比較対象 

2006年07月31日(月) 22時32分
噂で聞いただけだけれど、世界にいる60億人のうち、40億人はその日食べる食事に困っているそうだ。それを聞いて、ちょっと前に「勝ち組、負け組」という言葉が流行っていたのを思い出した。大企業に就職したから勝ち組、受験勉強に失敗したから負け組。

だったら、毎日死なないように生きている人達は、負けた事しかないのか?

きっと違う。世界から見たら、先進国日本で生まれて、毎日飯を食って学校に行って、多少は欲しいものを買えて、ただ単に生きていく以上のことを悩み、勝ち組と負け組なんていう言葉を作り出すことのできる俺達は、生まれながらにして勝ち組だと思う。だからって、貧困と戦っている人達を負け組だというわけじゃない。恵まれた社会に生まれてきた事をもう少し手放しで喜んでもいいんじゃないかな、ということ。

でも、俺達は、自分が生活している限られた世界の中で、自分が接し、自分の目に映る人達しか見ない。

無題 

2006年05月02日(火) 3時06分
昔、野球部の先輩にこう言われた。

「いいか、何かが終わってから、取り返しのつかない事態になってから、ああすれば良かった、こうすれば良かったっていう話が出てくるけどな、そんなのは考えればいくらでも出てくるんだ。
もっと練習しておけば良かった。もっと神経を研ぎ澄ませていれば良かった。勉強が足りなかった。あの時打っていれば、もっと知識があったら。そうしたら結果は変わったかもしれないのに。
それは本当にキリがない。とめどなく溢れてくる。だから、後悔しないなんてことは絶対に無いんだ。できるのは、後悔が可能な限り少なくなるように、普段から必死でいることだけだ」

俺はこれから、どこまで後悔せずにいられる生き方をできるんだろう?

報道4 

2006年04月04日(火) 0時14分
宮部みゆき著、『模倣犯』のエピローグ部分を大部分抜粋します。多分にネタバレが含まれます。

物語の中で起こる、一連の連続殺人事件の主犯が捕まった後、主人公塚田真一が、被害者の祖父有馬義男を探しに行く。

 有馬義男は大川公園のゴミ箱にもたれていた。人気のない夜の公園で、地面に座り込み、すっかり酔っ払って、それでもまだ酒瓶を離さない。
 走って行って、それでも真一は老人が首や手を動かしているのを見て、ほっと安心した。足を緩めて、ゆっくり近づいた。
 声をかける前に、老人の方が先に気づいた。とろんとした目で、真一を見た。
「何だ、おまえか」と、凄んだ。「何の用だよ」
「こんなところにいると、風邪ひきますよ」
「風邪がなんらってんだ、ふん」義男はしゃっくりをした。ろれつが回らない。「今さらなんだってんら、え?」
真一は老人のそばにしゃがんだ。思わず「うっ」となるほど酒臭い。
「どれぐらい飲んだんですか」
「飲んじゃ悪いか」
「身体に悪いじゃないですか」
なにほざいてんだべらぼうめ――というようなことを、義男は言った。
その夜は晴れていた。星がいっぱいだった。そこにも、ここにも、輝いている。
しばらくぶつぶつと毒づいてから、ゴミ箱に深くもたれなおして、義男は言った。
「網川がしゃべり始めたんだってな」
「ニュースでそう言ってましたね」
「言ってたな。うん、言ってた」義男はまたしゃっくりをして、宙を仰いだ。「これでようやく一連の事件は解決に向かいますってさ。NHKでよ、そう言ってたよ」
真一は黙っていた。
「解決だとよ」義男は繰り返し、酒瓶を持った腕を持ち上げた。抗議するように、それを夜空に向けて振った。「解決だとよ。終わるんだとよ」
真一は黙って、じっとしていた。
「終わるんだとよ、終わりなんだとよ」
どろんとした声で呟いたかと思うと、突然、義男は声を張り上げた。
「ふざけるんじゃねえよ!」
澄んだ夜気に、老人の声が響いた。

