
昨年の公開ののちも観る予定もなく、むしろ観るもんかとさえ思っていたのですが、昨日テレビで放映していたのでうっかり観てしまいました、映画「さくらん」。
原作:安野モヨコ、監督:蜷川実花、音楽:椎名林檎、主演:土屋アンナ、というなんともやりたいようにやってるなー、みんな友達なんだろうに。といったメンバーでつくられた作品でした。個人的には原作がけっこう好き(完結してない)なのでどうまとめるんだろうと思っていたら、まあ!
大まかなストーリーは、幼くして吉原の遊廓に売られてきた子供(きよ葉)が、花魁や周りの先輩遊女、置き屋の経営者夫婦や客との関わりを通して成長し、やがて吉原いちの花魁(日暮)になってゆく、というもの。そこには出逢いや別れ、遊女の悲哀こもごもがあるわけなのです。しかし、結果としてストーリーはまあまあに流しておいて視覚で楽しむのがベスト、という作品だったかと。菅野美穂、木村佳乃の両女優さんの熱演は光ったものの、土屋アンナは地のまま、夏木マリは湯婆婆のままなんじゃないかと思われたし、椎名桔平とかむしろもったいなかんじゃなかろうか?というほど描き切れてない感がありました。全体的に単調な展開だし。
しかし、とにかく真っ赤なセットがきれい。活けてあるお花もすばらしいし(東信さんの作品なんですね)、細かい小道具なんかもきちんと選ばれ、絵としては完璧だったと思います。着物もステキ!←時代設定の話をするのはここでは意味ナシです。豹柄とかゼブラとかでてくるでてくる!
何も映画にしなくてもよかったんじゃないか?スライドとか?あ、でもそれじゃあ音楽が・・・。という音楽はジャズありロックありテクノありの林檎ワールドでたいへんパンチが効いておりました。映像に負けてない。あり、だったのではないでしょうか。
蜷川さんはきっとやりたいこと、撮りたい絵がたくさんあって、それをつなげていったらこういう作品になったんだろうなあ、と。写真でよく被写体に使ってる金魚や花なんかも多用されていて、本当に彼女「らしい」フィルムでした。ソフィア・コッポラの作風にも近い、本当に女性らしい視点でつくられた作品でした。嫌いじゃないけど個人的には、もうちょっと社会的な視点から描いて欲しい作品だったのでちぇっという感じでした。
ともかく、おなかいっぱいになったぞ。
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