Clover Field主催イベントに出るのは今回で3度目だ。やっぱりバンドさんと一緒にライブやるのはいつもと違う緊張感がある。江古田マーキーや渋谷多作でライブするときはたいていアーティスト同士みんな一人なので話をしたり、そこから交流が深まることもあるのだが、バンドさんと共演すると、控え室ではそれぞれバンドのメンバー同士で固まっちゃうから僕は一人ぼっちなんだよね。今回は2バンドにコンタクトを取ってみた。
「2番目に出るジキと申します!今日はよろしくお願いします!」
「あ、こちらこそよろしくお願いします。リハ少し見させていただきました。すごくいい声していますね。一人でライブ活動するのはすごいですね。今日はいいライブにしましょう!」
と、返してくれたのは3番目に出るブランコというバンドのボーカルさん。全然オープンじゃん!うーむ、やはり人見知りしていると損するなあ。
「ギター何年弾いてるんですか?アルペジオいいですね。路上とかやってるんですか?」
「路上はやってないです。」
「絶対やったほうがいいよ。今度うちのボーカルと二人で出ようかなんて話しているんだ」
と、返してくれたのは独楽(こま)というバンドのギターさん。やさしい目をしたにいさんだ。
オープン時間になるとBGMが流れ、パラパラとお客さんも入ってきた。今日の目玉はなんと言ってもClover FieldからCDデビューしている深沢つぐみである。ファンらしき人や友人知人らしき人と深沢さんが話をしている。深沢つぐみは僕の1っこ下で富樫先生のもとで3年近く指導を受けているらしい。
「深沢は毎日5時間は歌の練習をしているんじゃないかなぁ。あいつのがんばりは誰にも負けていないよ。ジキも見習わないとだめだよ。」
と、富樫先生はいう。深沢つぐみのステージは、Clover Fieldが集めたバックミュージシャンの中でハンドマイクで歌うから、ギターを弾きながら歌う僕のスタイルとは違っても、お客さんに見せるために洗練された歌唱力、ステージングはプロ並みだ。あと、僕と違う点は、彼女は可愛い。いや、変な話じゃなくてね、外見を磨くのもステージに立つ上では必要かなと感じたんだ。服装、髪型、アクセサリー。少し僕も気を配らないといけない部分なのかもしれない。