番外編とかA(引き続き、ゆらりタン) 

September 02 [Sun], 2007, 21:11


「…、そういやお前の用って何?」
さっき言ってたろ、と、俺がナイフとフォークを並べて置いて、日暮が最後に残った苺の粒を口に含んだころ、ふとその質問を投げる。日暮は、俺の問いに首を一度傾げ視線を宙に巡らせた。頭の中で言葉を並び替えているようなこの仕種は、日暮がよくやるそれだ。
「うんと、あのね、実は、これから、ひ、

『コン、コン』
「、」
日暮の声を割って入った、窓から鳴った渇いた音に反射的に首を巡らすと制服に身を包んだ後輩が一人、立っていた。切れ長の二重は日暮と俺を交互に一瞥して、もう一度日暮を見、僅かに、その目を緩やかに細めた。ガラスの向こう側で、音もなく、糸のように真っすぐな髪が左右に流れる。
「うわ、わわ日吉、待って、待って、て、」
ざわ、と全身の毛が逆立つような、そんな感覚が、ビリビリと指先まで走った。何と名前をつければいいのか、わからない、その感覚、。

「今日ね、実は日吉の宿題のね、わかんなかったとこ、教えてあげるんだったの、」
メール来て、ね、とたどたどしく言葉を綴りながら、日暮は携帯やら財布やらをばらばらとかき集め世話しなく鞄に滝のように流し込む。俺はただ呆然とその様子を、景色を見るように、眺めていた。日暮のかけるテーブルに残されたのは、くたりとしなった夏休みのワークで、それらはきちりと端が揃えられていてテーブルに残されていた。
「………いや、うん、行け、よ」
「うん、ありがとうごめんね、またね、宍戸」
日暮の手首のブレスがしゃん、と鳴る。小さな背がドリンクバーの角を曲がって姿を消すのを見送って、外に視線をむければ、日吉とガチリ、と目があって、日吉はその無表情のまま頭を軽く一度だけ下げた。そしてやがて走り寄ってきた日暮に、先程とおなじように僅かに口の端を持ち上げる。日暮も、俺にしたのとおなじように肩を竦めて白い歯をちらと見せて笑った。
まるで、前、長太郎の部屋で見た外国の昔の無声映画のようだった。あのときは、つまんねーよ、と3分でディスクを止めてしまったが、今回のは止めようもないし、なにしろ視線は二人の並んだ背中に縛り付けられたように反らすことができない。
「(ごめんね、だってよ)」
思わず漏れた笑みはひどく苦々しい。ガリ、と首に爪をたて、テーブルに納まるワークに掌を這わせた。つるりとした紙の温度が首筋にまで走るような感覚に、ひとりで目を細める。
イライラする。理由など、後付にすればどうにでもなる。とにかく、ジリジリとよくわからないなにかが指先を鳴らしていた。

『コン、コン』
「、」
再び鳴った、ガラスの渇いた高い音に視線を持ち上げると、日暮の女子の割に大きな手が、ガラスを静かに温めていた。なによりもまずいつもと違う目線の高さに違和感を覚える。
(ししど、)
薄い唇が、ぱくぱく、と次々と形を作って、ガラスの中をとおり抜けて思考を揺るがす。髪をまとめた際に零れたのだろう、襟足に落ちた幾本かの後れ毛が、夏の終わりの光にとけて、消えた。

(す、き、だ、よ、−)

「、」

(また、あした、)

あとは、一瞬。
日暮は、合向かいに座っていたときよりずっと赤く陰った頬に両手をあて、首を傾げて僅かに笑うと、恐らく影で待っているだろう日吉のところへ足早にかけていった。店内のBGMが俺の四肢を椅子にくくり付けてしまったかのように、俺はしばらく視線をずらすことすらままならなかった。

