I-908●荒野に咲く薔薇 

April 21 [Thu], 2005, 22:12
I-908●荒野に咲く薔薇

 ラティモア家シリーズのスピンオフのひとつでもあります。フェイスの友人がヒロイン。
 エマ・ゴールドリックという作家は、他のHQ作家では見られない奇想天外な設定と展開と台詞がウリです。この作品も出だしから「そう来たか〜っ」と思わず唸ってしまいました。借金を背負ったヒロインは多々ありますが、こーいう返済をしたヒロインは他に見たことがないです。領収印を押してもらった後のヒロインの台詞が、実感がこもっているというか、一度言ってみたいわぁと思わずうなずいてしまいました。(私だけかしら?)
 男主人公の2才の姪っ子も愛らしいです。ヒロインを「ママ」と慕う姿も、よちよち歩きでヒロインの寝ているベッドにはい登り、ヒロインの胸に頭を押し付け眠ってしまう…かわいいっ。まるで子猫みたい。子供ポイントで評価はUPしました。あ、男主人公もポイント高いですよ、それなりに(笑)。

ラティモア家シリーズ/I-1124●大人になる試練 

April 21 [Thu], 2005, 22:11
ラティモア家シリーズ/I-1124●大人になる試練

 何をしても続かないし上手くゆかないヒロインのホープ。今度の仕事こそきちんとやり遂げて、家族の「おちびちゃん」ではなく一人前の大人なのだということを証明して見せるのだと意気込んで仕事先に赴きますが、そこには学生時代に屈辱の思い出を残した人物がいたのです。それが男主人公。
 屈辱の思い出とは、高校のパーティーでダンスの最中に男主人公がヒロインのドレスのストラップを切ってしまい、多数の同級生の面前で上半身をさらしてしまうという事件なのですが、このときのヒロインの行動が私はすごく好きなんです。あらわになった胸を隠して泣き喚くのではなく、ぐっと握り拳に力を込めて男主人公の顔面にパンチをくらわしたんですよ〜。そのパンチが原因でヒロインは校長から処分を言い渡されたのに、有罪であるはずの男主人公は何のお咎めもなかった。
 こーいう恨みが残っているヒロインと、あれは無実だったと主張する男主人公(事実、無実だったのですが)。二人のやり取りが本当に楽しいです。

で、ラティモア家シリーズの総評…やはりシリーズものは始まりの物語が一番面白いものですね〜。

ラティモア家シリーズ/I -1004●仕組まれた結婚 

April 21 [Thu], 2005, 22:10
ラティモア家シリーズ/I -1004●仕組まれた結婚

「I-424 湖に燃える火」でおしゃまな幼女だったフェイスも一人前。でも子供の頃の小生意気な印象が薄れてて、ちょっとがっかりでした。「任期の間は結婚しない」ことを条件に老婦人の支配人となったヒロインですが、どうやら周囲や老婦人はしきりにヒロインを結婚させたい様子。男主人公とのロマンスよりも、たくさんの使用人との会話や奇妙な生活ぶりが印象に残っている作品です。

ラティモア家シリーズ/I-532●マティのアフリカ冒険記 

April 21 [Thu], 2005, 22:09
ラティモア家シリーズ/I-532●マティのアフリカ冒険記

 ラティモア家次女・マティ(マチルダ)のお話。
 父親に代わって副社長のヒロインがアフリカでの橋と線路の工事の査察に出かけ、現地リーダーの男主人公と出会います。
 現地民族の集会に二人で出かけてさまざまな問題を解決するのですが、そのときに二人は「婚約者」として集会に乗り込んでいます。男主人公が支払う「婚資 (結納金のようなもの)」が決まっていないというところから、部族でヒロインのために婚資を決めます。工事にかかわるトラブルは解決したが、ヒロインと男主人公の間のトラブルはラストシーンまで持ち越し。最後に男主人公がヒロインの実家を訪ねてきて、定められた婚資を支払うシーンはとても暖かくて楽しくて好きです。

