(無題) 

January 19 [Tue], 2010, 23:10
遠目に、木製の窓枠に肘をつき、物憂げにパイプを吹かす彼が見えたから、俺は足を速めた。
あと数メートルというところで彼は俺に気づき、指先だけでひらひらと手を振った。
罵る言葉は、もう用意してある。
「君は本当に間違い探しが好きだよね」
「洞察力に長けている、と言って頂きたいものですけれど」
凄惨な笑みを浮かべて、彼は自嘲気味に応えた。
寝乱れた和服から伸びる足がやけに妖艶だ。
「少し装いが違うから、言語が違うから、性格が違うから……君は一体どれくらいの人間を追い込んだ?」
「追い込んだだなんて、人聞きの悪い」
彼は俺にふっかけるようにパイプから得た煙を吐き出す。
俺が咳込むと、くすくすと存外上品に笑った。
「……俺は君の髪や眼がなんで黒いのか、知ってるよ」
「聞かせて頂けますか?」
挑戦的に口元を歪ませ少し身を乗り出した。
彼の指から解放されたパイプは窓枠に落下し、残り火をくすぶらせる。
小火になっては困ると、俺は彼からの興味を失ったパイプを拾い上げ、指で弄ぶ。
「君は純粋で真っ白だった。だから余計に、嫉妬とか憎悪をたっぷり吸い込んじゃったんだよ」
「……どうだか」
興ざめたように眼を瞑り、首をかくんと傾けてみせた。
長い睫毛がふる、と震える
なんとなく彼は弱い人間なんだろうなと思った。
俺は彼と同じ味を共有したくて、パイプを口に含める。
「ねえ、俺ら、根本からすれ違ってたのかな?」
「……耳を、貸して頂けますか?」
言われるままに彼に耳を近づける。
すると、彼は律儀に両手を耳に添えて、言った。

「×××××」

それは融ける程甘くて悲惨な言葉。
けれど、肺に流れ込む慣れない苦さを孕んだ煙に巻かれてしまった。





20100119

(無題) 

January 19 [Tue], 2010, 23:09
遠目に、木製の窓枠に肘をつき、物憂げにパイプを吹かす彼が見えたから、俺は足を速めた。
あと数メートルというところで彼は俺に気づき、指先だけでひらひらと手を振った。
罵る言葉は、もう用意してある。
「君は本当に間違い探しが好きだよね」
「洞察力に長けている、と言って頂きたいものですけれど」
凄惨な笑みを浮かべて、彼は自嘲気味に応えた。
寝乱れた和服から伸びる足がやけに妖艶だ。
「少し装いが違うから、言語が違うから、性格が違うから……君は一体どれくらいの人間を追い込んだ?」
「追い込んだだなんて、人聞きの悪い」
彼は俺にふっかけるようにパイプから得た煙を吐き出す。
俺が咳込むと、くすくすと存外上品に笑った。
「……俺は君の髪や眼がなんで黒いのか、知ってるよ」
「聞かせて頂けますか?」
挑戦的に口元を歪ませ少し身を乗り出した。
彼の指から解放されたパイプは窓枠に落下し、残り火をくすぶらせる。
小火になっては困ると、俺は彼からの興味を失ったパイプを拾い上げ、指で弄ぶ。
「君は純粋で真っ白だった。だから余計に、嫉妬とか憎悪をたっぷり吸い込んじゃったんだよ」
「……どうだか」
興ざめたように眼を瞑り、首をかくんと傾けてみせた。
長い睫毛がふる、と震える
なんとなく彼は弱い人間なんだろうなと思った。
俺は彼と同じ味を共有したくて、パイプを口に含める。
「ねえ、俺ら、根本からすれ違ってたのかな?」
「……耳を、貸して頂けますか?」
言われるままに彼に耳を近づける。
すると、彼は律儀に両手を耳に添えて、言った。

「×××××」

それは融ける程甘くて悲惨な言葉。
けれど、肺に流れ込む慣れない苦さを孕んだ煙に巻かれてしまった。





20100119

(無題) 

