梅雨に羽毛布団

June 14 [Thu], 2012, 0:37

ん、さむい。



もう6月も半ばに寒いだなんてなあ。

ベッドの端に追いやっていた布団をがばりと被ると、iPodを鞄から出して音楽を聴き始める。


そういえば、晴天の水族館に行った時は暑かったなあ。
初めてのマキシワンピースが身体に合わなかったのか。

その翌日も翌々日も暖かかった覚えがあるけど、
それは


ああ、彼の胸板に張り付いていたからか。


なんだか味気のない枕に顔を埋める。
彼の匂いはしない。


キス嫌いの彼が、二度も三度も珍しくわたしの厚めの唇に自分の唇を重ねたことを思い出して、
なんとなく爪先辺りは温かくなった。


『今年の誕生日の予定は?』


そう聞かれたが、
特に誰とも約束をしていなければ意識もしていなかった。

17歳になった誕生日に、学校から帰ったわたしは昼寝をして
起きたら酷い熱が出ていて、暫く学校を休んだっけ。

だったら今年もそうなればいいのに。


甘ったるい戯れ言は、
20代半ばの女にはもう似合わない。

くすくす笑いながら、
爪先の熱を楽しむわたしは病気だ。

P R
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