「ばっ…かじゃねーの」
吐き出した息がひどく熱く感じるのは多分このフロアの温度が常温よりはるかに下回っているせいだ。おさらおさげしてよろしいですか、という同い年くらいのウェイトレスに生返事をかえして、頭をがし、と抱える。この感情は羞恥とも怒りとも違う。だけど、赤い、丸い形をしている気がする。
(好きだ、なんて、)
「…知ってんだよ、んなこと、」

テーブルの上に申し訳なさそうに広がるワークを一枚めくると、そこに数字でびっしりと書き込まれたページの端には、赤いペンでひとつふたつ、小さなハートと一緒に、2学期もよろしく宍戸大好き、とあの癖字で書かれていた。

(振り回されてるのは、)
(俺、とか、)
(、まさか、)

夏が終わる。
秋がはじまる。


END

@@@@@@@@@@@@@

あっはっはっはっはっは(^ω^)
あー…はい、はい、はい!面白かったです!!
読んでくれてありがとうございました!!
あっはっはっはっはっは(^ω^)
もーわらっとけわらっとけ!!


☆補足☆
宍戸さんは元カノのことを引きずっているという設定なので、すいません。(相沢さんといいます)
日吉は、日暮さんのことをラブでもライクでもどっちでもいいですが、ライクのつもりで書きました。

多分高2くらいです…妄想の産物なので、はいはい、って読んでください…あっはっはっは


うわぁぁあああああ逃亡L(^ω^;)¬三3

番外とかそういううわさ…(ゆらり) 

September 02 [Sun], 2007, 20:45
この間暇で暇で、日暮さんと宍戸さんの話を書いてしまった…OTL超ジコマーーーン(^ω^)!!(笑)
興味がある方は↓からだうぞ(^ω^;三;^ω^)!ジコマンにもほどがあるよなこれ。

@@@@@@@


母親いわく、足の踏み場のない部屋、に道を作るのもおてのものである。腰をかがめ、ザー、とプレステだの岳人から借りっ放しの漫画だの脱いだまんまの制服だのを端に寄せる。そしてあいたスペースにひどく丁寧に、爪の後ひとつない綺麗な冊子をひとつ、ふたつと並べていった。
「まじで、激やべえ」
手のついていない夏休みの最大の敵は約3冊。カレンダーと、開いた携帯を交互に見つめた日時も、俺の遅すぎる学生の芽生えに、呆れて声もでないようだった。
「跡部はたしかヨーロッパだよなー…」
体重を預けたクッションから埃がまわないのは奇跡だ。豆だらけの掌を午前の太陽の光に透かせ、唯一の救いであったあの暗い海の色の目をした幼なじみを思う。続いて浮かんだ、髪のくるくる巻いたもう一人の幼なじみは宛にできない。奇抜な赤い髪をしたおかっぱも、丸い目がねの下の切れ長の目をした関西弁も、同じくプライドやら諸々の理由から救いの手を延ばしがたい。
「…数学まるまる1冊あるしなー…あいつが1番なのかもしんねーなー……」

そのあと、携帯の画面を睨んで5分。うーん、と一度大きく唸って身をぐぐ、と反らしたとき、太陽の光と、あいつの髪のオレンジが重なって、ふいにとけた。


【0831】


「宍戸ッおまたせ〜」
「あ、おう、」
わざわざわりーな、と挨拶に続けると、ううんだいじょぶ!、と日暮は化粧の施された目元を歪めて笑った。手に持った夏休みのワークを数冊、はい!、と俺と180度違う高い声と一緒に差し出した。指先には頭の色と同じ、オレンジが走る。
「なんか食うだろ?好きなの頼めよ」
「え、うん!いいの!」
「おー、お礼だからなー」
言いながら肩肘をついて帽子のツバを弄ると、日暮は、えへ、と漫画のように笑って俺の向かいにいそいそと座った。日暮の耳を飾るハートのピアスが縦に揺れ、あ、これ見たことねえやつだ、とふいに思った自分になぜだか俺は一人で、焦る。

