レナードの朝 

April 29 [Thu], 2010, 0:14
“レナードの朝”(原題:AWAKENINGS)
★★★★★

原題は映画の内容全体を捉えていて秀逸だと思うのだが、この邦題はどうなのかな・・・。

まず、ロバート・デ・ニーロの演技の素晴らしさに驚愕した。
後半、痙攣がひどくなっていく過程などは、本当に素晴らしい演技だと思った。

気が付いたら、自分の人生が30年進んでいた・・・というのは一体どのような感覚なのだろうか。
親しくしていた友人とは音信不通であるだろうし、家族も離散しているかもしれない。鏡の中には見慣れない自分が映っている。
映画の中で男性患者が「ペテンにあったみたいだ」と言っていたが、まさにその通りなのだろうと思う。

でも、レナードは人生の素晴らしさを説く。
熱心に周りに語ろうとする。
人生はこんなに素晴らしい。与えられていることの素晴らしさを知るべきだ、と。
30年ぶりに目覚めた彼は、初めての恋をして、自分の”目覚め”を喜んで、無邪気に笑う。

でも、“目覚め”の時間はあまりにも短かった。

段々と悪化する病状、意識の覚醒にタイムリミットのあることを示すいくつもの事実。
医師も母親も、目の前であの純真無垢な笑顔が失われていくのを見ているしかないのはどれほどの絶望感だったのだろう。
それでも同じ病気で悩む人々のために、医療の進歩のために、そんな自分の姿をビデオに収めろとレナードは言う。
ためらう医師に向かって「俺のためにそうしろ。学べ。」と。

何と誇り高いのだろう。

医師役のロビン・ウィリアムズが、レナードの様子を収め続けたビデオを見ながら、新薬の投薬を決断した自らの判断は正しかったのか、正しいのか自問するシーンも印象深かった。
生きていくということは選択肢の連続で、常にその選択はどちらが正しかったかなど分からない。選ばなかった方の未来を見ることは決して出来ない。
でも、看護婦の言葉で救われた気がした。



人間の生きる意味とは何か。幸せとは何か。正しい行いとは何か。
沢山考えさせられる大切にみたい映画だと思った。

P R
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