始めた当初から「そのうち注意書きが増える感じのアレになっていくので、どれだけの方に読んでいただけるか分かりません」と逃げ腰発言を続けていた指輪生AUが、ついに新しく警告を増やす展開まで来まして。
大別するならまあ暴力WARNINGなんですが、シチュエーションも多少アレっていうか。
で、書いてる本人は、暴力とか狂気とかの表現を、書いてても楽しいし、読むのも楽しいのです。なんというか、性的なアピールのある表現として、セックスシーンと暴力シーンは、私の中でほぼ同じ方向のベクトルなわけです。
頭では、“暴力シーンは一般的にはお楽しみどころじゃないんだよ。不快感を覚える方だっているんだよ”っていうのが解っているのですが、本当は、本当のところではわかってないのかもしれない。だから、自分では出来る限り気を付けてるつもりだけど、もしかしたらどこか不備があるのかもしれない。
今回、こういうことを考えるきっかけになったのは、メルフォでいただいた感想でした。
そんなきついご意見ではなくて、(すみません、無断引用させていただきます。)
>一体どうなってしまうのか続きを読むのが少々怖いかもしれません。
っていう、解釈しようによっては柔らかくも強くも意味の取れる表現なのですが。
連載を始めた当初から、こういうメッセージをいつかいただくことになるかもしれない、なるだろう、というふうに予測はしてたはずなのです。はずなのですが、実際に受け止めてみると、やっぱり我が身を振り返るわけです。
以下、つらつらと長々と考えを展開していますけど、これはメルフォをくださった方への反論とかではないので、メルフォくださった方、引かないでくださいね・・・。