「あ、そういえばねえ、ここの問題なんだけどねえ、」
お互いいつもと異なる恰好にいつもと異なる状況は緊張するものだとあらためて知る。俺が独自で解けそうもない問題の解説を早口で並べてゆく日暮に、俺は、うん、だの、おう、だの答えながら右に左に動く長い指をぼんやりとただ追った。

日暮は口癖のように俺のことを、好きだ、と表現してみせる。だけど、ある一線から絶対にはみ出ないようにいつも周囲や俺の表情、言動をいつもの飄々とした顔で捕らえて、そしてそのライン上から俺に好きだ、と叫ぶ、かんじ。俺がそれに気付いているのを日暮も多分気がついていて、俺達二人の関係は部活仲間という文字のギリギリの淵をお互いに指先でひたすらなぞってなぞって、いつかそれが擦り減るのをひたすら待ちわびているような、かんじ。どちらかがどうにか動けばなにかが確実に変わってしまうのをお互い知っていて、お互いにそれを恐れているからこそ、俺達はひたすら現状維持に、勤めるのかもしれない。小難しいことはよくわからない、が、今の俺が日暮のその言葉に答えられるかといったら、それは少し無理な注文のような気がする。
「日暮、」
「うん?」
「ごめん、な」
俺が、(あいつのことを)、まだ好きだってことを、賢しいこいつが知らないわけがないだろう、に。
「別にそんな宿題持ってくるだけだし全然平気だよ!これから違う用もあるから出るタイミングもよかったし、さ!」
気にしないで、と日暮は短い眉の端を下げて慌ててスプーンをにぎりしめた手をふった。
ごめんな、の真意を今度ばっかりは、日暮も気がついていないようだった。

「遊、宍戸に会いたかったの、」
「…は?」
「だからメール、すごい、嬉しかったの、」
「な、」
ふいにはじけた、日暮の思いがけない一言に、じわ、と指先にもったフォークが俺の皮膚から熱を吸い出して行く。それまで思考を取り巻いていた灰色の霧を、日暮は気持ちがいいほど一瞬で吹き飛ばした。色素の薄い目を縁取る長い睫毛が黒く扇形に広がる景色を、俺はじっと食い入るように見つめて、そうしてやっと、日暮が照れてる、と、気付く俺の視線と体の節々も引きずられるように、緊張をびびと一瞬にして走らせてしまった。やっかいだ。
ランチどきのこの時間帯フロア内にはどれだけの人数がいるんだろう、それから、傍目から見たら、俺達はどのように見えるんだろう。そればかりが気になってしょうがない。
「ば、か、明日からいつも会えるようになんだろ」
ばかはどっちだ、と、跡部や茅がここにいたならきっとそう角の張った厭味を投げただろうが、あいにくここには俺と日暮の二人という非常に稀な状況だ。いつもの数倍ぶっきらぼうにそう肩肘をついて外を眺めるふりをする。カツ、とスプーンとガラスの当たる音がいやに鼓膜を心地よく震わした。
「、だねえ、えへへ」
白い膨らんだ袖から伸びる柔らかそうな腕は俺のそれよりずっと白い。茅と比べて、黒い黒い、と決まって泣き出しそうな声を絞っていたのが、嘘みたいだ。
そんな日暮を視界の端で捕らえながら、俺はまた、おう、とわざと適当な言葉を投げた。 日暮は、それでも、えへへ、と赤い顔で、口に手をあてて笑っていた。



てってててーててーL(`ω´)¬三3 

August 31 [Fri], 2007, 12:21
スキン変えてみた!またそのうち続き書こうねー(^ω^)てっててー(^ω^)

これからカテキョや^^YY 

December 06 [Wed], 2006, 19:29
今、超目乾いてる(⊃Д`)ウオォオオン…。
なぜならこたつでうとうとしておいたからえす。土日バイトだから休みの水曜日はうれしいね^^
しかも円さんも水曜日微妙にあいてるってのがいいね^^グッドグッド!
来週楽しみすなあ(^∀^)早く遊び行きたい!というか服ほしい!!買ってくれ!(血迷った)
最近無性に社会人になりたいんだよ〜…だって土日休みなんだもん(´;ω;`)責任増えるし、怒られるのが多くなるかもしれないけど、収入は安定するし、お休みもあるし…。
頑張ってYY、怒られるのに慣れた大人になるる…(´;ω;`)!


