裏取り

2010年07月14日(水) 12時11分
 裏取りのやり方も色々。
 糸ノコで裏取りする場合もあれば、
 今回のように片切タガネで、裏取することも
 

 手作りの商品なので、裏板を張る前にタガネで裏取り。

 ちなみに、仮眠してから裏取りしようと思っていたら、
 起きたらびっくりキレイに裏取りが施され机の上に。
 いやいや、何でも屋の社長を持つと楽ですわ。
 と言うわけで、タガネで裏取り中の写真がございません


 糸ノコでは解りづらいですが
 タガネで落とすと、裏取りって相当地金が落ちるってわかるねと、
 話しておりました。
 
 
 品物とのバランスもありますが
 出来るだけ軽くなるように作ってあげようとするのが職人さんの心情。
 特にウチみたいな委託加工だと。

 
 携帯電話と一緒で、作る側は1gでも軽くなるよに努力する
  (ジュエリーの場合はコンマ何グラム)
 ユーザー側はその努力を知らずにじゃんじゃんストラップを付ける
 まあ、自分を含め世の中そんなもんです。
 でも、その努力を惜しんだら、技術は進歩しないと。
 どの業界も一緒ですね

 軽く作ることと、ペラペラに作るというこは全然別物。

 個人的には、タガネが入る場所だったら
 糸ノコよりタガネで裏取りするほうが出来上がりは好きです。

 そうそう上手くタガネが入る商品ばかりではないつーとこも
 世の中の常ですが
 


フセコミ

2010年07月09日(金) 1時17分
 ふせ込み or 覆輪留め or 枠留め

 言い方色々、お好きな呼び方でお願いします

 
 ダイヤに合ったドリルを決める


 ハンドドリルでシャカシャカとやってる写真と思いきや
 良く見たら、ドリルじゃない
 タガネとトンカチの頭
 そうそう、これは撮ってはいけない裏技の写真でした。

 ウチには既製枠とダイヤを持ってくるお客さんももちろんいます。
 これは、枠よりダイヤの方が少々大きく
 タガネとトンカチで枠を広げてる所なのです。
 もちろん、塩梅を見ながら。
 そして、広げたことを解らないらないように石留。
 作業としては小さいことだけど、
 何もなかったように留めるか。
 あたかも広げたように留めるか。
 ぐちゃぐちゃに留めるか。
 留まらないよ。と付き返すか。
 職人さんの経験と腕の良し悪し。あとは見極めも。

 
 ルーペでそのつどそのつど確認することも大事ですが、
 穴の曲がりや深さを
 このように手を添えて照り返しを見て自分の眼で判断することも大事。
 ルーペは要所要所で使うように意識する。
 特に若いうちは、↑これが大事で時間短縮にもなります。
 人間はすごいもので、
 作り職人の眼とは違う、石留職人の眼が出来きるんですよ
 見えないものが見える眼になるんです
 若者よ!老眼というお迎えが来るまでは、裸眼で頑張りましょう!
 

 ダイヤを入れて
 
 
 叩く、廻して叩くひたすら叩く。

 拡大してみると、ダイヤを指の腹で押さえながら叩いてます。 

 ダイヤが落ち着いたところで最終的な締め


 ヘラで内側のラインを整えます。

 青ゴムをかけて終了。

腰あり? 2段腰?

2010年07月07日(水) 21時48分
 
 連ちゃんで石枠のお話
 
 私も、昔、注意されるまでは
 左側の石枠の形を『2段腰』と呼んでいました。



 実際は左側の石枠を腰つきとか腰有り、窓が有る石枠などと言い、
 本来、右側の石枠のことを2段腰と言います。
 
 最近では右側の2段腰の石枠をあまり見ることがないので
 左側の石枠のことを間違って2段腰と呼ぶ人が多いようです

 
 確かに良〜く考えるとこれが腰なしと言うことは
 左の石枠は腰が1段で
 右は腰が2段になっている。
 これがホントの二段腰。なるほどてなわけです。

  時代によって言い方が違うのではなく
 1段の腰と2段の腰の商品が存在するのです。
 
 
 