あくまで、こういうメルフォをもらったことを
きっかけに、普段から感じてたことをまとめてみた、ってだけですので・・・。
ええとまず、これは仮定ですけど、もしも私が書いているのが100%オリジナルの小説だとすれば、その中で私が「このキャラクターの怖い面を表現するぞ」と意図して書いた表現に「(怖くて)読みたくなくなります」という反応が来たとしたら、それは表現として成功なわけですよね。
もしその方に続きを読んでもらえなくなったとしても、書き手側の自業自得っていうか、どんな話だってそれを読んでくださる一定の層に向けてしか発信できないのも事実なのだから、その一例でしかない。
でも、ここで私が書いてるのは、二次創作なわけですよ。
それも、実在の俳優の名を借りた、二次創作の中でも一番ディープにやばい感じのそれ。あーるぴーえすという魔性の魅力。
その上で、実在人物の名を借りておいて、かつAUなわけですよ。
この世界を知らない人が聞いたらもう、何がやりたいんだよって感じなんでしょうね。でも、一旦はまると何か、楽しみ方みたいなのが掴めちゃうんだよね、自分の中で。
某神的存在なRPS作者様も、いつか「役者のRPS・AUは、その俳優たちがこんな映画をやってくれたらいいな、くらいのスタンスで書いてます」みたいなことをおっしゃってた気がするんですが、私の気持ちもそれに近いです。
自分の中にデイジー像や豆様像やヒュ像っていうのが既に存在してて、そのキャラクターの上で例えば「デイジーが司書やっててうざい来館者のヒュに言い寄られてたら可愛いなあ」と思ったから、それを書いたし、「豆様が凶悪な顔をする時ってなんてセクシーなんだろ。デイジーのシャツの前をびりっと開ける豆様の目を見てみたい」と思ったから、そういうシーンを書いたわけです。
自分の中の、それぞれのキャラクター像を投影して楽しんでるわけですね。
だけど、読んでくださる方々も、それぞれ心の中にデイジー像や豆像があって、それを動かすことによって、私のRPSAUを読んでいただくのですよね。
また仮定ですけど、もしもあの物語が、まるきり私のオリジナルで、主人公もデイジーではなく、私が独自に設定した鈴木二郎さんとかで、豆も豆ではなく鈴木太郎さんだったとしたら、今あれを読んでくださってる方々には、まず私の書いたものを読んでいただけてなかったと思うのです。
つまり私は、デイジーや豆様の魅力を借りてきて使ってるわけです。
本当だったら容姿とか性格とか、もっときっちり設定して、私が独自に考えだしたそれらの魅力で勝負しなきゃいけないところを、既に存在する“デイジー”というキャラクターをそっくり借りてくることで代用してるわけですね。
既にデイジーが好きな方になら、私の書いたデイジーもまぁ好いていただけるという、多大なお得っぷり。
“読み手の側に既に好かれているキャラクターを利用する”ということは、そういう面で私にプラスの効果を与えてくれるんだから、「デイジーがひどい目にあわされてる話なんて読まない」という反応をいただいたり、そういうマイナスの効果も甘んじて受けなきゃいけないよな、と思うわけです。
じゃあ、そんな、多くの人の中のデイジー像を貶める可能性のある物なんて、多くの人に不快感を与える可能性のある物なんて、人目に付くところに出すべきではないんじゃないか。そんなふうにも考えたことがありました。連載を始める前にも、そういう面で、出すかどうか迷ったし。
でも結局始めたわけで。
これからも続けるわけで。
それは、要は“すべてには対処できない”というあきらめからです。
例えば、嗜虐的表現に不快感を覚える方がいるのは予想できるし、あとは女性化とか、スカトロとか、そういうのにはまあ、基本的に警告つけますよね。拙宅にしても、世間一般にしても。
でも世界には無限のバリエーションの性癖を持つ人々がいて
(こういう書き方するとまるで変態だらけの世界みたいに聞こえるけど(笑)、もっとマイルドな想像をしていただいても良いです。萌えの傾向って、誰しもある程度持ってるものですよね。襲い受けが好きだとか、職場物が好きだとか。そういうものだと思ってください)、それぞれが何に興奮するか、何に嫌悪感を覚えるかは、完全には予想できないと思うのです。
たとえば私は、あえていうなら、未成年・・・15歳以下くらいに対する大人からの性的行為の表現は避けたいです。キャラクターの設定としてさらっと述べられるならまだしも、行為中の描写があると、ちょっと目が泳ぎ気味になります。
でも、未成年に対する性行為って、二次創作の世界では別にあまり珍しいことでもなくて、大人同士の性行為と同じような扱いなこともあったり、特に異端扱いもされないっていうか、死姦ssに“死姦が出てきます!”って警告が付くのと同じくらいの強さで警告されることはありませんよね。狭山としては、未成年に対する性行為よりも、死姦の方が抵抗が少ないんですが。(笑)
だからといって、私が受け付けないそういう物を書いて発表する方も、そういう物を読んで楽しむ方も、私は批判するつもりはありません。
“私が苦手な小児性愛を許すんだから、私が書く嗜虐表現が苦手な人も許せ”って言いたいわけじゃなくて・・・、しかたないじゃない、って思うのですよ。
読んだ文章とか、見た映画とかに、予想もしなかったきつい表現が出てきて凹むことになったって、まあ、事故じゃない。って思う、狭山は。
上に挙げた例は、暴力と小児性愛という、“現実に起こったら犯罪なこと”だから、まだ規制しやすいと思うけど、もしかしたら例えば、「何故か首にキスする描写がどうにも受け付けられない」とか「受が少しでも『やめて』って言ったらやめないと不快」とか、現実に起こっても犯罪ではないポイントで、不快感を覚える人もいるかもしれない。そんな人がいる可能性も、ゼロではない。だけど、そんなところまで気を遣って注意書きをつけるなんて、現実的に不可能ではないですか。
つまり、どんな内容の文章でも、人を不快にする可能性があるんだなぁと思った時、“暴力表現を含んだRPSAU”と“ごく一般的な(笑)肛門性交表現を含んだ映画ファンフィク”の間に、どれだけの差があるんだろう、って思えてしまったんですね。
後者を堂々と出してしまっている以上、前者を出してはいけない明確な理由を説明できるのか?って。
以上がとりあえず、私があの連載を下げないし、これからも続ける理由です。
だけど警告文はがっつり付けます。
それは、暴力表現に不快を感じる人の、全人口に対する割合が、ある程度以上に高いと予想することが一般に可能だから。
上に挙げた例をまた使うと、“首にキスする表現だけ特に不快を感じる人”っていうのは、あんまりいないと思う。今狭山が適当に思いついただけだから、そんな人いないかもしれない。
つまり、首キスに関して言うなら、不快を感じる人が少数派で、感じない人が多数派。
暴力描写については、不快を感じない人が少数派で、感じる人が多数派。
(そんで、狭山の苦手な小児性愛は、(こういうスラッシュを読む人たちの間で)不快に感じる人・感じない人の比率が微妙なところなのでしょうね。不快じゃない人が多数だろう、と判断する作者さんは警告を付けないし、不快な人がある程度いるだろうと判断する作者さんは警告をつける。)
普段出してる平均的な展示物と、今回のコレの間の、一番大きな違いはここですよね。
だからアレには警告を付けます。
具体的には、“暴力描写の苦手な方は8〜○章を飛ばしてください”という指示をつけて、その間に起こった内容をざっと説明して、飛ばした部分以降を読んでいただけるようにしようかな、と。あんまり性的表現をされないサイトさんが、性的表現のあるページをそうやって飛び越せるようにしたりする処置、たまにありますよね。
暴力描写の受け入れられない方は最初から全く読まないでください、ってことにすれば良いんじゃないか?とも思ってました。
でも、暴力表現の出る前のチャプターを読んでくださって「ヒュがこれからどうなるのか気になります」とか「狩公がどうなるのか気になります」とかメルフォで言ってくださった方もいて、ここで急に私が「暴力描写が苦手なら、ここで中断してください」と言うのは、そういう方々に対して無責任な、失礼な態度ではないだろうかと思ったのです。
こういう配慮をすることになった点も、連載形式で書いていくことの面白さだなあ、と私としては思いました。面白いって言ったら不真面目に聞こえるかもしれませんが。
あのRPSAUが連載ではなく、1回で全体を出せる、もっと短い物だったら、暴力表現の駄目な人は最初からまるきり読まないでください、って警告文に書いてただろうな、って思うと。
自分の考えをまとめついでにご紹介、というつもりが、結局は弁解くさくなってしまいまして・・・
ちょっと恥ずかしいです。
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こんな長文を最後まで読んでくださった方、いらっしゃいましたら、深く深く感謝いたします。ありがとうございましたすみませんでした。

下にメルフォおへんじ

※11日以降にいただいたメルフォには次回記事でお返事させていただきます。
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