サルバトーレ・リチートラの死

2011年09月06日(火) 23時54分
オペラに精通した方達、特にテノール好きな方々には、可成りショッキングなニュースだ。

リチートラさん事故死=世界的テノール歌手―伊
時事通信 9月6日(火)6時13分配信

【ジュネーブ時事】イタリアからの報道によると、同国の世界的テノール歌手で日本でも人気の高いサルバトーレ・リチートラさんが5日、南部シチリア島カターニアの病院で死去した。43歳。同島で8月27日にスクーターを運転中事故を起こし、重体となっていた。〜〜〜

< http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110906-00000017-jij-int >






スイス生まれのイタリア人テナー、サルバトーレ・リチートラ(Salvatore Licitra)は、(前の記事が見当たらないので、憶測だけど)確か夜の7時頃だったか??中国系の彼女を乗せて(あまりスピードは出してなかった)スクーターでレストラン近くの駐車スペースを探している際に、(急な体調不良の様だと記されている−−−心臓発作とか??)塀に激突して、ヘルメットを着用していなかったリチートラは頭部と胸部を強打し、近くの病院に緊急入院し、その後、ヘリコプターでカタニアの病院に移送され手術を経て9月5日に亡くなった。

リチートラ氏の家族は、彼の臓器を寄贈すると公表している。

また、しばらくの間、ファンや友人達や家族の為に、彼の仮安置所が、カタニアの『ビンチェンツォ・ベッリーニ劇場』に設置されるそうだ。

なお、同乗してた彼女は、ヘルメットを冠っていたので殆ど無傷だった模様。


さて、自分の場合は、彼の生の声を一度も聴いたことがないけれど、サルバトーレ・リチートラと言えば、オペラの世界では世界的に良く知られた存在で、その愛嬌のある風貌や人格で、特に、日本を始めとするアジアでは根強い人気を誇っていそうだ。

リチートラは、若い頃はシステム・デザインを本職に、声楽は19歳から趣味で学び始め、その後、複数の音楽アカデミーで研鑽を積んでいる。

30歳の時に学生オペラでデビューした途端に脚光を浴び、もう翌年には『運命の力』でスカラ座にデビューしている!!(ビックリ)

3年後にはルチアーノ・パバロッテイの代役で、メトロポリタン・オペラに『トスカ』のカヴァラドッシ役でセンセーショナルなデビューを果たし、一躍世界にその名を知らしめたことは余りにも有名だ。

この彼の経歴からも、その躍進振りからも分かる様に、世界的なテノール不足の中で、兎に角、高音がキッチリと決まる、太って愛嬌のある生粋のイタリア人テナーは、他の有名なテナーに比べてもスター性が高く、(フェルッチョ・タリアビーニ→)パバロッティ(→リチートラ)の再来と騒がれ、それだけでも商品価値があると言う訳だ。(但し、ハッキリとパバロッティの後任と言われるテナーは特定されていないケド。)

でも〜〜(亡くなられたリチートラには申し訳ないケド・・)、自分的にはチト名声が先行し過ぎてるんジャアなかろうかと感じる部分もあることは確か。

先ずは、音楽的に見て(*世界のトップレベルとして)決して上手い歌手とは言えないところも感じる。(勿論、下手ではないけれど。)


然し然し、未だ未だ43歳と言う若さだったので、生の声を一度でも良いから聴いてみたかったナ〜〜。

本来ならば、今月の18日には、上野の東京文化会館でベルディの『エルナーニ』に主演する筈だったのに、本当に残念。

< http://blog.fujitv.co.jp/bologna/M201109.html >

心よりご冥福をお祈りします・・・。


因に、彼の今年の日程は以下の様に決まってました。


Date: September 18-23-25, 2011
City: Tokyo, Japan
Venue: Bunka Kaikan
Event: Teatro Comunale di Bologna Japan Tour 2011
Repertoire: Verdi, Ernani, title role
Performing:
Read More: http://www.t-bunka.jp/en/calendar/calendar_09_11.html


Date: October 12-14-15, 2011
City: Muscat, Oman
Venue: Royal Opera House
Event:
Repertoire: Puccini, Turnadot, Calaf
Performing:


Date: October 24-27, 2011
City: Taipei, Taiwan
Venue: Taipei Philharmonic Orchestra
Event:
Repertoire: Verdi, Aida, Radames
Performing:


Date: October 30, 2011
City: Taipei, Taiwan
Venue:
Event: concert
Repertoire: arias
Performing:


Date: November 30, December 2-4, 2011
City: Salerno, Italy
Venue: Teatro Municipale Giuseppe Verdi
Event:
Repertoire: Bellini, Norma, Pollione
Performing:
Read More: http://www.teatroverdisalerno.it/