重箱の隅をつつくような話 

2006年02月14日(火) 21時40分
世界にどれぐらいいるのかわからないけど、

「環境破壊から地球を守ろう!」

って言う人がいる。
「人間の身勝手な行動で壊されていく自然や生態系を元に戻そう」って。

でもさ、 『地球を守る』ってなに?
上に書いてあるようなこと、環境破壊を食い止めるようなことが引き合いに出されるけど、でも、どうしてそれが『地球を守る』ことになるの?
人間が環境破壊をしようが、地球の表面を傷つけてるだけで、地球自身の惑星としての寿命には何の変化もない。広い意味で言えば人間も自然の一部なんやから、核戦争起こして地球が生物の住めない星になろうが、それも自然現象って言えないこともないと思う。

そもそも『地球を守る』っていう言葉自体が、地球は物体なのに俺達が『母なる〜』とか勝手に感情移入して、地球を擬人化してできた言葉なわけで、別に地球は守られたいなんて思ってないし、俺達の気持ちの一方通行なんよね。

もう一つ。環境破壊というけれど、みんなが言う環境破壊で、生まれたり、増える生物もいる。環境破壊を食い止めるってことは、新たに生まれたり増えたりした生物を殺すということと同義だ。だから環境破壊じゃなくて環境変化っていう方が正しいんじゃないかなって思う。(環境を破壊してるんだって言わないと、みんなが危機感を感じないから、そう言わないといけないのかもしれないけど)。

結局『地球を守る』っていうことばは間違ってる。正しくは、『人間が暮らしやすく、かつ、良心の呵責に苛まれないような世界を作る』だと思う。あくまで人間の都合を中心に考えてるのに、そこに焦点を当てないで『地球を守る』とか大義を掲げて、正義を貫いてるんだ、みたいなことになってない?履き違えてない?

ただ、『俺達に都合良く〜』とか本音の部分を言っちゃうとミもフタも無い話になるので、『地球を守る』っていう言葉は建前として必要なんかな。

どう思います? 

マラソンの父 

2006年01月29日(日) 0時59分
2006年1月現在、男子マラソンの世界記録は、2003年にテルガトという選手が出した2時間4分55秒が最速だ。42.195キロをたった2時間で走破する。それは膨大な人間が、膨大な時間をかけて積み上げてきた記録の上に燦然と輝いている。

100年前は、3時間をきれば世界記録に届いた。しかも、当時のマラソンは42.195キロではなく、25マイル、約40キロ弱だったことを考えても、今なら高校生でも出せるタイムだろう。100年をかけてマラソンは競技人口を増やし、科学的な考えを取り入れ、およそ人間の到達できるとされる最高レベルの記録を打ち出す事に成功した。

日本におけるその基礎を作った、金栗四三という人を知っているだろうか。日本マラソン界の発展に大きく貢献した人物だ。箱根駅伝を創設した一人でもある。

彼を一言で形容するなら、今で言えば古めかしくも、日本男児という言葉が相応しい。1912年の、日本人が初めて出場したオリンピック、第5回ストックホルム大会の際、日本代表として選ばれていた金栗は、JAPANと書かれたプラカードを持って行進することを極度に嫌ったという。

何故他国が勝手に付けた国名を背負って行進しなければならないのか、日本と書けばいいじゃないか。そうしなければオリンピックには出ないとまで言い張った。この、良く言えば愛国心溢れる,悪く言えば意固地な青年に、団長の嘉納治五郎は折れ,結局NIPPONと書かれたプラカードをもって行進を行うこととなる。余談だが、第10回アントワープ大会以後はJAPANで表記されている。

明治維新後40年、まだまだ多くの日本人が、日本と日本人であることを誇りに思っていた時代、スポーツにおいて科学は蔑まれ、気合いと根性が蔓延していた時代の話だ。日本のマラソンランナー達は靴ではなく地下足袋を履き、運動中に水を飲むことは御法度とされていた。