January 19 [Tue], 2010, 5:39
『1年1組の柊くん。職員室に来て下さい』


人がせっかく死に物狂いで手に入れた焼きそばパン食べようとしてたのに。

この間抜けに開いた口をどうしてくれる。

仕方なく筋肉痛で痛む足を奮い立たせ(何か運動したっけ)、俺はざわつく教室を出た。

職員室への廊下でバンド仲間が「遊が退学したらバンド解散だよー」とにやにやと笑っていたから、すねを蹴ってやる。

すると大して痛みを感じていないように「暴力反対ー!」と叫びながら走っていった。

意味が分からん。

職員室に入るとすぐに顧問が俺を手招く。

なんとなく苛ついたから、顧問の机に置いてあったカップラーメンを手にとり啜る。

出来立てなのに麺がもの凄く伸びまくっているという怪奇現象が起こっていた。

顧問は俺の行動を読んでいたのか、一番下の引き出しからもう一つカップラーメンを取り出し作り始めた。

なるほど、あの引き出しだな。

「俺、なんかしましたかね」

「白々しい、いつの間にか新しいアンプ買いやがって……部費で買ったんだろ?」

「部費は部の為にあるのですよ」

「おかげで今年度の部費すっからかんだぞ。まあ、今度から気をつけろ」

「気をつけろ……じゃ、すみませんよね」

「よく分かってるじゃないか。俺の頼み聞いてくれたらチャラだ」

うわ、ろくでもない大人。

「俺のクラスの引きこもりを学校に来させてくれ」

「先生担任もってましたっけ?」

「お前、隣の組から俺の声聞こえたことないか?」

ない。

自分のクラスの担任の声すら聞いてない。

「小森っていうんだがな」

「おお、引きこもりっぽい」

「これ、住所な」

意外と綺麗な筆跡で書かれた紙切れを受け取り、ポケットにねじ込む。

「俺なんかがデリケートな小森さんに会っていいんですかね。なんか俺、人を苛つかせる能力があるらしくて」

「知ってる。けど、小森も結構そんな感じだ」

「じゃあ心配ないですネ」

住所を見るかぎりすごく近所だ。

同じ団地。

こんなのでアンプ代がチャラになるなら安いもんだ。

帰りにでも寄ってみようか。





(無題) 

January 12 [Tue], 2010, 17:54
戦争を知らない菊


血が滲んでも分からない程真っ黒な、眠りにつくには些か固い着物を纏ったままもう一人の私は規則正しい寝息をたてている。
はだけた衿を直し、私は静かに彼の側から離れた。
「……、」
すると、寝ていたはずの彼に足首を掴まれてしまった。
本当に彼は隙がない。
まあ、隙があれば帝国なんて大役務まらなかっただろうが。
「どこに行くんです」
貫かれそうな程刺々しい声音でもう彼は問う。
「会議です。すぐ戻ってきます」
答えると、彼の表情は陰鬱で険しいものに変わり勢い良く起き上がった。
「いつ私が会議への出席を許しました?」
「……矢張り、反対なさりますか」
「解っているのに、ですか」
暗い眼に憎悪を孕ませ、彼は呻くように呟いた。
彼の食いしばった赤い唇からは、見惚れる程朱い血が流れている。
「私が憤慨するのを解っていたにも関わらず、会議への参加を?」
「……私は、話し合いで解決できるのならそれが一番だと考えます」
「甘ったれるな小僧が」
傍らの刀の鞘を抜き、切っ先を私に向ける。
切っ先よりも、彼の眼が怖い。
畏怖する。


背徳その他諸々からの逃走



(無題) 

