第十七話 メール 

March 13 [Tue], 2007, 18:48
To リンリン
  From 倫太郎


ねえ、聞いてよ〜リンリン☆
赤川っちったら、クリスマスにディナークルージングに誘ってくれたの。
これもリンリンのおかげね。


押して駄目なら引いてみろって
さぁっすが、経験者の言うことは違うわ。

スペシャルサンクス

何を着ていこうかな。絶対に赤川っちとのなかを進展させてみせるんだから
じゃ、報告は後ほどっ

第十六話 愛に障害なんて! 

March 05 [Mon], 2007, 23:16
最近の神代は何か、変だ。

何故こんなことを思ってしまうのだろう。

そう、初めに違和感を感じたのは神代が髪を切ったときだ。

重い黒縁眼鏡に嫌気が差して、思い切ってコンタクトレンズに切り替えたその日、神代はやけによそよそしかった。たまらずに問い詰めると、

眼鏡じゃない赤川っち☆なんて赤川っち☆じゃない

といって、走り去ってしまった。後姿は在りし日の少女マンガのように儚げで切なく、キュートな内股だった。

そして、次の日、髪を切ったのだ。あの、柔らかく光にすかすと茶色に見える、愛らしいくせ毛。肩まであったそれは次の日は無残にもショートになっていた。もうあの髪に、指を絡ませることも口付けることも出来ないのかと思うと、夕日に向かって叫びたくなる。

このごろはなかなか会う機会がないし、電話もそっけない。クリスマスも近いのにこのままじゃだめだ!とは思うものの、どうすればいいのか分からない。
コレが、カップルが一度は経験するという、倦怠期というやつだろうか。どうしたらいいのだろう。

クリスマスにデートに誘ったら今までどおり、なんて虫が良すぎるだろうか。

お久しぶりです☆ 

February 19 [Mon], 2007, 18:33
やぁやぁ。
更新をサボること早、4か月。
なんだか、ここまでくると今までの話なんかスッパリ忘れられてそう・・・。

え?どんな話だっけ?

そんなあなたにズバッと言ってしまうと、

正統派純愛ストーリー
只今悲恋に向かって爆走中。

そんな感じのお話です。

バレンタインもサラリと過ぎた今日この頃。
実はクリスマスも正月もすっ飛ばして進んでしまおうかと(番外編のような位置づけだし)思っていたんだけど、ここまで間が空いてしまったらもう関係ないだろう、うん。ということでやります。

クリスマス!!!

季節はずれ?そんなの知らないよ

パパパパ完結 

November 04 [Sat], 2006, 23:48
なんとかパパパパ編完結です。
いやぁ、長かった。ふう。

これからクリスマス編に突入です。まだ少しのあいだ、二人はラブラブしてます。しかーし、この話は切ないラブストーリーがテーマなので物語は突然動く・・・かも。

登場人物紹介・クラスメート一人追加。

第十五話 パパ×パパパラダイス(5) 

November 04 [Sat], 2006, 22:44
・・・バー!? いや、クラブか?

ふすまを開けるとそこは雪国、ではなくて異世界だった。頭上にはミラーボールが輝き、棚にはなにやら高そうな酒が並んでいる。それも洋酒ばかり。薄暗い部屋の中で赤いレザーのソファーがぼんやりと見えてきて、棚の側はカウンターになっているのだということに気がついた。ここは和風建築の神代の家のはずなのにどう見てもこれは夜の世界の・・・。

呆然と立ち尽くす赤川の後ろから、世にも奇妙、いや、恐ろしい声がした。

見ーた−わーねー?


ぎくっ。


地の底から響いてるかのようなその声に、カシャンと眼鏡の落ちて、赤川の綺麗な目がチワワのように震え、影を踏まれたのかのようにその場から動くことができなかった。パパが近づいてくる気配を背中で感じ取りながらも、金縛りにあったかのように指先すらピクリとも動かない。もちろん振り向くことなどできるはずもない。

「私、夜はここでクラブのママをしてるの。」

耳元で怪しく囁いたパパの、赤い舌がチロチロと赤川の首筋をなぞる。ヒィと口を動かしても恐怖からか言葉が発せられることはなく、もはやチワワどころか解剖寸前の宇宙人のような怯えっぷりだ。されど足は未だに石のように重く動くことは出来ず、ただ涙で濡れつつある瞳だけをおろおろと泳がせている。

部屋にはピンクの看板がかかっている。

「クラブ BEAUTIFULL RIVER
の文字が、紫のネオンにより浮かび上がっている。ここは知る人ぞ知る高級クラブであり、パパは本業の茶道よりもこちらで荒稼ぎしているのだ。パパは夜になると、「ママ」になるという大変身を遂げるのだ。そんな裏事情を赤川が理解しているわけもなくただただパニックに陥っている。パパはといえばそれをいいことにどんどこ進めていくのであった。

そして、パパの細い指先が赤川の上着のボタンに伸びた、そのとき

パパー!いくらパパでも許せないわ。私の赤川っち☆に手を出すなんて!

