この世界の片隅に

February 06 [Mon], 2017, 11:18
2つの衝撃

多くの人が言っている終戦時の慟哭のシーンは、自分にはあまりピンと来ず、「そうか、そう反応するのか。」という感じで大して腑に落ちなかった。

代わりに2カ所、この上ない衝撃とともに腹の底から揺さぶられたのでそれを書く。見てもらわないと絶対に分からないので詳細は省略、自分の心の動きだけ。

一つはあの「喪失」のシーン。

自分は予備知識全くのゼロでこの映画を見たので、一瞬何が起きたのか全く分からなかった。

スピーディーにパタパタと展開していくストーリーを経て、気が付くと何よりも大切な大切なものが二つ「無い」。

自分は心の中で、「え?え?え? ナニコレ?ナニコレ? 何が起きたの?」
「どうすんの?これどうすんの? てか、どうなるの?この先どうなるの?」と、この上なく動揺した。

大抵のお話なら、そのあとそれを受けた違う大きな揺り戻しがあって、そこがカタルシスになるものだが、、、。

無いんですね何も。何も起きない。ただ単に「起きたこと」としてそのまま進んでいく。
でもそんなもんだよね庶民なんて。苦あれば楽ありなんて言うけど、起きた苦に見合う楽が必ず起きるのは、大抵の映画の中の世界のこと。ましてや戦争なんだし。。。。

二つは「消火」のシーン。

飛び込んできた異物を凝視するすず。
自分は、「何してる!早く防空壕に入れ!それまた爆弾かもしれんぞ!今度は確実に死ぬぞ!」と、はらはらと見ていたら、「うおー!」と叫んで消火に走るすず。

そうだよ。

ほっといたら屋敷燃えちゃうもんね。死ぬかもしれんけど、本当に死ぬかもしれんけど、それより大切な日常が消えて無くなってしまうもんね。「このくそぉぉぉ!!」って気になるよね。

ありがちな大団円とは違う、予想に反した主人公の行動や展開で、「え?」と思いつつ、すぐにそれが腑に落ちることで、これだけ大きな衝撃と感動が得られると思っていなかった、2つのシーンでした。
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