Date: 16 Dec 2011
City: Mannheim, Germany
Venue: Nationaltheatre
Event: Opera
Repertoire: Turandot
Performing:
Read More: www.nationaltheater.de


Date: December 20, 2011
City: Hamburg, Germany
Venue: Laeiszhalle
Event: concert
Repertoire: arias
Performing:
Kristin Lewis, soprano
North-West German Philharmonic
Lorenzo Coladonato, conductor
Read More: http://www.prknet.de/#/de/artists/

< http://www.salvatorelicitra.com/schedule.php >


最後に、リチートラのイタリア民謡を一曲聴いて下さい。


Salvatore Licitra - Core'n grato



< http://youtu.be/LIu7h3wa5Zo >



ついでに、あと一曲。

ヤッパリ、オペラの方が上手い。

ブラヴォ〜〜〜!!!!!!

(でも、多少若い時だね、この映像。)


Salvatore Licitra Moscow 28.12.2010 "Nessun Dorma" from Turandot



< http://youtu.be/defi5PkwHOU >



(出典/関連資料)
http://en.wikipedia.org/wiki/Salvatore_Licitra
http://latercera.com/noticia/cultura/2011/09/1453-390882-9-a-los-43-anos-fallecio-el-tenor-italiano-salvatore-licitra.shtml
http://www.elmundo.es/elmundo/2011/08/28/cultura/1314531143.html

今日この頃(7)

2011年01月05日(水) 14時04分
このテーマに相応しくないかもしれないケド・・・・・、

メキシコ在住の友人から、『黒沼ユリ子さんの一番弟子(メキシコ人バイオリニスト)が日本でコンサートをするので、興味のある方がいたらご案内して欲しい』とメールが来た。

って訳で、チョッとチラシを載せてみまスル〜〜。


アドリアン・ユストゥス(Adrian Justus)ってバイオリニストで、メキシコ人にしては、結構経歴がちゃんとしているのでビックリ。

なぜかって、メキシコの音楽家って言えば、一にも二にも、オペラ歌手の、それもテノールが有名で、バリトンにも気の利いたのがいるケド、女声の方は、どういう訳か余りパットせず〜〜〜、

楽器奏者に至っては、まず名前を聞かなかったので、このチラシはホントに意外や意外。

因に、ピアノは、ラファエル・ゲーラ(Rafael Guerra)で、日本在住の同じくメキシコ人。



って訳で、コンサート情報はーーー、

先ずは、東京は紀尾井ホールで、1月13日に開催〜〜。

(*画面をクリックすると拡大されまス〜〜。)




お次は、名古屋の宗次(むねつぐ)ホールで、1月17日に開催〜〜デス。





でで、お二方の経歴と黒沼ユリ子さんの紹介文デシ。





Merry Christmas!(2)

2010年12月26日(日) 1時26分
さぶっ!
今日は風が冷たかったナ〜。

さて、メキシコの友達から来た『クリスマスおめでとう』の返信メールに、クリスマス・ミュージックが添付されてたので、皆さんにも音楽のお裾分け。

ただ残念なことに、メールに添付されているものをブログに載せようとしたら(mp3をmp4に変換出来ず)取り入れられないので、”YouTube” から同じ曲をピックアップしてみたので聴いてみてネ。


“EL NACIMIENTO de la Navidad Nuestra: por AYGUALICHO & Javier Rodriguez”



< http://www.youtube.com/watch?v=VrVZAVBiJHw >



この曲、自分、中南米生活が長かった割には、実は始めて聴く。
題名は『我々のクリスマス』(ウイキペディアには『アルゼンチンのクリスマス』と訳されている)から『生誕』。
作曲者はアリエル・ラミレスといって、アルゼンチン人で、つい最近亡くなられたそうナ。

< http://ja.wikipedia.org/wiki/アリエル・ラミレス >


曲は、正にシンクレティズム(Syncretism、宗教異文化の融合)を色濃く漂わせた、信仰に繋がって生まれたクリスマス・ソングだ。
つまり、アルゼンチンという広大な大地に根付いた、土着インディヘナとヨーロッパ系白人種の血を引く人々から生まれた曲。そんな息吹きが感じられる、単調だけれど魅力的な名曲だと思う。


“Mercedes Sosa El Nacimiento”



< http://www.youtube.com/watch?v=i2BqOHHfqA4 >



では、最後に、格調高くホセ・カレラスの詠唱をお届けしよう。


“Jose Carreras, el Nacimiento”



< http://www.youtube.com/watch?v=IJ7jSIhkywM&feature=fvw >



ナンか、心が温まった??


プロフィール
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東日本を襲った未曾有の大災害。瞬時にして何万と言う生命が奪われた現実を思うにつけ、『命』の真価について自分に問い掛けているこの頃です。
『生きる』とはどう言うことか。このテーマは無限です。

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