ラティモア家シリーズ/I-424●湖に燃える火 

April 21 [Thu], 2005, 22:08
ラティモア家シリーズ/I-424●湖に燃える火

 ラティモア家長女・ベッキーのお話。メアリーの亡き前夫の子供で、ラティモア家の養女になっています。ベッキーは僻地医療に携わっていたときに病気にかかり、療養のため別荘に来ています。プールサイドで昼寝をしているヒロインを「何らかの事故のために倒れている」と誤解した男主人公が助けようと抱き上げたところから物語が始まるのですが、この誤解というのが実は妹(フェイス)の策略なんですね〜。「姉妹は上から順番に結婚するものと決まっている。だから一番上のヒロインが今のまま結婚しないでいると、三番目の自分は嫁き遅れになってしまう」と心底心配し、姉と男主人公をくっつけようと画策する妹9才が無邪気でおしゃまでかわいいです。

ラティモア家シリーズ/I-296●明日からの家族 

April 21 [Thu], 2005, 22:07
ラティモア家シリーズ/I-296●明日からの家族

 ラティモア家シリーズの始まりのお話です。
 未亡人のヒロイン・メアリーは亡き夫の子供と農場に暮らしています。農場の一部が高速道路建設予定地になっていますが、子供たちのために土地を残したいヒロインはさまざまな戦略で道路工事の着工を妨害するのです。で男主人公である建築会社社長・ブルースは遅々として進まない高速道路工事の諸悪の根源である農場に、娘を連れてやってきます。これが出会い。娘たち同士は意気投合し、ヒロインと男主人公は惹かれあいながらも道路工事をめぐって戦います。戦い方が陰湿ではなくて、策略とタイミングとユーモアによる戦いなので本当に小気味のいい物語です。
 それにしてもヒロインの性格が私は好きです。この性格は後に生まれる娘たちにちゃんと受け継がれていて、そこがまた楽しい。

I-873●楽園のスキャンダル 

April 21 [Thu], 2005, 22:06
I-873●楽園のスキャンダル

 ヒロインは子供が欲しくて精子提供者を探していました。で、ちょうど提供者と面接する時に男主人公が別の目的で現れて、提供者と男主人公がすりかわってしまうんですね。そしてお互いに誤解したままヒロインの牧場に一時的に住むことになります。
 熱を出して苦しんでいるヒロインを介抱し、ティディペアの代用品となって一緒にベッドに寝たのですが、翌朝ヒロインは大勘違いしてしまいます。そしてヒロインは突如として編み物なんぞを始めるのです。
 男主人公にとったらこのヒロインの脈絡のない行動は訳が分からない。どうしてか?と訪ねた男主人公にヒロインは「人工受精で子供をも産むつもりだったのに、どうやらコトは終わってしまっているよう。どっちにしても子供が産めるなら結果オーライだし、母親というのは編み物をするものだから自分もチャレンジしたのだ」と。これには男主人公も絶句するしかないです。私は大笑いしました。
 後に牧童親子(男主人公の旧友)の台詞がよかったです。

I- 793●花嫁レンタル商会 

April 21 [Thu], 2005, 22:05
I- 793●花嫁レンタル商会

 ヒロインの置かれた状況がとにかく不幸なんですよ。子供の頃に両親を亡くし叔母と二人で暮らしていたんですが、叔母がヒロインの財産目当ての男と結婚してしまいました。義理の叔父とその息子ってのが最低の人間でして、ヒロインは16歳の頃から薬漬けにされているし(叔母も加担してた)、財産目当てに息子との結婚を強制されるし、全財産の入った金庫は持ち逃げされるし。
 こういった不幸のオンパレードでも、このお話はコミカルでとても楽しいです。男主人公がね、まるで魔法使いのようにヒロインの窮地を救うのです。中毒症状のでたヒロインを保護し看病するし、ヒロインの所有する牧場は水の確保が出来ていなかったために枯れていたのですが、井戸を掘る手配もしました。叔父に盗まれた土地のレンタル料等(水がないために枯れている土地ですが、石油が取れるために実はかなりの収入があっていた)も前払いの手配をするし、過去4年分の地税の支払請求が来たときも、電話一本で25分後にはヘリコプターで駆けつけます。凄〜い。
 こういった男主人公の素敵な行動を見ていると「ゴージャスな傲慢系」かと思われがちですが、ここの男主人公はやさしいんですよ。ゴージャスではないしきらびやかでもないのですが、ヒロインに無理強いをしないところがとてもいいです。
 高校を卒業していないヒロインは、自立を目指してがんばるのですが、それを影から助ける…最高の家庭教師をつけ、運転免許をとらせ、ヘリコプターの操縦をしたいといわれればもちろん専門家を派遣する。大学進学を希望すれば、早速手配をするのです。
 こういった行為を行うとき「恩着せがましい」男主人公が多いのですが、この作品の男主人公はおおらかでさりげなくて好きだなぁ〜。 たぶんヒロインとの年齢差がかなりあると思うのですが、ヒロインが18歳であるという記載のほかには、男主人公の年齢を推し量れる記述がなかったように思うのです。
 たぶん10〜15歳くらい年上なんだと思うのですが、男主人公がヒロインとの年齢差に悩んでいなかったし…うーむ。
 深刻な設定にもかかわらず、コミカルでアップテンポで面白いですよ。

