テレビの話

November 24 [Wed], 2010, 4:27

小さいころから思春期まで、家にはテレビが無かった。紀子さまみたいでしょう?  (そうだといって。) 

正確には、押入れにしまわれてたんだけんじょ〜   あるいみ世間知らずだったかも知れない両親のしつけは、それはもう肩に力が入っていて、なんか凄い〜 というか、ちょっと変わってた。

ある土曜の夜、食卓を囲みながらドリフを見ていたら、ちょっとずつ変なムードになったり。

藤子不二雄のアニメを見て 「ズコーッ★」という文句を真似していたりすると。

なんか嫌なムードになった。両親が眉をひそめていてるなーー というのには、勘づいてはいた。

ある日突然居間からテレビが消えていたのだ。ガチョーーンって、思った。

テレビの真似をするのが、とにかく嫌だったみたい。

それでも私たち兄弟は、なんとかテレビを押入れから出してもらうために、あの手この手で暗中模索、試行錯誤を繰り返していた。

デモみたいなことをしたり、家の手伝いに励んだりする作戦に出ると成功して、テレビが居間に置かれる運びになるのだった。

とにかくウチのテレビは押入れから出されたり引っ込めたりされていたっていうワケ。作戦が成功した暁には、それはもう、ジャジャジャジャーン、という感じで、テレビがキラキラと光って見えた。

そして、その時々に話題になっている番組を一生懸命みるのだった。

ある時は『積木くずし』だった。物騒なドラマだった。何の話なのかイマイチわからないことが幾つかあった。ビニールを口に充てて吸ったり吐いたりして。ナンのこっちゃだった。が、なにかに反抗しているニュアンスはナントナク把握していた。

あるひ、おなかがペコペコで、夕飯の食卓につきたいのに、母が長電話をして困ったことがあった。電話を切るように急かしても急かしても電話は続いていたもんだから最後の手段に出た。姉と二人でビニール袋の口をクチに充てて吸ったり吐いたりした。

母は真っ青になって電話を切り、作戦は大成功だったのだが、次の日、学校から帰ってきたらテレビが無くなっていた。ガチョーン、ガビーーん、とはよくいったものだ。まさにそんな気持ちだった。

そうすると、また、テレビが無い〜  という不便な生活が始まるのだった。

姉はどうしていたのかは知らないけど、あたしは主にラジオを聞いていた。話題になるテレビの時は、ラジオのテレビチャンネルに周波数を合わせ、大体の雰囲気をつかみ、学校での友達同士の会話にナントナク入っていた。うんうんうん、そーだよね、とか。相づちを打つことができた。

ラジオでテレビの音を聞くことに関する思い出で、私が一番印象に残っているのは、山口百恵さんの引退コンサートだった。目を凝らす…んじゃなくて、耳を凝らした。

音を一生懸命に聞いた。『……いま、マイクを床に置きましたっ☆』ってゆう司会者の言葉を聞いて、そのシーンを想像した夜がとても心に残っている。

のちのちに、そのシーンを実際に目にするわけなんだけど、想像していたシーンと実際のシーンは大体合っていた。相違はなかった。

などなど、当時は不便なことが沢山あったけど、その時に身についた特殊な才能というか、能力がいうのが、あるような気がする。そして、それが今になって活かされているような、気がしてる。

裕福な家庭に生まれ過保護に育ち、手塚治虫が大好きだというのが関係してるかどうかは知らないけど、長男なのに田舎を捨ててエンジニアになるために鼻息荒く東京に出てきた父と、

戦争の被害で大変な事になり、長女として、苦労をしながら一家のあるじ風に生きてきた母との間に出来た子どもの二番目があたしなんだけんじょ、

そんなあるいみ世間知らずの長男長女のしつけというものは、それはもう肩に力が入っていて、兎に角なんかスゴかった。

変わった躾だったから、まわりと同調でき辛くて、いろいろたくさん不便な事があったけんじょ、この年齢になった今は、その躾というか、両親の教えが有効に活かされているように思う。

私を生んで育ててくれたことに本当の意味で感謝できてゐるのである。コホンコホン、おとうくん、おかあくん、


(ノ゚Д゚) ありがちょ〜〜っ♥


  • URL:http://yaplog.jp/occas/archive/51
P R
プロフィール
  • プロフィール画像
  • アイコン画像 ニックネーム:occa
  • アイコン画像 誕生日:1972年
  • アイコン画像 職業:会社員
  • アイコン画像 趣味:
    ・恋愛-人生の基本!
    ・ハンドメイド-手で作る物なら何でも!
    ・お笑い-但し気持ちEのに限ルゼ!
読者になる
花ドロボーは、罪にならない。
メールフォーム

TITLE


MESSAGE

http://yaplog.jp/occas/index1_0.rdf
2010年11月
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30