フェルメール展 

November 30 [Sun], 2008, 23:46
イメージ出来る色彩の美しさは、生活の中の色彩に大きく左右されるものだろうか。
とても話題になっているフェルメール展を見に行ったのですが、私が思っていたよりもかなり暗めの色合いでした。
私の本棚には十数年前の美術雑誌のフェルメール特集を保管しており、いままでも時々開いてみることがあったのですが、印刷物のコントラストは全体的にかなり明るい気がします。
東京都美術館内の照明は暗めに落としてあり、それぞれの絵にスポットを当てているのでその影響かもしれません。
しかし、もしも日常生活を暗めの部屋で暮らしていたら、室内の明るさのイメージは、暗いものだと考えるかもしれません。

フェルメールの絵は、自然光を描くことが特徴の1つですが、光とはなんて美しいものだろうかと改めて感じます。そして筆圧が大きく軟らかい印象が、なおも穏やかな気持ちにさせてくれます。
フェルメールが日本で観られることは少ないのですが、もっと観たみたいです。

今回は「光の天才画家とデルフトの巨匠たち」というタイトルの絵画展で、ヤン・ファン・デル・ヘイデンやピーテル・デ・ホーホらの作品群も展示されました。フェルメール以外ではカレル・ファブリティウスの絵が印象に残りました。
絵の中の意味は、予備知識がないとわからない部分が多いのですが、いつも唸ってしまいます。

アイランダー2008 

November 23 [Sun], 2008, 23:17
池袋のサンシャインシティで開催されている「アイランダー2008」に行く。
日本離島センター主催の、日本の離島物産販売と観光誘致等を目的としたイベントだ。唄や踊りなども魅力である。

今年は一時、燃料の高騰により漁業や本土への物産の出荷に大きな影響が出ていた。国の政策は、東京近辺にしか目が往き届いていないという現実を感じたものだが、会場の各ブースには悲壮感どころか、それぞれ工夫を見て取れる。

今年初めに旅をした島の新年記念イベントで、伝統の踊りを披露していた人を発見した。声を掛けて写真を差し上げた。珍しいことだが、喜んでもらえれば嬉しいもんだ。プリントの写真には、データのやりとりには無い感慨深さがある。

池袋を離れ新宿へ。
知り合いの社長の新店舗は、コンセプトを重視した作りで、こだわりを感じる。
「ちょくちょく遊びに来てくれる人がいて楽しい。」と話していた。
ちょっとディスプレイを考えたら商品が解りやすいのに・・・と思う。

近藤聡乃『いつものはなし』 

October 05 [Sun], 2008, 8:41
青林工藝舎のHPから近藤聡乃さんの新刊『いつものはなし』を購入。HPからの通販に限定冊数のサイン本がある。
近藤聡乃さんの作品は、ページの中のデザインまで考えて描いているように思えて、とても気に入っている。
「いつものはなし」はと言うと、本全体が「手紙一式」を模した作りになっている。



●まずカバーがない。本体の表紙を折り込みフランス表紙の形態である。折り込まれた部分は封筒の口の部分のようなイメージで、カバーとカバー裏の合わさるところに、シールっぽいマークが描かれている。そこをめくるとおなじみキャラクターが描かれているのだが、シンメトリーのようでそうではない。芸が細かい。裏表紙も同じ形態である。
●表紙をめくった内側の紙は、便せんである。
●便せんの次の2ページ分は、観音開きの状態に折り込んである。始めの便せんとの相乗効果で、折り畳まれた便せんに見せている。この観音開きを開くと目次が現れる。
●近藤さんの油による一枚絵が綴じ込まれている。他のページとは違った厚みのある紙質で、白い縁がある。裏には手書きの文字でメモがしてある。手紙一式の中に入っている写真にあたる。


●作品のすべては手書きの文字である。写植はタイトルの文字しかない。ページの数字まで手書きにしてある。
●手書きで書かれたページ数に、時々ねこのキャラクターがそれぞれに書かれているのだが、何かルールがあるのだろうか?ランダムに思える。ちょっとした悪戯書きっぽくて面白い。

そして、なんと言っても面白いのは、
1作目に収録されている表題作は書き下ろしであるのだが、「ある日突然送られてきた一通の手紙・・・」が、ストーリーの根幹となっている。この手紙には、写真も同封されているのである。(綴じ込んだ油絵と同じなら、なお面白かったかも。)
この作品は、収録された連作である「女子校生活のしおり」の10年後が舞台となっている。つまりこの『いつものはなし』全体は手紙によって想い出される昔の話し、であり、友人に出す手紙の為に今の私、と伝えるものであるようだ。

すべて短編か連作短編であり、初出の雑誌も違うのだが、面白いほど筋が通っている。漫画家生活の中で計算して作品を描いていたものではないだろう。

以上の説明ではとても現実的な内容であるような印象だが、その実は手の甲に蛙の卵であるとか、排卵された卵子がよどんでいたりだとか、描きようによってはオカルトにあたるような事柄が多々描かれている。
しかしながらそれらは、女子高生の当たり前の空想であり、日常の中の断片である。近藤さんには、それらが実際に見えているのではないかと思いたくなる。そこがまた想像力の面白いところでもある。

私が望んだデザイン的なページがあまり見あたらなかったものの、デビューから今までの過程で、絵が出来上がるまでの試行錯誤を感じることができた。
初期の作品の絵は、まるで佐伯俊男みたいだ・・・。