December 31 [Thu], 2009, 17:33
「じゃあ、お兄ちゃんにドッキリしかけるから。じゃあね、警官さ……あれ?」

破壊屋が俺に背を向けた時、俺の背後から警官服に身を包んだ奴らが飛び出した。

破壊屋は三人の警官に取り押さえられた。

「え、警官さんグルだったり?」

疑いの目を向けられる。

「なわけねーだろ!動くなよ……っ」

言われた通りぴた、と動きを止めた破壊屋に当たらないように警官を殴る。

「お前……っ罪を重くしたいのか!?」

「元ヤン舐めんな、お坊ちゃん風情が」

「元ヤンだったの?」

「あんな風当たり悪ぃ生活させられてひねくれねえ奴なんか居ねえよ!行くぞ、走れ!」

「僕体感ゲームするだけで筋肉痛になる程運動不足だよ」

「知らん!明日から兄貴におぶってもらえ!」

無理矢理手を引いて走り出す。

「待て、撃つぞ!」

パン、と乾いた音が響く。

「撃つぞって撃ってるじゃん」

「平然と言い返すな、いいから走れ!」

路地裏に走り込み、かかっていた梯子を上るよう破壊屋に促す。

「何このご都合主義」

「ご都合主義じゃねぇ、この家には冬に雪を落とす為に年中梯子がかかってんだ」

「何でそんなマニアックなこと知ってるの。ここに好きな人でも住んでるの?……痛」

破壊屋の首を軽く叩くとパキ、と音を立てた。

どんだけ運動不足なんだ。

「この辺は俺の管轄だ、隅々まで把握してる」

目を瞑っても走り回れる程だ。

屋根に上り、蛇行しながら奴らを撒く。

「警官さん、疲れた」

「嘘吐け、汗かいてねえし息すら上がってねえじゃん」

「表面に出ないだけだよ。具合悪くて保健室行っても全然信じてくれない」

「お前まだ学校行ってんのか?」

「行ってないよ。入学した次の日にやめたもん」

「じゃあ制服着るなよ」

「学割とかあるじゃない?」

「あっそ」

俺の息があがってきたので、会話を打ち切る。

年かなあ、やっぱり。


.


(無題) 

December 31 [Thu], 2009, 10:46
「仲が良いのは良いことなんだけどさ、お前ら三人もう目立ったことするなよ?」

「別に目立ったことしてないけど」

「お前少し前街のど真ん中にミステリーサークル作ってたじゃねぇか。おかげで日本中からUFOオタクが押し寄せてきたんだぞ」

「そりゃ街の復興を願って」

「いけしゃあしゃあと」

こいつと話すと絶対話がそれる。

もはやこの話はあまり重要事項ではないような気がしてきた。

本当にこいつは人を無気力な状態にさせるのが得意だよな……

「で、僕らとあなたと、他の二人の有色人種はどんなヒト?」

「闇医者と死刑囚」

「死刑囚……あ、ツインテールの?」

「知ってるのか?」

「暇だったからちょっと壊しちゃった」

破壊屋は珍しい、常人にも分かる程表情を変えて見せた。

恍惚とした、けれど少し物足りなさそうな。

複雑な表情。

「記憶にちょっと支障あるかも。まあ、すぐ治ると思うよ」

「……簡単に言うんだな、壊すとか」

思わず不機嫌な声音になってしまった。

そんな俺を一瞥して彼は困ったなあという風に少し首を傾ける。

「僕らはあなたみたいに純粋じゃないから、人の痛みなんて分かんない。だから、僕らが人として非道いことを言ったとしても許してよ」

真っすぐに見つめられ、何も言えなくなった。

「痛みが少しでも分かれば、僕らはもうちょっとまともだったのかも」

ファイルを閉じ、再びスクールバッグへと戻す。

「なんて、負け惜しみみたい」

少し諦めの色を滲ませながら、破壊屋はブレザーを羽織り直した。


.

