「感動」の意味わかってる? 

January 03 [Tue], 2006, 16:38
先日、私の扱っている某歌手の子に、「他人の曲で、歌詞に感動する歌ってある?」と聞いてみた。彼女は、「ありますよー。○○(アーティスト名)の、△△っていう曲がいいですよ。」と答えていた。

私は、それがどんなメロディーでどんな歌詞なのか、問い重ねた。

…ところが。
彼女はメロディーも歌詞も、全く思い出せないのである。
要するに、全然覚えてないんじゃん!!
本当にその曲に感動したの??

人間って、最愛の人のことを忘れたりしないのと一緒で、「大好きな曲」だったら、忘れないでしょ、普通。
つまり、彼女は、本当の意味で、その曲・その歌詞を好きなわけじゃないんだよね。

恐らく、というかほぼ確実にその曲は、「これは感動的な歌ですよ〜」という売り方だったのだろう。
で、彼女は「おおそうか、これは感動的な歌なんだな。」と頭にインプットした。
心で感動を感じたわけじゃないから、細かいことを追及されると、答えられない。
覚えていたつもりでも、思い出せない。
どこが感動的なのか、自分の心で感じてない人にありがちな現象である。

歌手志望の人はよく、「歌で人を感動させたい」とか言う。
私はそういう人たちにまず問いたい。
「あなた自身は、誰かの歌に心から感動したことがありますか?」

ちなみに「感動」というのは、ラストシーンに涙する、という意味ではない。
心から「素敵だ!!!」と思って思わず笑顔がこぼれても、それは「感動」である。

「感動」というものをしたことがない人が、人を感動させるようなものを作るのはムリだ。
心が震えるような映画やマンガ、音楽や小説等を作る人は皆、「作り手である自分自身がそれに感動する」ものを作っている。

単に「人を感動させて、スゴイと言われたい」という気持ちだけで、全く自分の心が震えてない人には、人を感動させることなんて出来ない。
「オマエ自身が感動してないものに、他人が感動するかよ!」
なのである。

「人を感動させたい」などと本気で思っているなら、まず、「自分が心から感動すること」を経験するのが先だ。
「感動」ってやつがどんな気持ちなのかもまるで分かってないのに、「他人を感動させたい」なんて、100年早い。

年齢制限? 

December 02 [Fri], 2005, 20:56
よく「もう○○歳なんですけど、歌手を目指すには遅すぎますか?」
みたいな質問を聞く。
答えとしては、「人による」としか、言いようがない。

例えば、「25歳です。歌手目指すには遅すぎますか?」と聞かれた時、こっちにしてみれば、「25歳」である事が問題なのではない。その人が「25歳になるまで何をしてきたか」、が問題なのである。

多くの芸能人たちは、たいてい幼少の頃からレッスンや経験を積み、「芸能人になってやる!」という野望とやる気を何年も持続し、努力に努力を重ねた結果、芸能人になった、というケースがほとんどである。
さらに言うと、長年、野望と努力の連続なのに、芸能人になんてなれない人がほとんどなのである。

だから、今までの人生で何もしてこなかったのに、25歳になって突然、一念発起して「歌手になりたい。真剣です。」とか言われても、こちらにしてみれば、「今まで何もしてこなかったのなら、長年努力してる人たちには勝てないだろう。」と当然思う。長年努力しても、歌手になんて簡単になれないのに、「昨日、思いつきました。」みたいな人ではまず無理である。
しかも、そんな思いつきじゃ、今後どの程度の間、情熱が持続するかもわからないし。
もちろん、天才なら話は別だが。

「この歳になるまで真面目に考えてきたし音楽活動もしてました、でも上手くいかなくて…」みたいなことをいう人もいるが、よくよく見るとその活動って、ただダラダラと惰性でバンドをやってたり、なんとなく歌手になりた〜い、と長年ボンヤリ思ってました、とかそういうのが多い。

…それは「真面目にやってきた」とは言えません。

ついでに言うと、「もう25歳です。もう後がないのでせっぱ詰まってます。」みたいな人。
これ、こちらから見ると、扱いにくい事この上ない。
早くデビューさせろよ〜、みたいなオーラが出ててコワイ。
育成に時間でもかけようものなら、文句言われたりしそう。
こういう人は言うまでもなく、使いたくない。
せっぱ詰まってる人の方が真剣にやるのでは?とか思ったら大間違いである。
せっぱ詰まってる人は、自分磨きに時間をかけるのを嫌がるから、
「もう自分は完璧。お前らが急いでさっさとデビューさせろや」…みたいな感じになりがちなのである。

