12:遠い声・・・

March 21 [Wed], 2012, 1:43
いらっしゃいあらっ、マサオちゃあん伊東はこう呼ばれていた。
店に入ると店内は狭い。
そして混んでいる。
混じり合った香水の匂いが鼻を突く。
2人はカウンターの奥に腰掛けた。
おしぼりを手に金太郎ママがニコニコしながら近づいてきた。
ースリーブの黒いレザーを着ており、その肩から伸びる腕、胸板の厚さから、かなりマッチョな筋肉の持ち主だと分かった。
あっ、マサオちゃんのお連れの方は何どういう関係どうせイイ人なんでしょ妬けるぅんっ、もうこの浮気もんい、いやと言い掛けた瞬間、伊東に足で小突かれた。
2丁目に来たことないっていうから連れて来たんだ。
宜しくな美味しそうなオトコじゃない私ケーコ、ヨロシクピーハスキーな低音から繰り出される言葉の機関銃に、寺島は死んでも無理だチェルカ 出会いと思った。
客が何組か入れ替わった頃、店の扉が開き男が1人入って来た。
カウンターのケーコは入り口に目を遣るが顔を確認するとまた手元の仕事に目を戻した。
再び伊東から足を小突かれた。
伊東はグラスの滴を人差し指に付けカウンターにそっと水上となぞった。
寺島は緊張した。
まさか水上と遭遇するとは帰ろう。
伊東が囁いた。
寺島と伊東は店を出て道を挟んで向かい側の角に立った。
あの店は狭い。
途中からは完全にヴィジターだった。
気付かなかったかそういえばなんとなく視線を感じましたがお前、曹樓cgると思ったのか笑あれが水上の護衛だよ。
店全体が要塞のようだった。
すいません、気付きませんでした気にすることはない。
慣れればいいことだ。
店に上がる階段が急で、異様に狭かったろ。
あれは一気に突入されないためだ。
それにあのカウンター。
ママの後ろのボトルを退けると隠し扉が出てくる仕掛けだ。
多分隣何軒かの店に繋がっていて何処からでも脱出できるようになっている。
それだけ水上は敵が多い。
さぁ、社会見学はこのくらいにして桜田の所へ戻るぞ。
そう言いながら2人はタクシーを拾おうとした時、PinkFishの前に黒塗りのセが停車するのが目に入った。
寺島と伊東は咄嗟にセに背を向けた。
車から降りたのはロングコートにマフラーをした男が1人。
男が振り返った瞬間、寺島は息を飲んだ。
サングラスをしていたが、寺島には一目でわかった。
香川卓也だ。
ほ、ほんとかこれは思わぬ収穫だしかし、店を出てなければ危なかったな。
そうですね。
さぁ、行こう。
桜田のやつ首を長くして待ってるぞ。
寺島は拳にチカラが入るのが分かった続く
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