じ。

 というわけで、ストーリーのぶっとび具合には文句は無いのですが、えっと、言わせてくれ・・・ダントン様、手品勝負においては負けっぱなしじゃないか?

 うん・・・偉大なるダントン様は好きなんだよ。脊髄反射で様付けしてしまう感じなんだよ。
 でも、ダントン様が舞台上で手品成功させてるシーンって、ほぼ無くないか?
 いまいち、ダントン様の手品師としてのすごさが伝わってこないのですよ。
 ハトの檻がガショーンと引っ込むやつとか、初披露で失敗してたし。
 なんかあれだと、すごいのは仕掛け作った人で、パフォーマーはちょっと派手に見せられるなら誰にでもできちゃいそうに見える。
 “ダントン様にしかできない器用なカード技”とかあった方が、ダントン様個人のすごさがアピールできると思うんだけどなあ。

 そして結局、ダントン様より教授の方が人間が出来てたってことなんでしょうかね・・・。
 教授は水槽で溺れてるダントン様を見て一生懸命助けようとしてたけど、反対にダントン様は教授を平然と死刑に追い込んだわけで。
ダントン様はやっぱり、奥さんが死んだのが辛すぎて、それを教授のせいにしたくて、教授を痛めつけて殺すことが人生の目標になっちゃったんだろうな。心の中では、教授もわざとあの女性を殺したわけじゃないって分かってても。
 しかし、手品師同士のバトルっていうから、手品のすごさを競うのかと思ったら、すんごい即物的でしたね・・・。笑。撃ったり、落としたり。

 なんかこう・・・手品に対する執着は、教授よりダントン様の方が強かったのかな、って感じがしました。
 教授双子は手品に生活かかってたけど、偉大なるダントン様はお屋敷や使用人も持ってるお貴族様で、手品は純粋に自分の楽しみのためなわけで。
 教授(の片方)の妻への愛は、結局本物だったんですよね?
 あの人の最大の目標は妻子と幸せに暮らすことみたいに感じられました。そのために金を稼ぐ手段が手品で。
 手品の天賦の才を持ってるから、一番偉大な手品を産み出して有名になろう、って野望は持っているけど、いざダントン様に負けたら「もういいや。俺の負けだ。」ってなれたんだし。
 ダントン様は逆に、金のためでもないのに、教授のトリックが知りたくて知りたくてたまんなくって極限までいっちゃったわけで。
 純粋に故妻の復讐として、物理的に危害を加えるだけなら、暗殺とかなんとか、いくらでも手段はあったはず。
 でも、まず手品師として「負けた」って言わせたくて、その上で破滅させたかったっていうのは・・・難儀なこってすね。
 故妻が死ぬ前も本当は教授の才能に嫉妬してて、でもそれを認めたくなくて、故妻のために教授を憎む、という大義名分を得て、それが爆発しちゃったような。
 ダントン様は最後まで、自分が教授に嫉妬していることに気付いてないのかもしれませんね・・・。

 ダントン様が妻に「実名出したら家名に傷が付く」とか言ってるシーンで、既にあの貴族がダントン様であることは判りましたよねー。
 瞬間移動のためのそっくりさんが出て来たところで、「あ、きっと死んだのはコイツなんだ!」と思ったんですが、まさか死んだのがクローン(?)だったとは・・・
 あのスイッチを押すたびにダントン様がどんどん増えていくなんて、想像すると愉快な光景ですネ!
 でもそのたびに自分が自分を殺さなきゃいけないっていうのは、とっっってもシュールですな。

 あのマッスィ〜ンは大好きです。
 「手品なはずが、実はタネも仕掛けも無い超科学でした☆」なんて、ものっそ観客を馬鹿にした、ぶっとんだオチですよね・・・。
 マッスィ〜ンを作った博士も素敵!ダンディ!美声!
 ゴラムが出てるの全く知らなかったので、出て来た時びっくりしました。
 あのひとは、この手の映画の脇役専門の人になっていってほしいです。是非。


 総括するなら、偉大なるヒュ様が愉快な映画でした。
 ヒュ様の足の長さも、思う存分観賞できます。
 19世紀末くらいのクラシカルな衣装に身を包んでらっしゃるのですが、足が長すぎてなんかシルエットが妙なんだよ。見慣れない感じになってるんだよ。
 ヒュ様の偉大な胸筋を拝見できるシーンもあるので見逃すな!
 ・・・ヒュ様の胸筋はもりもりしてて立派だなあ・・・。焼いて食べたらジューシーそうだなあ・・・。