 蛇足で
 昔よくあった、最近ではリフォームされてしまう
 テーパーのダイヤで取り巻きされた指輪
 職人さんたちの間では
 『テーパーの取り巻き(の波が打った指輪)』
 『バレリーナ』
 『ヤマギワ』と言ったりするそうです。
 
 なぜ『ヤマギワ』?
 秋葉原にあるヤマギワ電気のマークと取り巻きのリングの形が
 似ているかららしい。
 確かに似ている
 御徒町の職人さんしか通用しない
 オカチの職人さんらしい呼び方です
 

 
 ウチには昔ながらの取り巻きリングがないので
 似たような指輪の原型を一応、載せてみました。
 

また石枠で

2010年07月06日(火) 11時52分
 気付いたら、あっという間に7月に突入してました。
 しかももう6日 
 今日は珍しく午前中にブログを書きです。
 


 間が空いてしまいましたが、
 また石枠です。
 出来上がり商品はネックとなります。

 
 
例えば、この裏板
 地金を巻いて作る場合もあれば、板を抜いて作る場合もあり、
 これまた、相手先によって作り方を変えないといけない時が。
 何のしがらみが無い場合は、
 通常、ウチでは地金を巻きます。
 無駄に出る地金が極力少なく済むので。
 
 板を抜く場合は、
 地金を巻く時と比べ地金を多く必要とし
 更に抜いた分の余計な地金も出ます。
 しかしロー付け面が無いため、
 ロー目を気にする必要がなく仕上げが楽に。

 一長一短  引き出し引き出し
   



  石枠の絞りが甘いのは
  石のお尻がストレートにカットされているからで、
  石の形によっても石枠の形が左右されることもあります。
  ただ、石枠もそのままストレートだと
  ちょっと野暮ったくなるので
  出来る範囲で絞っていきます。

 今日もお仕事頑張りましょう
  
 

ダイヤの石枠

2010年06月25日(金) 0時17分
 
 石枠も色々な作り方があり、色々な形があります
 
 大事なことは
 形のバランス。
  (商品と石枠。 石と石枠。)
 相手先(業者さん)との工料
 相手(業者さん)とエンドユーザーさんとの値段やもろもろ。
 デザイナーさんの意向
 品物に対する値段のバランス
 はたまたその会社のブランド色。
 
 自分のブランドだったら、自分の納得いくものでいいのですが、
 職人としたら、それらの条件に臨機応変に対応し
 その色々な条件の中で格好良いもを作る、作れることが大事なことだと
 思うのです。
 
 作る側の経験上、その場合は格好悪くなるよとか
 こちらから提案する事もあります。

 もちろん、仕事だから手間に対する工賃も発生します。

 そうそうもう一つ大事なことが
 留め屋さんが留め易い枠を作ることも重要ポイント

 
  
 
 

 今回は、丸線を少しローラで潰した線を使い石枠を制作
  









 例えば、この石枠を作るのにどの位の太さの線が必要か。
 
 ・線を必要な厚みに潰す(ローラーで引く)
 ・巻いた後、上下を平らに整形する
 ・自分が欲しい石枠の高さ
 
 などを逆算して必要な太さの丸線を用意
 
 もっと物が複雑になればなるほど考えることも多くなり、
 適当にやると無駄も出たり足りなくなったりすることも。
 あんた、何も考えてないでしょとよく言われたものです。

よし!今日こそは!

2010年05月13日(木) 22時25分
 
 お久しぶりでございます。
 
 なぜ、ブログから遠のいているかと言いますと、
 知り合いの方から、なんと日記帳を頂き
 4月から書き始めているのですが
 夜、8行9行の日記を書くことでお腹いっぱい状態、
 満足状態になりまして
 ブログまで手が伸びず。。
     (プラス+活字が苦手も加わり
 
 ちなみに、生まれて初めての日記です。
 この日記の面白い所は、
 3年連用日記になっていまして
 1ページに3年分の同じ日の日記が書けるようになっているのです。
 『おー、去年の今日はこんなことがあったな〜』
 と、振り返られるのです。
 普段の生活で字を書くといえばお決まりで、
 (有)とか、(株)とか、請求書在中とか、御中とか、
 お願い致しますとか、
 いつもお世話になっておりますとか、台東区とか
 くらいなので、
 文章を手で書くというのは今のメールの時代
 なかなか新鮮です
  
 
 

 さささっと、手作り指輪でも
 
   その他もろもろの石枠もくっつき
 
  腕の部分。  
 

 途中までしか載せられなくて

 
 辰更新しやした!

