相も変わらず 

June 20 [Tue], 2017, 23:44






少しはマシになったと思った自分も
よくよく見れば 相も変わらず
進んでいるように見えて
ふりだしに何度も戻っていただけ
それに気づいたときには
直線なのか 屈折してるのかも分からないまま
ただひたすらに 何かにしがみついて
そんなところも 相も変わらず


守るべきものは増えた
恨む人も増えた
生きていく理由も増えた
戦う理由も増えた
家賃 光熱費 水道代 ガス代 通信費
ローンに貯金に養育費
ついでに医療保険生命保険なんかもある
理由が増えると要る金も増える
理由は多い方が武器になる
誰にも文句言われないように全身武装
みんな死んだ目して背負ってる


武器ばかり見てちゃあ
どうしようもねえよな


真夜中の部屋で携帯を握る手で
握りたいのは本当に握りたいのは
そんなものだったか
そんなものだったか
そんなものだったか


そんなものなくても
信じさせてくれる笑みを
連れてくる人を守るのに
そんな死んだ目で背負わなくても
十分だったじゃないか


臆病さがひとつひとつ理由を連れてきて
ひとつひとつ目を曇らせていく


そんなものだったか
十分だったじゃないか
そんなものだったか
十分だったじゃないか


相も変わらず



ぼろぼろ 

November 14 [Mon], 2016, 23:06




弱音も吐いてしまって
愚痴ばかりで
なのに 本当に言いたいことも言えず
頭もよく回っていない
自尊心だけ大きくなったようで
気弱で俯いて
肩もすくめているような
誰かに気を遣わせて
ミスが目立つ気がして
感情も不安定で
うまくいかないことばかりで
やりたいようにできなくて
うんざりしていて
誰からも理解されていない
愛されていない
かっこうわるくて
ださくて
クソみたいな
そんな自分

嘘つけ馬鹿野郎
こんなとこで くたばってたまるか畜生
風呂掃除して 風呂入ったらそんな気分どっかいったわ

夏の空に 風に 振れるように 

August 14 [Sun], 2016, 1:11


転がるように笑った夜中は
懐かしい人との握手は
変わらなかった友情は
嬉しそうな母は
冗談混じりの父は
眠たげなあなたは
夏の空に広がって
明日をつれてくる

夜中にそんなことを想い馳せるのは
昔から変わらぬこと
気づくと一人微笑い
気づくと一人だと思う

満たされたはずの心は
また満たされぬと錯覚する
気が大きくなっているだけ
気が大きくなってるから満たされぬとおもう
器が壊れているように思えるだけ

何もかも愛していると
いえる人間になれたら どれだけ楽だろうか
でも 何もかも愛していると
いえる人間は 大ばか者だ

窓を開ける
風が吹く 少し湿っているけど
あの人はどうしているだろうか
じゃあ あの人は あの人は
あと あの人は

風が吹く 少し湿っているけど
世界が回っている
それが どうしようもなく嬉しく
それが どうしようもなく寂しく思えた

忘れていること 思い出して
思い出さなきゃいけないこと 忘れてて
みんな歩いているから
強くて でも 寂しく感じたんだよ
そんなこと おかしいかな

おかしいかな

理由 

May 08 [Sun], 2016, 2:18






草臥れる理由もなく
落ちてしまう日に
歌え
悲しむ必要はどこにも無いと



あなたは あなたの好きなようにすればいいの 

March 06 [Sun], 2016, 5:11




あの日に見た ゆれる花を思い出す
物憂げで 悩ましい顔で 思い出す
なんだよ 酔っ払ってるだけじゃねえか
でも まだマシだ 酔っ払ってる時に思い出すだけで
まだマシだ
あなたは あなたの好きなようにすればいいの
愛する人の 笑顔はいつだって
なぜ こんなにも儚く感じるのだろう
何度も 違うひとたちから 聞いたその言葉は
きっと僕の本質を捉えていたのだろう
肝心の僕が それがわからずにいる
愚鈍な僕の襟を まだ冷たい風が撫ぜた
しっかりしろ というように 撫ぜた
肩を丸まっていることに 気づき 胸を張る
虚勢を張る 気持ちが張る
そうやって 周りに支えられてきた僕は
とても愚かで ちっぽけですが
愚かなりに しっかりと踏みしめて歩くことが
恩返しだと思っているのです
だから この言葉を思い返すことを
どうか 許してください