下に、おかしい方向に発展してしまった感想。
 例によって、出演してない人が出てきます。妄想120%
 もろネタバレっていうか、オチを知らないと意味不明なので、未見の方は遠慮してくださいまし。
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『恋愛睡眠のすすめ』
2007.06.24 [Sun] 20:02

 金曜に「あとで感想書く」とか言っておきながら、2日たちましたね・・・。

 うん・・・なんかこの映画については深く考えたくないというか・・・
 この映画は私にとって鬼門方向っぽいというか・・・。
 素敵な映画だとは思うんだけど、自分のことを合わせて考えると不安定になるというか。
 だって夢と現実の区別がつかなくなるなんて、普通に怖いことじゃないですか。
 個人的な話をすると「夢と現実の区別がつかなくなったらどうしよう」って不安にかられていた時期もあったし、夢の中の登場人物が、起きている間のイマジナリーフレンドになったこともあるし。
 いろんな手段をとって、最近は安定していたんだけど、この映画を見た後数時間は少し不安定になりました。
 夢の中にいるように、いろんな要素の考えが無秩序に頭に流れ込んでくるような感じで、次々に視覚から入ってくる現実に対処するのが難しいような。
 不安定な状態の方には勧められませんよ、ということで少し個人的な話をしましたが、このくらいにしときます。

 えっと、普通にビョーキだよね、この映画の主人公は。
 既に生活に支障出てるし、病院行かなきゃ!行かなきゃ!と手に汗握ってしまいました。
 現実と想像の区別がつかないなんて、完全に病的な妄想の域ではないですか。
 個人的には、まだ夢の中だと思っててヒロインに「結婚して!」って言うシーンが、ぞっとする感じに怖かった。わあ、越境しちゃった!って感じで。
 被害妄想にかられたり、破滅的なイメージを愛したり、しょっちゅう泣いたり、自分を傷付けたり(ヒロインの家のドアに頭突きして流血)、精神科医に相談すべき要素が次々見つかるよ・・・。

 現実を見るとき、夢のスタジオの小窓を開けて、そこから見てるっていうのが怖い。
 “自分”の位置が精神のすごく内側で、外の世界に実際に生きていない感じ。現実が自分のスクリーンに映し出される映像にすぎなくて、夢もそうであるとしたら、現実と夢には違いなんてなくなってしまうから。

 ただ、蛙゛は可愛い。
 ちょっとした表情の一つ一つがすごい可愛い。
 そして、こんな役までリアリティを持って演じられる蛙゛はすごいなあ・・・。
 私のイメージとしては、蛙゛は精神をすごく健全で論理的な状態に保ってる人な感じがするんだけど、彼がこの“自分が病的だと自覚できていない、病的な人間”を演じる時に、このキャラクターが病的であることを感じて(自覚して)いたのか、気になります。
 蛙゛のことだから、そういうのも理解した上なのかな・・・。

 あと、同僚のギイさんって結構良い奴だよね。結構主人公を助けてくれてるよね。
 2人で一緒にテレビを捨てるシーンが微笑ましかった。
 主人公があの可愛い毛糸帽子かぶって、先の尖った靴で川岸をとことことこ・・・ってギイの家に向かうシーンは視覚的に素敵だった。

 うん、全体的に、見た目はすごく可愛いんだよね。
 その要素だけで、イラストのように楽しめてしまうくらいに。精神がその幻想を作り出すことが病的であるということを忘れかけてしまうくらいに。
 パンフやチラシでは、「現実はうまくいかないけど、夢の中では何でも上手くいく」みたいな方向でこの映画を説明しているけど、よく見ると主人公は夢の中でも悲しそうだったり、行き詰って苛々したり、必ずしも「夢の中では幸せ」になんてなってない。
 夢の中でヒロインに手を伸ばして「眠れないから手を握っていて」と言う主人公の顔が、夢の中でヒロインを見つけられなくて癇癪を起こす顔が、夢の中の主人公の他のいろんな顔が、無意識に溜まってしまうストレスのように、心の中に積もって重圧になってしまう。

