11-2.ハイドンー室内楽曲(弦楽四重奏曲)

September 19 [Thu], 2013, 9:55
 ハイドンの弦楽四重奏曲は83曲あるとされているが、ハイドンが実際作曲したものは68曲という説もある。今日のような純粋な弦楽器だけの組み合わせによる弦楽四重奏曲の形式の基礎を作り上げたのがハイドンである。

 作品3(1760-65頃)の6曲は後の様式への重要な前進を示し、作品9(1766頃)の6曲にはその進歩が認められる。第一楽章には展開部と再現部を合わせて提示部とほぼ同じ長さになるソナタ形式が用いられ、また作品9の全曲を通してメヌエットは感情楽章の前に置かれた。終楽章のプレストはベートーヴェンのスケルツォの力動的な力に似たものを持っている。作品17、20(1770初期)では、4つの楽器は個性を備え、平等に扱われ、同時に対位法が重視されている。リズムはいっそう変化に富み、主題は拡大され、ソナタ形式の提示部・展開部・再現部はほとんど等しい長さとなり、その中で主題の展開は楽章全体に及ぶ。「ロシア四重奏曲」として知られる作品33の6曲(1781)は、モーツァルトとの印象的な出会いの後に書かれ、ハイドン自ら「全く新しい特別な方法で作曲した」と述べたように、この四重奏曲は、古典主義ソナタ形式の確立を示すものとして大きな道標となっている。その事項と形式は同時期の交響曲とも同じ高い水準の霊感に満ちている。緩徐楽章の多くは主題と変奏の形式を持ち、その中には2つの変奏曲が1組になった特別な型が見られる。晩年1790年代の作品中、作品76の6曲(とりわけ2曲「五度」、第3曲「皇帝」、第4曲「日の出」)が有名である。ハイドンの音楽には晴朗という言葉がぴったり当てはまるが、第2曲は珍しく悲しみが感じられる。第3曲ではハイドン自作の旋律であるオーストリア国歌が変奏されることでよく知られている。
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