なんか、毎度毎度血迷ったこといってる(^ω^;)!
スルーだ!スルーする方向でよろ(σ・∀・)σ(爆笑)





その日、遊は携帯のアラームより1時間早い、5時に起きた。
伸びをしながら首の骨をぽきぽきとならし、カーテンを引くと、空にはいまだ星の輝きが滲んでいるものの、雲の影はひとつも見当たらない。
いつもより一回り小さい目を擦ると、スキップで階段をくだり、ヘアアイロンのコンセントを勢いよく差し込んだ。

「何着ていこうかな〜♪」

夏子との待ち合わせまであと、3時間である。







「遅っせえ」
「ごめんなさいいいぃいい」

夏子と遊は待ち合わせのT駅のホームにいた。
集合時間である8時を1時間ほど過ぎた9時に、である。
T駅からM駅まで常にお決まりの電車を使い、8時半現地集合ということは、わざわざ集合をM駅にしなくてもよかったかもしれない、と夏子は前日思い返していた。
だが、こうなっては、そうも行くまい。

「だだ、だ、だってさほら宍戸も日吉も来るじゃん、で、宍戸はこう古着系とか好きかな〜と思ったん、でも日吉はいかにも古着系嫌いそうじゃん、だからさ、そうすると服何着ていいかわかんなくてね、それでね、それで、でも5時に起きたんだよーホントだよー…」
「…それで遅れたと」
「ごごごめんなさい…」

大型連休のど真ん中、通り過ぎる人数も相当数である。
腕組みをした夏子の無表情が怖い。
遊は、ただひたすら3時間前の自分を呪った。

ガタンガタンガタンガタン、、

「あ?忍足?あたし。…は?朝からうっぜーよ黙れ、あんさー遅れた。これから行くから、先入っててもいいしどっちでもいいけど、……え?うん、うん、あーいあい、ああ、じゃーね」

窓の外を眺める夏子の横顔は相変わらず無表情だった。
プチリ、と携帯をきる夏子を、遊は、チラリと覗き見る。
かちあった視線に、二人は無言でお互いを見やる。

「……おこってる…?」

ガタガタと揺れる電車の音と楽しそうな浮いた声を聞きながら、遊は首をかしげた。
プリーツスカートが横に揺れる。
淡い桃色のグロスの施された薄い唇が、ふいに弧を描いた。

「可愛いっていってくれるといいね、宍戸と日吉」
「…、夏子さあん!」

遊は続けて、夏子さん大好きー!、とパンプスのヒールをがんがんと鳴らす。
遊、静かに、と、白い歯を覗かせ肩を揺らした夏子の首には、遊とおそろいのパスケースが揺れていた。




遅刻しちゃった(^^)www

ほんと今日は寒いな、おい。円 

November 19 [Sun], 2006, 19:59
やほー★
元気かい?(何この始り方・笑)
つーかあなたはなんで毎回私と電話した後凹むの(笑)
私だって毎回色々考えるよー。由良さんは、いやな人いても表に出さないからなぁ、、私は出しすぎるからぶっちゃけ自分で自分に引く(どんだけ)
でも由良さんに円さん優しいって言ってもらえるのは凄くうれしい^^
つか、私からすれば由良さんは私の我侭にも付き合ってくれるし、ウザイ電話にも付き合ってくれるし、有難すぎるくらい優しい人だ。
持ちつ持たれつの関係ですな^^相思相愛(笑)