一級小型船舶免許を受け取りに 

September 22 [Mon], 2008, 23:27
20日に合格通知であるハガキが届いた。
紙面の半分が委任状になっている事務的なハガキであった。
とりあえずは、合格したことの実感が沸いてきた。
すぐにでも免許を引き取りに行きたいところであるのだが、台風が近づいてきており、大雨になることが目に見えているので控えた。
案の定、深夜には雨戸に雨が当たり、鈍い音が時折そのリズムを変えながら響いている。
昨晩は眠れないほどだったのだが、やっと小雨になったので引き取りに行ってきた。
持っていくものは、本人の場合、ハガキだけでよい。

フロントにいつものおばさんの姿はなかったが、
がたいのよい、いかにも海の男を思わせるオヤジさんとパーマの若いにいさん風がいた。
オヤジさんにハガキを差し出すと、すぐに免許が出てきた。


初対面である。やや高揚した気持ちになるが、ここがフロントであるという気持ちとが入りまじり、冷静に振る舞う。
続いて、アンケート用紙が差し出されたので、席に座りそれぞれの質問に答えていった。
記入している途中で、若いパーマのにいさんが、スッとキーホルダーを差し出した。魚型の大きな浮きである。にこやかに「アンケートに答えていただいた方へのプレゼント」だという。
お礼を言いながら、少し話しをした。
実技試験の講師の態度を話した。
パーマのにいさんは、一種静まり、小さな声で「すみません」。と。
講師はYAMAHAからの派遣であり、スクールは窓口である。
やはり言うべきではなかったか。少し後悔した。
アンケートには、「実技の講師の態度に気になるところがあった」とだけ書いた。

更新は5年後、1年前からが手続き可能期間となる。
更新を伝えるハガキが届くとのことだが、時々届かないそうだ。これは無償のサービスだから仕方がない。
スクールのスタッフは、受講を望む受験者とわずか数週間の関わりを繰り返している。あまりにあっけない気がした。

1級小型船舶操縦士免許の試験日 

September 11 [Thu], 2008, 23:21
試験から一週間、ついに試験日が来た。
あっさりした説明が有った後、試験は身体検査から開始される。
視力0.6以上と聴力、弁色力、疾病の有無が内容となる。これは問題なく、あっさり終了した。

そして学科試験であるが、とりあえずは問題集は一通り目を通した。どれだけ覚えているかが問われるわけだ。
私にとって試験など何年ぶりだろう。時間とのバランスはどうあるべきだろう。試験の内容なけでなくそんなことすらも気になりつつ望んだ。
私の場合、何も資格のないまま1級の受験となるので、2級試験である一般問題、1級試験である上級問題すべてを行うことになる。驚くことに今日もすべて試験を受けるのは私だけだった。他の受験者はすべて、2級のみまたは1級のみであった。

2級は70何分。1級は70何分と決められており、それぞれの受験者は自分の該当する内容の試験を受ける。
つまり私はと言うと、これらをぶっ通しで140分の試験を行うことになる。以外ではあるが、この合計の時間内であれば、どこから手をつけてもかまわないし、全部終わってから始めに行った2級の問題に戻って見直しても良い。
2級の問題は全部で50問。小型船舶操縦者の心得及び遵守事項、交通方法、運航の各項目について半分を正解し、なおかつ33問以上合計でなければならない。1級は全部で14問であり、上級運航1、上級運航2のそれぞれ半分以上の正解で、合計10問以上で合格となる。
1級は問題数が少ないので、1問の間違い大きく響く。

ノウハウとしては、時間のかかる海図は後に回した方が良いらしい。私のようにすべての問題におよぶモノにとっては時間配分の点では得かもしれない。マークシートは少しでもはみ出すと、コンピューターによる採点で、2つ解答しているように認識するらしいので注意するようにとの説明があった。

試験開始から30分したら順次、終了し退出してもかまわないとのことだったのだが、驚くべきことに2級のみの受験者の中に30分が経ってすぐ退出したものがいた。よほど勉強してきたことだろう。
その後順次退出して行き、やはりというべきか、最後は私だけが試験をしている有様になってしまった。
終了後、試験の解答はロビーの掲示板に貼り出されており、問題用紙にあらかじめメモしておいた解答と見比べたところまずまずの出来だった。おそらく合格していることだろう。記入のコンピューターの認識ミスでもなければ。それが案外心配だったりする。
私が試験を終えた頃には、2級だけを受けていた受験生の実技試験が開始される時間だと言うことを後で知った。

実技試験の試験管は無駄な言葉が一切ない。
実に沈黙であった。
試験課題の指示をして、行動がおわると「はい」というだけだ。私に出された試験課題は、船灯の確認、浸水の確認、エンジン始動、暖機運転、計器、トラブルシューティング、もやい結び、ハンドコンパス、離岸、後進、蛇行、変針、人命救助、着岸、渓流・・・。と、一通りである。
やっては見るのだが、試験では話さない事が試験管取り決めなのか、間違っていても何も言われない。
やはり頭で解っていてもなかなか思い通りに行かないモノで、人命救助の失敗と、確認忘れをした場面があった。蛇行の際の滑走が遅く不十分の部分があったかもしれない。
いずれにしろたどたどしくなっていたことは確かだ。
終わってみると、やはり自信がない・・・。