 主人公は6歳の頃から夢と現実にうまくバランスをとれていなかったと母親は言っていたけど、そこに最近、愛する父親の死、言葉の不自由な地で生活を始めたこと、新しい仕事、恋愛、などの大きな負荷が一気にかかることによって、決定的な崩壊に向かってしまったんじゃないかと。
 夢を見ながらヒロインに頭を撫でてもらっているラストシーンには、どこか終点にたどり着いたような安定感があるけど、それは多分間違いで、何も解決してない。
 そのうち隣の部屋から母親が迎えに来ると思うので、とりあえず、お願いだから次の便でメキシコに帰ってください。
 そして信頼できる親戚や友人などの助けを借りて、専門医の診断を受けてください。
 状態が落ち着いた上で、ヒロインに再会するならしたら良いし・・・。

 ヒロインのピアノを落とすことが、2人の知り合うきっかけになったわけだけど、あの壊れたピアノは、心の均衡を失った主人公を象徴しているような気がしてなりませんでした。
 切ない短調しか弾けない壊れたピアノ。
 狂った鍵盤の中から曲に合う音を拾い集めて美しい音楽を紡いだとしても、それはやっぱり狂ったことなんだ。
 

『300』
2007.06.17 [Sun] 22:02



 あああ超楽しかった!!

 ぶっちぎれる手足!
 かっとぶ生首!
 ほとばしる鮮血!


 こんなに血しぶきサービス満点の映画だとは思ってませんでした。
 トレイラーって、血とか死体とかの映ってないシーンばっかりを拾い集めて作ったんだね。
 っていうか、トレイラーにPG15映像は使えないか。

 わたくし、なんというか、血みどろシーンを見るとテンションが上がりに上がる人間なんです。
 噴き出すほど喜べる。
 もう、この映画の戦闘シーンでははしゃぎっぱなし。
 途中、アジア人の生首が空中にポーンと飛び上がる映像が、何だか面白くて面白くてブフー!という感じで笑ってしまったんですが、今になっては何が面白かったのか分かりません。
 うん。相当ハイになってた。
 だってどこ見ても死体だよ!
 スパルタンが剣を振る度に、腕がふっとぶ!頭がふっとぶ!キャーキャー!!
 筋肉に埋め込まれる槍!貫通する槍!引き抜かれる槍!

 ああどうしてこんなにテンションが上がるんだろ・・・!
 闘争本能的なものがうずくんですかね・・・。
 実際にやってみたいとは思わないけどね。見てるのが好きなだけだけどね。
 あ、でも、四肢はふっとぶけど臓物は出ないから、スプラッタが苦手な人でもあまり抵抗無く見られると思います。
 個人的に、一番面白かった死体表現は(伏→)襲われた村の村人たちを木に飾り付けてたとこ。枝折れるよ〜。笑。シュールで面白い。(←)
 それから(伏→)敵兵の死体で壁を作っておいて、それを崩して精鋭部隊を生き埋めにするとこ!嫌ななだれー!笑えた。(←)

 スパルタンに生まれなくて良かったなぁ、とはしみじみ思います。笑。
 何十世紀後の極東でまで“スパルタ式”という言葉が普通に通じるのは伊達じゃない。
 子育ての方法から何から、いちいち「それはどうかと思います」と挙手して言ってあげたくなるような国ですが、見てる分には超楽しい。
 筋肉百%国家☆
 筋肉の中の筋肉、王様は言葉までが筋肉でできています。
 全部が大文字って感じ。単語ごとに“!”が付いてる。
 一番好きなのは、やっぱり

THIS! IS! SPARTAAAAA!!!

 予告で見た時からウケてたけど、スクリーンで見るとまた新鮮に楽しかったです。イェア!
 これがスパルタ式じゃあああ!ってか。 
 ほんと、慣用句になるほどの厳しさは半端ありません。

 あと、ポスターで見て意味が分かった時に大ウケした

 TONIGHT! WE! DINE! IN! HELL!!!

 今日は地獄で晩御飯じゃあああ!!!!
 笑!
 いや、そんなに料理レパートリー無いけどね。
 筋トレが忙しくて料理文化を発達させる暇なんて無いからね。

 それから、第一戦でいきなりスパルタ魂を見せてくれた標語、

 NO! PRISONER!(捕虜はいらない=皆殺し)
 NO! MERCY!


