乃木將軍の「士規七則」講義 (其の參)

January 30 [Wed], 2008, 17:26
 引き續き、乃木院長が學習院中等科の學生に訓じた「士規七則」の講義を掲載しやうと思ふ。
 今回は、「士規七則」の第三項である。


(以下引用)

三、 士道義より大なるは莫く、義は勇に因つて行はれ、勇は義に因つて長ず。


 ウム、宜しい。

 義心の薄弱なる者は、士たるの資格なき者だ。義とは、表裏相應じて僞瞞せぬ事をいふのである。公明正大、正直にして公平な事をいふのである。信とは義の大本であるべきぢや。

 責を重んじ、任を竭(つく)し、斃れて後止むは義烈である。死は鴻毛よりも輕しといふも此事ぢや。義勇奉公、之は、日本武士の脊髓骨ぢやつた喃(なう)。義を一生護り貫くには、中々に勇氣を要するものぢやぞ。額に矢を立てゝも背に矢を立ててはならぬ。義理人情に外れてはなどと、たゞ戰戰兢々として、交際場裡に出沒する徒輩などには、斷じて、義を行ふの勇氣はないものぢや。

 義を斷ずる者は、多少世俗と異つた水火も辭せぬ考慮を要するのぢや。義は勇氣によりて成長する。廉恥の心は、義の出發點ぢや。義人は恥を識つてゐた。古武士は、身を以て恥を護つたものぢや。

 どうぢやな、近代の不義不道は、エーツ、恬然として厚顔無恥の徒輩か、さもなくんば、厭世浮遊の弱者のみぢや喃。

(以上、引用終り)


◎ 寫眞:學習院・總寮部なる乃木將軍の居室の外觀。極めて質素、と謂ふか粗末なる小部屋なり。寫眞の人物は、原典本の著者・服部氏。

※ 原典:「育英の父・乃木將軍」 服部純雄・著、刀江書院、昭和十一年十月二十日發行
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