つーかまじ今日さみーー。
風邪ひかないでねー★






****


「よっしゃ、では今週末の日曜にランド決定ー!!各自、当日までに入場券を準備しておくコト!!当日は現地集合でー。時間は8時30分!遊は一緒に行こうよ」

片手を高らかに上げ、選手宣誓のようによどみなく言い放った夏子は満足げに遊ぶを見やると、今日か明後日あたり買い物いこ、と付け足した。
宍戸にセクハラまがいなことを言いながら迫っていた遊も、掛けられた声に振り向くと良いねー、と笑顔を見せる。

こうして、氷帝学園男子テニス部+マネ ドキドキランドツアーは決行されることとなった。




「やっばい、楽しみ!!遊、何着て行く??当日晴れるといいねー!!」

「うーん、何がいいかなぁ、、宍戸は何がいい!!?」

「は!?…何でもいいんじゃねーの?」

「遊、宍戸が何でも似合うから何でもいいんじゃねーの、だって」

「やだ!!宍戸!!正直!!大好き!!つーか好き!!付き合って!!!」



部活も終了し、ぎゃぁぎゃぁ騒ぎながら帰る集団を少し前方に見ながら、今日は徒歩でお帰りの跡部は肩に掛かるテニスバックを背負い直した。
そのチャックには、去年の夏大会前に茅と日暮がメンバーに作った必勝お守りが未だにぶら下げてある(見えないように内側に入れてだが)。
バックと反対側の肩には、跡部にぶら下がるようにジローが持たれ掛かっていた。

「ねー、あとべぇー」

「何だよ、つうかお前重い」

「跡部は夏子に何着てきて欲しいのー」

「何だっていいんじゃねーの」

「一緒に行けるだけでいいから?」

「慈朗、お前振り落とすぞ!!」







「…楽しみだねー」


「……そうだな」





前の集団は相変わらず五月蝿い。
部活の終わりに見た夕陽は、綺麗なオレンジ色をしていて、明日も良い天気だと告げていた。
その夕陽の残り日をうけて金に近く輝く慈朗の髪を見ながら、当日も晴れるといいな、と小さく思った。








********

やべぇ、ラブ要素が強い気がする(笑)










電話ありがと!由良A 

November 17 [Fri], 2006, 23:30
⇒@からの続き^^



「ねえねえ夏子さん、」
「なにー?」
「跡部もなんかかわいそうな子だから連れてってあげようよー」
「ええ〜?」

夏子はその提案にあからさまに眉を潜めた。
だが、すぐに考えを改める。
夏子の脳がカシャカシャと音を立てて、『俺のものは俺のもの!お前のものも俺のもの!』というジャイアニズムが名乗りを上げた。
そう、跡部を連れて行けば、跡部のものは夏子のもの。つまり跡部の金は夏子の金なのである。(鬼)

「しょうがないな〜も〜」
「!」

やっと振り向いてくれた夏子に、跡部はぱあっと顔を上げる。
このシーンだけ見た人間が、この男は、1年ほど前には氷帝のトップに君臨していた男だと言われて誰が信じるだろうか。
夏子の口元が、二ッ、と円を描いた。

「じゃあ『夏子さん行かせてください』って言ってみな?」
「……………は?

夏子が、ずい、と跡部によって、跡部の通った顎を一度つかんで、ピン、と指ではじいた。
見上げる彼女の瞳は、深い茶色をしている。

「行きたくないなら別にいいけど?」
「(茅(夏子)はドエスだ!間違いなくドエスだ!!!)」

後にわかったことだが、この瞬間、遊と夏子を抜かす、その場を見守っていた全員が、跡部プライドなんぞあっても生きていけないぞ!がんばれ!!、と心の中で合掌したという。
先ほどまで青みを帯びていた跡部の顔からさらに血の気が引いていった。
口元は端を糸でつらされたように、ピクリと痙攣を起こす。