も良かった。
 No mercyって、どこぞのカリブ海の海賊と同じ標語じゃないですかい?笑。
 過激なんだから、もう。

 このキャッチコピーをデイジが冷静な口調で言って、シニカルな感じに
「Good start.」
って言うのがクールでした。

 あ、やっとデイジの話!
 もっと脇役かと思ったら、なかなかおいしい役ではないですか。
 ディリたんトークは、ねたばれを気にせず思う存分語るために、追記に入ってます。

 あと、映像はものすごくコミックっぽかったけど、あれはあれで良いと思いますよ。
 未来々々してるなぁと思って面白かった。
 「まんがみたい」っていうのを映画に対する悪口のつもりで言う人がいるけど、私は“まんがみたいな映画”が存在することが悪いことだとは思いません。
 もちろん、映画にしか使えない表現形態っていうのがあって、そういう表現方法に特化した作品も素晴らしいと思うけど、まんがみたいな映画でも、詩みたいな映画でも、舞台劇みたいな映画でも、使える手法は何だって使ったら良い。可能性があるんなら試した方が得。
 この作品には、この映像が合ってる。最新の技術を、その得意方面に活かしたという点で、成功だと思います。
 戦闘シーン、バレエを意識したというけど、本当にそんな感じだった。
 遅回しと早回しで自在にリズムをつけて、マントのひるがえり方まで計算しつくして、本当に舞踏のよう。音楽のよう。飛び散る手足や血は装飾音!
 うん、とにかく、2007年の“最楽しい映画”はコレで決まりな感じです。

以下はねたばれ有り。話題は主にディリ。
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『パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド』
2007.06.07 [Thu] 23:59

 ついに見てきたヨーホー♪(5万人くらい言ってそうなギャグ)

 最初に言っておくと、かなりいとおしい感じの映画でした。
 この感覚は、えっと・・・、そう!質の良いB級映画を見た時のようなほのぼの感!

B級に慣れ親しんでいる人ばかりではないと思うので、説明しておきますが、ここで使われる“B級”という言葉には、マイナスの意味合いはありません。
 覚えておこうね。ここ理解しておかないと、以下の狭山の話を大幅に誤解してしまうおそれがあるからね。テストに出すよ。
 あえて説明するなら、正統派美人(普通の映画)も良いけど個性的な不思議ちゃん(B級)も好き。みたいな。
 ヒットした映画をぱくってるだけの、愛の無い便乗作や、ウケを狙ったけど普通に失敗したもの、単なる駄作は、ここではB級に含みません。
 なお、インドの大衆映画は通常の基準でいくと多くがB級に含まれますが、きりがないため、“ボリウッド”という別の用語で分類した方が良いと思われます。

 B級観も人それぞれだと思いますが、私がどんな要素に「B級」という印象を受けるかというと、

ストーリー性よりも「ワオ!」と言わせるような面白さを追求。
製作サイドには、それなりに信念とかテーマとかあるっぽい。
  (でもそれは観客に伝わらないか、間違った形で解釈される。)
ノリによって、キャラクターに突然壮大な設定や背景が現れる。(主に続編などで)
物理的法則は、必ずしも守らなくてはいけないとは限らない。
世界観が独自すぎてたまに観客を置いてけぼりにする。
  (でも、製作サイドがその世界を愛していることは伝わってくる。)
アホになって見ると、案外感動できたりする。
「え?いやいや、そんな無理して驚かしてくれなくて良いんだよ?そこまでやっちゃうともう急展開とかそういう話じゃなくなってくると思うよ?」と見ている方が心配になるような唐突な展開を、何も恐れず勇ましく連発する。

 ・・・全部あてはまってんじゃん、PotC!

 他メジャーどころでいくと、ガイピアのタイムマシーンや、りべりよん、ジュードのクロコダイルの涙なんかも、私的にはB級に含みたい。
 プランケット&マクレーンも思い付いたんだけど、あれはノリはB級っぽいし、マイナー配給だし、知名度も無いんだけど、ストーリーはけっこうまともなアクションものだと思うので、B級認定はいたしません。B級認定するには、もう一皮はっちゃけててほしいんだよね。

 私の中のB級ランキングでは、りべりよんやシックスストリングサムライ、メンインスパイダー2なんかが上位を占めているんですが、今回の海賊3は、そこに食い込んだね!殿堂入り!
 っていうか、個人的な好みだけじゃなく、本作はB級史上に残る名作だと思います。
 1、2は普通の映画として評価しても良いんだけど、3作目は違う。違う土俵で評価しなきゃ駄目だ。
 早くB級界の人々が、本作がB級作品であることに気付き、高い評価を与えてくれることを願ってやみません。