I-569●言葉はいらない 

April 21 [Thu], 2005, 22:03
I-569●言葉はいらない

 ヒロインは幼い頃の悲惨な体験から、声を出すことができません。両親も親戚もなく、唯一身の回りの面倒を見てくれていた家政婦は、彼女が21歳になった誕生日に「仕事は終わった」的なメモを残して去ってしまう。
 彼女の誕生日に出会った男主人公は、ヒロインが声を出せないことにしばらくの間気づきません。(読んでいた私自身、気づきませんでした)
 男主人公は、少しばかりわがままで自信家で強情な、ごく普通の男性です。そんな彼はヒロインに接するときはやさしくて思いやりがあって…でも、健常者であるという無意識の傲慢が、ちょっとした発言や行動でヒロインを傷つけてしまうんですね。何気なく使っている言葉や行動が、自分にとってはなんでもないようなことでも、ヒロイン側からすれば突き刺さるような一言になるわけで……。
 でもヒロインは前向きです。
「私は話せないわけじゃない。他の人とは違う方法で話しているのだ」と。
 男主人公が手話を覚えるまでの二人のコミュニケーションは本当にもどかしく、誤解や早とちりは健常者同士以上に大きく立ち塞がるのです。
 このタイトルがHQで良かったと本当に思いました。このヒロインは絶対に幸せにならなければダメです! なるべきなんです。
 ……巧くご紹介できないのが本当にもどかしいなぁ。これは機会があればぜひ読んでいただきたい作品です。
 饒舌&毒舌なヒロインを生き生きと描くエマの作品には珍しいタイプで、それがとても印象的でした。

T-406●プロポーズは禁止 

April 21 [Thu], 2005, 22:02
T-406●プロポーズは禁止

 付き合っている女性と一度セックスすると即座にプロポーズしてしまう男主人公。そして祭壇を直前にして結婚式をドタキャンすること5回。今度こそは、と文通でお互いのことをよく知り合ってからヒロインと会おうとするのですが…。
 読みながら「ぷっ」と吹き出してしまう作家はエマ・ゴールドリッマ以外には知らなかったので、この作品を読んで思い切り笑ってしまいました。5回も花婿の付添人をつとめた親友が男主人公に対して「おまえの場合、オーガズムに達すると、脳細胞が半分死んでしまうんだ。初めてのセックスで、決まって祭壇に直行。こんな話は聞いたことがない」「(ヒロインと)とにかくデートの約束をしたらいい。だが、僕がオーケーを出すまで寝るのは禁止だ」等など(笑)。成人男性二人の会話が面白すぎて〜。
 そして、文通相手にセクシーに迫りたいヒロインの側にも制止をかける姉という存在がいまして、ヒロインと男主人公がそれぞれのブレーキ役の裏をかこうと必死になってるが楽しいです。お目付け役を振り払って見事望みを達した二人には、予測できる未来が待っています。そう、男主人公はお約束どおりプロポーズ。これを聞いた親友は「まただ」と頭を痛め、DOA(「ばかなオグレイディのけつ」の略。ドタキャンされた女性5人の作った被害者の会(爆笑))はヒロインのところに乗り込んできて過去の男主人公の仕打ちを訴え「あなたも私たちの仲間に」と勧誘する。
 様々な情報を与えられたヒロインは、男主人公を試すのです。そして結婚式当日、男主人公は教会に現れない……。ここで誰もが「やっぱり」と怒るのですが、実は男主人公はドタキャンしたのではなくて間に合わなかっただけなんですね。今までの行動が裏目で出てヒロインは傷心のまま教会を後にするのですが、その後を追いかける男主人公がいいです。ラストがとてもよかったな〜。

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