(無題) 

December 27 [Sun], 2009, 23:05
闇医者宅を飛び出してすぐ直面した通りに、学生が一人。

ぶかぶかなブレザーと、裾を折ったズボン。

いかにも新入生、と言った感じだ。

俺はこいつを知っている。

「あ、警官さん。よかったね二階級特進おめでとう」

「勝手に殺すな」

今日は厄日決定。

目に痛い赤い頭にくすんだ金髪×2、極めつけにショッキングピンクの頭した破壊屋に会うなんて厄日以外の何物でもないだろ。

目がおかしくなりそうだ。

破壊屋はヘッドフォンを耳から外し肩に引っ掛けた。

この距離でもシャカシャカと音漏れがする。

音量どうなってんだ。

「……?警官さん警官服は?」

「俺、クビになったらしい」
すると、破壊屋は少し驚いたように眉を顰めたが、すぐに(瞬きせずに見なければ分からない程微妙に)口元を歪めた。

相当なポーカーフェイスだ。

「へえ、何で?」

「楽しそうなところ悪いが、お前も無関係じゃないんだぞ」

「は?」

「お前ら、有色人種だと思われてる」

「……?本望だけど」

情報屋と破壊屋は、白色人種だ。

それを嫌がった彼らは、自らを染め上げた。

強烈な、激烈な、見る者の目を潰す程ショッキングな色で。

そうでもしないと、気が狂いそうなんだと少し前に破壊屋は言っていた。

それに、兄をまた一人にしたくないから、と。

彼らの事情はよく分からないが、別に気にもならないから深いところまで聞かなかった。

「ていうか、お姉ちゃんから聞いたから知ってる。一ヶ月くらい前から知ってるよ」

「さすが情報屋だな……」

一応仕事してるのか。

金になるのかは知らないが。

「そんなの別にいいからさ、この人この辺で見てない?」

破壊屋はスクールバッグからファイルを取り出し、付箋の付いたページを捲る。

挟んであったのは、凶悪な顔をした男のマグショットだった。

「お前まだ懸賞金集めてんのか……危ないぞ?」

「僕にはそれしかお金儲けできないから」

「バイトとかは?お前女顔だから風俗とか出来そうだろ」

「それ、お姉ちゃんに言われた。そしたらお兄ちゃんが怒って二人で大喧嘩しだしちゃって。お姉ちゃんの喧嘩の仕方は情報ばらまいたりで陰湿だけど、お兄ちゃんは物理攻撃派だから家の中ぐちゃぐちゃだよ」

ブラックジョークにリアルな答えを返してきやがった。

すごい家庭環境。




.

(無題) 

December 27 [Sun], 2009, 15:47
仕方なく咀嚼すると、なんとも奇妙な味がした。

「……何が入ってんだ?」

「栄養バランスを完璧に整える食材をぶち込んだんだ」

「食べ合わせ……と言うか作り合わせってもんがあるだろ」

「え?ルーシーはおいしそうに食べてるけど」

確かに彼女の表情こそ変わらないが、美味くないと完食はできないよな。

彼女はオムライスが盛られていた皿をどけ、フォークで林檎を刺し(持ち方がおかしい)、刺した時の感覚が楽しいのか何度も抜き刺ししている。

物騒な子供だ。

「まあ、俺の飯を食えば身長くらいすぐ伸びるさ」

「……お前、俺を何歳だと思ってんだ?」

とっくに成長期は過ぎたぞ。

かといって成長期に目覚ましい変化があったとは言えないが。

「……16?」

「……っ16の餓鬼が警察やってるかよ!24だ!」

「え、4つも年上かい!?」

「さっき『20過ぎてから体が重い』っつっただろうが!」

心底驚いたように目を丸くする闇医者。

屈辱だ。

「そりゃ、よっぽど栄養バランスの偏った食生活を送っていたんだろね」

「俺の勝手だろ……」

「君が平均より小柄なのも君の勝手だよね」

「……っ」

派手な音をたてて立ち上がる。

すると弾かれたようにルーシーは俺を見上げ、どうしたの、と首を傾げた。

それを無視して俺は玄関を目指す。

「どこ行くのさ」

「外」

「そっちはトイレだぞ」

「……うるせぇ、玄関どこだよ!」

闇医者の指す方へ方向転換し、俺は闇医者宅を出た。



.