磨き足りないのに、真摯に努力してくれない…これをデビューさせるのは、少なくとも私じゃ無理だな。

遅刻常習犯の彼女 

November 19 [Sat], 2005, 1:59
私は、何を隠そう学生時代は遅刻常習犯であった。
さすがに社会人になってからは、平気で遅れる、ということはなくなったが。

私が扱っている歌手志望の子の中に、激しい遅刻常習犯の子がいる。
もう、それはもはや私の学生時代の比ではない。
打合せにはかなりの高確率で遅刻してくるが、5分、10分は序の口だ。
1時間待っても来ず、電話をしても出ず、しばらくしたらメールで「体調が悪くて…」とかで結局来なかったこともある。
折り返しの電話をするよう留守電に入れても、してこないこともある。
基本的にルーズなのである。

最近じゃ彼女には、10分遅刻した程度でも、すぐに連絡を入れることにしている。
でないと、結局来ない可能性もあるからだ。こっちも延々待てるほどヒマではない。
彼女はとりあえず悪いと思ってるらしく、いつもそれなりに言い訳をする。
言い訳の内容は、「体調が悪くて…」が多い。
一度だけあったのは、「腕時計が壊れて、時間を間違って…」。
言い訳はメールであることが多い。
メールは都合の悪い事も言いやすい、便利なツールだ。

この前、また彼女は10分遅刻していたので、とりあえず携帯に電話した。
すると、例のごとく電話には出ず、メールがやってきた。
「すみません、寝坊して今起きました、etc.…」だった。

…これには、もう笑った。笑うしかなかった。
要するに、もう言い訳のネタが尽きたのである。
正直な理由なのだろう。

しかし、こんな人を真面目にプロモーションする事務所がどこにあるのだろうか。
体調が悪い、というのが本当の理由だったとしても、どのみち芸能人に向かないことには変わりがない。体が弱すぎては、仕事は無理だ。

歌の技量や見た目の美しさがあれば、芸能人になれる、と思ってる人は多いと思うが、
それは勘違いである。
芸能はそんなに甘くない。諸々の技量に加え、さらに真面目さが必要だ。
エントリーしてくる人の多い世界なのだから、当然の事だ。

彼女は歌や美の技量においても、超人的な能力の持ち主ではない。
彼女がこのルーズな性格を直すには、心に相当な革命を起こさなければ無理だろう。

でも…性格って、直らないんだろうな。
ってことは、彼女は使える人材にはならないってことなんだよね。

本当に音楽好き? 

November 13 [Sun], 2005, 21:18
歌手志望の子たちは言わば、歌手という「音楽家志望」である。
ところが、音楽家志望と言いながらあまりにも音楽を聴いていないのに、私は驚かされる事がある。
いろんな音楽を聴いていないということは、音楽にさほど興味がないということだ。
なのに、何故ゆえ音楽家志望???

いろんな音楽を聴いていないという「音楽についての経験不足」が、歌手への道のりを遠ざける。
歌手志望なのに、いろんなタイプの歌手の歌い方について研究した事がない、という人が多い。
いろんな歌い方を知らないから、「適当に」歌う。それが自分の歌い方だということにしてしまう。
オリジナリティは結構なのだが、歌にはいろんな味の付け方というものがある。
「一つの味」しか知らないという状態は、
「調味料と言えば砂糖しか知らないが、即、一流シェフになりたい」
と言ってるようなものである。
ムリだ。

歌手のモノマネが上手い人は、歌が上手い事が多い。
耳が良く、また、それを再現する能力も高いのだろう。
歌手=アーティストなのだから、現実的にはモノマネはいただけないのだが、
人の作品を研究する事によって得るものは大きい。

歌手志望の人には、いろんな歌手の歌を聴いてみて、自分のノドで、
その歌い方の再現を試みて欲しいと思う。どの程度上手く出来るか?
多くのプロの歌を聴き、どんなものでもマネしてみて欲しいと思う。
それをやってみないことには、いつまで経っても、いろんな味付けを覚えられない。

ノドのどこを絞り、どの辺りから、どの程度の空気を含んで声を出すか・・・という研究で、
自分に出来ること・出来ないことがわかってくる。
簡単にマネ出来る発声で歌っている歌手もいるし、逆に、素人のノドでは全く再現できない発声法で歌っている歌手もいるはずだ。

味付けの発想が貧困な歌手は、市場では「下手だ」と言われがちだ。
そもそも音楽が大好きな人ならば、歌の味付けが貧困、っていう事態は、
あんまり起きないはずなんだけどね・・・。