と、お茶のお盆をもって神代が現れた。アンティークのティーセットだ。漂うアールグレイの香りが赤川を正気に戻してくれる。

和菓子の練り菓子に紅茶をチョイスするなんてなんて斬新なんだ!さすが俺の神代ー!!というかそんなことよりも、

女神っ降臨。

赤川は心のそこからそう思った。神代は高そうなティーセットを惜しげもなくパパへと投げつけ、パパはそれを軽くかわすが、カッシャーンと響き渡った食器の割れる音を合図にして二人の殴り合いが始まった。ふわふわの髪を鷲づかみにしてのビンタの嵐。

突如として始まった親子喧嘩は一向に収まる気配がなく、とうとう日が暮れ、さらに夜が明けるまで続いた。初めてのお宅訪問は、初めての朝帰りとなりいろんな意味で記念すべき日になった。互いに譲らぬ攻撃のせいで神代もパパも、普段の三倍ほど腫れあがった頬を氷で冷やしながら赤川を玄関で見送る。
申し訳なさそうに
「今回はこんなことになっちゃったけどまた、遊びにきてね。」
という神代に
「あぁ、楽しかったよ。」
と出来る限りの笑顔で返して、背中を向ける。なんとか仲裁しようとして食らってしまった数発のビンタのせいで赤川も頬が痛かった。

パパの
があれば年の差なんて関係ないわよね♪」
という声が朝焼けの綺麗な町内に響いていた。
同時に投げられたキッスを何とかかわし、赤川は神代邸を後にしたのだった。

第十四話 パパ×パパ パラダイス(4) 

October 19 [Thu], 2006, 22:06
神代親子の血のつながりを再確認した赤川。

しかし、このあと彼にとんでもないことが起ころうとしていることに彼が気がついているはずもなく。


「倫ちゃん。ちょっとお茶持ってきてくれないかしら?パパ、ちょっと疲れちゃった。」

珍しくしおらしいパパに神代は少し驚いたが
「仕方ないわねぇ。」
と素直に答えて席を立つ。

確かに、言い合いをしたせいで自分ものどが乾いていたし、なによりパパが持ってきたのは大量の和菓子だけ。さすがにお客様である赤川に何も出さないわけにはいかないし、パパが疲れたというのなら自分が行くしかないからだ。

赤川は、突然、パパと二人っきりになってしまった。

(パパの心の声)
”うふ倫ちゃんもまだまだ甘いわねぇ。
 大事なものは手放すものじゃなくってよ

ぞぞっまたも、なぜか悪寒が走る赤川。

ちらりと横目でパパをみると

姫座りで小指をくわえ、上目使いに自分を見ている。

赤川は本能で悟った。

”何か、・・・・・・ヤバイ!!!”

体が発する危険信号は赤川に逃げろと告げている。
その信号は脳に伝わるより先に、反射的に体を動かす。

この状況から逃げようと、隣の部屋へのふすまを開ける。

第十三話 パパ×パパ パラダイス(3) 

September 05 [Tue], 2006, 20:30
「ねぇ、赤川っち☆・・・」

神代が赤川の腕をとり、何かを言いかけたとき


ガラッ

突然ふすまが開いて、神代のパパが入ってきた。

「お菓子よー。」
手に持ったトレイには山盛りの和菓子がのってる。


神代は不満そうにぷぅっとほほを膨らます。
そんな姿も愛らしいと一人胸をときめかせている赤川・・・、はこの際置いといて

「もうパパったら、今いいところだったのに!
 お・邪・魔・虫!!!!