(無題) 

December 26 [Sat], 2009, 21:06
「別に……今までの人生全否定されたようなもんだったから、ショック受けただけ」

ふーん、と興味なさ気に相槌を打ち、彼は古い新聞とミルクの入ったマグカップを俺の前に置いた。

「それ、ルーシーが起こした事件が載った新聞。一面記事だよ」

見ると、掲載された写真の中で今より少し幼いルーシーがあどけない表情で笑っていた。

その写真の下には『ルーシー・キャンベル死刑囚(7)』という不釣り合いな文字が踊っていた。

どうやらルーシーは両親と兄を惨殺した翌日、警察に捕らえられたらしい。

事件の内容の他には、ルーシーを知る人間の「信じられない」「まさかあの子が」といったありきたりなコメントが添えてある。

「ルーシーの両親と兄貴、どんな死体だったと思う?」

「は?」

「胸から腹にかけて切り裂かれて、中身が無くなってたんだって」

「……っ!」

想像してしまい、危うく口に含んだミルクを吐き出すところだった。

警察をやっていたからには死体なんかごろごろ見てきた訳で、余計リアルなイメージが頭に浮かぶ。

「で、中身が無くなってたって。そしてルーシーの口元には赤い血が……」

「怪談みたいに語るなよ」

デリカシーの無い奴だ。

傷を抉るようなことを本人の前で……

が、彼女はオムライスを頬張るのに夢中で傷ついた様子は無かった。

やっぱりただの子供、なのか。

「ほら、食べなよ」

目の前にオムライスを置かれ強制的にスプーンを持たされた。

オムライスにはケチャップで『☆けいかん☆』と書かれていた。

どういう嫌がらせだ。

「悪いけど、俺食欲無い」

寝起きだし、嫌な想像しちまったし。

「食べないと大きくならないよ!それ以上痩せてどうするんだい」

「別に痩せてる訳じゃねぇよ!日本人は平均的に小柄なだけで」

「嘘は良くないぞ、君は小柄な日本人に比べてもまだ一回りは小柄だろ」

「うっせ……!?」

反論しようと開いた口に、オムライスを放りこまれた。



.

(無題) 

December 26 [Sat], 2009, 20:57
「恋、また難しいこと考えてる?」

「……惑」

机から顔を上げると、数少ない友人の一人である惑が大きな目で私をのぞき込んでいた。

彼女が首を傾げると、茶髪のふわふわなボブが揺れる。

心底心配そうな表情に、何故か罪悪感を感じた。

「ネガティブすぎるんじゃない、恋は?もうちょっと力抜いてさ……ね、揶揄」

「だな。まだ俺たち17だぜ?まだまだ先は長いんだし」

そう言って私の頭をぽんぽんと軽く叩くのは、揶揄。

最近苺を潰して食べるのは邪道かどうかという議論の末仲良くなった男子だ。

短気な奴で、毎日と言っていいほど喧嘩に巻き込まれる。

突っ立ってるだけで、喧嘩から寄ってくるらしい。

とんだトラブルメーカーだ。

「明日には死んじゃうかもよ?」

「じゃあ楽しい事しといた方がいいじゃんー」

へら、と笑う惑が羨ましい。

受け入れる事になんの抵抗も感じていないような。

そんな、表情。

私には出来ようもない、表情。

「楽しい事なんて、ないよ」

「それなら心配は無用」

表情をさらに暗くした私の前髪を上げ(眩しいからやめてほしい)、揶揄は得意げに言う。

「恋をご指名の子が居るのよ!」

「……ここはキャバクラじゃなく学校ですが」

「キャバクラも学校も大差無いって」

「すごい価値観」

私の突っ込みを無視して二人が廊下から連れてきたのは(冬なのに廊下なんかで待たされて大変だったろうに)、華奢で小柄な男子だった。

小さな頭を包み込むヘッドフォンに、黒縁の眼鏡。

それに、愛らしい、顔。

……無重力少年?





.
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    ・読書-西尾維新氏の小説。特に戯言シリーズ
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