今のピアノでショパンは弾けない

February 19 [Wed], 2014, 2:32
調律師、というお仕事をご存知でしょうか?

私も実家にピアノがあるので、年に一回程度調律してもらっています。

調律師の仕事はピアノを正確な音程にすることだとばかり思っていました。

――が、そんな単純な仕事ではなく、奥が深く芸術的な仕事のようです。

「今のピアノでショパンは弾けない」は、コンサートやレコーディングでの調律を30年以上手がけてきた調律師、高木裕さんの書いた本です。

バッハやモーツァルトが弾いていた淡々とした音を出すチェンバロ、音の強弱がつけられるようになったフォルテピアノを使ったベートーベン。

産業革命により技術が進歩し、ショパンは音色の明るくなったフォルテピアノで作曲します。

近代ピアノが作られるようになったのは、19世紀後半だそうです。

こうした技術的な話を織り交ぜていますが、この本の面白さは調律師とピアニストの様々なエピソードにあります。

特に面白いのは、ドビュッシー、ショパン、モーツァルトの曲を、作曲した年代によってピアノの音色を変え、レコーディングするエピソードです。

ピアニストはドビュッシーのアシスタントのアシスタントを務めた、ジェルメーヌ・ムニエ先生。

芸術家が感じ取るピアノの音色の違い、それを再現する技術が文字だけでも興味深く伝わってきました。
P R
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