「あーーら、だから入ってきたのよ?」

と、前髪をふぁさっと書き上げながら、微笑むパパ。
二人の間では、激しい火花が散っているが、赤川には見えていないようだ。

むしろ、パパが怒る?のも無理ないと考えている。なにしろ、神代は神代パパの一人息子なのだ。大事でないはずがない。うん。うん。と、ひとり納得している。

ふと、赤川は先ほどパパが入ってきたふすまを見た。

・・・ ・・・ ・・・

が開いている!

障子じゃあるまいし、そう簡単に・・・?
・・・いや、初めから開けられていた

・・・
ともかく、見られていた・・・のか???

第十二話 パパ×パパ パラダイス(2) 

September 02 [Sat], 2006, 16:35
「ゆっくりしてってネ

そういって通されたのは、やはり和室だった。実は和風なのは表向きで内装はばっちり洋風☆なんてオチでも、あの「パパ」を見た後では驚きはしなかっただろう。

だがしかし、本当に普通の和室だ。
いや、普通といっては語弊があるかもしれない。

かなり高価そうな壷やら掛け軸やらがかけられた、シンプルながらもセンスのいい部屋である。うちにある座敷とは比べ物にならないほど、だ。というか比べると悲しくなる。

しかし、

「ここが神代の部屋か・・・??」

確かにセンスはいいが、神代の普段のイメージとは少し違う。

「違うのよ。ここはパパの茶室パパは茶道の師範なの。」



神代はいつの間にか着物に着替えていた。


赤川は金髪の神代パパが茶室で茶をたてている姿を想像する。

シャカシャカシャカシャカ・・・・・

シャカシャカシャカシャカ・・・・・

シャカシャカシャカシャカ・・・・・

すると、パパが赤川に気が付き


パチン

とウインクをした。

ーーーーーーーー!!!うっぞぞっ

なぜか背筋が涼しくなってきた。


想像の世界に浸っていたので、神代がそばに寄ってきていることに、赤川は気がついていない。
思考はまだフリーズしたままだ。

神代の手が肩に触れたときに、ようやく己を取り戻し・・・た

しかし時、既に遅く、
赤川の眼には、着物が緩んで、華奢な肩があらわになった神代が飛び込んできた。

再びフリーズする赤川に、神代は着物の帯を握らせる。

そして、


申し訳ない・・・。 

August 31 [Thu], 2006, 18:50
私信

えー、このブログをマメにチェックしててくれた?かも知れない奇特な友人へ。
ごめんなさい。
実は、とある事情によりとんでもなく多忙だったので、更新できず。。。
とある事情についてはまた今度会った時にでも。。

ともかく、やっとそれなりに時間も出来たので更新しますよ。
とりあえずパパ×パパ パラダイスはもう出来てるので一日おきくらいには更新したい。
ちなみに「パパ×パパ パラダイス」はちょびっと長編です。
パパは今後もチョコチョコ絡んでくるので、ヨロシク。

明日は稲川淳二に会いに行かねばならないので。。。。次の更新は日曜ではないかと。
それでは

第十一話 パパ×パパ パラダイス(1) 

August 31 [Thu], 2006, 17:32
そして週末。

赤川は真っ赤なバラの花束を抱えて豪邸の前に立っている。
バラの花の数は17。

もちろん、年の数だけ包んでいる。

なにしろ、初めて神代の父上に会うのだ。
第一印象は大事だし、とっておきの勝負パンツもはいてきた。黒字にラメ入りのバラが散りばめられたトランクスは、入試の時にもはいた縁起物だ。これで、何があっても大丈夫。

気持ちを落ち着けて、インターホンを押す。



ピーンぽーーーーん♪




・・・・・・・ハーーーイ☆



出迎えてくれたのは神代ではなくて・・・。

金髪のおじ様だった。


「アーラ?赤川君ね?待ってたのよ。入って。」

誰だろう・・・。この純日本式の豪邸には似つかわしくない人だ。
しかし、いくら不審だからといって入らないわけにはいかない。恐る恐る玄関に入ろうとしたとき、長ーーい廊下の先から内股で駆けてくる人影が見えた。


「あれは・・・・!」


「赤川っち☆ーーー!!!!

 パパ私が出迎えるって言ったじゃない!!」


・・・・パパ

・・・はて、パパとはパパであってつまりパパで、パパはすなわちパパでパパパパ

パパ!

コレが、パパパパパ。パパ。


神代がパパと呼んだ人物は、金髪で、ピンクステージ衣装を着ている。

今俺の目の前にいるこの

金髪の美○さんのような人である。。。