(無題) 

March 01 [Tue], 2016, 0:58




君の流す音楽が聞こえる
今日もまた終わる
君が声をかける
今日がまた終わってしまう



頭痛薬 

February 29 [Mon], 2016, 1:07






僕はぎゅっと目を瞑っていた。嫌な過去を思い出してしまった時は、いつもこのようにして考えないようにするのだ。
目を開けると、上司が隣に座っていた。
「大丈夫?頭が痛いなら、僕薬持ってるから、いつでも言うんだよ。」
ありがとうございます、大丈夫ですよ。少し、くしゃみを我慢してただけです。なんて言って上司と笑いあう。
たしか、上司の左手に持つその薬は、屈託のない笑顔が魅力の今売り出し中の女優がCMに出演していたな、なんて冷めた分析をしながら、笑顔から真顔に戻る。
まあ、あまり、無理しないように、と軽く笑いながら上司は会議室に向かう。その軽さは風に吹き飛ばされてしまいそうだ。
挫折を知らぬように見えるし、割と良い大学を出ていて、エリート街道まっしぐらで、もちろん頭の出来の方も、性格の方も非の打ち所がない人間のその背中を純粋に良い気持ちで見送って、僕も背を向ける。
主となっている事務所から出て行き、自分の職場へと伸びる階段を下る。下る途中の踊り場らへんで、自分の生きてきた過去の事実と、出来た上司の己が推測できる限りの情報を照らし合わせると、何か自分が惨めな気がしてきた。
下さいよ、その薬。その薬は過去の嫌なことも治せますか、消せますか。あんたにはそんな過去ねえだろ、必要ねえだろ、僕みてえなろくでなしにこそ必要だろ、その薬は。
それが惨めだっていうんだよ、と冷静な自分が蔑んだ。まあ、そうだろうな、別に怒りも悲しみもねえよ、と他罰的な自分が言い訳をする。
定時間まで仕事をこなすと、心配して上司がやってきた。
「大丈夫ですって、心配しすぎなんですよ。」
そうかい、というような顔をして、すかさず言う。
「君の大丈夫は、たまに大丈夫に見えないんだよ。」
愛想笑いをまたする。僕の得意技だ。続けて言われる。
「君は自分は特別だと思っているんじゃないか?」
「どういう意味ですか?」
愛想笑いは絶やさない。
「プラスか、マイナスか、どちらの意味にしても、君は自分と他人は違うと思っているだろ。」
愛想笑いは途切れた。
「それは、そうです。他人と自分は違います。」
自分でも気付いた。真っ直ぐでとても冷めた目でこの善良な上司を見つめてしまったと。
「その視線がどこか君と他人を遠ざけているんだ。一緒だよ、僕も君も。」
ふざけるな、僕とあんたじゃ違う。僕みたいな惨めさをあんたが持っているのかよ、この惨めささえも奪われてたまるかよ。
そう思ったが、その忌々しいほどの怒りを慣れたように噛み殺す。ちょうど害虫を潰すように。しかし、小さいやつが一匹逃げたようだ。
「僕はあなたと違いますよ。あなたほど、人間が出来てないです。だから、僕はまだまだ成長しないといけないですし、あなたからご教授頂かないと。」
心の中で自分に対して舌打ちする。余計なこと言いやがって。だが、その言い方は相手を持ち上げながら言っている。
でも待てよ、そんな言い方で自分の伝えたいことは100パーセント伝わるのか?良いんだ。そんなことはさして問題じゃない。
「僕も完璧じゃないし、苛立つことがある。君より少し生きてきたから、それに対処することが少し君よりうまいだけさ。嫌なこともあるさ。かみさんとのことだったり、子供のことだったり。君と僕はたしかに違う。だけど、君と僕は一緒でもあるだろう。」
「何が言いたいんですか。」
上司はチョコレートとコーヒーを僕のデスクに置く。
「仲間同士、助け合おうってことだよ。」
手をヒラヒラ振ってから、軽快に扉を開けて出て行こうとする。あまりにも想像していた答えと違っていた。
「なんだよ、それ」
その呟きを聞いて、振り向いて、口角だけでニッと笑う。そして、扉を心地よくカチャリと鳴らして閉めて行った。それを見て、何か全てを許せる気になった。
今抱いている惨めさは、どこか可愛らしさがあった。頭もスッキリした。