ルビーの指輪

2010年04月19日(月) 22時34分
 ルビーのコンビリング
 
 ワックスで。 


 コンビなので、パカっと、外れます。



 石留の詳しい写真を撮ってなかったので、さくっと。


 このカッターの作業だけはみんなボケずに撮れてたので
 4枚まとめてアップしてみました
 


 これは解りづらいですが、ポンチであたりを付けているところです
 


 こちらは、拡大するとボヤけるので撮ったままの写真で。
 ダイヤが入ると写真を撮るのって難しいですね 
 
  

 
 そういえば、完成写真の中に
 雲の切れ間から差す光のような雰囲気の写真が。ちょっと違うか?
 フォトショップで加工しましたと、言いたいところですが
 ハンカチの後ろを持ち上げたらこうなっただけでした。
 

 

フルエタ?エンゲージ?指輪 製品

2010年04月14日(水) 17時23分
 ちなみに昨日のローラーは買ってから四捨五入で30年目にして
 (あっ、ウチの社長は一応40代)
 初めて修理に出し、ロールを研ぎ直ししてもらいました。
 今日もピカピカしております。
 次はバフ用、作業机用リューター購入を迫られております。2本
 限界も限界に近い状態
 バフ用に使っているのは臭いニオイも発生中。カラカラ、カサカサ音も。
 地下鉄の電車が止る時にするあの独特のにおい。
 だましだましの使用も限界で。
 一発、大きいのが当たることを願って

 
 
 前回の続きで
 キャスト屋さんから上がってき品物を磨いて石留め。
 夜中か朝方留めたらしく
 写真が2枚しかございませでした〜。
 

 ということで、いきなり完成品へと
  


 腕下までダイヤが入っています。


 職人の目線で見ると
 この手の指輪は太った時のことを考えると。。。
 使い方によっては腕下のダイヤが〜
 などとリスクを考えてしまいます。

 エンドユーザーさん目線になると
 腕下までダイヤが入っていて素敵〜になり。

 どちらも、間違えではない素直な意見で。

 リスクも説明し納得した上で
 エンドユーザーさんが満足する商品を作ることが
 大事なんでしょうね。
 
 納得して作っても、極たまに問題が出たりするのかな
 直接販売する人も何かと大変です。

 

フルエタ?エンゲージ?指輪の原型 2

2010年04月13日(火) 23時20分
 
 昨日ブログでヤマグチ貴工さんのことを書きましたが、
 ちょうど今日の夜、ヤマグチのお兄ちゃんが修理に出していたローラーを
 持ってきてくれました
 なぜ、ヤマグチのお兄ちゃんと言われているのかというと
 弟さんもお店にいるので
 周囲ではヤマグチの兄ちゃんとかあんちゃんと呼んでいます
  
 もちろんご本人に直接、お兄ちゃんとかは言いませんが
 話に出す時、ごっちゃにならないように使いわけるのです。

 使い方としては、同業者同士で話をする時に、
 『どっち?あんちゃんの方?弟さん?親父さん?とか』
 『兄ちゃんの話によるとこのリューターはこうらしいよ』
 などと


 バネも折れてて左に曲がる癖があったローラーを修理に。
 ついでにほこりもキレイに掃除され見違えるように変身。
 
 溝ローラーの方は溝を掘り直す職人さんがもういないので
 修理が効かないそうです。残念ですね。


 昨日の続きで
 次は『作り爪』をつくります 
 

 気付いたらここまで進んでました


 カッターが滑らないように何気に指で押さえてます。
 なぜ、上手い人は滑らないのか?
 滑らないには滑らせないやり方が。
 小さい事ですがこれも頭を使う、考えるってことの1つ。
 こういう場合、切れ味が悪いと滑りやすいので
 新しいカッターを使うのも1つですし、
 細いエナメルバーから太いのに変えていくといのも1つ。