 今、別館用に海賊3部作特設ページを製作中です。
 完成したら日記からもリンク張るつもりなんで、暇があったら覗いてやっておくんなまし。

下にねたばれ感想。
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『バベル』
2007.06.05 [Tue] 23:17

 ようやく見に行けたヨーーー!
 前売り券が無駄にならなくて良かった・・・。
 この画像って出しましたっけ。
↓このパズル欲しさにバベルの前売り券を買いました。

 実家にいた時買ったんですが、ちょっと目を離した隙に完成されてた。
 父も母も兄もパズル好きなんですが、私だけ興味無いんですよねー。あ、姪も好き。義姉さんはどうなんだろ。
 手前に写ってるのは、蜘蛛っち護身ブザーです。鳴らしても親愛なる隣人(※蜘蛛マンのキャッチフレーズ)は助けに来てくれないけど、その辺の人が助けてくれるよ、多分。
 赤蜘蛛にするか黒蜘蛛にするかで超迷いましたが、やっぱり一目見て「すぱいまーだん!」(※姪語)と分かる赤に。

 もうバベルの公開も、全国で終わる頃だと思いますが、一応未見の方のために、ネタバレ無しの感想を。

アレハ(中略)ャリトゥ監督にとって、蛙゛はやっぱり
  “若い つっぱしる 若さゆえの愚かな行動” って感じのキャラなのかな。
エルちゃん、お姉ちゃん(※ダコタファニング)に似てきたなあ。
りんこさん頑張りましたね・・・。
  あの人をRinkoと呼ぶ外国メディアを通じて日本でも有名になった観があるから、日本では多くの人があの人を“りんこさん(orちゃん)”って呼ぶのが面白い現象だと思う。
  (普通、俳優ってフルネーム呼び捨てですよね)
  まるで、外国人から見た日本人みたいな、一種異邦人みたいな扱い。
  日本のメディアに露出しないからかな。

ネタバレ感想は追記に。
 とりあえずこっちには、騒ぐタイミングを逃した話題いろいろを出しときます。

 6月になりましたねーー!
 デプ様誕生月!
 6月9日はデプ誕かつ三百公開日
 良い子のみんな、忘れるな!!

 それだけでテンション上がるってもんなのに、個人的に、公開中で見るの決意してて、かつまだ見てない映画がもりもり控えてます。
 海賊3、恋愛睡眠と、蜘蛛3・・・。
 その後で三百とプレステージ、ゾディアック・・・
 その後にはいよいよポタ!
 わー毎週映画館という夢のようなハードスケジュールになりそうだよ(笑)
 しかも前々から楽しみにしてた映画ばっかり!
 ・・・この怒涛の素敵映画公開が終わった後、反動で映画ライフが味気無いものになったりしないかしら・・・(不安)

 プレステージといえば、昨日初めてTVスポットを目撃して、やたら動揺しました。
 ずっと前から楽しみにしてた映画がいきなり日常に入ってくるとドキュン!てなりませんか。
 三百のCMは、何回見ても新鮮に動揺する・・・(笑)
 個人的には、より肉々しいバージョンの方が好きです。
 王様が誰かを穴に蹴り落とすシーンが入ってるやつ。
 あのシーンは何回見ても笑える。つえーなーおーさまーーーあはー!みたいに。
 蹴る時の体の重心が後方に残ってるところがかっこいい。余裕って感じで。

 海賊も1作目の時はCMにいちいち動揺しまくりで(まだあんまりデプがメディアに露出するのを見たことがなかったし)、2作目の時も「おー本当にキャプテンが帰ってくるんだなー」って幸福感に満ち溢れたけど、今流れてる3作目のCM、いまいち地味じゃないですか?あんまりズキュンとこなかったんですが。短いバージョンしか見たことないけど、長いのもあるのかな。長いのはもっと派手なのかな。