が、跡部は汗ばんだ掌を必死に握り締めた。

「……夏子さん行かせてください…」
「え?聞こえないーなに?行きたくないなら別に「夏子さん行かせてください!!!!」

「おっし合格!行ってよーし」

これほど楽しそうな夏子を見るのは正直皆久しぶりであったろう。
びしっ、と右手の人差し指と中指を立て、われ等が監督のきめきめポーズを駆使する夏子に、跡部はがくりとうなだれた。

子供を褒めるように、いいこだねーと、頭に差し入れられる夏子の手は跡部にとってみれば、なんてことない普通の女子の掌である。
だのに、どうしてこんなにも俺はやつに振り回されているのか、と、唇を噛む姿は、いじめられっこの姿に他ならない。

(跡部!!よくやったな!!)

再び、夏子と遊を抜かす全員が、拍手喝さいを行った。(心の中で)
この瞬間、5月頭にして、<上半期☆逆境に負けずにがんばったで賞☆>は跡部少年が満場一致でゲットした。


(『いかせてください』…?!)

ただ、そんな不憫な姿を頬を紅潮させ目を輝かせて見ていた人間が一人いる。
そう、日暮遊、その女である。

宍戸ー!!!!宍戸もあたしに『いかせてください』て言ってー!!!!!
はあああ?!

わしっ、と両肩をつかむ女子にしては大きな掌は熱い。
その勢いに宍戸は遊と同じように短い眉毛を跳ねさせた。
正面から見上げてくる必死すぎる顔が、ぶっちゃけ怖い。




ごめん…最後まで書こうとしたんだけどだめだった(笑)!!
イカせてください…?!いい言葉だぜ!(実は必死すぎて顔の怖い日暮さんが書きたかっただけでした^^;)

電話ありがとう!由良@ 

November 17 [Fri], 2006, 23:29
円さん電話ありがとー^^!!
もうY田さんはもうイイ…!なんかあの人声でかくてあほみたいなとこゆらりとキャラかぶるよ…(笑)!
なんか、ああいう人でも笑って許せるような子になりたい…。
多分あたしより円さんのほうがずっと優しい人だ(笑)。
つーかなんだこのネガティブな日記…は…!!
ゆらり反省すること多い過ぎるな最近!がんばろう!もっと人とのふれあいのひとつひとつを大事にしよう(´ω`;)!
円さんもっとあたしイイ子になるから…これかもお世話してね…(´;ω;`)だめなこYY。


おっしでは今日もいってみようぜ!!
長くなっちゃったからAに続くね^^!



「…あー別に俺も暇っちゃ暇やしなあ」
「俺もー」
「俺も夏子と遊と行くの初めてだしー」
「まー、な」

跡部を抜かす4人は、そんな夏子の後姿を見やり、首を傾げて苦笑を漏らす。
夏子や遊に振り回されるのは今に始まったことじゃない。

じゃあ決まりね、と夏子は小さな背から伸びた手を太陽にかざして、口の端を持ち上げてにっこりと笑った。
重力に習って、白い腕に水滴が伝う。

「わーい宍戸も一緒ー!わーいわーい!」
「長太郎とかも呼ぶのか?」
「日吉とー樺ちゃん呼ぶー!」

長太郎は?と尋ねた宍戸に返る遊の返事はまったく持って的を得ていない。
宍戸ーカリブ乗ろうねー、と何を考えているのか満面の笑みを浮かべながら、宍戸の腕をもげるのではないかというくらいぶんぶん回すのも、それもまあ、いつものことだ。
長太郎はあたしがメールしとくよ、と夏子が目を細めると、宍戸は、あー、と今週末の自分の身を案じた。
運が悪ければ、数日前の悲劇再びである。

「ねー宍戸ーペアのストラップ買おうよー!あたしがミキーで宍戸がミッニーの〜」
「は?!普通逆だろ!!つーか買わねーから!」
「ね〜夏子〜俺たちもおそろいの買おうよ〜」
「ジローと?あー、うん、いいよー(ジローかわいいな)」
「あ、ジローずるいで、夏子〜侑士ともおそろいの買おうよ〜」
「…侑士…そのぶりっ子の声キメえよ…」