金栗は、オリンピックに備えて1日に卵を10個食べたという記録も残っている。そんなことはわざわざ記録に残す程のことではなく、現代のスポーツ栄養学からすれば卵を10個だけでは何とも肯定しにくい食事管理なのだが、当時は各人の経験則と先入観が大きなウェイトを占めていた。

募金 

2006年01月22日(日) 1時48分
コンビニのレジカウンターに募金箱が良く置いてありますよね。
『恵まれない子供たちのために』とか銘打っているけど、さほど自己主張するわけでもなく並んでます。その募金箱に、お金を入れたことは今までにどれくらいありますか。
その時にどんな気持ちで箱の中にお金を入れましたか。
「細かいお釣りが多いなぁ。かさばるの困るから、ここは一つ良い事しよか」ぐらいの気持ちじゃないですか。

実際、コンビニに置かれている募金箱の中身がそんなに潤っているような印象はない。募金箱の中は1円、5円、10円といった小銭がほとんどじゃないかな。まあコンビニで1000円以上の買い物をすることなんてあんまり無いし、105円のパックのコーヒーを505円出して買って、お釣りでもらった100円を募金してたら、複雑な気持ちにもなる。105円の商品で100円の募金、なんだかなぁ。

話を戻して、コンビニの募金箱に、両手で数えられる以上に募金をした人はどれぐらいいるんだろう。安易な気持ちではなくて、真剣に恵まれない子供たちを想ってお金を入れた人はどれぐらいいるんだろう。「してる!」っていう人、ごめんなさい。あと、「コンビニではしてないけど、他でいっぱい募金してる!」っていう人もごめんなさい。

もし、あまり募金したことが無いなら、自分が募金をしない理由をきちんと説明できますか?

話をコンビニ募金に限定するけれど、コンビニでもらう数十円というつり銭で、遠く離れた国のろくに食事も取れない子供達を助けることも可能なのに、恐らくは別の商品に変わるその数十円は子供達の命よりも重いはずは無いのに、それでも自分は募金しないんだという理由を、きちんと理屈でもって相手を納得させることができるように説明できますか?

「募金箱置いてあるの知らなかった」、「ホントに恵まれない人達に届くのかわからない」、「今生活がキツイから、10円でも惜しい」、「自分の金をどう使おうと人の勝手でしょ」。色々理由はつけれると思う。でもそれは表面的な理由だ。そうじゃなくて、もっと根源的な理由。目の前に、手を差し伸べれば助かる人がいるのに、その人に向かって直接上の台詞を吐ける人はきっと少ない。募金をするか否かを分ける一番の理由は何だろう。

報道2 

2006年01月20日(金) 20時48分
著名な人が亡くなられた翌日の、朝の情報番組。
「悲しいニュースをお伝えしなくてはなりません」
1時間後、
「続いては、訃報です」
さらに1時間後、
「早すぎる死でした」
アナウンサーは1時間置きに3回は悲しまないといけない。それ以外の真面目なニュースには真面目な顔を、楽しい情報にはテンションを上げて、何回も同じニュースを読む。
ニュースの種類によって感情を操ることは、仕事として喜怒哀楽を使い分けることは、きっとプロフェッショナルであることの表れなんだろう。

報道 

2006年01月19日(木) 0時24分
耐震強度偽装問題がまたマスコミで色々取り沙汰されてるけど、ヒューザーの小嶋社長ばっかり叩かれてるよなぁ。叩きやすいのもあるんだろうけど。別に小嶋社長を庇うつもりは無いけど、もっと他にも関係者いたよな。あの人達の報道はしないのかな。

一番○○な映画 

2006年01月16日(月) 1時01分
あなたが観た中で、一番綺麗だと思った映画は何ですか?