 CMつながりで、一般CMの話。
 以前から、ちょっこれいと〜ちょっこれいと〜♪の某企業のCMに、好きになるのが多かったんですが、その中でも逸品、と思えるのに巡り合えました。
 サザンの桑田さんが、なんか白人の美人メイドさんとチェスしててさ〜、桑田さんはメイドさんの美胸とか気になっちゃって勝負に集中できないわけです。そんで、桑田さんが余所見してる間にメイドさんが駒を動かして「チェックメイト☆」。
 シーン変わると、メイドさんが優雅にくつろぎ、桑田さんがメイドの格好で家事にいそしんでるのでした。おわり。
 ・・・ん?どこでチョコ食べるのか忘れた。
 宣伝してるのは、あの小さいぺたんこの袋に少しだけ入ってて、いろんな味のバージョンがあるやつです。
 同じ製品の、前のバージョンのCMなら覚えてるんだけどね。
 桑田さんがどっか外国で店を覗いて、楽器か何か欲しくなるんだけどお金がたりなくて、現金の代わりになりそうなものをいろいろとポケットから出すんだけど、店のおっちゃんは首を横に振ってばかりで、最後に宣伝するチョコが出てくると、「これならいいよ」って感じにおっちゃんにっこり。
 って感じだったと思う。チョコを愛してるキャラクターとして登場するのが2人ともおっさんってところが可愛いと思いました。映像も綺麗だったし。
 あのシリーズで桃味出してくれないかな〜。
 桃味チョコってやたら甘くなっちゃって、香りもあんまり活かせなくて、正直びみょうだとは思うんですが、でも個人的に、存在するだけで嬉しいんですよねー桃製品はねー

つらつらとバベル感想。
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『ハンニバル・ライジング』
2007.05.03 [Thu] 21:01

 某幼児音楽教室のCMで、ちびっこたちが
 どれみふぁそ〜らふぁ♪ みっれっど〜♪
って歌うじゃないですか。
 私あれ大好きなんですが、あの歌、若ハンニバルのメインテーマになってるっぽかった
 無邪気な分、余計に陰惨です。
 もう、あのCMを真っ直ぐな目で見れないよ・・・。

 そんなわけで、1日にハンニバル君を見てきました。
 ギャスパは怖い顔だなあ!(笑)
 左頬に、高い位置にえくぼがあるのが、常人との違いを強調するようで、不気味なんだけど魅力的なんだけど不気味。
 しかし、最近見たパフュームのグルヌイユ君も年齢が大体同じだからつい比べちゃうんだけど、サイコ度というか常軌の逸しっぷりはグルヌイユ君の方が断然上な感じですね。
 まあ比べる相手がおかしすぎるんだけど。(笑)
 ハンニバルの動機、きっかけは、結局すごく人間らしいものだったんだなあ。
 狭山はちびっこきょうだい大好きなので、レクター兄妹のツーショットは垂涎でした。
 以下、白字。
 シリーズ全体のねたばれを含む可能性があります。

 レクター博士は現実味が無いから(あんな頭良くて手際良くて美食家な人喰いなんか、いるはずないよ!)あははーと楽しめていたんですが、妹ちゃんが食べられちゃった経緯はリアルで嫌でした。
 戦場でなら、ああいうことありそうだもんなあ。

 叔母さんの日本っぷりは、日本人の目から見ると多少微妙な部分もあったけど、まぁ許容の範囲内だと思います。
 鎧兜は拝まないと思うけどね・・・。笑。
 そして叔母さんの教えてくれた、剣道や美術趣味や、昔の日本人は敵の首を切り落としたということ等はしっかり覚えたのに、「他人に優しく」という教えだけは全く身に付かなかったハンニバル君に、生ぬるい笑いがこみあげました。

 一人目、肉屋の首を切る時に項垂れさせて切ってて、「そう!そうやると首切り落とし易いんだよね!ちゃんと日本人の知恵を活かしたね!」と思いました。
(うなじのところで骨と骨の間が広がるんですよね。ヨーロッパ人はこれを知らなくて、力まかせに斧で叩き切るだけだったので、受刑者の苦痛が長引いたとか。)
 でも2人目、木にロープで締め付けた人の首は、それだけじゃちぎれないだろ、と思ってしまいました。
 あれは擦傷になって血が出ただけで、切り落とすのは後で改めて刃物を使ったということなのかなあ。
 あの殺しは、歌わせるところがエグいよね☆
 どれみふぁそ〜らふぁ〜♪
 森の中にひとりぼっち〜♪

