プロローグ(2) 

2008年12月21日(日) 1時38分
私は、池内花蓮(いけうち・かれん)

日本で生まれて、日本で育った。
四分の一の黒人の血をひく、茶色い肌の日本人。

小さい時は、肌の色を憎んでいた。

肌の色だけじゃなかった。
私は、お姉ちゃんや同級生たちが、当たり前にできることができなかった。

変人と言われ続けていた。
普通のことができなかった。
学校の先生も、そしてお母さんでさえも、私のことをわかってくれなかった。

心の安らぎを得られる場所がほしかった。

いくら努力して治そうとしても、できなかった。
どうして普通になれないのか悩み続けていて、あがいていた。
心はいつも悲鳴を上げていた。

脳の不具合の正体がわかったのが、中学生の時だった。
肌の色だけじゃなくて、普通になれないことを、ずっとずっと憎んで、涙で枕を濡らしていた。

でも、二十歳になった今は違う。

"Black is Beautiful"

胸を張って、そう言える。

日本人にはない、この茶色い肌を誇りに思う。

プロローグ−Black Is Beautiful 

2008年11月22日(土) 14時45分
2008年11月5日。
バラク・オバマ氏がアメリカ初の黒人大統領に就任が決まった瞬間。

お母さんは、テレビの前で嬉しそうに目を潤ませていた。
「グランパの闘いが報われた日よ」
お母さんの目から、涙がひとすじ流れていた。


お母さんは、黒人の父親と白人の母親の間に生まれた、アフリカ系アメリカ人。
ロスアンジェルスの郊外で育った。
日本語に興味があって、大学の時に日本語・日本文化を専攻していた。
その時に、留学生としてアメリカに来ていた日本人のお父さんと知り合った。

両親は5年間の交際を続けた後で結婚。
結婚2年目にお姉ちゃんが生まれて、4年目に私が生まれた。

お母さんはよく、アメリカのグランパ(おじいちゃん)の話をしてくれた。
グランパは、キング牧師にリアルであったことのある公民権運動家だった。
プロフィール
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  • アイコン画像 ニックネーム:織音(おりおん)
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「黒い肌の花蓮」という小説を書こうと思っています。
花蓮(かれん)は日本人の父とアフリカ系アメリカ人の母をもつADHD(注意欠陥/多動性障害)の少女。
肌の色が黒く、ADHDの行動障害のためにいじめられ、勉強ができずに家では優等生の姉と比べられた花蓮が、幸せをつかむまでの物語を綴っていきたいです。
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