遊とジローの真似やん!と、つばも飛ばす勢いでまくし立てる忍足に、岳人は、キャラじゃねーんだよ!と叫んで後ずさりを決め込む。
100人いたら100人がキモイという。

そんな漫才じみた二人を、四人は埃だらけの顔を寄せて笑った。

「……」

6人が、わいわいと円になってプランを組み始める一方、跡部は一人、完全に蚊帳の外である。

ドリンクを受け取り各自休憩に入る2年生や3年生までもが、円からはじかれ顔を青くした跡部を見やり、大丈夫かあれ…、とささやき始めた。
かわいそうな跡部くん、は、高校でも健在である。

「…俺様も行かせろ…」

あ、そろそろまじで泣くかも、と、遊は宍戸の腕に頭を寄せながら思った。
跡部くん、限界である。

⇒Aに!

今日はやべぇ楽しかったぜ★円 

November 15 [Wed], 2006, 23:13
今日はありがとうねー!!大学の友達コンプ目指して頑張るぜぇ!!
つーか、DKどんだけ破壊神なの(爆笑)買うの楽しみになってきたんだけど。明日会社早く切り上げて買いにいこうかしら。

つかね、大ショックなことが判明して、KZKのカレンダー予約が全部終わってんだよ、ね!!!

自分どんだけ馬鹿なんだーー!!お前、ファンとかほざいてんじゃねーぞ、こら!!って感じだ、よ。
12月の半ばにあるイベにはとりあえず申し込んだから、あとは結果待ちー!!
良い結果を期待しつつ、22日を待ちまする。。






*********

岳人とジロー、忍足がじゃれあいながらこちらへ来るのを、遊は視界の隅に置きながら「俺様も連れていけ」と壊れたラジオのように繰り返す姿を見ていた。

洗い物はすっかりすんで、そのジャージの持ち主である宍戸もゆっくりとした足取りでこちらへ向かって来る。
遠くで部長が休憩だ、と叫んでいた。

「あれ?ジャージ洗ってくれたのか」

「ついでだからね。平気だった?」

「おう、サンキュ」

「宍戸が御礼言った!!夏子さん!!宍戸が!!」

「はいはい」

夏子は籠を持ち直すと、ドリンクとタオルは部室にあるから、と集まって来たメンバーを顎で促す。
遊は一足先に部室へ戻り、それらを表に出しながら声を上げた。

「で、いつ行く?」

「今週末は?部活休みでしょ」

一刻も早く行きたいのか、そんな会話が彼女達の間で行われてるのを、後から来た何人かは不思議そうに首をかしげ、宍戸は分かるように説明しろよ、と新しいタオルを差し出す遊に答えを求めた。

「えっとね、ランドに行こうって話!!今週末!!宍戸も行くの!!」

「「「「は?」」」」

「だから、ランドに皆で行こうって。つーか皆暇っしょ?」

だから決定、と洗いたてのジャージを空ではたきながらあっけらかんと言い放つ夏子はまるで女版跡部だと、誰もが思った。








*********

跡部に救いの手を出してやって(笑)

うーんKKFCまだかな?由良 

November 15 [Wed], 2006, 0:16
明日はミウのCD発売だー!!まじで楽しみだー(^Д^)!!ギザ楽しみww
明日円さんと会う前に買ってこれるかもしれんから、買ってきたら見せるわ!
うちの大学かなりヲタ臭いから、外のあったかいところでヲタ臭を発散させることを進めるお!(笑)

うーうーうー(^ω^)
楽しみすぎて今日寝れるかな?心配だお(^Д^*)(どんだけ)!




