料理上手なギャルママ増える アイデアセンスで勝負 見た目明るく、簡単に(産経新聞)

June 18 [Fri], 2010, 18:03
 若くして母親になった「ギャルママ」が料理上手といううわさだ。意外と言っては失礼だが、ある調査では夕食に料理を4品以上作るとの結果も出た。こうした料理上手なギャルママが増えることで、新たなカリスマ主婦像が誕生しそうだ。(津川綾子)

  [フォト]おしゃれな盛りつけに使った皿は「全部100円」と木口さん

 ◆調味料メーカーも注目

 「残っていたもやしを入れて、かさ増し」「巻きすにゆで卵をくるみ、コロコロして殻を割るときれい」。料理のコツがちりばめてあるのは、主婦向け生活雑誌ではなく、ギャルママ向けファッション誌「I LOVE mama(アイ ラブ ママ)」だ。

 「彼女たちの興味はファッション、メーク、そして節約。お金のかからないレシピを紹介したら人気が出た」と山下綾子編集長。調理の工夫や節約法はプロの料理家ではなく、「ギャルママ」自身の工夫がほとんど。もやしを使った節約レシピ「もやしつくね」はハート形で、「超ど・キュンなラブリーもやしつくね」との名前で紹介。ネーミングが明るく、見た目重視なのが特徴だ。

 そんなギャルママ料理に目を付けたのが「味の素」(東京都中央区)だ。3月、17〜31歳のギャルママ117人の料理実態を調べたところ、約7割がほぼ毎日夕食を作り、6割が普段の夕食の食卓には4品以上を並べていた。一般家庭の食卓では丼など省「品数」化が進む一方、「意外にも料理熱心」だった。

 彼女らを新たな顧客開拓の鍵と見込んだ同社は4月、「I LOVE mama」と連携し、ギャルママ料理を紹介する携帯サイト「mamaごはん」(http://mama−gohan.jp)をスタート。100円以内でできる料理や、ちくわをウナギのかば焼き風にした「なんちゃって料理」、めんつゆで色をつけたご飯でクマを作ったキャラ弁など多彩なメニューを紹介している。

 西井元章・調味料部長は「少ない生活費をやりくりし、見た目もかわいく、しかも簡単に手料理を作る彼女たちはアイデアにあふれている。新しい調味料の使い方など斬新な発想を提案してもらえたら」と話す。

 ◆堅実調理で豪華な盛り

 本当にギャルママは料理上手なのか。長男、夢海(ゆあ)くん(3)と「I LOVE mama」でモデルをしている木口千佳さん(26)にいつも通りの夕食を作ってもらった。

 「毎月の食費は家族3人で2万円以内」と財布のひもは固い。しかし、メニューは(1)トマトとツナのパスタ(2)卵とカリカリベーコン、ベビーリーフのサラダ(3)チーズ入りコロッケ(4)オニオンスープ(5)フルーツヨーグルト−の華やかな5品だ。

 トマト缶を使ったパスタソースはツナ投入前、別の器に少し取り分けてコロッケのソースに。夢海くんが苦手なニンジンも栄養を考え、すりおろしてパスタソースの鍋に入れる。オニオンスープのタマネギはカラメル色になるまで、1時間も根気よく炒(いた)めた。そして、こだわりの盛りつけ。スープの器には木製の皿を重ねてコーディネートする。サラダを盛りつけた器は「ゼリーの空き容器」という。

 約1時間半で完成した5品は、甘めで、夢海くん好みの優しい味付け。ギャルママ料理はお金をかけず、センスが勝負の世界だった。

 ■一般家庭は省「品数」化

 料理の品数が多いギャルママと違い、一般家庭の食卓は省力化しているようだ。マクロミル(東京都港区)が行った4月の調査では、20、30代の既婚女性(252人)の約7割が夕食のおかずは2品以下だった。

 農林中央金庫(千代田区)が2、3月に首都圏の子供を持つ30〜50代の主婦400人に家庭の食費を聞いたところ、月平均6万2260円。味の素などの調査では、ギャルママの7割が月3万円以内。食費は少ないが品数が多いギャルママに見習う点がありそうだ。

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