ライヴは蜜の味 

November 10 [Thu], 2005, 23:55
歌手を目指す人は皆、ステージの上でスポットライトを浴びて、大観衆の前で歌うあの「絵」を夢見ているのだろう。
歌手になったら、あれがやれるんだ…みたいな。

しかし、現実は違う。
私が扱っている某歌手なんて、何年も唄の練習して毎週のように打合せして曲を覚えて歌詞を書いて…を繰り返してやっと3年目にしてライヴの出演を決定して何ヶ月も練習してやっと初ライヴ、しかもそれほど大きくない会場で…、って感じだ。

ライヴやってる時間なんて、3年過ごした中の、たったの20分くらいだ。
地味な音楽制作の作業を愛せなければ、ライヴなんてありえない。

しかし、その子含め他の子も、みんな「ライヴが大好き」なんだそうだ。
プロにとってもライヴは蜜の味、らしい。

事務所が細かく管理してないアーティスト(主にインディーズ)たちは、ライヴばかりやりたがる。
毎週のようにライヴに出て、挙句の果てには路上で通行人に向けて強制的に唄を聴かせる「ストリートライヴ」なるものまでやっている始末。

でも、練習してライブハウスに出演するのは、まだいい。
自分らで出演の手配をして客も自分で呼ぶんだろうし、趣味としてやる分には構わない。

しかし、ストリートはダメだ。
非常にみっともないと思う。観てられない。
「人前で歌う」という歌手としてのおいしいところばかりを真似て、ライヴハウスに出るための小さな努力さえもしない素人なんて、少なくとも私は使いたくない。

私は、自分が扱っている子たちに、しょっちゅうライヴはさせない。
綿密に計画し、練習させている。育成に何年もかけている。
その代わり、「プロ」として出演させる。
客も彼女らを「プロ」として観ている。

ライヴは客に対するサービスであると共に、アーティスト本人にとっても、頑張ったご褒美なのだ。

大人にはわかること 

October 31 [Mon], 2005, 2:38
私が仕事で扱っている歌手の中に、まだ10代の某女の子がいる。
彼女は、頭の中がいつも雑多な興味でぐちゃぐちゃだ。
自分を誉めそやしてくれる人は大好きだが、人に対する思いやりは皆無である。
音楽も、自分を飾る虚飾のための道具という意味合いが強い。
そして、自己愛が強すぎる。

「若いから」、というのもあると思う。
しかし、私たちは彼女を今後もっと大きなステージに押し出して行きたい。
つまり、普通の大人の生活と違う環境を与えていくことになる。
この場合、歳をとっても、まともな大人にならないんじゃないだろうか?
(もっとも、そんな簡単に売れたりしない可能性が高いんだけど。)

私は、彼女の中に垣間見えるマイナスポイントに、昔の自分を重ねてしまうことがある。
「あぁ、私もこんなとこあったな〜」とか思う。

私は彼女を結構愛していて、可愛いと思う。
そして、不安にも思う。
多分、彼女みたいな性格の人が歌手などとして順当に大人になると、
消極的なくせに自己中心的で、自信過剰な人間が出来上がるだろう。

私は歌手ではないが、性格的にきっと、そんな人間になる予定だった。多分。
でも、私には奇跡が起きた。
私は本当に、大人になった。
わけ分からない事をしなくなった。
ハタチ前後の頃のムチャクチャな私に見せてやりたいくらいだ。

でも。彼女には奇跡が起きるんだろうか。
起こしてやるのは、ひょっとして私なんじゃないだろうか。

もし、私が彼女くらいの年齢の頃に、バカな私の事をこんな風に見守ってくれる大人がいたら、その大人はさぞかし不安だったことだろう。
「こいつ、ロクな人間にならんぞ」って。
でも、その大人が語りかける苦言を、当時の私は果たして理解できただろうか?

私は明日、彼女にいろいろと苦言を呈する予定なのだが、なんか迷いがある。
私の言葉が彼女にどの程度伝わるだろうか?すごく不安。
大人の戯言としか受け止められなければ、私たちは、いつか彼女を見放すだろう。

それは彼女にとって辛いことのはずなんだけど・・・。
彼女が私の言葉を理解し、もう少々まともな大人に成長していって欲しい。
切なる願いです。

サイドバーいじってみた 

October 22 [Sat], 2005, 3:15
とりあえずサイドバーを並べ替えてみましたが・・・。
続きはまた後日やろう。

とりあえずスタート 

October 11 [Tue], 2005, 23:03
人知れず、ブログ始めます。
音楽のことを書いていこうと思ってます。
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■名前:まめ■
■地味〜に音楽の仕事をしています。■
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