前髪とカーテンのその向こう 

February 23 [Tue], 2016, 2:13






髪が伸びたな なんて思いながら
だれたカーテンを前髪の間から覗く
そこから落ちる陽の光に
僕の視線を重ねて 見る
前髪とカーテンのその向こう
マフラーに寒そうに顔を埋めた中学生
前髪とカーテンのその向こう
誰かの悪口をいうオフィスレディ
前髪とカーテンのその向こう
赤ん坊の泣き声と 困った声の母親
前髪とカーテンのその向こう
やけにうるさいブーツの足音
前髪とカーテンのその向こう
君のいない部屋から見る街
前髪とカーテンのその向こう
落ちた光よ はじけてしまえ
そのまま 僕の中に おいでよ
そうして 今夜は良い夢を見させておくれ
日々に足りないものなんて無いと
よりよくあれと よりよくなれと
そう言っておくれ
明日に僕を連れていっておくれ



無くもがな細れ心 

October 26 [Mon], 2015, 21:59



停留所に浮かぶLEDのほのかな灯り
泡雪と呼ぶには 季節外れだろうな
そこでバスを待つ女性は 何故俯いているんだろう
頭と一緒にマフラーも項垂れている
何かそんなに辛いことがあったのだろうか
すべては私の杞憂で
当の本人は 晩御飯の献立なんかを考えているのだろう
あて先もない気遣いなんかを 今まで何度したのか
数え切れないほどの 消えていく思い
あて先に届く前に
ゆっくりと 静かに
いつのまに消えていく
こころから発する 誰にも気付かれることのない
綿毛のようなそれは
今日もどこかへ飛んでいく

踊るように君と 転がるような日々を 

October 11 [Sun], 2015, 6:01






分かっていたよ なんとなくこうなること
君と再び出逢った時から
なんとなくそう思ってた


断られるんだろうな 少し投げやりな僕が
軽く遊びに誘ったら 君は「いいよ」
なんて言うから 急に緊張しちまって
どうすんだよ おい って
勝手に少し焦ったの覚えてる
よく見たら昔からよく知ってる
君なんだけど君じゃないみたいで
昔と変わらないんだけど 別人みたいで
多分他人にはとても微妙な変化だけど
多分僕にはとても大きな変化だった
だって昔も君のこと 結構見てたから
恋愛感情とかそういうのじゃないぜ
なんとなく気になって
なんて言うと 君はロマンチックじゃない
なんてちょっと怒ったような顔をして見せて
いつもみたいにご飯を作るんだろうな


とても可愛く笑うところをたくさん見せてくれるようになったね
それだけで僕は 何も言えなくなった
言葉が出なかったんだ お喋りなこの僕が
とても辛い時泣くところをたくさん見せてくれるようになったね
それだけで僕は 凄く嬉しかったんだ
言葉はでなかったけど 抱きしめるよこの僕が



分かっていたよ なんとなくこうなること
君と再び出逢った時から
なんとなくそう思ってた


君となら こうやって



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  • アイコン画像 ニックネーム:あるくおと
  • アイコン画像 性別:男性
  • アイコン画像 誕生日:1989年4月5日
  • アイコン画像 職業:会社員
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    ・ドライブ-遠くへいくことが好き 知らないとこが好き
    ・カラオケ-のってくると自分の世界
    ・詩-見たり、書いたり
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昔より謝ることが増えましたが 昔より笑うことも増えました あなたにとっても私にとっても 心に一番近いところであることを願って
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