 あと、ホルマリンに浸るとどうなるの?痛いの?それともあの人は溺れそうでおびえてただけ?
 リスちゃんは見た目どおり、やっぱり悪人で、ハンニバルに殺されたわけですが、殺し方は案外、凝ってませんでしたね。
 生きたままほっぺをかじるのは面白かったけど。
 ギャスパがリスのほっぺに噛みついてる・・・と思うと、変なえろさがある気がしますね。
 ぬるっと不気味なえろさ。
 狭山は口フェチなので、噛むという行為にエロティシズムを感じがちです。
 そしてあの2人なら、演技のために本当に、噛み噛まれしてそうだ。笑。

 やっぱりというか、あまりグロ度はありませんでしたね。
 ちみっこがリアルな状況で食べられる、っていうストーリーは、シリーズで一番、精神的にきついけど。
 このシリーズは2作目(ハンニバル)で悪ノリと言うか、やるとこまでやっちゃったというか・・・。あれはジャンルで言うとスプラッタ・ラヴロマンスとかそんな感じだよね。
 1作目はサイコサスペンスの金字塔で、3作目は案外普通のサスペンス。
 今回の4作目は、やっぱりパンフにも書いてあるように、大人のおとぎ話なのかな。
 サスペンス要素は無いし、あえて言うならスプラッタ青春ドラマ?笑

 あと思ったのは、レストランにいた“仲間が食べられても歌い続けるホオジロ”は、後のクラリスのトラウマ“小羊の悲鳴”のエピソードに呼応してるのかなぁとか。
 豚(イノシシ?)が登場すると、顔無しゲイリことメイすんたんを思い出しました。
 レクターママが、剥製の豚の口の中に真珠を隠すじゃないですか。
 あれは、「豚に食べられたメイたんは博士にとって真珠のような存在なんです」という暗示なんですか?なんですね?

 パンフはかなりお役立ちですね。
 ハンニバル年表が良かった。
 原作ベースだから、映画のビジュアルよりもだいぶん若いことになってるけど。
 そうか、メイたんとイケナい遊びをしたのは、ノートンに逮捕される前だったんだなあ、とか。
 だとすると、設定ではメイたんと会った時、博士は33歳とかそのくらいだったんですね!<打消>博士/メイでエロも有りだな。

 で、結局、博士が人を食べる動機は、はっきりと明らかにはなりませんでしたね。
 最初は“妹を食べた奴らを食べかえす”という復讐的な意味が明確だったけど、復讐を遂げた後の、人肉を美味しく料理するのが趣味になっちゃうきっかけっていうのは・・・うーん・・・。
 自分たちを救ってくれなかったのは社会全体だと感じていて、人間全体を食肉と見なすことで復讐してるのか・・・。
 それとも、自分も妹を食べてしまったという点に過大な罪悪感を抱いていて、“妹を食べたこと”の罪の重さを相対的に下げるために“人間を食べること”を繰り返すのか。

 何にせよ、妹の死という呪縛に人生全体を縛られてしまったわけだけど、クラリスとの出会いはやっぱり博士にとって救いだったんだと思います。
 肉としてではなく内面に惹かれることのできる対象。
 トラウマがあっても強く、殺人鬼である自分におびえず、誠実に向き合ってくれる人。
 そんなクラリスに、博士はきっと妹の姿を重ねていて、同時に“知的で勇敢な女性”という点でムラサキ叔母さんの姿も見ていたんだろうなあ。

 

『パリ、ジュテーム』
2007.03.24 [Sat] 18:12

 4月から東京に行ってしまう友人が「遊ぼうよ」と言ってきたので、名古屋までほいほいと駆けつけました。
 実家に帰ったら父親に
「・・・お前、京都に友達いないんだろ」
と言われました。
 ・・・うるせえ。

 で、その友達は高校生の時からの映画仲間かつフランスに1年留学してた奴なので、一緒にパリジュテーム見てきました。
 ・・・あれは、そこそこ洋画を知ってる人と見た方が楽しみが大きいと思う。
「わ、よく見たらリュディヴィーヌサニエ!」とか
「何やってんだよ、ヴィンチェンゾナタリ!」とかね。(笑)