 この場合は3つとも全部大事

 

 側面から見る溝の形も、丸じゃなければダメってことはなく
 四角い形で溝を作る場合も。形状は1つではありません。
 作る職人さんの好み、相手先の要望でも色々。
 でも、側面から見てダイヤがキレイに見える溝の深さが大事で
 この溝の深さによってキレイに見えたり、中途半端な溝に見えたり。
 そこまで考えて溝の深さを決めるのか
 だだ何も考えず単純に作り爪を作るのか。
 買うエンドユーザーさんにはわからない
 職人がこだわらなければいけない職人の仕事。
 とはいえ、かっこ悪くても相手先の会社に合わせないといけない時も。
 また、職人さんでもこだわり方が違ったりすることも。
 


 私が初めて作り爪を作ったときに言われたことは、
 石が留まった時のこと考えてる?
 そんな中途半端な深さじゃキレイに見えないよ。
 溝の深さにバラつきがあるでしょ
 だからキレイに見えないんだよ
 頭使ってる?
 私の声小さくしんみりと 『う〜ん、そうか〜、たしかに〜
 私の心の声『使ってませんでした

 ウチの社長は人に教わることなく自分で考えて作ってきてる、
 いわゆる頭を使っているわけで。

 私は、、作ることに精一杯で指摘され気付く。
 しかし、この社長に教えて貰っていることで
 社長にとっては引き出しにも満たない引き出しだけど 
 自分自身ではなかなか作り出せない引き出しが増えていってるのは確か。
 亀の歩みながらちょっとづつ増えていった引き出しを
 誰かの役に立てばとおすそ分け。
 でも、ちゃんと考えられる人にとってはこの1つのことで、
 色々なことに通じる引き出しがいくつも出来たり。

 注意されたことは何年経っても忘れないですね。

 
 次は裏取りです。
 側面や他の場所を傷つけないことが大事。


 このように木で挟む時も、
 特にシルバーは歪み易いので、
 力加減、その時々の指輪の形状などなど
 考慮しながら挟むと失敗がないです。
 挟む木にも工夫を施す場合も。
 

 これは写真を撮る為に挟んでるだけです
 

 湯口を立ててゴム切りキャストへ
 次は製品へと続きます

フルエタ?エンゲージ?指輪の原型

2010年04月12日(月) 21時37分
 制作工程の前にちょっとタガネのお話

 青タガネはハイス鋼という材質で出来ているのですが
 このハイス鋼には色々な種類があり、質に差があるみたいです。
 どこの工具屋さんでも青タガネが売っていますが
 同じ青タガネというくくりでも
 工具屋さんそれぞれで使っているハイス鋼の種類が違うらしいです。
  
 ウチはヤマグチ貴工さんでしか買わないので
 他の工具屋さんと比べどのくらいの値段の差があるかわかりませんが
 ヤマグチ貴工さんの青タガネは質の良いハイス鋼を使っています
 
 備品もそうですが、
 レーザーなどの機械物やリュータなどを購入する場合は
 かなりヤマグチ貴工さんはオススメです。
 それぞれの機械の特色+職人さんからの使い心地の情報
 かなり詳しく信頼の置ける工具屋さんです。
 

 原型の完成形から。 
 フルエタみたいに腕には一周ダイヤが取り巻きます。
 

 腕になる輪っか

  削り込み


 頭になる部分を制作
 

 制作した頭の大きさ、
 どのくらい絞りを入れるかを考慮に入れ下の台座をロー付け

 
  バランスの良い完成形を考え、更に削り込み


 
 安いシルバーの地金だから成せること
 プラチナの手作りだったらこんな大胆な付け方はしません
 ケチくケチくいきます。

 削りこみ

 
 頭にもパーツをつけ






次回は腕の加工です。
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