『グース』 
監督:キャロル・バラード、出演:アンナ・パキン、ジェフ・ダニエルズ他、1996年アメリカ作品

綺麗過ぎです。ストーリー、映像、音楽、トータルで考えたら、これしか出てきませんでした。親を失った16羽のグースが人間の女の子を母親だと思い込み、その女の子が自ら先導してグース達に渡りをさせるという話。前回の『8mm』を観た後にこれを観たら、振り幅が大き過ぎて訳判らなくなるかも。あ、ちなみにこの映画を観る時は、素直に観ましょう。「そんなアホな」ってことがあっても、白けずに黙ってエンターテインメントとして受け入れるのがいいです。

あなたが観た中で、一番手に汗握った映画は何ですか?

『CUBE』
監督:ヴィンチェンゾ・ナタリ、出演:モーリス・ディーン・ホワイト他、1997年カナダ作品

安いコストで作って、特に話題作でもなかったけど、有名といえば有名な映画。低予算で面白い映画といえば、あとは『ターミネーター』ぐらいか。一辺が5メートルぐらいの立方体群に閉じ込められた7人(以上)の脱出劇を描いている。立方体群のイメージとしては、ルービック・キューブが馬鹿でかくなって、万単位の数の箱(部屋)があると思えばいいです。話はと言えば、ずっと部屋を移動し続けるだけ。立方体の各面の中心にはハッチがあって、ハッチを開けて次の部屋へ、というのを延々と繰り返す。ただ、罠の仕掛けられている部屋がたまにあって、うっかり飛び込んでしまうと死ぬことになる。極限状態で展開される人間模様がドキドキものやね。ずっと同じ部屋(部屋の色は多少変わるけど)しか見ないから、観てるこっち側もおかしくなりそうやった。


8mm(ネタバレあり) 

2006年01月12日(木) 17時50分
「あなたが観た中で、一番汚いと思った映画は何ですか?」
と聞かれたら、 『8mm』と答える。

簡単にストーリーを説明しておくと、ニコラス・ケイジ演じる私立探偵がある富豪の婦人に呼び出される。婦人が言うには、先日旦那が他界し、遺産を調べていたら8mmテープを見つけた。興味本位で見てみたら、その中に変なものが映っていた。とにかく見て欲しいと言う。促されるままに8mmテープを見る探偵。そこには、少女が刃物でめった刺しにされるシーンが映っていた。

実際に人が殺されるシーンを映した映像を収録したフィルムを、スナッフ・フィルムという。想像を超える凄惨な映像を見せつけられた探偵に婦人は、この8mmフィルムが本物のスナッフ・フィルムではないことを証明して欲しいと依頼する。つまり、殺人シーンは特殊メイク等でいかにもそれらしく見せているだけで、映っていた少女は今も元気で暮らしていることを調べて自分に報告して欲しい、と。

破格の報酬に依頼を承諾する探偵。本物のスナッフ・フィルムなんて存在するはずがない、と探偵も少女が生きている事を期待しながら調査を開始するが、全米の行方不明者リストの中から少女の写真を見つけてしまう。

身元を割り出し少女の母親に会うも、家出をしたっきり何年も帰って来ていないと探偵の前で母親は涙を流す。そして探偵は少女の行方を追って、危険を承知でアンダーグラウンドの世界に入っていく。
2006年07月
« 前の月  |  次の月 »
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31
最新コメント
アイコン画像あたまがニコラスケイジ
» 8mm(ネタバレあり) (2010年12月16日)
アイコン画像だいすけ
» 報道4 (2006年04月17日)
アイコン画像こうじ
» 報道4 (2006年04月17日)
アイコン画像だいすけ
» 報道4 (2006年04月17日)
アイコン画像だいすけ
» 報道4 (2006年04月15日)
アイコン画像だいすけ
» 報道4 (2006年04月15日)
アイコン画像こうじ
» 報道4 (2006年04月12日)
アイコン画像だいすけ
» 報道4 (2006年04月12日)
アイコン画像こうじ
» 報道4 (2006年04月11日)
アイコン画像だいすけ
» 重箱の隅をつつくような話 (2006年02月24日)
プロフィール
  • プロフィール画像
  • アイコン画像 ニックネーム:ocubbc30
読者になる
Yapme!一覧
読者になる