天声人語の書き出し・結語【名文集】真夏の新緑 

December 03 [Wed], 2008, 11:22
天声人語の書き出し・結語【名文集】

『真夏の新緑』

本紙東京版の「ちょっとひとこと」蘭に「真夏の新緑」の話がでていた。台風10号の潮風にもまれたためだろう。ハリエンジュやヤナギの葉が枯れて散りはじめた。「赤茶けた葉が残る姿は無残でしたが、木は強いのね。すぐ新芽がふき、たちまち若葉です」という会社勤めの若い女性の声だった。

「外的条件だけではなく、それぞれの木に内在する条件」を考えることが大切だと寅彦は書く。さらに「環境の作用だけで『人間』を一色にしようとする努力は無効」だと説き、画一教育批判をちらつかせる。木は、見る人によってさまざまなことを語るものだと思う。

甲子園の夏は終わった。珊瑚樹のサンゴ色の実が秋めいた光を浴びている。



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天声人語の書き出し・結語【名文集】竹の美 

November 13 [Thu], 2008, 13:56
天声人語の書き出し・結語【名文集】

『竹の美』

先日、京都の桂離宮を拝見して、あらためて竹というものの姿のよさに打たれた。冬の日だまりの中でさやさやと鳴る竹の群れは静寂そのものだし、表門につらなる穂垣(ほがき)のたたずまいには人の心をなごませるものがあった。

一ヘクタールの面積に七千本から一万五千本の真竹(まだけ)が生えていると、その地下茎(ちかけい)の長さは六万三千メートルから十八万七千メートルにも達する。これが、大地をしっかりとつかんで災害を防ぐ。一見、かぼそく見える竹は、じつはもっともたくましい植物の一つなのだ。



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天声人語の書き出し・結語【名文集】木レンガ 

November 12 [Wed], 2008, 13:58
天声人語の書き出し・結語【名文集】

『木レンガ』

静岡県掛川市の駅前通には、「木レンガ」が敷きつめられてある。総ヒノキの歩道である。間伐材をなんとか利用しようという榛村(はりむら)純一市長の発想から生まれたものだ。

二百四十メートルの歩道に縦横七センチ、長さ六センチの木片約二十万個が敷きつめられている。歩き心地がいい、夏は照り返しが少ないから涼しい、ヒノキの香りがする、となかなか評判がいいそうだ。

下流の住民が「自分たちの森」を上流に借り、借りるだけではなく、森の整備に汗を流し、上流の人びとの嘆きを肌で知る。すでに多くの若者たちがそういう仕事に加わっているが、上流と下流の「国内交通」こそは、日本の山林を荒廃から救う一つの処方箋ではなかろうか。



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天声人語の書き出し・結語【名文集】枯れ葉 

November 11 [Tue], 2008, 14:01
天声人語の書き出し・結語【名文集】

『枯れ葉』

「わが歩む落葉の音のあるばかり」杉田久女。

落ち葉がいくえにも重なった柔らかな山道を歩くと、歩いているだけで気分が落ち着いてくる。足裏を包むふかふかした感触がいい。カシャカシャとかバリバリとかいう音が快い。太陽をいっぱいに吸いこんだ朽ち葉(くちば)の匂いがいい。きつね色や金茶色(きんちゃいろ)の枯れ葉は、西日を浴びるといっそうやさしい色に染まってくる。試みに、道ばたの落ち葉をかきわけて、土の中にボールペンをさしこんでみるがいい。ペンはたちまちするすると吸いこまれていくはずだ。手ですくうとまっ黒な土がこぼれる。これこそ、生きている土だなと思う。

東京ではマンサクがもう、ほころび始めた。「まず咲く」がなまってマンサクになったという説もあるが、真偽は知らない。



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天声人語の書き出し・結語【名文集】高尾山の鳥 

November 10 [Mon], 2008, 14:03
天声人語の書き出し・結語【名文集】

『高尾山の鳥』

高尾山の森の中で鷽(うそ)という鳥にお目にかかった。亀戸天神のうそ替え行事の木彫りの鷽は知っているが、本ものの鳥は初めて見た。スズメよりもやや大きめで、白いベスト、黒い帽子、太い首に薄紅色のマフラーをのぞかせるというしゃれたいでたちである。

斜面に敷きつめられた落ち葉をかきわけて、アトリの群れがイヌブナの実をせわしげに探している。シベリアからのお客さんだ。黒と山吹茶と白の鮮やかな模様が見え隠れするたびに、落ち葉が生きもののように舞いあがる。野趣に満ちた食卓の光景だった。遠くの森でアオバトがワァオーワァオーとかなしげな声で鳴いている。ウグイスが秘密めいたササ鳴きを続けている。



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天声人語の書き出し・結語【名文集】日韓正月考 

November 09 [Sun], 2008, 14:06
天声人語の書き出し・結語【名文集】

『日韓正月考』

この正月には楽しいことがあった。日本に来て間もない韓国人の若い夫婦を招いて、新年を祝ったのだ。一歳の娘を連れ、彼らは「おめでとうございます」とやって来た。日本の正月を経験するのは初めてだという。

おきまりの順序である。屠蘇(とそ)、おせち料理、雑煮……。食べ物や風習の話でにぎわう。ものの考え方や政治にも話題が移る。韓国では旧暦で祝う人が多く、ことしは今月二十三日に当たるそうだ。今度は韓国ふうの正月をぜひ、と次の日に彼らの住まいに招かれた。

いろいろな世論調査で、両国の人々は互いに「嫌いな国」の上位に相手国をあげている。「両国関係を、未来志向の同伴者関係に発展させる」と、金泳三次期大統領は年の初めに本社の記者に語った。過去を直視した上での未来志向という意味だろう。



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天声人語の書き出し・結語【名文集】大寒 

November 08 [Sat], 2008, 14:09
天声人語の書き出し・結語【名文集】

『大寒』

「大寒の富士へ向って舟押し出す」西東三鬼(さいとう・さんき)。

今日は大寒である。一年でもっとも寒い、といわれる時期だ。立春の前、三十日間を寒と呼び、その前半を小寒、後半を大寒、と分けて考える。「寒に帷子(かたびら)土用に布子(ぬのこ)」ということわざは、季節はずれの無用なもの、あるいは、あべこべなこと、のたとえだ。

さまざまな工夫をし、人々は気力を充実させて寒の内を過ごすことだろう。だが、そうはいかぬ地域もある。旧ユーゴの人々が、飢えと寒さとで一晩のうちに何十人も死んだ、などと聞く。心が寒くなるニュースである。



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天声人語の書き出し・結語【名文集】伊豆の水仙 

November 07 [Fri], 2008, 14:10
天声人語の書き出し・結語【名文集】

『伊豆の水仙』

数日前、急に冬の海が見たくなって、南伊豆へ行った。風の強い日だった。岩山のススキがちぎれそうになって倒れ伏していた。前日の雨を追い払うような風で、土地の人はこれを「雨っ払い」と呼ぶ。波がしらの白いきらめきが水平線まで続いていた。

石廊崎まで足をのばした。透明感のある濃紺に、冴(さ)えた緑色をとかしこんだ海の色である。波はごうごうと鳴って巨岩を襲い、のみこみ、なぶり、砕け、白い炎を燃えあがらせたかと思うと、別の岩に戯れ、泡立ち、青緑の海に乳白色を流しこんでいた。

波の音、風の音が響き渡ってはいたが、冬の海の岩々には、しんとした静けさがあった。

「冬怒濤噛む岩々に神在し」(大橋敦子)。



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