神の愛

July 12 [Fri], 2013, 0:19




君が愛してるって言ったから

僕は君を好きになったのさ













現代社会の迷える子羊

June 16 [Sat], 2012, 22:30



この口は不平不満を言うために作られたのではなく

この口は誰かを愛し、慈しみ、労わるために作られたのだと

実感もできない世の中で

愛を乞うだけの欠陥人間のボクらは

湯水のように与えられる擬似的幸福感に満たされたフリをして

ニコニコと笑い心の底は冷えたまま

血反吐を垂れ流す心臓に見向きもせず

ただ、これ以上望んではいけないのだと思い

それでいて誰よりも自分だけの傲慢で完璧な世界を夢見る

そんなボクらは現代社会の迷える子羊

科学という名の魔術で栄えたボクらの全知全能の神は

一世紀前にボクらが止めを刺したから

この世界にはもういない

救う神なくば救われる子羊もなく

ボクらは現代社会の迷える子羊であり

ボクらは現代社会の欠陥だらけの神








蠢く春と五月病

May 24 [Thu], 2012, 22:46



落とした果実に群がる蟻と

妄言ばかりの夢遊病患者

浮浪者は地べたを這い蹲り

許しの替わりに情を乞うて

道行く人々に縋り付く

春を過ぎた微温い季節に

夢現の午睡に微睡む私の

頭の中を芋虫が食い散らかす

叩き壊したビスクドールの

がらんどうの眼を潜る百足の

幾多の脚が這い回る姿を

ただ、ただ、見つめ


ふ、と息を吐けば

はて、これは夢だったのか、と

気づき、瞬きを繰り返せば

足元には腐ちた果実に群がる蟻が、――…










青き春の青い傷痕

March 27 [Tue], 2012, 23:00



生意気を言う口の

思春期の妄想空想で染まった

尖った牙で

噛み付いて噛み付いて

押さえつけられ罵られ

身体中、傷だらけで

ボロボロになっても

牙を抜かれて腑抜けるだけの

大人になんてなりたくはなかった








呪縛

February 20 [Mon], 2012, 22:10



あたりまえの

あたりまえが

あたりまえのように

あたりまえに

揃い狂うこの世界に

あたりまえの

あたりまえな

あたりまえのような

あたりまえに

感受される幸福に意味などなく

ただあたりまえのように

冷笑を浮かべる君とボク

ひとかけらの幸福も

スプーンひと匙の不幸も

ただあたりまえのように

そこに鎮座する不安も

あたりまえの世界の

あたりまえなありようと笑う

キミと僕












桜の下

November 30 [Wed], 2011, 23:03



ある晴れた日の朝

四時半

薄暗い闇を照らす朝日に

目を細めた

窓を開けると目の前は桜並木

硬い蕾がほころんで

そろそろ花開く頃


さよなら


さよならを繰り返して

人は強くなるものだと

誰かから教わりました

たくさんの出会いと

別れを繰り返して

強くなるのだと何かで読みました


さよなら


さよならを繰り返して

強くなるくらいなら

僕に強さはいりません

たくさんのさよならを

繰り返し、繰り返しても

胸が痛くなるばかりで

強くなんてなれなかった


硬い蕾がほころんで

桜並木が色づきました

窓を開けると優しい色が溢れて

僕の胸の何かが震えた


さよなら


さよならを繰り返して

人は強くなるのだと教わりました

それでも僕の中のさよならは

強さに変わることもなく

降り積もる雪のように

静かに、大きな山になりました


さよならを繰り返して

強くなるくらいなら

僕に強さはいりません

それでも訪れるさよならを

桜の下に涙と一緒に埋めました


春の薄日

風に揺られ静かに優しく笑う花

薄紅色の洪水の中で

誰かが、また






無題

November 07 [Mon], 2011, 22:48



日々繰り返され

ただ磨耗していく

何気ない日常に

誰が意味など求めるのだろう

些細な言葉

行動

その、息をするように

何気ない日々の生活に

誰が意味など求めるのだろう


君の



言葉

指先

体温


あたりまえのような幸福を

あたりまえのように噛み締めていた日々が

脆くも崩れ去ることなど

わからないはずもなかったのに

それでもこの胸の空洞を

意味もない空咳で埋める

僕の脳裏に浮かぶのは

何故?という疑問符ばかりで

あのときの君の

些細な言動に

真剣に耳を傾けていれば

僕は今、

己の愚かさを知ることもなかったのだろう










どうか世界よ優しくあれ

October 04 [Tue], 2011, 0:05




君よ

永遠で、あれ

僕が

望む、ただひとつの想い

神よ

どうか、永遠であれ

誰かの

貴い祈りが届くように

世界よ

永遠に、幸せであれ

決して叶わぬ、願いでも











学校

July 29 [Fri], 2011, 22:36




学校に行くと

首のないおばけがいっぱいいて

首がないくせに

笑っているのか

カタカタ、カタ、と

体を揺らしている

どうせなら首から下もなけりゃいいのに










自称行為

June 09 [Thu], 2011, 22:13






ワタシがわたしであるとにんしきするこうい












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