「じゃー跡部以外のみんなで行くかー」
「あっじゃあ日吉も樺ちゃんも連れて行こうよ〜!」

遊今日二人にメールしてみる!と小首をかしげる遊の笑顔は凶悪なほどまぶしい。
夏子はというと、長太郎にも可哀想だからメールしてあげれば、と苦笑を浮かべていた。

和気藹々と夢の国へ思念を飛ばす二人の前に、もう跡部景吾という、空気の読めないおぼっさまなど存在しないのである。
彼の中途半端に差し出した手のやり場はどこにもない。

もはや、先ほどまで、佐伯の株に引き離されている跡部もせっかくだから連れていってやるか、と思っていた遊の意識など、跡部のいじめられっ子体質の前ではどこかへ飛んでしまっていっていた。
跡部の綺麗な形をした眉毛が、ぴくり、と跳ね上がる。

「………俺様も連れt「遊ねえ宍戸と日吉とカリブ乗るんだ〜v」
「…俺様もt「つーかあんたほんとカリブ好きだね(笑)。あたしはジローと岳人とスプラッシュかな」
「俺さm『あー!ランド超楽しみwww』


「あれーなんで跡部泣いてるのー、あ、忍足もうちょっとしゃがんでよー」
「……また変なこといっていじめられてんのやろー、つーか、いって、痛いてジロー!」

忍足の肩にかかるほどまでの髪を手櫛でとかすジローの手首には、赤いレース編みの施されたヘアゴムが通っている。
いつだったか、遊の髪についていたそれは、ジローが譲り受けたもので、こうして時々忍足の髪についたりつかなかったりしていた。
岳人が、なになにどうしたの、と首筋に走る汗をぬぐいながら、忍足とジローの二人の顔を覗き込んだ。



ランド、スプラッシュ、カリブ…と、なるたけ敬称略でいこうぜ(笑)!
つか夏子さんが長太郎をかばっているね、やさしいね、夏子さん。(日暮さんは間違いなくおいていくよ)
岳もジロも忍足も跡部を助けてあげてください。

ATOBEに恋しそうな円… 

November 13 [Mon], 2006, 20:18
こんばんわんわん★
可愛子ぶってみた円だよ^^

やべー、最高にキモイはこいつ。
しかし、冬は楽しみなことが満載でお金は飛ぶけどハートも飛ぶね!!!ジャンピングだね!!
やべー、まじ楽しみだ^^


つーか、DLいきてー(笑)







++++++


急に話題を振られた跡部は、それなりに驚いた。
しかしここであたかも話の内容を耳をダンボにして聞いていたと思われるのも癪なので方眉を上げながら、お決まりの台詞を発する。

「あぁん?なんだよ」

砂埃を足先で蹴散らしながら、跡部は二人に近づく。
太陽を背負っているため、逆光で顔はよく見えないがきっと眉だけでなく唇も上がっているだろうと遊は小さく思った。

「つーか、あんたは口の利き方がなってないなほんと」

蛇口を閉め、濡れた手を自分のジャージで擦す女に、口の利き方がなってないと言われるのは心外だが、ここでそんなことを言おうものなら何が起こるか分からないので、過去の経験を生かし、跡部は自分の心にそれを押し込める。

「…で、なんだよ」

で、なんだよじゃねーよ、聞いてたくせにと小さく零し、遊は宍戸のジャージを脱いでから風に遊ばれた髪を梳いてランド行かない?と言った。

「は?ランド?」

「跡部知らないの?どんだけアホだよ」

「アホだー」

「知ってる!!」

「あ、そ」

夏子は水分を含んだジャージを籠に移し、代わりに遊が水に手を晒した。
宍戸のジャージが水分を含んで、色を濃くしていく。

「お前ら、意外にガキだな」

あんなとこ行きてぇのか、と鼻で笑った跡部に、遊は本気でこいつ馬鹿だ、と視線を投げる。









++++++++


はい、ね。早くランド行こうよ(笑)

ゆらさん、円は楽しみにしてますよ★★