「日米合意、全く理解できない」福島党首 困惑の社民党(産経新聞)

May 27 [Thu], 2010, 17:53
 社民党党首の福島瑞穂消費者・少子化担当相は22日夜、都内で記者団に対して、日米両政府が米軍普天間飛行場の代替施設を同県名護市辺野古周辺に建設することで大筋合意したことについて、「沖縄県民との合意、連立政権内の合意なくしてなぜ日米合意が先行するのか全く理解できない」と述べ、政府の対応に強い不快感を表明した。

 社民党はこれまで移設先を決めるにあたり、沖縄県や連立与党間の協議を優先すべきだと再三主張してきただけに、今回の政府の動きに困惑を隠せないでいる。このまま県内移設計画が推し進められれば、社民党にとっては連立離脱に直結しかねない事態に陥るのは必至だ。

 福島氏は22日朝の民放番組でも、辺野古周辺への移設について「実現できない案。無理やり決めても、問題がよりひどくなるだけだ」と批判した。

 「県外、国外移設」を訴えてきた社民党にとって、移設問題は譲歩できない「1丁目1番地」ともいえる。政府への不信感が高まれば、連立離脱は不可避の状況になる。

 鳩山由紀夫首相が日米合意を閣議に諮らず「首相発言」という形で、5月末決着を目指しているのも、閣議決定や閣議了解の場合、福島氏が「署名しない」と明言しているため、社民党の離脱を食い止めるための苦肉の策でもある。

 社民党は「首相発言」にも反対の姿勢は示すものの、閣議決定の場合とは違って連立与党内にとどまって、県内移設反対を閣内で訴える方針だ。

 ただ、首相が日米合意を優先したことで、党内には「もう覚悟を決めろ」(党幹部)と連立離脱を主張する声も強くなっており、今後、連立政権内に波乱が生じる可能性もある。

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