 あまりにも個性豊かすぎて、ランク付けすることはできないのですが。
 それぞれに味があるよね。
 友人は、フランスに異邦人として滞在したことのある身としては、アメリカ人女性がパリ観光をする話が1番心にしみたと言っていました。
 私も、あの話はほっとした。
「外国人がいくら憧れたって、あんたはパリでは浮いてるオノボリさんなのよ」
みたいな感じで終わったら悲しいなあと思っていたので。
 あの女性の味わった、言葉にし難い感情・・・分かるような、分からないような気がします。

 一応ネタバレなので、隠しておこうかな。
 えっと、おすすめ度はかなり高いです。
 いろんな有名監督、有名俳優が5分ずつ18ストーリー!
 真面目なのもあり、笑えるのもあり、個性豊か。
 上には“映画知ってる人と”なんて書きましたが、映画嫌いな飽きっぽい人と見に行っても、そこそこ楽しんでもらえると思いますヨ。
 テーマも“ラヴ”ですし、デートにぴったり!!
 名古屋で見られる方は、伏見の某O座で見ることになりますが、あそこ改装してすごい綺麗になったね!小綺麗なカフェみたい。映画館のくせに、フェアトレードコーヒーとか、マカロン7種類とか売ってやがる。
 デートにぴったり!!
(まわし者か)
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『パフューム 〜ある人殺しの物語〜』
2007.03.14 [Wed] 23:57

 これはまた随分イッちゃった作品ですね!(笑顔)
 劇場内には、若いカップルとか、中年奥様の集団とか、女子高生友達グループとかいて不思議でした。
 天才香水職人の話と聞いて、おしゃれロマンチックなストーリーだと思ったのかしらん。
 上映後の周囲の反応をうかがってみたら、「何あれ〜〜わけわかんなかったね〜〜」って笑うお嬢さんとか、微妙な無言で相手の表情を探り合うカップルとか。

 ・・・ていうか・・・これをメジャーで配給することが間違ってるっていうか・・・
 これは街のシネコンでやるタイプの映画じゃないんじゃないかなあ・・・。
 京都でいうなら東寺のあそこ、名古屋でいうならシネマテークで、1週間くらいしか上映しないくらいの。そのくらいの扱いなタイプの映画だと思うんだけど。(笑)
 レベルの高低じゃなくて、物語の方向性の問題ね。

 私としては、この映画を語ろうと思ったら、3種類の観点に分けなきゃいけない感じ。
 第1には、普通にそれぞれのキャラクターや、その関係や、出来事などの意味を素直に受け止めて、一種の伝記物として捉えた場合の感想。
 第2には、“殺人の動機”というテーマを中心にした感想。何のために殺すかっていうのは、究極的にはその殺人者が人間というものをどういう要素に還元して捉えているかということだから、“人間は他の人間をどのように認識しているか”って大きなテーマに繋がると思うわけです。
 第3には、(2に似てくるんだけど、)全体を寓話的に解釈するという方法で、この主人公にとっての“匂い”を個人個人が世界を認識する際に使う情報、香水を作る行為を、人間が自分の能力を使って情報を再整理して保存する働きに当てはめる感じ。(上手く言葉にできてませんが・・・)
 とりあえず今日は、1つ目の観点からの感想だけにしておきます。

 この主人公は、あまりにもキャラクター付けが過激すぎて、普通の人間として認識するのが難しいくらいですが・・・、努めて人間として見るなら、妙な美しさのある青年ですね。
 造形が端整というんじゃなくて、何かの要素が突き抜けてることの快感っていうか。
 小汚い男に魅力を覚える人とか、真新しい建物よりも廃墟に魅力を感じる人とか、いるじゃないですか。
 それと同じで、グルヌイユの、あの不気味さ、人間味の無さは、なんか魅力的。
 すげえ俳優さんだなあ。
 今回は「彼こそグルヌイユそのもの!」って感じだったけど、他のキャラクター演じたらどうなるんだろ。

 楽しみにしてたアランリックマンも、もちろん魅力的でした☆☆
 聡明で、娘を溺愛してる父親。
 彼の最大の見所を語るとネタバレになってしまう(笑)ので、以下は隠します。
 既に本作をご覧になった方、ネタバレ平気な方だけどうぞ。
 あ、まだ未見な方に最後に狭山より心からのメッセージを!
「家族や恋人と見るのには向かないんじゃないかなア・・・
 いや、マイナス評価ではないです。少なくとも私は楽しみました。
 えーと・・・、オープンな感性で見ると良いと思いますヨ。
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